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第二章 フィアンセとバーテンダー

049 占い師、再び

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 二日後の月曜日に待ち合わせをして、時間ぴったりに女性は現れた。
 大島花菜。仕事はウェディングプランナーをしていて、名前は華やかだけれど、性格は暗いと自虐している。女の子らしい名前をつけられ、昔から女の子らしくしなさいと呪いの言葉を浴びせられ続けた結果、友達もろくに作れないような暗い性格になっていたのだそう。名前の偉大さで苦労する気持ちは分かる。それを言うならルイもだろう。子は親が思っているようには育たない。けれど、一心に受けたい気持ちもある。
 一筋の光を差してくれたのは、大学にいたときに知り合った男性。恋人ではないが、社会人サークルのようなもので、今も仲良く続いているという。唯一の楽しみだと、はにかんでいた。
「……あの、なぜ?」
「こんにちは! ふたりのデートは決して邪魔をしません! 本日ボディーガードを務めます、花岡と申します!」
 挨拶は大事。びしっと決めた後は、アスファルトに頭がつくほど頭を下げた。
「大島さんは、もしかしたらとんだ勘違いをしていらっしゃるのかと」
「勘違い?」
「私は、生まれてこの方、デートらしいデートはしたことがないのです」
「え」
「こちらのボディーガードさんは、二十代前半という若さでありながら、それはもう類い希なデート方法を知っています。参考程度に話を聞いているうちに、ついてきて下さる方が大島さんを楽しませて差し上げられると存じましたので」
「つまり遊んでるって言いたいんだな!」
 どちらかというと、デートについていくのに反対したのはルイの方だった。フィアンセなのは事実で、万が一自分を知る誰かに見られでもしたら、迷惑をかける度合いが違うと。俺とふたりで出かけるのはフィアンセだからで筋は通せるが、他の女性とはそうはいかないとも述べた。それなら俺がついていくと言い張り、今に至る。
 大島さんは、いまいち納得のいかない顔だ。
「な、なんで……」
「ご不満でしょうか?」
「いえ、そうじゃなく……デートしたことないって……」
「本当です。嘘ではありません」
「フィアンセの方は……」
「近くて遠い存在ですので、なかなか会えないのです」
 会えないどころか同じ部屋で寝泊まりもしているので、二十四時間一緒だったりする。別にルイは池袋の地下に住んでいるわけではないので仕事が終わるとスーツケースを引いてどこかに行くが、朝になるとまたやってくる。俺の作った朝食を食べると仕事に行くとまたいなくなるのだ。俺ひとりだし、店が心配だからわざわざ寄るのだろうが、それなら俺がいる間だけでもずっと住めばいいのに。
「まずは占いの館へご案内します」
 二人が歩く速度に合わせ、後ろをついて歩く。ルイが大島さんに合わせているため、いつもよりスピードが遅い。優しさの分だけ、歩幅も狭い。
 会話を続けているのは、専らルイだ。天気が良いですねとか、占いは経験がありますかなど、多彩に話題を振っていく。俺は必要ないのかもしれない。なのにルイは時折、ショーウィンドウやカーブミラーを見ては俺がいるか確認し、何度か目が合った。
 新宿は高層ビルが空いっぱいに広がりを見せる。迷路をくぐり抜け、デパートの中に入った。
 エレベーターでは他の客とも一緒になり、話題を提供し続けていたルイは黙る。八階で降りた。
 長い廊下にドアがいくつかあり、ルイはまっすぐに進んでいく。一番奥から二番目のドアをノックし、ドアノブに手をかけた。
 ちょうど女性が鉢合わせ、ルイは避けて一礼する。遠慮の欠片もなく見つめる女性たちは、大島さんの存在に気づくとそそくさと出ていった。
 こんなにもたくさんの占い師たちが集まる部屋は、そうそうないだろう。タロットカード、占星術、姓名判断、風水。どの占いがいいのか選択をする女性たちは、何を基準に決めているのだろうか。
 一角にあるタロット占いのコーナーで、ルイは足を止めた。
「お久しぶりですね」
「あら、本当に。連絡をくれたとき、何事かと思ったわ」
「ええ」
 事前に連絡をしていたらしい。会うのは数か月ぶりのレミさんだ。トラックのひき逃げに遭遇する縁があり、エレティックにも来てくれた人。全身黒づくしで、いかにも占い師といった風貌だ。
「そちらの方ね、どうぞお座り下さいな」
「は、はい……」
 いいのか、本当にいいのかとルイと黒子の俺に目配せで確認を取るが、無言でルイは椅子を引いたので、腰を下ろすしかなかった。
「オーラが乱れているわ」
「ほ、本当に?」
「ええ、嘘は言わないわよ。占い師の名にかけて、ね」
 前に女難の相が出ていると言われたが、あながち間違いでもなかった。レミさんは侮れない。だが今回はいつもと違う。俺とレミさんの間にここ数日間のやりとりがあったわけではないが、ルイは綿密に打ち合わせをしているはずだ。分かっていてもはらはらして、臓物が悲鳴を上げている。
「近しい男性と何か揉め事があったようね」
「そ、そんなことも分かるんですか?」
 レミさんだけが得意気に笑い、カードを一枚めくった。
「もらったネックレスなんですが、これをつけてから事故を目撃したり変なものが見えたりして、おかしいと打ち明けたんです。そしたらちょっと言い合いになってしまって」
「男性との関係性は?」
「大学の先輩です。私、いつもうじうじしていているような子供だったんですが、そんな私に初めて声をかけてくれた男性だったんです。お守りだって言って、これをくれて……」
「ブレスレットをこちらに見せてくれません?」
「え、ええ…………」
 戸惑いながらも、大島さんは初めてブレスレットを外した。
 レミさんは水晶玉を覗き込み、何やらぶつぶつと呟き始めた。
 胡散臭いと思うのは、俺は占い師にきっと向いていない。
「……怪しげな集会のようなものが見えるわ。大島さん、今すぐこれを手放しなさい」
 ルイは腕を組み、目を細めた。俺にはオーラは見えないが、あの顔は聞いていないぞと困惑の表情だ。俺も同じ気持ちでいる。
「怪しげな集会って……」
「今はまだ無事でいるけれど、これをつけているとあなたは警察にお世話になることになる。バッグにはとんでもない、巨大な黒い組織が見える」
「うそ……そんな…………」
 大島さんは椅子の背もたれに背中をつけ、頭を抱えてしまった。
「わっ私……詐欺に合っているんでしょうか? 子供の頃からからかわれたり騙されてやすくて、いっつも弄られキャラで……」
「男性からはお金を取られたりしていませんか?」
「そんなこと……ただ、集まりでお酒を飲んだりするので、資金調達は少しあります」
「資金調達?」
「はい……給料の十分の一くらいです」
 ここでお酒を飲んでいたら、またスカートを濡らしていたに違いない。
 ルイは横目で俺を見ていた。酒を飲むのに日本人はそのような習慣があるのかという、そんな目だ。あるわけがない。フランス人のルイの持つ常識を信じていい。
 そもそも飲み会のお金なんて、数千円程度だ。社会人でも変わらないのではないのか。テレビで観た怪しげな宗教団体が頭をよぎり、今回ばかりは勘が外れますようにと祈りを込める。
「目に見えないものを信じる人は、肥えた目を持たなければならないわ。善人なんてほんの一握りしかいないのよ」
 ごもっともだ。俺たちも、善意で占い師を紹介したわけじゃない。目的やうまみがあって動いている。
「まずはブレスレットを外しなさい。こちらの袋に入れて、家にお塩はあるかしら? 不純物の混じっていないものがいいわね。一緒に入れて、しばらく保管していなさい」
 呆然としたまま動かなくなった大島さんを立たせ、協力者のレミさんにお礼を伝えて俺たちはビルを出た。
 大きな通りに出ると、昔ながらの喫茶店にがある。客はほとんどおらず、一人のサラリーマンがカウンター席でパソコンを打っているだけだ。俺たちは一番奥のソファーに座った。
 三人でコーヒーを注文し、一番初めに口を開いたのは大島さんだった。
「さっきの占い師さん……本当なんでしょうか?」
「私とレミさんの名誉と誇りにかけて誓います。レミさんにお伝えしたのは、大島さんという女性を占ってほしいとしか申し上げておりません」
 ルイははにかみ、珍しくも砂糖を入れてカップに口をつけた。消費しすぎた糖分を補おうとしている。
「ブレスレットが渡った経緯は存じませんが、いろいろと思うことがあるお顔をなさっていますね」
「……世の中の一般的な集会では、お給料の一割を寄付するというのは、おかしな話なのでしょうか」
「少なくとも、私は日本は奥が深いと思いました。ごく一般的な話をするならば、飲み会などでも数千円が妥当かと」
「お酒を飲むだけじゃなく、みんなでダンスパーティーをしたり、ヨガをしたり、瞑想をして邪気を払ったりするんです。お金もかかるだろうし、別に変とは思わなくて……」
「ご自身の居場所を見つけ、幸福を感じているのなら素晴らしいお金の使い方だと思いますが」
 大島さんの口から飛び出る発言は、雲行きが段々怪しくなっていく。俺もごく一般的な話をするなら「騙されている」が妥当ではないか。変な売られたりしていないのか。もしかして、ブレスレットは思っている以上にヤバい組織に渡っているんじゃないか。レミさんの言う『巨大な黒い組織』というものに。
 俺がちょうどカップを空にしたとき、大きな壁掛けの時計が鳴った。喫茶店と鳩時計って、どうしてこんなに合うのだろう。二十年程度しか生きていないのに、懐かしさが芽生えてくる。
「お願いがあります。身勝手で申し訳ないのですが、これをくれた男性に会って頂けませんでしょううか? レミさんの話を聞いて、私もよく分からなくなってきました。子供の頃から騙されやすかったですが、彼女の話していたことも理解できるんです。彼の言うことが正しいのか正しくないのか、第三者の目線で聞いてほしくて……。ブレスレットは善意でくれたものだと信じたいんです。何か裏があるのなら、真実を突き止めたい」
「今まで信じていた人やものを否定されれば、誰でも悲しい気持ちになります。認められないのも分かります。今週、またうちの店にご来店下さい。次は男性も一緒に」
 いくらか曇っていた目が晴れ、大島さんは温くなったコーヒーを飲んだ。
 彼女とは新宿駅で別れたが、ルイは何度も謝罪の言葉を口にしながらも、目はまったく諦めていなかった。
「どこまで本当なんだ?」
「お前が大切だと言ったのは本当だ」
「うわあ、うわ……待ってくれよ……俺のことかあ」
「……誰のことだと思ったんだ?」
「ユーリさんとか、ベルナデットさんとか」
 すたすた先を行くルイに、慌てて後を追いかけた。
「そうじゃなくって、レミさんの話だよ。本当に知らなかったのか?」
「何としてもブレスレットを取り返したいと大まかな相談はした。だが彼女は『嘘を占うのは無理だ』と。仕事に誇りを持つ彼女を侮辱したのは私で、すべて彼女にお任せすることにした」
「それであの結果かよ。レミさんすごいな」
「まったくだ。私のわがままに付き合わせて悪かったな。夕食はご馳走しよう」
「たまには秘密基地で食べないか? 右腕を使いたいんだ。フライパンも持ったりしたいし」
「任せる」
 ルイは口角を上げ、笑った。
 ルイが笑うと俺も嬉しくなる。お腹いっぱい美味しいものを作ってやろうと、ふたりでデパ地下に向かった。
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