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第一章 幽閉
03 出会いは突然に
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急須から注がれる緑色は薄暗い部屋でも光り、祖父と出かけた小川の流れる水のようだった。水は透明なはずなのに、苔が泳いで緑色が美しかった。
あらためて見ると、おかしな部屋だ。小部屋に布団と遮る衝立、机と座布団、そして小さな行灯。
江戸時代をコンセプトにしているらしいが、お品書きにはケーキやフルーツ盛り合わせなんて書いてある。せめて水菓子と書けばいいのに、と心の中に留めておいた。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
こんなお茶と団子でも数千円するのだから、どうせなら美味しいと言われたい。
「すごく美味しいです」
「本当ですか?」
「人から入れてもらうお茶って、こんなにも美味しいんですね。いつも大学でココアをひとり寂しく入れているものですから」
大学というよからぬワードには触れるべきではないだろう。気づかないふりが一番いい。
「いつでも入れて差し上げます」
「嬉しいなあ……。そんな風に言ってもらえたのは何年ぶりだろう。ナズナ君は、緑茶をよく飲みますか?」
「ご飯を頂くときも飲みます。初めて名前を呼んで下さいましたね」
嬉しい、と呟けば、諏訪さんは顔を背けて団子を食べ始めた。
お茶を飲み終わる頃には緊張も解け、だいぶリラックスしている。
「今日は、何をしたいですか? せっかくふたりきりなのに、顔を背けたままではとても寂しいです」
「そっそうですね……僕の膝の上に乗ってもらえますか?」
「はい、喜んで」
「うわ」
悲鳴は聞かなかったことにして、太股に跨ぐように乗る。行方不明の手をお腹に持ってくれば、次第に落ち着きを取り戻してくる。
「人の体温って温かい……久しぶりに感じました」
「もっとぎゅーってして下さってもいいんですよ」
「ぎゅー?」
「はい。ぎゅー」
「こうしていると、私も温かいです」
「今日も……来て良かったです」
「今日は」ではなく「今日も」だ。ほとんど会話もしなかった前回も、楽しんでくれたらしい。
「ここのお店のことはどこで知ったのですか?」
「ネットです。自由恋愛を楽しめる店で、性的なことがないって書いてあったので」
「……大抵は要求されるのですが」
「そうなんですか?」
「札束を投げつけられたりもございますよ」
「そんな……」
「慣れっこです。それに出入り禁止になりますので。フロアでリストを見せられたと思うのですが、どうして私を選んで下さったのですか?」
「後ろ姿と身長や胸囲、体重くらいしか分からなかったんです。正直、誰を選んでいいやら……。店長さんに、おとなしい子はいますかって聞いたら、ナズナ君でした」
「印象はどうでしょう?」
「とっても……その、目が大きくて可愛らしくて、お人形さんみたいです」
「ありがとうございます。覇気のない死んだ魚みたいだとはよく言われますが」
小さな地震が起こり、笑いを堪えているのだと分かり、つられて僕も笑ってしまった。
「今日はチェックの浴衣なんですね」
「はい。旦那様とお揃いです」
「お揃い?」
「旦那様は、チェックのネクタイをつけていらっしゃいましたので」
またもやお腹に置かれる手に力が入る。間接的であれば、諏訪さんは感情表現がはっきりしている。
「やっぱり……男の人が好きみたいです」
「やっぱり?」
「思春期に入っても女性を好きになったことがなかったんです。いつも目で追ってしまうのは男の人ばっかりで。友達にも相談できずに、母親に男の人が好きかもしれないと言ったら、勘当されてしまいました」
「それは……お辛かったですね」
「厳格なカトリックの家系ですから、仕方がないといえばそうなんですが。祖母の家でお世話になっていました」
「大変な思いをされたんですね」
「三十歳になるまで自分が本当に男の人が好きか分からなくて、でもここに来てみてそうだったと実感できています。受け入れようと思えました」
「私にときめきますか?」
「そりゃあもう……すごく」
「自分自身を認めてあげることは、とても大切だと思いますよ」
首に頭が垂れてきたので、何度も撫でてみる。
今度は怖がられることもなく、諏訪さんはされるがまま小さな寝息を立て始めた。
藤裔家は室町時代から続く華道の家元で、花好きな母は宗家の花を観るために、展示会へ足を運んだ。たまたま来ていた宗家が母に一目惚れをし、ふたりは付き合うようになった。ちなみに僕の本当の父はいない。
家政婦の船木さんに出迎えられ、鞄を持とうとする彼女に丁重にお断りをした。
「本日、旦那様はお休みで先ほど朝食を召し上がっていましたよ」
「なら先にご挨拶をしてから頂きます」
リビングでは、新聞を読んでいる父がいる。後ろ姿も威厳があり、僕とはまったく似ていない。血のつながりがないのだから当然だ。
背後の視線に気づいた父は、穏やかに笑う。
「ただいま戻りました」
「おかえり。変わりないか?」
「はい」
「ご飯を食べてきなさい」
「はい」
会話終了。さっさと自室に戻るに限る。
断じて、義父が嫌いなわけじゃない。むしろ僕のためによくしてくれているし、遠くへ出張したときは、必ずお土産を買ってきてくれる。好きな学科で勉学に励めるのも、父がお金を出してくれたからだ。
朝食は船木さんの得意な煮物。どれもこれも美味しい。けれど食欲が沸かなくて、半分も食べられなかった。心配そうな目で見られ、謝るしかない。最近、食欲が落ちてきている自覚がある。
朝食の後は仮眠を取り、今日は午後から講義があるので早めに向かった。
何十人といた生徒は、今は半分くらいになっている。考古学は地味な作業ばかり多くて、来なくなる生徒が多いと佐藤教授が嘆いていた。発掘作業はメインとして扱われ、大学の資料にも大きく取り上げられるが、実際は古書を読んだり解読作業が多い。眠くなるだの教授の話はくどいだの、言いたい放題だった。毎年のことだと笑う教授に、心が痛い。僕も目指さす先はそこです、と声を大にして言いたい。
いつもの席で本を読んで待っていると、佐藤教授ではない、別の人が入ってくる。
「え…………」
一つ開けて隣にいた人が、僕を一瞥する。
開いた口も塞がらないし、脳が情報処理をしきれない。
僕は、彼を知っている。
「佐藤教授は出張でおりませんので、代わりに僕が授業をします。聞いている方もいらっしゃるかと思いますが、新しく研究チームに加わることになりました、諏訪京介と申します。どうぞよろしくお願いします」
乱雑に伸びた髪を一つに縛り、無精ひげは綺麗に剃られている。相変わらず分厚いレンズの眼鏡だ。
あのときと変わらないまま、彼は諏訪京介と名乗った。大学で働いているともらしたのも、爪の間に土が入っていたのも、すべてが一つに繋がっていく。
彼は僕に気づかない。恥ずかしいのか、視線を下に落としたまま資料をめくっている。
このまま気づかないでいてほしいが、そうもいかないだろう。
そんなどきどきした時間は、あっという間に終わりを告げる。
借りた資料を返しに教授の部屋へお邪魔すると、見覚えのありすぎる後ろ姿があった。
ドアの音で振り向いた彼は、にこやかな笑みを浮かべる。まだ『ナズナ』だと気づいていない。それはそうだ。『ナズナ』は浴衣姿なのに対し、『藤裔なずな』は眼鏡をかけた地味な大学生だ。
しばらく目が合っていると、諏訪さんは小さな声であ、と漏らす。次第に顔が強ばり、慌てふためいて平常心が失っていく。
「佐藤教授から借りた資料を戻しにきました。彼の研究グループの一員の藤裔なずなと申します。どうぞ、よろしくお願いします」
「藤裔……なずな…………」
諏訪さんは復唱すると、眼鏡を外して目元を揉みほぐした。
「初めまして」
僕がそう告げると、彼は目元から指を離し、この世のものとは思えないものを見たという目で顔を歪ませた。
「藤裔って……」
「テレビなどでも取り上げられていますので、ご存知の方はいらっしゃるかと。華道の家元です」
「どうして……」
そう言いかけて、諏訪さんは口を噤んだ。
なぜ家元の出なのに、あんなところでアルバイトをしているのか問いたいのだろう。
「名字で呼ばれるのは好きではありませんので、ご用があるなら『なずな』と呼んで下さい。では」
失礼します、とドアを閉めても、廊下を歩いても、彼は追いかけてはこなかった。空気を読み、お互い知らないふりが一番良い。今回はたまたまふたりきりで出会ったが、佐藤教授や他の生徒もいる中でいちいちしどろもどろになっていては困る。彼も二度と店には来ないだろう。良い想い出として心の奥に隠し、時間が経てば忘れていく。
想い出なんて、そんなもの。
あらためて見ると、おかしな部屋だ。小部屋に布団と遮る衝立、机と座布団、そして小さな行灯。
江戸時代をコンセプトにしているらしいが、お品書きにはケーキやフルーツ盛り合わせなんて書いてある。せめて水菓子と書けばいいのに、と心の中に留めておいた。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
こんなお茶と団子でも数千円するのだから、どうせなら美味しいと言われたい。
「すごく美味しいです」
「本当ですか?」
「人から入れてもらうお茶って、こんなにも美味しいんですね。いつも大学でココアをひとり寂しく入れているものですから」
大学というよからぬワードには触れるべきではないだろう。気づかないふりが一番いい。
「いつでも入れて差し上げます」
「嬉しいなあ……。そんな風に言ってもらえたのは何年ぶりだろう。ナズナ君は、緑茶をよく飲みますか?」
「ご飯を頂くときも飲みます。初めて名前を呼んで下さいましたね」
嬉しい、と呟けば、諏訪さんは顔を背けて団子を食べ始めた。
お茶を飲み終わる頃には緊張も解け、だいぶリラックスしている。
「今日は、何をしたいですか? せっかくふたりきりなのに、顔を背けたままではとても寂しいです」
「そっそうですね……僕の膝の上に乗ってもらえますか?」
「はい、喜んで」
「うわ」
悲鳴は聞かなかったことにして、太股に跨ぐように乗る。行方不明の手をお腹に持ってくれば、次第に落ち着きを取り戻してくる。
「人の体温って温かい……久しぶりに感じました」
「もっとぎゅーってして下さってもいいんですよ」
「ぎゅー?」
「はい。ぎゅー」
「こうしていると、私も温かいです」
「今日も……来て良かったです」
「今日は」ではなく「今日も」だ。ほとんど会話もしなかった前回も、楽しんでくれたらしい。
「ここのお店のことはどこで知ったのですか?」
「ネットです。自由恋愛を楽しめる店で、性的なことがないって書いてあったので」
「……大抵は要求されるのですが」
「そうなんですか?」
「札束を投げつけられたりもございますよ」
「そんな……」
「慣れっこです。それに出入り禁止になりますので。フロアでリストを見せられたと思うのですが、どうして私を選んで下さったのですか?」
「後ろ姿と身長や胸囲、体重くらいしか分からなかったんです。正直、誰を選んでいいやら……。店長さんに、おとなしい子はいますかって聞いたら、ナズナ君でした」
「印象はどうでしょう?」
「とっても……その、目が大きくて可愛らしくて、お人形さんみたいです」
「ありがとうございます。覇気のない死んだ魚みたいだとはよく言われますが」
小さな地震が起こり、笑いを堪えているのだと分かり、つられて僕も笑ってしまった。
「今日はチェックの浴衣なんですね」
「はい。旦那様とお揃いです」
「お揃い?」
「旦那様は、チェックのネクタイをつけていらっしゃいましたので」
またもやお腹に置かれる手に力が入る。間接的であれば、諏訪さんは感情表現がはっきりしている。
「やっぱり……男の人が好きみたいです」
「やっぱり?」
「思春期に入っても女性を好きになったことがなかったんです。いつも目で追ってしまうのは男の人ばっかりで。友達にも相談できずに、母親に男の人が好きかもしれないと言ったら、勘当されてしまいました」
「それは……お辛かったですね」
「厳格なカトリックの家系ですから、仕方がないといえばそうなんですが。祖母の家でお世話になっていました」
「大変な思いをされたんですね」
「三十歳になるまで自分が本当に男の人が好きか分からなくて、でもここに来てみてそうだったと実感できています。受け入れようと思えました」
「私にときめきますか?」
「そりゃあもう……すごく」
「自分自身を認めてあげることは、とても大切だと思いますよ」
首に頭が垂れてきたので、何度も撫でてみる。
今度は怖がられることもなく、諏訪さんはされるがまま小さな寝息を立て始めた。
藤裔家は室町時代から続く華道の家元で、花好きな母は宗家の花を観るために、展示会へ足を運んだ。たまたま来ていた宗家が母に一目惚れをし、ふたりは付き合うようになった。ちなみに僕の本当の父はいない。
家政婦の船木さんに出迎えられ、鞄を持とうとする彼女に丁重にお断りをした。
「本日、旦那様はお休みで先ほど朝食を召し上がっていましたよ」
「なら先にご挨拶をしてから頂きます」
リビングでは、新聞を読んでいる父がいる。後ろ姿も威厳があり、僕とはまったく似ていない。血のつながりがないのだから当然だ。
背後の視線に気づいた父は、穏やかに笑う。
「ただいま戻りました」
「おかえり。変わりないか?」
「はい」
「ご飯を食べてきなさい」
「はい」
会話終了。さっさと自室に戻るに限る。
断じて、義父が嫌いなわけじゃない。むしろ僕のためによくしてくれているし、遠くへ出張したときは、必ずお土産を買ってきてくれる。好きな学科で勉学に励めるのも、父がお金を出してくれたからだ。
朝食は船木さんの得意な煮物。どれもこれも美味しい。けれど食欲が沸かなくて、半分も食べられなかった。心配そうな目で見られ、謝るしかない。最近、食欲が落ちてきている自覚がある。
朝食の後は仮眠を取り、今日は午後から講義があるので早めに向かった。
何十人といた生徒は、今は半分くらいになっている。考古学は地味な作業ばかり多くて、来なくなる生徒が多いと佐藤教授が嘆いていた。発掘作業はメインとして扱われ、大学の資料にも大きく取り上げられるが、実際は古書を読んだり解読作業が多い。眠くなるだの教授の話はくどいだの、言いたい放題だった。毎年のことだと笑う教授に、心が痛い。僕も目指さす先はそこです、と声を大にして言いたい。
いつもの席で本を読んで待っていると、佐藤教授ではない、別の人が入ってくる。
「え…………」
一つ開けて隣にいた人が、僕を一瞥する。
開いた口も塞がらないし、脳が情報処理をしきれない。
僕は、彼を知っている。
「佐藤教授は出張でおりませんので、代わりに僕が授業をします。聞いている方もいらっしゃるかと思いますが、新しく研究チームに加わることになりました、諏訪京介と申します。どうぞよろしくお願いします」
乱雑に伸びた髪を一つに縛り、無精ひげは綺麗に剃られている。相変わらず分厚いレンズの眼鏡だ。
あのときと変わらないまま、彼は諏訪京介と名乗った。大学で働いているともらしたのも、爪の間に土が入っていたのも、すべてが一つに繋がっていく。
彼は僕に気づかない。恥ずかしいのか、視線を下に落としたまま資料をめくっている。
このまま気づかないでいてほしいが、そうもいかないだろう。
そんなどきどきした時間は、あっという間に終わりを告げる。
借りた資料を返しに教授の部屋へお邪魔すると、見覚えのありすぎる後ろ姿があった。
ドアの音で振り向いた彼は、にこやかな笑みを浮かべる。まだ『ナズナ』だと気づいていない。それはそうだ。『ナズナ』は浴衣姿なのに対し、『藤裔なずな』は眼鏡をかけた地味な大学生だ。
しばらく目が合っていると、諏訪さんは小さな声であ、と漏らす。次第に顔が強ばり、慌てふためいて平常心が失っていく。
「佐藤教授から借りた資料を戻しにきました。彼の研究グループの一員の藤裔なずなと申します。どうぞ、よろしくお願いします」
「藤裔……なずな…………」
諏訪さんは復唱すると、眼鏡を外して目元を揉みほぐした。
「初めまして」
僕がそう告げると、彼は目元から指を離し、この世のものとは思えないものを見たという目で顔を歪ませた。
「藤裔って……」
「テレビなどでも取り上げられていますので、ご存知の方はいらっしゃるかと。華道の家元です」
「どうして……」
そう言いかけて、諏訪さんは口を噤んだ。
なぜ家元の出なのに、あんなところでアルバイトをしているのか問いたいのだろう。
「名字で呼ばれるのは好きではありませんので、ご用があるなら『なずな』と呼んで下さい。では」
失礼します、とドアを閉めても、廊下を歩いても、彼は追いかけてはこなかった。空気を読み、お互い知らないふりが一番良い。今回はたまたまふたりきりで出会ったが、佐藤教授や他の生徒もいる中でいちいちしどろもどろになっていては困る。彼も二度と店には来ないだろう。良い想い出として心の奥に隠し、時間が経てば忘れていく。
想い出なんて、そんなもの。
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