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5 女神像の侍女
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何日森の中をさ迷っていただろう?
出来るだけだ早く斬撃をレベルアップさせたかった俺は、ゴブリンの群れを見つけては突撃して切りまくるということを繰り返していた。
そしてやっと斬撃のレベルが10になり、虚空斬撃が使えるようになったとき、突然、頭の中で声が響いた。
斬撃がLv10になりましたので女神像の左腕のスキルである魔法陣が開放されました。
えっ?誰の声だ?
俺はキョロキョロと周囲を見回すと、再び頭の中で声が響いた。先ほどとは違う女の声だ。
自動メッセージでございます。
自動メッセージ?
私は女神像様の侍女ララでございます。女神像様の覚醒の依代になられた貴方をサポートいたします。
侍女?ララ?姿が見えないが何処にいるんだ?
今は貴方にだけ聞こえる声としてのみ存在しています。
声だけの存在か?それに聞き逃せないことを言ったな?今は、だと?女神像の覚醒のために俺が依代になっただと?どういうことだ?
最初の質問からお答えいたします。今は声だけですが、女神像様の覚醒率が進みますと、私は実体を持つことができます。続いて2つ目の質問にお答えいたします。貴方の左腕は、太古に失われた▲◎▼※■文明の守護神像アメネス様の女神像様の左腕そのものです。▲◎▼※■滅亡の時、大陸を消滅させた大災厄によりアメネス様の女神像様も左腕だけを残して消滅され、力を失って悠久の眠りに陥っておられましたが、創造神様達の奇跡により貴方の左腕として復活されました。とはいえ、その力のほとんどはまだ眠ったままであらせられます。貴方が女神像様の力を使うことでそのお力も目覚めていきます。
ちょっと待て!そんなスケールの大きな話を一度に言われても理解が追いつかない。それに、よく聞き取れなかった、滅んだ文明とかいうのは何だ?
▲◎▼※■は、今の人間には聞き取ることも発音することもできません。▲◎▼※■は、遥かな昔に栄えた国の名前です。人々は自由に空を飛び、誰も働かずとも生きていける理想郷でした。気候は魔力によって一年を通して春のまま。にも関わらずあらゆる作物が常にたわわに実り、すべての人々が豊かな生活を送っておりました。そして、その▲◎▼※■文明、いえ、その文明を含めた広大な▲◎▼※■大陸を守っていたのは60柱の神々であり、それらの神々の力を宿した60柱の神像でした。しかし、あるとき、大災厄が起き、▲◎▼※■は大陸ごと消滅し全てが失われました。
60柱の神像もほぼ全てが消滅し、残されたのは、アメネス女神像様の左腕のみでした。守護神像に力を与えていた60柱の神々もこのとき力を失いました。アメネス様も自らの力を注ぎ込んだ神像の消滅によって倒れ、今もって深い眠りについておられます。それでもアメネス様の場合は、幸い神像の左腕が残りましたので、時が経てば力を回復されるはず。そして今、創造神様達がアメネス神像様の左腕を貴方の魂と合体させてこの世界に蘇らせたのです。
う~ん?よく分からん?俺の左腕というのは女神像の腕なのか?それとも女神の腕なのか?
女神像様の腕です。
俺は自分の腕を見ながら、曲げたり伸ばしたりしながら、
像なのか?何で出来ているんだ。それになぜ動くんだ?
オリハルコンで出来ています。そしてなぜ動くのかは私にも分かりません。元々、▲◎▼※■で祭られていたときの守護神像様は普段は動かず、それぞれの神殿とその領土を守っておられました。しかし、緊急事態が起きたときには動くことがありました。とはいえ、どのよう力で動いているのかは私には分かりません。それに今のように人間の体の一部のように普段から動いているというのは、どのような力の働きなのか私にわかるはずもありません。
ふ~ん。あんまり役に立たない侍女じゃないか!
申し訳ありません。
それで、女神像というか、ただの像なんだろう?なんで動いたり、力を持っていたりするんだ?
それは、守護神様たちはこの世界には直接関われないからです。そこで神像様を世界に配置して、神像様を通じて世界を守っておられたのです。
う~ん?よく分からない話だな?だけと、ララさんだったつけ?あんたの話を聞いた限りじゃ、俺のこの左腕はオリハルコンで出来ているということか?
ララで結構です。それと、貴方の左腕は間違いなくオリハルコン出できています。
それならこの右腕もオリハルコンか?と考えたとき、
オリハルコンではない。皇帝石だ!
と男の声がした。
出来るだけだ早く斬撃をレベルアップさせたかった俺は、ゴブリンの群れを見つけては突撃して切りまくるということを繰り返していた。
そしてやっと斬撃のレベルが10になり、虚空斬撃が使えるようになったとき、突然、頭の中で声が響いた。
斬撃がLv10になりましたので女神像の左腕のスキルである魔法陣が開放されました。
えっ?誰の声だ?
俺はキョロキョロと周囲を見回すと、再び頭の中で声が響いた。先ほどとは違う女の声だ。
自動メッセージでございます。
自動メッセージ?
私は女神像様の侍女ララでございます。女神像様の覚醒の依代になられた貴方をサポートいたします。
侍女?ララ?姿が見えないが何処にいるんだ?
今は貴方にだけ聞こえる声としてのみ存在しています。
声だけの存在か?それに聞き逃せないことを言ったな?今は、だと?女神像の覚醒のために俺が依代になっただと?どういうことだ?
最初の質問からお答えいたします。今は声だけですが、女神像様の覚醒率が進みますと、私は実体を持つことができます。続いて2つ目の質問にお答えいたします。貴方の左腕は、太古に失われた▲◎▼※■文明の守護神像アメネス様の女神像様の左腕そのものです。▲◎▼※■滅亡の時、大陸を消滅させた大災厄によりアメネス様の女神像様も左腕だけを残して消滅され、力を失って悠久の眠りに陥っておられましたが、創造神様達の奇跡により貴方の左腕として復活されました。とはいえ、その力のほとんどはまだ眠ったままであらせられます。貴方が女神像様の力を使うことでそのお力も目覚めていきます。
ちょっと待て!そんなスケールの大きな話を一度に言われても理解が追いつかない。それに、よく聞き取れなかった、滅んだ文明とかいうのは何だ?
▲◎▼※■は、今の人間には聞き取ることも発音することもできません。▲◎▼※■は、遥かな昔に栄えた国の名前です。人々は自由に空を飛び、誰も働かずとも生きていける理想郷でした。気候は魔力によって一年を通して春のまま。にも関わらずあらゆる作物が常にたわわに実り、すべての人々が豊かな生活を送っておりました。そして、その▲◎▼※■文明、いえ、その文明を含めた広大な▲◎▼※■大陸を守っていたのは60柱の神々であり、それらの神々の力を宿した60柱の神像でした。しかし、あるとき、大災厄が起き、▲◎▼※■は大陸ごと消滅し全てが失われました。
60柱の神像もほぼ全てが消滅し、残されたのは、アメネス女神像様の左腕のみでした。守護神像に力を与えていた60柱の神々もこのとき力を失いました。アメネス様も自らの力を注ぎ込んだ神像の消滅によって倒れ、今もって深い眠りについておられます。それでもアメネス様の場合は、幸い神像の左腕が残りましたので、時が経てば力を回復されるはず。そして今、創造神様達がアメネス神像様の左腕を貴方の魂と合体させてこの世界に蘇らせたのです。
う~ん?よく分からん?俺の左腕というのは女神像の腕なのか?それとも女神の腕なのか?
女神像様の腕です。
俺は自分の腕を見ながら、曲げたり伸ばしたりしながら、
像なのか?何で出来ているんだ。それになぜ動くんだ?
オリハルコンで出来ています。そしてなぜ動くのかは私にも分かりません。元々、▲◎▼※■で祭られていたときの守護神像様は普段は動かず、それぞれの神殿とその領土を守っておられました。しかし、緊急事態が起きたときには動くことがありました。とはいえ、どのよう力で動いているのかは私には分かりません。それに今のように人間の体の一部のように普段から動いているというのは、どのような力の働きなのか私にわかるはずもありません。
ふ~ん。あんまり役に立たない侍女じゃないか!
申し訳ありません。
それで、女神像というか、ただの像なんだろう?なんで動いたり、力を持っていたりするんだ?
それは、守護神様たちはこの世界には直接関われないからです。そこで神像様を世界に配置して、神像様を通じて世界を守っておられたのです。
う~ん?よく分からない話だな?だけと、ララさんだったつけ?あんたの話を聞いた限りじゃ、俺のこの左腕はオリハルコンで出来ているということか?
ララで結構です。それと、貴方の左腕は間違いなくオリハルコン出できています。
それならこの右腕もオリハルコンか?と考えたとき、
オリハルコンではない。皇帝石だ!
と男の声がした。
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