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第二章 便利屋として
026 ジョアンの正体
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小籠包や海老チリ、八宝菜や水餃子など注文したが、ヒルはなぜか巻き寿司も追加した。中華料理屋にあってはならないものだが、ヒルには細かいことは気にするな、と言われてしまった。
八割ほど食べ終わると、ヒルは追加でコーラを注文する。
「さて……ジョアンについてだったな」
「ああ。なぜ邪魔をした?」
「邪魔?」
「メイク班の彼女たちに話を聞こうとしたら、君は止めた。何かあるんだと察したよ。もしかして口にしちゃ駄目なのか?」
「ご名答。その前に、いつどこでジョアンの名前を聞いた?」
リックは便利屋としてシナリオライターのダリル・デューの家に行ったことから話をした。そこでジョアンの名前を聞いた、と。
「映画館で監督とたまたま会って……、」
「続けてくれ」
──本当に偶然か?
今になって、ウィルのメールが浸透していく。
依頼があってダリル・デューの家に行き、そこで初めて『ジョアン』の名を聞いた。特殊メイクの仕事をしていて、雲隠れしたかのように調べても調べても彼女の姿形が見えてこない。組織に関わっていた老婆が実は特殊メイクを施した老婆でなかったことから『ジョアン』を追うと決めた。
短期間で、目と鼻の先にやって来られるものだろうか。
「お前たちが捜している『ジョアン』だけど、いない」
「待て。疑問が二つに増えた」
「なんだ?」
「今、『お前たち』って言ったよな? それは僕の背後にいる人を知っているってことか?」
「そうだ。お前の背後から警察が目を光らせている。どこまで情報を知っているのか、お前は危ない存在なんだ」
「もう一つの疑問は、『ジョアン』は存在しているのかどうかだ」
ヒルはコーラの入ったグラスを置いた。
「ネットで調べても、一切情報は出てこなかった。隠せるほど大きな組織なのかと思ったが、ある疑問も浮かんできた。初めから『ジョアン』なんて存在していなかった線だ」
映画のパーティーで、ウィルは何か言いたげに口を閉ざした。最初は何なのか分からなかったが、多分彼も同じことが言いたかったんだろう。
「元探偵としての勘かな? 当たりだ。ジョアンは存在していない」
「なら、ジョアンは何かの暗号なのか?」
「危険を知らせるために用いる言葉みたいなもんだ。曖昧で、いろんな意味が込められている」
「薬の隠語みたいな?」
「踏み込みすぎだ。奴らはまだお前がそこまで深く入ってきているとは知らない。だから手を引け」
「ヒルは手遅れなのか?」
「…………………………」
黙ったままだが、潔く頷いた。
「リックは、挫折をした経験があるか?」
「あるさ、もちろん。探偵をしていたとき、相棒に殺されそうになった。しかも彼の弟からも狙われていた。いろいろあって探偵を辞めなくちゃいけなくなったけど、最近では便利屋も楽しんでるけどね」
「けっこう壮絶だったんだな……。俺はお前みたく前向きになれない。羨ましいよ」
「身体が弱くて病院の天井ばかり見てたからね。教科書見てる時間より多かった気がするよ」
軽いジョークで笑い合い、残りの小籠包を食べた。
「なんていうかな……宗教の勧誘みたいにあからさまじゃないんだ。自然と輪の中に入っていて、気づいたら組織の中に紛れ込んでいた、みたいな」
「なんだそれ」
「多分……これは俺の勘だけど。そこそこの演技をしたら、お前は本格的に俳優にならないかって誘われる。監視のためだ。お前は薬の存在も認識してしまって、事件に巻き込まれている。すぐに何かはしないだろうが、片足一本入っているんだ。見えないと思っていても、後ろを振り返ったら手足が汚れ見えなくなる」
廊下から子供の笑い声が聞こえてくる。
ふとリックは子供、と零した。
「なあヒル、アメリカで子供が攫われているのと、組織は関係があるのか?」
空気を読むのは自称得意だ。空気をあえて読まないのも得意だが。
思い出すのは、美術館で会った子供だ。刑事のシン・オーズリーが保護したのはいいが、あれからどうなったかウィルからも聞かされていない。
張り詰めたものが指先にあたり、ぴりぴりする。
「アメリカでは子供の誘拐事件が多すぎる」
答えにならない答えをもらった。吐き捨てるようなヒルの口調からも、これ以上答えられないと言っているようなものだった。
抽象的すぎて、結局よく分からないままお開きとなった。
はっきりしているのは、組織は形作ったものではないということ。知らない間に輪に入っている可能性がある。けれど中心人物がいるのは確かだ。でなければ、あんな恐ろしい薬が出回るはずがない。
ヒルは見えない組織だと言った。それなら、警察が追い続けても不透明すぎて捕まえられないんじゃないのか。
ここ最近は味わうことのなかった感情が流れ込んできた。ネガティヴは性に合わないが、足下程度に浸る波が徐々に身体を蝕んでいく。『ジョアン』も存在していなかった事実がどうしても受け入れられなかった。
部屋に戻って端末を確認すると、ウィルからメールが来ていた。
──生きているなら返事を。お前が一緒にいるヒル・ハンセンがケガをした情報は出てこなかった。本人が話を世に出していないからかもしれんがな。それより、薬で一度捕まってる。
頭を抱えたくなる情報だった。むしろ抱えずに投げ捨てられたらどんなにいいか。
──僕は嘘をつかれたのか。
──嘘とは限らない。逮捕は隠していただけで、体操選手の挫折は本当にケガだった可能性もあるぞ。
──優しい慰めをありがとう。今だけは優しくしてくれ。かなりへこんでるんだ。
──俺から良い情報もあるが、まずはそちらから聞こう。
──『ジョアン』は存在していなかった。ヒルもいまいち分かっているような分かっていないような態度だった。
──だろうな。
やはり、ウィルは『ジョアン』は存在していない可能性も視野に入れていた。
──そっちの情報は?
──酔っ払って路地で眠っていた男がいて、そいつが例の薬を持っていた。生きたまま逮捕は有り難い。
──良かったな。お手柄じゃないか。
──お前も警察へ来てくれ。話が聞きたいそうだ。
──OK。生きていたらね。
──お前は生きる。心配するな。明日は迎えが行く。
──テキサスに?
──ああ。楽しみにしておけ。
ネガティヴだった気持ちが遠のいていき、生きる希望が沸いてきた。
果たして迎えは誰が来るのか。お仲間だろうが、見知った顔が何人か浮かぶ。
リックはシャワーを浴び、早急に眠りについた。
八割ほど食べ終わると、ヒルは追加でコーラを注文する。
「さて……ジョアンについてだったな」
「ああ。なぜ邪魔をした?」
「邪魔?」
「メイク班の彼女たちに話を聞こうとしたら、君は止めた。何かあるんだと察したよ。もしかして口にしちゃ駄目なのか?」
「ご名答。その前に、いつどこでジョアンの名前を聞いた?」
リックは便利屋としてシナリオライターのダリル・デューの家に行ったことから話をした。そこでジョアンの名前を聞いた、と。
「映画館で監督とたまたま会って……、」
「続けてくれ」
──本当に偶然か?
今になって、ウィルのメールが浸透していく。
依頼があってダリル・デューの家に行き、そこで初めて『ジョアン』の名を聞いた。特殊メイクの仕事をしていて、雲隠れしたかのように調べても調べても彼女の姿形が見えてこない。組織に関わっていた老婆が実は特殊メイクを施した老婆でなかったことから『ジョアン』を追うと決めた。
短期間で、目と鼻の先にやって来られるものだろうか。
「お前たちが捜している『ジョアン』だけど、いない」
「待て。疑問が二つに増えた」
「なんだ?」
「今、『お前たち』って言ったよな? それは僕の背後にいる人を知っているってことか?」
「そうだ。お前の背後から警察が目を光らせている。どこまで情報を知っているのか、お前は危ない存在なんだ」
「もう一つの疑問は、『ジョアン』は存在しているのかどうかだ」
ヒルはコーラの入ったグラスを置いた。
「ネットで調べても、一切情報は出てこなかった。隠せるほど大きな組織なのかと思ったが、ある疑問も浮かんできた。初めから『ジョアン』なんて存在していなかった線だ」
映画のパーティーで、ウィルは何か言いたげに口を閉ざした。最初は何なのか分からなかったが、多分彼も同じことが言いたかったんだろう。
「元探偵としての勘かな? 当たりだ。ジョアンは存在していない」
「なら、ジョアンは何かの暗号なのか?」
「危険を知らせるために用いる言葉みたいなもんだ。曖昧で、いろんな意味が込められている」
「薬の隠語みたいな?」
「踏み込みすぎだ。奴らはまだお前がそこまで深く入ってきているとは知らない。だから手を引け」
「ヒルは手遅れなのか?」
「…………………………」
黙ったままだが、潔く頷いた。
「リックは、挫折をした経験があるか?」
「あるさ、もちろん。探偵をしていたとき、相棒に殺されそうになった。しかも彼の弟からも狙われていた。いろいろあって探偵を辞めなくちゃいけなくなったけど、最近では便利屋も楽しんでるけどね」
「けっこう壮絶だったんだな……。俺はお前みたく前向きになれない。羨ましいよ」
「身体が弱くて病院の天井ばかり見てたからね。教科書見てる時間より多かった気がするよ」
軽いジョークで笑い合い、残りの小籠包を食べた。
「なんていうかな……宗教の勧誘みたいにあからさまじゃないんだ。自然と輪の中に入っていて、気づいたら組織の中に紛れ込んでいた、みたいな」
「なんだそれ」
「多分……これは俺の勘だけど。そこそこの演技をしたら、お前は本格的に俳優にならないかって誘われる。監視のためだ。お前は薬の存在も認識してしまって、事件に巻き込まれている。すぐに何かはしないだろうが、片足一本入っているんだ。見えないと思っていても、後ろを振り返ったら手足が汚れ見えなくなる」
廊下から子供の笑い声が聞こえてくる。
ふとリックは子供、と零した。
「なあヒル、アメリカで子供が攫われているのと、組織は関係があるのか?」
空気を読むのは自称得意だ。空気をあえて読まないのも得意だが。
思い出すのは、美術館で会った子供だ。刑事のシン・オーズリーが保護したのはいいが、あれからどうなったかウィルからも聞かされていない。
張り詰めたものが指先にあたり、ぴりぴりする。
「アメリカでは子供の誘拐事件が多すぎる」
答えにならない答えをもらった。吐き捨てるようなヒルの口調からも、これ以上答えられないと言っているようなものだった。
抽象的すぎて、結局よく分からないままお開きとなった。
はっきりしているのは、組織は形作ったものではないということ。知らない間に輪に入っている可能性がある。けれど中心人物がいるのは確かだ。でなければ、あんな恐ろしい薬が出回るはずがない。
ヒルは見えない組織だと言った。それなら、警察が追い続けても不透明すぎて捕まえられないんじゃないのか。
ここ最近は味わうことのなかった感情が流れ込んできた。ネガティヴは性に合わないが、足下程度に浸る波が徐々に身体を蝕んでいく。『ジョアン』も存在していなかった事実がどうしても受け入れられなかった。
部屋に戻って端末を確認すると、ウィルからメールが来ていた。
──生きているなら返事を。お前が一緒にいるヒル・ハンセンがケガをした情報は出てこなかった。本人が話を世に出していないからかもしれんがな。それより、薬で一度捕まってる。
頭を抱えたくなる情報だった。むしろ抱えずに投げ捨てられたらどんなにいいか。
──僕は嘘をつかれたのか。
──嘘とは限らない。逮捕は隠していただけで、体操選手の挫折は本当にケガだった可能性もあるぞ。
──優しい慰めをありがとう。今だけは優しくしてくれ。かなりへこんでるんだ。
──俺から良い情報もあるが、まずはそちらから聞こう。
──『ジョアン』は存在していなかった。ヒルもいまいち分かっているような分かっていないような態度だった。
──だろうな。
やはり、ウィルは『ジョアン』は存在していない可能性も視野に入れていた。
──そっちの情報は?
──酔っ払って路地で眠っていた男がいて、そいつが例の薬を持っていた。生きたまま逮捕は有り難い。
──良かったな。お手柄じゃないか。
──お前も警察へ来てくれ。話が聞きたいそうだ。
──OK。生きていたらね。
──お前は生きる。心配するな。明日は迎えが行く。
──テキサスに?
──ああ。楽しみにしておけ。
ネガティヴだった気持ちが遠のいていき、生きる希望が沸いてきた。
果たして迎えは誰が来るのか。お仲間だろうが、見知った顔が何人か浮かぶ。
リックはシャワーを浴び、早急に眠りについた。
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