6 / 36
第一章 探偵として
006 僕とジローと、ジェフ
しおりを挟む
僕らには話す時間が必要だ。
人の数だけ行く道も戻り道もあり、僕らはそれぞれ歩き始めた。一人は結婚、残る二人は探偵事務所の設立。進んでいるようで、もう一人の小さな自分はあのときに戻れたらと、ジョン・タイターもびっくりのタイムマシーンを望んでいる。
「俺より、お前の方が疲れているんじゃないか?」
僕の頬を撫でると、ジローはニヒルな笑みで見下ろした。
「有り難く受け取ろう」
昼食はサンドイッチ。僕の奢りだ。乱雑に挟んだローストビーフやトマト、レタスが溢れている。
「仕事っていうより、プライベートの話か?」
「ジェフの話をしたい」
一瞬だけサンドイッチを持つジローの手が止まったが、何食わぬ顔で食べ始める。コーヒーはジローの手作りだ。人から作ってもらうものは、インスタントでも美味しい。
「過去の話ならもう終わった」
「そうだ。終わっているんだ。だからジェフは結婚もしたし、子供もいた」
過去形で話さなければならないのがつらい。
「あのときのジェフは、嘘の気持ちは微塵もなかった」
「ああ。今になってそう思うよ。けどな、俺はホモは受け入れられん」
ばっさりと切り捨て、僕は返す言葉がない。カップに視線を落とすと、僕の顔が映っていて少し油が浮いていた。
恋愛の一つや二つは誰しも経験する。告白したりされたり。好みは千差万別で、ジェフだって人生をかけた大恋愛をしてきた。
ただ、相手はジローだったというだけの話だ。
「俺は同性は好かん。虫酸が走る」
吐き捨てるように言うと、ジローは一言「言い過ぎた」。
「分かってるよ。ジローはジローで辛い思いだってした。お互いの矢印が違う方向を向いてたってことだ」
彼は彼で、幼少期に親戚の叔父から襲われた経験がある。それこそ虫酸が走る話だ。犯罪者は今もどこかで生きている。加害者は忘れても、被害者は死ぬまで忘れない。
「ジローの奥さんには会ったのか?」
「葬式のとき、少しだけね。警察に邪魔されて、ほとんど話せなかったけど。まだ幼い子供もいる。何か手助けしたいが、何もできることはないよ」
「なあ、リック。俺はお前のそういうところは好ましく思うよ」
「ゲイでもか?」
「さっきのは悪かったって。そうじゃなくて、人の助けになろうとするところだよ。だがときどき苛立ちもする。自分にないものを持っているせいもあるだろう。俺は自分に余裕がない」
「僕も学生時代は余裕がなかったよ。人の心配ができるのは、お金にも心にも余裕ができたからさ。一人暮らしをしているのが大きいかもしれない」
これでは自虐ではないか。あまり良い話じゃない。僕には恋人がいない。恋人でなくてもいいんだ。いつか、将来を共にするような人に出会えたら。
「ジローは、もし身内にゲイがいた場合、どうする?」
野良犬のような低いうなり声を上げる。それ以上強く持ったら、コーヒーカップが割れそうだ。
「……どんな事情があっても、俺は家族を裏切れない」
その言葉、僕は即決してほしかった。それと同時に、それほど男性に襲われたことが傷になっている証でもあった。僕は家族に、受け入れられているだろうかと、つい自分に置き換えて考えてしまう。
ブザーが鳴るが、依頼人だとは思わなかった。勘というやつで、動かなくなった僕に対し、ジローはすぐに席を立つ。
「誰だ?」
返事もないまま開ける勇気に感服する。
人よりも飛び込んできたのは花だ。フラワーのショップの店員が、リク・ヨヨ・モリス宛だと告げる。
「カーネーションか?」
「ろくな意味じゃないね」
「どういうことだ?」
「黄色のカーネーションは軽蔑や失望という意味がある。この花を送ってくれた人はどんな人が覚えてる?」
「さあ……私は頼まれただけなんで。宅配とフラワーショップをどっちも受け持っているわけじゃないわ」
「店は混んでた?」
「そこそこね」
お礼を言うと、女性はさっさと事務所を後にした。面倒事には関わりたくないと、態度が全力で示していた。
「まさか花に詳しいとは思わなかった」
「母親が好きなんだ。母の名前も花の名前だし、日本では母の日にカーネーションを送るんだよ。色は違うけど」
むしろ失望しているのは僕の方だ、とストーカーに対し声を大にして言いたい。むしろスピーカーも使って叫びたい。
「混んでいたなら、誰なのか特定は難しいだろうな」
そう言うと、ジローは隅々までカーネーションをチェックし始める。
僕は頼れる刑事様にメールを送った。ついでに写真つきで。
──今度はカーネーション。捨ててもいい?
──とりあえず飾っておけ。フラワーショップの名前は?
店の名前と送り主も送る。どうせ偽名だろうが、ヒントになれるものならなんでも送ろう。僕もいい加減、うんざりしている。
──今日仕事?
──別件で動いている。
──それは失礼しました。
忙しいのにご丁寧なことだ。ロサンゼルスでは、僕の悩みなんで微々たるものだろう。
「誰とメールしてるんだ?」
「この前来た警察。九一一より早いからって教えてもらった」
ジローは渋い顔をすると、眉間に皺が刻まれる。ペンでも刺せそうだ。
「あまり信用するな」
「全部頼ってるわけじゃないけどさ、結局頼らなければならなくなる相手だぞ」
「身近なところに敵はいるんだよ。お前は疑われてるんだぞ」
「疑うのは彼らの仕事さ」
本当に疑われているのはジローだ。けれどギルバート刑事の言うことを鵜呑みにしてはいけないのも事実。僕を安心させるために、あのようなことを言ったのかもしれない。
「あまり刺激せず、そっとしておくのも手だ。もちろんお前が黙っているとは言わないが、お前が動くたびに相手が逆上する恐れもある。俺は……それが怖い」
「心配ないよ。うまく立ち回る」
根拠のない言い分は、ジローを安心させる材料にすらならない。
最近、ジローはいらいらしている。家族のことでいろいろあったらしいし、私生活をうまくコントロールできていないせいだろう。
コーヒーではなく、新しくミルクを温めて差し出すと、怪訝な表情をされた。
「コーヒーでもなくハーブティーでもなく、たまにはいいだろ?」
「……そうだな」
簡易キッチンの棚には、コーヒーと同じくらいハーブティーが並んでいる。フランスではよく飲むらしく、僕の知るアメリカ人の中では断トツでジローがよく口にする。
ここに帰ってくるたび、ジローもいてくれるしひとりじゃないと思えた。
人の数だけ行く道も戻り道もあり、僕らはそれぞれ歩き始めた。一人は結婚、残る二人は探偵事務所の設立。進んでいるようで、もう一人の小さな自分はあのときに戻れたらと、ジョン・タイターもびっくりのタイムマシーンを望んでいる。
「俺より、お前の方が疲れているんじゃないか?」
僕の頬を撫でると、ジローはニヒルな笑みで見下ろした。
「有り難く受け取ろう」
昼食はサンドイッチ。僕の奢りだ。乱雑に挟んだローストビーフやトマト、レタスが溢れている。
「仕事っていうより、プライベートの話か?」
「ジェフの話をしたい」
一瞬だけサンドイッチを持つジローの手が止まったが、何食わぬ顔で食べ始める。コーヒーはジローの手作りだ。人から作ってもらうものは、インスタントでも美味しい。
「過去の話ならもう終わった」
「そうだ。終わっているんだ。だからジェフは結婚もしたし、子供もいた」
過去形で話さなければならないのがつらい。
「あのときのジェフは、嘘の気持ちは微塵もなかった」
「ああ。今になってそう思うよ。けどな、俺はホモは受け入れられん」
ばっさりと切り捨て、僕は返す言葉がない。カップに視線を落とすと、僕の顔が映っていて少し油が浮いていた。
恋愛の一つや二つは誰しも経験する。告白したりされたり。好みは千差万別で、ジェフだって人生をかけた大恋愛をしてきた。
ただ、相手はジローだったというだけの話だ。
「俺は同性は好かん。虫酸が走る」
吐き捨てるように言うと、ジローは一言「言い過ぎた」。
「分かってるよ。ジローはジローで辛い思いだってした。お互いの矢印が違う方向を向いてたってことだ」
彼は彼で、幼少期に親戚の叔父から襲われた経験がある。それこそ虫酸が走る話だ。犯罪者は今もどこかで生きている。加害者は忘れても、被害者は死ぬまで忘れない。
「ジローの奥さんには会ったのか?」
「葬式のとき、少しだけね。警察に邪魔されて、ほとんど話せなかったけど。まだ幼い子供もいる。何か手助けしたいが、何もできることはないよ」
「なあ、リック。俺はお前のそういうところは好ましく思うよ」
「ゲイでもか?」
「さっきのは悪かったって。そうじゃなくて、人の助けになろうとするところだよ。だがときどき苛立ちもする。自分にないものを持っているせいもあるだろう。俺は自分に余裕がない」
「僕も学生時代は余裕がなかったよ。人の心配ができるのは、お金にも心にも余裕ができたからさ。一人暮らしをしているのが大きいかもしれない」
これでは自虐ではないか。あまり良い話じゃない。僕には恋人がいない。恋人でなくてもいいんだ。いつか、将来を共にするような人に出会えたら。
「ジローは、もし身内にゲイがいた場合、どうする?」
野良犬のような低いうなり声を上げる。それ以上強く持ったら、コーヒーカップが割れそうだ。
「……どんな事情があっても、俺は家族を裏切れない」
その言葉、僕は即決してほしかった。それと同時に、それほど男性に襲われたことが傷になっている証でもあった。僕は家族に、受け入れられているだろうかと、つい自分に置き換えて考えてしまう。
ブザーが鳴るが、依頼人だとは思わなかった。勘というやつで、動かなくなった僕に対し、ジローはすぐに席を立つ。
「誰だ?」
返事もないまま開ける勇気に感服する。
人よりも飛び込んできたのは花だ。フラワーのショップの店員が、リク・ヨヨ・モリス宛だと告げる。
「カーネーションか?」
「ろくな意味じゃないね」
「どういうことだ?」
「黄色のカーネーションは軽蔑や失望という意味がある。この花を送ってくれた人はどんな人が覚えてる?」
「さあ……私は頼まれただけなんで。宅配とフラワーショップをどっちも受け持っているわけじゃないわ」
「店は混んでた?」
「そこそこね」
お礼を言うと、女性はさっさと事務所を後にした。面倒事には関わりたくないと、態度が全力で示していた。
「まさか花に詳しいとは思わなかった」
「母親が好きなんだ。母の名前も花の名前だし、日本では母の日にカーネーションを送るんだよ。色は違うけど」
むしろ失望しているのは僕の方だ、とストーカーに対し声を大にして言いたい。むしろスピーカーも使って叫びたい。
「混んでいたなら、誰なのか特定は難しいだろうな」
そう言うと、ジローは隅々までカーネーションをチェックし始める。
僕は頼れる刑事様にメールを送った。ついでに写真つきで。
──今度はカーネーション。捨ててもいい?
──とりあえず飾っておけ。フラワーショップの名前は?
店の名前と送り主も送る。どうせ偽名だろうが、ヒントになれるものならなんでも送ろう。僕もいい加減、うんざりしている。
──今日仕事?
──別件で動いている。
──それは失礼しました。
忙しいのにご丁寧なことだ。ロサンゼルスでは、僕の悩みなんで微々たるものだろう。
「誰とメールしてるんだ?」
「この前来た警察。九一一より早いからって教えてもらった」
ジローは渋い顔をすると、眉間に皺が刻まれる。ペンでも刺せそうだ。
「あまり信用するな」
「全部頼ってるわけじゃないけどさ、結局頼らなければならなくなる相手だぞ」
「身近なところに敵はいるんだよ。お前は疑われてるんだぞ」
「疑うのは彼らの仕事さ」
本当に疑われているのはジローだ。けれどギルバート刑事の言うことを鵜呑みにしてはいけないのも事実。僕を安心させるために、あのようなことを言ったのかもしれない。
「あまり刺激せず、そっとしておくのも手だ。もちろんお前が黙っているとは言わないが、お前が動くたびに相手が逆上する恐れもある。俺は……それが怖い」
「心配ないよ。うまく立ち回る」
根拠のない言い分は、ジローを安心させる材料にすらならない。
最近、ジローはいらいらしている。家族のことでいろいろあったらしいし、私生活をうまくコントロールできていないせいだろう。
コーヒーではなく、新しくミルクを温めて差し出すと、怪訝な表情をされた。
「コーヒーでもなくハーブティーでもなく、たまにはいいだろ?」
「……そうだな」
簡易キッチンの棚には、コーヒーと同じくらいハーブティーが並んでいる。フランスではよく飲むらしく、僕の知るアメリカ人の中では断トツでジローがよく口にする。
ここに帰ってくるたび、ジローもいてくれるしひとりじゃないと思えた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
拝啓、あしながおじさん。 ~令和日本のジュディ・アボットより~
日暮ミミ♪
恋愛
現代の日本。
山梨県のとある児童養護施設に育った中学3年生の相川愛美(あいかわまなみ)は、作家志望の女の子。卒業後は私立高校に進学したいと思っていた。でも、施設の経営状態は厳しく、進学するには施設を出なければならない。
そんな愛美に「進学費用を援助してもいい」と言ってくれる人物が現れる。
園長先生はその人物の名前を教えてくれないけれど、読書家の愛美には何となく自分の状況が『あしながおじさん』のヒロイン・ジュディと重なる。
春になり、横浜にある全寮制の名門女子高に入学した彼女は、自分を進学させてくれた施設の理事を「あしながおじさん」と呼び、その人物に宛てて手紙を出すようになる。
慣れない都会での生活・初めて持つスマートフォン・そして初恋……。
戸惑いながらも親友の牧村さやかや辺唐院珠莉(へんとういんじゅり)と助け合いながら、愛美は寮生活に慣れていく。
そして彼女は、幼い頃からの夢である小説家になるべく動き出すけれど――。
(原作:ジーン・ウェブスター『あしながおじさん』)
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】かみなりのむすめ。
みやこ嬢
キャラ文芸
【2022年2月5日完結、全95話】
少女に宿る七つの光。
それは守護霊や悪霊などではなく、彼女の魂に執着する守り神のような存在だった。
***
榊之宮夕月(さかきのみや・ゆうづき)は田舎の中学に通う平凡でお人好しな女の子。
夢は『可愛いおばあちゃんになること』!
しかし、ある日を境に日常が崩壊してしまう。
虚弱体質の兄、榊之宮朝陽(さかきのみや・あさひ)。謎多き転校生、八十神時哉(やそがみ・ときや)。そして、夕月に宿る喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲の七つの魂。
夕月のささやかな願いは叶うのか。
***
怪異、神様、友情、恋愛。
春の田舎町を舞台に巻き起こる不思議。
狼神様と生贄の唄巫女 虐げられた盲目の少女は、獣の神に愛される
茶柱まちこ
キャラ文芸
雪深い農村で育った少女・すずは、赤子のころにかけられた呪いによって盲目となり、姉や村人たちに虐いたげられる日々を送っていた。
ある日、すずは村人たちに騙されて生贄にされ、雪山の神社に閉じ込められてしまう。失意の中、絶命寸前の彼女を救ったのは、狼と人間を掛け合わせたような姿の男──村人たちが崇める守護神・大神だった。
呪いを解く代わりに大神のもとで働くことになったすずは、大神やあやかしたちの優しさに触れ、幸せを知っていく──。
神様と盲目少女が紡ぐ、和風恋愛幻想譚。
(旧題:『大神様のお気に入り』)
里帰りした猫又は錬金術師の弟子になる。
音喜多子平
キャラ文芸
【第六回キャラ文芸大賞 奨励賞】
人の世とは異なる妖怪の世界で生まれた猫又・鍋島環は、幼い頃に家庭の事情で人間の世界へと送られてきていた。
それから十余年。心優しい主人に拾われ、平穏無事な飼い猫ライフを送っていた環であったが突然、本家がある異世界「天獄屋(てんごくや)」に呼び戻されることになる。
主人との別れを惜しみつつ、環はしぶしぶ実家へと里帰りをする...しかし、待ち受けていたのは今までの暮らしが極楽に思えるほどの怒涛の日々であった。
本家の勝手な指図に翻弄されるまま、まともな記憶さえたどたどしい異世界で丁稚奉公をさせられる羽目に…その上ひょんなことから錬金術師に拾われ、錬金術の手習いまですることになってしまう。
【長編】座敷童子のパティシエールとあやかしの国のチョコレート
坂神美桜
キャラ文芸
ショコラティエの穂香は、京都に自分の店を持つことになった。
開店準備をしていると、求職中だというパティシエールの瑠璃にこの店で働かせてほしいと猛アタックされる。
穂香は瑠璃の話を聞いているうちに仲間意識を感じ、そのまま採用してしまう。
すると突然あやかしの住む国へ飛ばされてしまい、そこで待っていた国王からこの国に自生しているカカオでチョコレートを作って欲しいと頼まれ…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる