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帝国編
1つに集中すると片方が疎かになりました
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海上を泳ぐその姿はまさしく鰐そのものだが、陸上に上がって二足歩行をするそれは私の知っているワニではなかった。
前足の甲の部分から3本の長い爪が伸び、背から尻尾にまで曲線的な棘が覆っている。
剣が通りにくいと言われているのは中身の堅さに加えて、外皮と棘の硬さも影響しているようだ。
「なるほど・・・ウインド・カッターでも攻撃が通りませんわね、気をつけてレナ、フィオ・・・・・・」
ブォォンッ ザシューッ
「関節部分は脆いようだ、首元や関節裏を狙うといいだろう」
レーザーを纏わせているとはいえ、刃が曲がりそうだからと消去法で狙ったのは黙っておいた。
顎の下からレーザーライフルを撃ち込み、左手のトンファーガンブレードの刃を首元に押し付け斬り抜きスラスターで後退する。
ミリーに迫る鰐人型にレーザーライフルを撃ち、気を逸らした所を・・・ミリーが懐に急接近し顎下に掌底を当て、至近距離でウインド・カッターを叩き込んでいく。
「度々思っていたのだが・・・・・・ミリーは至近距離で魔導術使うの多くないです・・・?」
「確実に当てれますもの、少し喋り方が戻ってますわよ・・・・・・」
「ほいっと、確かにこれならヴェルトールを使う必要はなさそうね」
即座に3体仕留めた私達3人を見て他の冒険者が感銘している中、ラニールが私・・・フィオナの顔をじっと見つめる。
「君が空を飛べるとは聞いているが、あの御仁も宙を浮いているな・・・・・・偶然か?」
「私も戦闘に参加するのです、恐らく偶然だと思うのです」
ディオールの杖を構え炎の槍を3つ展開し、海上に見える鰐人型を狙うが・・・前足で振り払われ攻撃は通らなかった。
炎の槍の1つは海の中に落ちたが魔力の拡散は起きていないよう・・・領域の力に干渉するわけではないようだ。
リアのアートマ領域で発生させた場所だから影響を受けるのを考慮していたが、単純に水で蒸発しただけのようだ。
この一連の動作中、ジオはぼっ立ちしていた・・・ふいにジオの左の視界に3本の爪が振りかざされ籠手表面にレーザーシールドを展開する・・・流石に意識が混乱してしまうな。
「炎の槍が飛んできてからのジオの動き・・・注意が散漫になるようですわね」
「やはり同時に戦闘は無理・・・・・・なのです!」
ジオに意識を向け鰐人型を後ろに突き飛ばそうとする前に、強靭な尻尾が猛烈な勢いで迫る・・・右籠手のシールドで防ぐもこちらが吹き飛ばされた、この一撃の重さなら近接が苦戦するのも納得だった。
ジオを一旦後退させた後、炎の槍を4つ飛ばし2つを鰐人型の正面に当てる・・・前足の外皮に阻まれるが残り後方に飛ばした2つを膝裏目掛けて突き刺す。
「身体を同時に動かす、こんなこと人に扱えるものではないかもです」
怯んでいるところをレナが槍で穿つ、海上から残り1体が浜辺に上がってくる。
鰐人型がミリーの方に向かったその時、左側から射出されたプラズマブレードが鰐の頭を斬り飛ばしていた。
「女王蜂の時もですけれど、かなりの距離を届かせますわね・・・別な意味で驚きましたわ」
「あっちは魚人型が多かったみたいだけど、2人が勢いよく殲滅してたね」
遠くで刀を鞘に納めるユラが見える、アイリが手を振ってこちらに走ってきているようだった。
「厄介な相手をこの少人数で・・・・・・認めよう、君達の力を」
「少々手こずりましたわ、外皮の硬さを魔導術で通すのは困難ですわね」
ミリーがこちらに歩きながら見解を述べる、対策が至近距離で脆い箇所への直接攻撃など、本来魔導師がとる行動ではない気もするが。
ミリーに遅れて歩行させたジオを後ろで待機させる、鰐人型の動き自体は速くなかった分、防御動作が間に合ったが・・・素早い個体の複数が相手だとこの戦法は命取りになる事だろう。
「フィオナ~向こうにお兄ちゃんも居たよー」
傷の手当てをしている冒険者達の隣を緊張感なく通り過ぎ、アイリとユラが私達の所に駆け寄る。
「お疲れ様なのです、王国騎士団はあちらで戦っていたのですね」
「・・・第2町を守ってるって話だよ、私達がいるここが第3町みたい」
アーシルは3つの区画で分かれているようだった、第1町はユラとアイリが戦ってたところから更に離れており、共和国からの物資を管理している場所となっているらしい。
魔物達の知能が高ければ第1町を集中的に狙い兵糧責めが可能だろうが、海から上がった際近場の第2と第3町の人達に突っ込んでくるようだ。
魔海という名前の割に波の音も聞こえず、戦闘が止まると同時に静寂が流れる。
ジオで見る右の視界は暗くても問題なく、左の肉眼で見た普段の視野は狭く感じる。
ディスプレイの明るさが最低と最大の落差を片目それぞれで見てるのに近い感覚だが、この状態の維持は流石に目や脳にもよくないだろう。
「しかしあの強靭体の数は危なかった、5体同時に出現したのは初めてだ」
背中の布が巻かれた長物の位置を直しながら、ラニールさんは鰐人型の残骸を見る。
「雷の剣みたいなのが魔導術のように飛んでくるなんて、凄い剣士もいたものね。姉御、この人達が例の?」
2本の剣を持つ剣士、紫色のショートヘアーが印象的な女性が声を掛ける・・・注意されても尚、姉御呼びを変える気はないようだ。
「エクレ、姉御は止めろと・・・まあいい。正直、君達の救援がなければ持ちこたえれなかっただろう」
「強靭体の爪の攻撃を盾で受けて腕が折れた冒険者もいるわ、姉・・・先輩の魔導術すら耐えた相手よ」
何度もやってきたやり取りの様から旧知の仲のようだ、先輩と呼び直したならエクレさんは後輩なのだろう・・・静けさも相まって緊張が解けた私のお腹がキュルルと鳴り響く。
「緊張感がありませんわね・・・と言いたいところですけど、気持ちは分かりますわ」
「食事を取っていたとはいえ、ここまでノンストップだったのですよ・・・集中力を二重に使っていたのも要因ですが」
第1町に届いてる物資を定期的に第2、第3町に持ってくる配給制のようで、ここに運搬されている物に食料や衣料品も含まれているらしい。
「・・・危険な場所にも関わらず、定住者もいるみたい」
「そうなのよ、あの特異個体?がいなくても危ないから移住したほうがいいと伝えたの・・・ここが故郷で死ぬときもここでと譲る気はなかったわ」
「あの方達も元は冒険者、第3町の食堂の店主は現役ではないがランクはディオールという話だ」
年季の入った少し大きい建物は食堂だったらしく、来るときに感じた強い魔力は店主のものだったみたいだ。
余所者を嫌う頑固なおじさんを想像していたが、口は悪いが気さくなお婆さんということらしい・・・何度か加勢もしてくれたとのことだ。
「暮らしてる人達に傭兵国家の名残があったのですね・・・因みに食堂でご飯を用意してくれたりしないです?」
「そうだな、得意料理は魚人型の素材が主になる・・・美味ではあるが君は何でもいける口か?」
浜辺に散らばってる鰐人型も持っていけば料理してくれるだろうか、前世でもワニ肉は食べたことないけれども・・・魔海から出没する魔物であっても問題なく食べれるようだ。
「切って焼いて塩胡椒かければ大抵は美味しくなる、とは思っているのです」
「串焼きと同じ感覚で言っておりませんこと・・・・・・私(わたくし)は配給されたものを分けていただきますわ」
この世界で料理をしていないから味音痴に思われていそうだが・・・今度機会があればミリーにアクアパッツァでも作ってやろう、料理は突き詰めると最終的に自分で調理するのがセオリーである(偏見)。
「・・・フィオ・・・・・・ではなくジ・・・」
「ジオさんでしたよね・・・大丈夫かしら、先程から微動だにしないけど・・・」
ユラが何か言いかけた所でエクレさんがジオを心配していた、無言で佇む全身鎧は抜け殻のようになっていたのであった。
前足の甲の部分から3本の長い爪が伸び、背から尻尾にまで曲線的な棘が覆っている。
剣が通りにくいと言われているのは中身の堅さに加えて、外皮と棘の硬さも影響しているようだ。
「なるほど・・・ウインド・カッターでも攻撃が通りませんわね、気をつけてレナ、フィオ・・・・・・」
ブォォンッ ザシューッ
「関節部分は脆いようだ、首元や関節裏を狙うといいだろう」
レーザーを纏わせているとはいえ、刃が曲がりそうだからと消去法で狙ったのは黙っておいた。
顎の下からレーザーライフルを撃ち込み、左手のトンファーガンブレードの刃を首元に押し付け斬り抜きスラスターで後退する。
ミリーに迫る鰐人型にレーザーライフルを撃ち、気を逸らした所を・・・ミリーが懐に急接近し顎下に掌底を当て、至近距離でウインド・カッターを叩き込んでいく。
「度々思っていたのだが・・・・・・ミリーは至近距離で魔導術使うの多くないです・・・?」
「確実に当てれますもの、少し喋り方が戻ってますわよ・・・・・・」
「ほいっと、確かにこれならヴェルトールを使う必要はなさそうね」
即座に3体仕留めた私達3人を見て他の冒険者が感銘している中、ラニールが私・・・フィオナの顔をじっと見つめる。
「君が空を飛べるとは聞いているが、あの御仁も宙を浮いているな・・・・・・偶然か?」
「私も戦闘に参加するのです、恐らく偶然だと思うのです」
ディオールの杖を構え炎の槍を3つ展開し、海上に見える鰐人型を狙うが・・・前足で振り払われ攻撃は通らなかった。
炎の槍の1つは海の中に落ちたが魔力の拡散は起きていないよう・・・領域の力に干渉するわけではないようだ。
リアのアートマ領域で発生させた場所だから影響を受けるのを考慮していたが、単純に水で蒸発しただけのようだ。
この一連の動作中、ジオはぼっ立ちしていた・・・ふいにジオの左の視界に3本の爪が振りかざされ籠手表面にレーザーシールドを展開する・・・流石に意識が混乱してしまうな。
「炎の槍が飛んできてからのジオの動き・・・注意が散漫になるようですわね」
「やはり同時に戦闘は無理・・・・・・なのです!」
ジオに意識を向け鰐人型を後ろに突き飛ばそうとする前に、強靭な尻尾が猛烈な勢いで迫る・・・右籠手のシールドで防ぐもこちらが吹き飛ばされた、この一撃の重さなら近接が苦戦するのも納得だった。
ジオを一旦後退させた後、炎の槍を4つ飛ばし2つを鰐人型の正面に当てる・・・前足の外皮に阻まれるが残り後方に飛ばした2つを膝裏目掛けて突き刺す。
「身体を同時に動かす、こんなこと人に扱えるものではないかもです」
怯んでいるところをレナが槍で穿つ、海上から残り1体が浜辺に上がってくる。
鰐人型がミリーの方に向かったその時、左側から射出されたプラズマブレードが鰐の頭を斬り飛ばしていた。
「女王蜂の時もですけれど、かなりの距離を届かせますわね・・・別な意味で驚きましたわ」
「あっちは魚人型が多かったみたいだけど、2人が勢いよく殲滅してたね」
遠くで刀を鞘に納めるユラが見える、アイリが手を振ってこちらに走ってきているようだった。
「厄介な相手をこの少人数で・・・・・・認めよう、君達の力を」
「少々手こずりましたわ、外皮の硬さを魔導術で通すのは困難ですわね」
ミリーがこちらに歩きながら見解を述べる、対策が至近距離で脆い箇所への直接攻撃など、本来魔導師がとる行動ではない気もするが。
ミリーに遅れて歩行させたジオを後ろで待機させる、鰐人型の動き自体は速くなかった分、防御動作が間に合ったが・・・素早い個体の複数が相手だとこの戦法は命取りになる事だろう。
「フィオナ~向こうにお兄ちゃんも居たよー」
傷の手当てをしている冒険者達の隣を緊張感なく通り過ぎ、アイリとユラが私達の所に駆け寄る。
「お疲れ様なのです、王国騎士団はあちらで戦っていたのですね」
「・・・第2町を守ってるって話だよ、私達がいるここが第3町みたい」
アーシルは3つの区画で分かれているようだった、第1町はユラとアイリが戦ってたところから更に離れており、共和国からの物資を管理している場所となっているらしい。
魔物達の知能が高ければ第1町を集中的に狙い兵糧責めが可能だろうが、海から上がった際近場の第2と第3町の人達に突っ込んでくるようだ。
魔海という名前の割に波の音も聞こえず、戦闘が止まると同時に静寂が流れる。
ジオで見る右の視界は暗くても問題なく、左の肉眼で見た普段の視野は狭く感じる。
ディスプレイの明るさが最低と最大の落差を片目それぞれで見てるのに近い感覚だが、この状態の維持は流石に目や脳にもよくないだろう。
「しかしあの強靭体の数は危なかった、5体同時に出現したのは初めてだ」
背中の布が巻かれた長物の位置を直しながら、ラニールさんは鰐人型の残骸を見る。
「雷の剣みたいなのが魔導術のように飛んでくるなんて、凄い剣士もいたものね。姉御、この人達が例の?」
2本の剣を持つ剣士、紫色のショートヘアーが印象的な女性が声を掛ける・・・注意されても尚、姉御呼びを変える気はないようだ。
「エクレ、姉御は止めろと・・・まあいい。正直、君達の救援がなければ持ちこたえれなかっただろう」
「強靭体の爪の攻撃を盾で受けて腕が折れた冒険者もいるわ、姉・・・先輩の魔導術すら耐えた相手よ」
何度もやってきたやり取りの様から旧知の仲のようだ、先輩と呼び直したならエクレさんは後輩なのだろう・・・静けさも相まって緊張が解けた私のお腹がキュルルと鳴り響く。
「緊張感がありませんわね・・・と言いたいところですけど、気持ちは分かりますわ」
「食事を取っていたとはいえ、ここまでノンストップだったのですよ・・・集中力を二重に使っていたのも要因ですが」
第1町に届いてる物資を定期的に第2、第3町に持ってくる配給制のようで、ここに運搬されている物に食料や衣料品も含まれているらしい。
「・・・危険な場所にも関わらず、定住者もいるみたい」
「そうなのよ、あの特異個体?がいなくても危ないから移住したほうがいいと伝えたの・・・ここが故郷で死ぬときもここでと譲る気はなかったわ」
「あの方達も元は冒険者、第3町の食堂の店主は現役ではないがランクはディオールという話だ」
年季の入った少し大きい建物は食堂だったらしく、来るときに感じた強い魔力は店主のものだったみたいだ。
余所者を嫌う頑固なおじさんを想像していたが、口は悪いが気さくなお婆さんということらしい・・・何度か加勢もしてくれたとのことだ。
「暮らしてる人達に傭兵国家の名残があったのですね・・・因みに食堂でご飯を用意してくれたりしないです?」
「そうだな、得意料理は魚人型の素材が主になる・・・美味ではあるが君は何でもいける口か?」
浜辺に散らばってる鰐人型も持っていけば料理してくれるだろうか、前世でもワニ肉は食べたことないけれども・・・魔海から出没する魔物であっても問題なく食べれるようだ。
「切って焼いて塩胡椒かければ大抵は美味しくなる、とは思っているのです」
「串焼きと同じ感覚で言っておりませんこと・・・・・・私(わたくし)は配給されたものを分けていただきますわ」
この世界で料理をしていないから味音痴に思われていそうだが・・・今度機会があればミリーにアクアパッツァでも作ってやろう、料理は突き詰めると最終的に自分で調理するのがセオリーである(偏見)。
「・・・フィオ・・・・・・ではなくジ・・・」
「ジオさんでしたよね・・・大丈夫かしら、先程から微動だにしないけど・・・」
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