97 / 111
帝国編
急に声を掛けられると驚くのです
しおりを挟む
思わず試合開始直前に乱入してしまったのですが、場が盛り上がってる所に水を差したかもですね。
観客席の後方にそそくさと移動している私とレイブン、周りの反応もそれぞれ違っているのです。
(なんや観客の一部は特に驚いてはおらへんな、結構な勢いで舞台に突っ込んだ割には)
(減速をミスってたら危なかったのです・・・トンファーガンブレードを外しておいて正解なのです)
「空から鎧が降ってきたぞ!?」
「あれが冒険者ジオなのか?王都のおチビちゃん以外にも空飛べる人っているもんなんだなぁ」
「あんた王都民か?・・・王都ではそんなに珍しくないのか・・・?」
ステルス状態だと透明人間になったかのように気づかれずに移動できたのですが、どうも王都から来た人達は飛行物体に耐性があるようなのです。
(それはそれとして、観客席で観戦しつつ参戦もするのは実に不思議な感覚なのです)
(どういう状況やねん、しかし同時に動かせるんならうちと死合った時に何故しなかったんや?)
(今は調子がいいのかあまり意識しなくてもできるのですが、レイブンの時にはできなかっ・・・)
「長らく審判をやってきたがぁぁ・・・空から乱入した者は初であぁぁるぅぅう」
「流石はヴェルガ・・・」「皇帝陛下・・・この場ではその名はお控えを・・・」
ジオ視点で中央の来賓席を見てみるとリアが座っているのです、皇帝陛下の誘いであの場にいるという所ですかね。
「観客席を見回してもフィオナの魔力が視えませんわね、どこから動かしてますの?」
「観客席後方に移動したが、私の魔力が視えないのはバリアーの影響だな・・・多分ですが」
「・・・視えるようになったね、わざわざ離れた場所に行かなくても・・・」
「この人混みと歓声はお腹に響いて・・・まあ気にしないでくれ、こちらの都合なのです」
「フィオナ喋りが混ざってきてますわよ」
「役者が揃ったぁということでよろしいかぁぁ?その前にぃ、皇帝・・・この者が冒険者ジオで間違いはぁないだろうかぁぁあ?」
「合っている、エクタシスの名において断言しよう」
「魔力を感じない事が気になるがぁぁ・・・・・・改めて双方、構ぁぁえぇぇ・・・」
ミリー達との協働も久々なのです、必要かどうかは別として、助け合いの精神で臨むとするのです。
開幕ユラと姉様、レナが先陣を切ったのです・・・相対するのは帝国第一騎士団の3人がそれぞれ1対1で対処していたのですが。
「出遅れたな・・・しかし正々堂々な事だ、複数戦は孤立した者を狙うのがセオリーだろうが・・・助かるのです」
「そういう意味ですと、私(わたくし)達が孤立している状態とも言えますわね・・・フィオ・・・ジオ、来ますわよ!」
ミリーに1人、私ジオの方に向かってくるのは・・・悠々と歩み寄るエクタシス皇帝と、騎士団の中では珍しい縦長の兜をした騎士、確か副団長だった気がするのです。
「改めて・・・私は副団長を務めるゼーンと申します、アーシルでの装備をお持ちでないようですが・・・」
「御丁寧にどうも、私はジオ・・・装備なら問題ない」
ブォォン 「そのようで・・・参る!!」
他の騎士団の人達は盾と直剣なのに対し、副団長ゼーンさんは二刀流みたいなのです、2本とも直剣ですけど。
なら私も両手共にブレードで対抗しなければ・・・しかし1対1の状態になった場合、魔導師のミリーが一番不利な気が・・・
ヒュンッ バチィィンッ 「それ以前に、私が油断するべきではないかっ・・・対人戦のこの速度、これが実に苦手・・・なのです」
思いの外ゼーンさんの攻撃は・・・前傾姿勢の野性的スタイルだったのです、これが帝国騎士団の剣術なのでしょうかっ・・・・・・?
「魔導師相手とお気になさらず、存分に剣を振るってかまいませんわよ!」
「失礼した・・・見事な体術、こちらも全力でいかせてもらいましょう!!」
ミリーの方をチラッと見ると、特に野性的なスタイルが帝国騎士団の流儀ではない模様・・・風を纏わせた掌底で剣撃を止めているのです。
「余所見は、感心致しませんよ!」「むぅ・・・!」
なるほど・・・副団長という肩書きの方とは縁があるようなのです、一瞬虚を突かれましたが・・・いえ突いてきてるのは剣ですけれどもっ
「楽しそうであるなゼーン、余もジオ殿の力を体感させていただこう!」
ブォォン 「陛下!?」「ぬぅぅん!!」バチィンッ
私のブレードを飛び退いて回避した副団長と入れ代わりで、大斧を縦に盛大に振り下ろしてきた皇帝様・・・頭上で両手ブレードを交差させて防ぐもこちらもまた思った以上のパワータイプなのですぅ!!
大斧を弾き、突ブレードで攻撃するも斧腹部分で反らされたのです、その反動を利用して皇帝様が回転して狙う先は・・・ジオの足首なのですっ!
ゴォゥウッ 「エグい攻撃をしてくれるな、皇帝殿っ」
足底からスラスターで跳躍し、ふと周囲を見るとユラと姉様、レナの攻撃に盾で防戦している騎士の面々が視界に入ったのです。
「2対1は不本意ですが、このゼーンめがその隙を狙わせていただく!!」
やはり闘争は人を熱くさせるようなのです、より相手を確実に倒す好機を逃さない攻撃・・・心意気素晴らしいのですが、矛先が私である以上全力で回避するのです。
〔フィオナが闘技場に到着する少し前〕
円形闘技場は随分と盛況だ、どの世界でも催し物は娯楽として機能するのは変わらないようだね。
「入口付近で串焼きを出してる龍人様は反則なのにゃ!あの香りで買わずにはいられないのにゃ!」
「僕の知っている貴族とは根本から違うんだよね、龍人は特に・・・」
「人族の貴族も多少プライドが高いくらいですからね、生態系の序列差の影響もあることでしょう」
「そういう意味では魔族が龍族の次になるはずだけど、力を振るわないというのも現在では口約束に過ぎないだろうに」
種族全体に呪いの類でも付加されているのかと調べさせてもらった事もあるが、特にそのような魔導術が使われた痕跡もあるわけでなし・・・この世界で魔族と呼ばれてはいるけど、見た目は堕天使だしねぇ。
「文献での異形な姿も威圧の目的で幻術を用いていた結果ですね、私の光学迷彩もそれの応用で使用可能となりましたから」
「フィオナ・ウィクトールに関してはどうやって魔力探知まで消しているのかが不明だが・・・魔力で発生させる以上は探知できるはずなんだけど・・・」
「にゃにゃ!空から何か飛んでくるのにゃ!!」
ゴォォォォッ ドゥン・・・・・・
「ほぅ・・・あれがジオか、派手な登場をしてくれるねぇ・・・シオン?」
「魔力探知で反応しませんね、それ自体は以前に確認済みですが・・・鎧内からフィオナ・ウィクトールの反応もありません」
「凄いのにゃ!アキ以外にも意味不明な事をできるへんたいがいたんだにゃ!!」
「僕が変態みたいに言うのやめてもらえる?」
全身鎧に魔力反応がないという事は、例の遠隔操作と見るべきかな、その操者が近くにいるのは必然・・・。
「フィオナ・ウィクトールの技量が上がっているのでしょうか・・・遠隔操作をしつつ本体の姿まで隠す、そこまで器用な事ができる性格とは思えませんでしたが」
「にゃ!あの飛べる鎧の使ってる光の剣、シオンの持ってるけったいなやつに似てるのにゃ!」
「けったいとは心外です、正確には私の使用しているのはパルスブレードであり、あちらはレーザーブレードを自称して・・・」
「わざわざ説明しなくてもいいよシオン・・・」
「そうですか?フィオナ・ウィクトールの位置が確認できるようになりましたがそちらもよろしいですか?」
「回りくどい事言うのやめてもらえる・・・?で、どこだい?」
そう聞きながら見回していると存外、視界に入る所にカラスを頭に乗せた銀髪の少女の姿があった・・・シオンから聞いた限りではカラスを連れているとは一言も・・・まあそれはいい。
遠隔操作というからには動かすのに集中している、と仮定するなら、全身鎧のジオが攻撃を受ける直前に声を掛けてどう反応するか・・・試してみるとしようか。
端から見ると離れて観戦しているようにしか見えないな・・・・・・話を振るなら・・・・・・あの騎士が攻撃するタイミングかな。
「君、年はいくつだい?」「え?はい・・・?」
言葉のチョイスを盛大に間違えてしまったような気がするけど・・・まあいいだろう・・・・・・。
観客席の後方にそそくさと移動している私とレイブン、周りの反応もそれぞれ違っているのです。
(なんや観客の一部は特に驚いてはおらへんな、結構な勢いで舞台に突っ込んだ割には)
(減速をミスってたら危なかったのです・・・トンファーガンブレードを外しておいて正解なのです)
「空から鎧が降ってきたぞ!?」
「あれが冒険者ジオなのか?王都のおチビちゃん以外にも空飛べる人っているもんなんだなぁ」
「あんた王都民か?・・・王都ではそんなに珍しくないのか・・・?」
ステルス状態だと透明人間になったかのように気づかれずに移動できたのですが、どうも王都から来た人達は飛行物体に耐性があるようなのです。
(それはそれとして、観客席で観戦しつつ参戦もするのは実に不思議な感覚なのです)
(どういう状況やねん、しかし同時に動かせるんならうちと死合った時に何故しなかったんや?)
(今は調子がいいのかあまり意識しなくてもできるのですが、レイブンの時にはできなかっ・・・)
「長らく審判をやってきたがぁぁ・・・空から乱入した者は初であぁぁるぅぅう」
「流石はヴェルガ・・・」「皇帝陛下・・・この場ではその名はお控えを・・・」
ジオ視点で中央の来賓席を見てみるとリアが座っているのです、皇帝陛下の誘いであの場にいるという所ですかね。
「観客席を見回してもフィオナの魔力が視えませんわね、どこから動かしてますの?」
「観客席後方に移動したが、私の魔力が視えないのはバリアーの影響だな・・・多分ですが」
「・・・視えるようになったね、わざわざ離れた場所に行かなくても・・・」
「この人混みと歓声はお腹に響いて・・・まあ気にしないでくれ、こちらの都合なのです」
「フィオナ喋りが混ざってきてますわよ」
「役者が揃ったぁということでよろしいかぁぁ?その前にぃ、皇帝・・・この者が冒険者ジオで間違いはぁないだろうかぁぁあ?」
「合っている、エクタシスの名において断言しよう」
「魔力を感じない事が気になるがぁぁ・・・・・・改めて双方、構ぁぁえぇぇ・・・」
ミリー達との協働も久々なのです、必要かどうかは別として、助け合いの精神で臨むとするのです。
開幕ユラと姉様、レナが先陣を切ったのです・・・相対するのは帝国第一騎士団の3人がそれぞれ1対1で対処していたのですが。
「出遅れたな・・・しかし正々堂々な事だ、複数戦は孤立した者を狙うのがセオリーだろうが・・・助かるのです」
「そういう意味ですと、私(わたくし)達が孤立している状態とも言えますわね・・・フィオ・・・ジオ、来ますわよ!」
ミリーに1人、私ジオの方に向かってくるのは・・・悠々と歩み寄るエクタシス皇帝と、騎士団の中では珍しい縦長の兜をした騎士、確か副団長だった気がするのです。
「改めて・・・私は副団長を務めるゼーンと申します、アーシルでの装備をお持ちでないようですが・・・」
「御丁寧にどうも、私はジオ・・・装備なら問題ない」
ブォォン 「そのようで・・・参る!!」
他の騎士団の人達は盾と直剣なのに対し、副団長ゼーンさんは二刀流みたいなのです、2本とも直剣ですけど。
なら私も両手共にブレードで対抗しなければ・・・しかし1対1の状態になった場合、魔導師のミリーが一番不利な気が・・・
ヒュンッ バチィィンッ 「それ以前に、私が油断するべきではないかっ・・・対人戦のこの速度、これが実に苦手・・・なのです」
思いの外ゼーンさんの攻撃は・・・前傾姿勢の野性的スタイルだったのです、これが帝国騎士団の剣術なのでしょうかっ・・・・・・?
「魔導師相手とお気になさらず、存分に剣を振るってかまいませんわよ!」
「失礼した・・・見事な体術、こちらも全力でいかせてもらいましょう!!」
ミリーの方をチラッと見ると、特に野性的なスタイルが帝国騎士団の流儀ではない模様・・・風を纏わせた掌底で剣撃を止めているのです。
「余所見は、感心致しませんよ!」「むぅ・・・!」
なるほど・・・副団長という肩書きの方とは縁があるようなのです、一瞬虚を突かれましたが・・・いえ突いてきてるのは剣ですけれどもっ
「楽しそうであるなゼーン、余もジオ殿の力を体感させていただこう!」
ブォォン 「陛下!?」「ぬぅぅん!!」バチィンッ
私のブレードを飛び退いて回避した副団長と入れ代わりで、大斧を縦に盛大に振り下ろしてきた皇帝様・・・頭上で両手ブレードを交差させて防ぐもこちらもまた思った以上のパワータイプなのですぅ!!
大斧を弾き、突ブレードで攻撃するも斧腹部分で反らされたのです、その反動を利用して皇帝様が回転して狙う先は・・・ジオの足首なのですっ!
ゴォゥウッ 「エグい攻撃をしてくれるな、皇帝殿っ」
足底からスラスターで跳躍し、ふと周囲を見るとユラと姉様、レナの攻撃に盾で防戦している騎士の面々が視界に入ったのです。
「2対1は不本意ですが、このゼーンめがその隙を狙わせていただく!!」
やはり闘争は人を熱くさせるようなのです、より相手を確実に倒す好機を逃さない攻撃・・・心意気素晴らしいのですが、矛先が私である以上全力で回避するのです。
〔フィオナが闘技場に到着する少し前〕
円形闘技場は随分と盛況だ、どの世界でも催し物は娯楽として機能するのは変わらないようだね。
「入口付近で串焼きを出してる龍人様は反則なのにゃ!あの香りで買わずにはいられないのにゃ!」
「僕の知っている貴族とは根本から違うんだよね、龍人は特に・・・」
「人族の貴族も多少プライドが高いくらいですからね、生態系の序列差の影響もあることでしょう」
「そういう意味では魔族が龍族の次になるはずだけど、力を振るわないというのも現在では口約束に過ぎないだろうに」
種族全体に呪いの類でも付加されているのかと調べさせてもらった事もあるが、特にそのような魔導術が使われた痕跡もあるわけでなし・・・この世界で魔族と呼ばれてはいるけど、見た目は堕天使だしねぇ。
「文献での異形な姿も威圧の目的で幻術を用いていた結果ですね、私の光学迷彩もそれの応用で使用可能となりましたから」
「フィオナ・ウィクトールに関してはどうやって魔力探知まで消しているのかが不明だが・・・魔力で発生させる以上は探知できるはずなんだけど・・・」
「にゃにゃ!空から何か飛んでくるのにゃ!!」
ゴォォォォッ ドゥン・・・・・・
「ほぅ・・・あれがジオか、派手な登場をしてくれるねぇ・・・シオン?」
「魔力探知で反応しませんね、それ自体は以前に確認済みですが・・・鎧内からフィオナ・ウィクトールの反応もありません」
「凄いのにゃ!アキ以外にも意味不明な事をできるへんたいがいたんだにゃ!!」
「僕が変態みたいに言うのやめてもらえる?」
全身鎧に魔力反応がないという事は、例の遠隔操作と見るべきかな、その操者が近くにいるのは必然・・・。
「フィオナ・ウィクトールの技量が上がっているのでしょうか・・・遠隔操作をしつつ本体の姿まで隠す、そこまで器用な事ができる性格とは思えませんでしたが」
「にゃ!あの飛べる鎧の使ってる光の剣、シオンの持ってるけったいなやつに似てるのにゃ!」
「けったいとは心外です、正確には私の使用しているのはパルスブレードであり、あちらはレーザーブレードを自称して・・・」
「わざわざ説明しなくてもいいよシオン・・・」
「そうですか?フィオナ・ウィクトールの位置が確認できるようになりましたがそちらもよろしいですか?」
「回りくどい事言うのやめてもらえる・・・?で、どこだい?」
そう聞きながら見回していると存外、視界に入る所にカラスを頭に乗せた銀髪の少女の姿があった・・・シオンから聞いた限りではカラスを連れているとは一言も・・・まあそれはいい。
遠隔操作というからには動かすのに集中している、と仮定するなら、全身鎧のジオが攻撃を受ける直前に声を掛けてどう反応するか・・・試してみるとしようか。
端から見ると離れて観戦しているようにしか見えないな・・・・・・話を振るなら・・・・・・あの騎士が攻撃するタイミングかな。
「君、年はいくつだい?」「え?はい・・・?」
言葉のチョイスを盛大に間違えてしまったような気がするけど・・・まあいいだろう・・・・・・。
43
お気に入りに追加
804
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
王太子の子を孕まされてました
杏仁豆腐
恋愛
遊び人の王太子に無理やり犯され『私の子を孕んでくれ』と言われ……。しかし王太子には既に婚約者が……侍女だった私がその後執拗な虐めを受けるので、仕返しをしたいと思っています。
※不定期更新予定です。一話完結型です。苛め、暴力表現、性描写の表現がありますのでR指定しました。宜しくお願い致します。ノリノリの場合は大量更新したいなと思っております。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる