34 / 121
帝国編
魔物は討伐した後も大変でした
しおりを挟む
魔物の姿は多岐に渡る、鳥型でも大きいカラスのような見た目だったり鷹のようなものもいる。
ここ大森林では虫型と鳥型の縄張り争いもあるようだが、私達が狩っている場所は虫型が多いよう・・・ミリーにとっては相性が最悪なエリアとも言える。
ミリーに襲いかかっているのはテントウ虫のような外殻が丸い虫型だが裏側の脚の中心に口のようなものがあり、上から覆い被さるように攻撃してくる。
ミリーは器用にエア・シールドで防ぎつつ、ウインド・カッターで凪ぎ払う・・・一連の行動中終止無言である。
ユラの方はライトニング・バレットを撃ちながら、近づいてきた奴を素手から属性放出させたプラズマブレードで薙払っていた。
ブレウに迫ってきた虫型をルミが魔導術で防御を張り、態勢が崩れた一瞬をすかさず斬り払う・・・隙を突かれる前にトールがフレア・バレットで撃墜。
私とレナはそれぞれ単独での戦闘になっていた、互いに援護するまもなく殲滅しているのだが。
レナの視野は全周囲が見えてるのかというレベルで隙がない、槍に乗っている白く光る魔力もそうだが・・・あのオッドアイに何か秘密があるのだろうか・・・
「改造短剣、シュートッ!」
テントウ虫タイプは溶解液を内包していないのでレーザーブレードを展開した短剣を飛ばしてみる、魔物とはいえ、虫というのはなんでこうどこからともなくやってくるのか・・・・・・
バチィィンッ
無意識で張れるようになっていた全方位バリアーに虫型がぶつかってきていた、近接攻撃対策はこれでどうにかできそうだが・・・蚊に刺されるのとは訳が違うので防げていないと問題である。
ブォォンッ
「凄いねあれ、どうやっているのかな」
レナが独り言のように呟いている、大鎌ブレードで斬り払うのを見ての感想みたいだ。
私的には近接職側の人達の反応動作が凄いと感じるが・・・皆身体の使い方が上手いな。
今のが最後だったらしく辺りはいつの間にか静かになっていた、安全を確認した後、レナ以外もこちらに集まってきていた。
全方位バリアーや大鎌ブレードを見た面々が私に話を聞いてきていた、説明もし辛いのが面倒ではあるが・・・
「ミリーさんやユラさんの魔導術もかなりのものだけど・・・フィオナちゃんのあれって魔導術なの?」
どうやらルミが私に防御を張ろうとする前にバリアーが防いだのを見たようだった、あれに関しては意識と脳波の差を参考にしたものとでもいうべきか。
意識で判断するより先に脳波が発生するのを魔導術的に展開させるといった感じだが、成功したということはこの世界での立証ができたとも言えるか。
例えるなら車の運転に慣れてない頃はアクセルやブレーキは意識するが、慣れると意識せずに動かせる・・・俗に言う無意識下タスクでレーザーブレードやシールドを展開させる。
同様に全方位バリアーを発生させるようにできれば意識判断の前に展開するのではと・・・ルミの聞きたい答えではないだろうがそうとしか説明ができなかった。
「すみません、フィオナは時々意味の分からないことを言うときがあるんですの・・・」
「言い方ぁ・・・意識は現実より0.5秒遅れているのを利用してるだけなのです。でないと私は目視による防御なんて間に合わないのです」
この世界の人達はそれがないんじゃないのかというくらい反応が早い、合同戦のユラにもほぼこれで通用させたと言ってもいいくらいだ。
相手の無意識判断で一切の予測ができない状態でしか、おそらくまともに攻撃が通らない気すらしてくる。
「あんな魔導術を意識すらせずに使う・・・小さな天才魔導師の呼称ってそういうこと?」
レナがミリーとユラの方を見ながら話しかけている、君は視覚外の魔物を斬り払ってた気がするのだが・・・
「・・・私達も初耳だよ、今聞いたから」
「意識する前に展開するなんて聞いてませんわよ・・・術式の構築を意識しないと普通は発動できませんわ」
私もできれば順当な手法で使ってみたかったのだが、結果としては術式で展開するのもイメージで現象を発生させるのも個人的にはあまり違いがないのである・・・
野営装備もなしで遅くなるのも危険ということで、大森林には2時間ほどで帝都に戻ることになった。
大森林の行き来だけでも6時間はかかるので、戦闘より移動時間のほうが長い。
「これだけ狩ればそろそろ俺達もミスリルになれるんじゃねえか?」
「どうだろう、ベンタルミナと虫型素材の量的にまだじゃないかな」
討伐の報告の際は魔物の核にもなっている触媒結晶の素材、ベンタルミナと魔物の部位を持っていきギルドに提出をする。
リアがいるときは空間収納とか異次元のことができた事で済んでいたが、虫型の残骸が入っている大きめの鞄を持つミリーの顔は憂鬱そうである。
トールが代わりに持つと言ってミリーから鞄を受け取っていた、魔導師の割に力持ちである。
「しかしユラさんは刀すら抜かなかったのに強いよな・・・手から雷とかどうやってるんで?」
「・・・多分難しいと思う、魔力の放出のようなものだから」
「魔力って直接放出して属性に変換できましたっけ・・・?」
ユラも今日初めてあった皆と打ち解けているようだ、面識がないパーティーでの戦闘は合同戦以来になるだろう。
今回は魔物が相手だから実戦で即時協力できた・・・とはいってもグループ的にはいつもと大差がなかったようにも見えるが。
その中でもレナの魔力は見覚えのない視え方だった、2つの魔力性質を内包している者は初めてである。
複数の属性を持っているというのであれば、レナ本人が性質を理解できたら双属性のようなことができてかっこよさそうだ。
単純に特殊な槍なのかとも思ったが、背負っている槍からは特に何も視えてはいない、戦闘時でのことからレナ自身の力なのだろうか。
「レナは学院に通っている間にミスリルになったと聞いたのですけれど、どんな依頼をこなしましたの?」
「ディオール大樹の素材回収護衛の手伝いを請け負った時かな、その際大物がでたんだよ」
大樹中心エリアは魔力も使いづらくなる為、ディオール大樹の木材回収は戦力を必要とする。
希少素材と言われるわけだなと、回収の際に大型のムカデがディオール大樹に出現したとのことだ。
「まあそれを倒したのが私ということ、撤退中で倒す瞬間を誰も見てはいないけどね」
近接職はまだ魔力の循環による強化があるとはいえ、1人で留めまで刺したと・・・大物というからには槍捌きでどうにかできるような感じでもなさそうだが。
レナと付き合いの長い友人たちも、レナがどう倒したか知らないようだった。
「切り札はあまりひけらかさないものだよ、フィオナもそうみたいだけど?」
レナの両目が私を見つめていた・・・どうもこの視線は苦手である、魔力の性質を視られてるとも違い見透かされてるかのような目だ。
「・・・そうだね、私とミリーも知らないことを、今日さらっと言っちゃうくらいだし」
残念な事に、その切り札を使う条件が私自身不明瞭なのであった。
ここ大森林では虫型と鳥型の縄張り争いもあるようだが、私達が狩っている場所は虫型が多いよう・・・ミリーにとっては相性が最悪なエリアとも言える。
ミリーに襲いかかっているのはテントウ虫のような外殻が丸い虫型だが裏側の脚の中心に口のようなものがあり、上から覆い被さるように攻撃してくる。
ミリーは器用にエア・シールドで防ぎつつ、ウインド・カッターで凪ぎ払う・・・一連の行動中終止無言である。
ユラの方はライトニング・バレットを撃ちながら、近づいてきた奴を素手から属性放出させたプラズマブレードで薙払っていた。
ブレウに迫ってきた虫型をルミが魔導術で防御を張り、態勢が崩れた一瞬をすかさず斬り払う・・・隙を突かれる前にトールがフレア・バレットで撃墜。
私とレナはそれぞれ単独での戦闘になっていた、互いに援護するまもなく殲滅しているのだが。
レナの視野は全周囲が見えてるのかというレベルで隙がない、槍に乗っている白く光る魔力もそうだが・・・あのオッドアイに何か秘密があるのだろうか・・・
「改造短剣、シュートッ!」
テントウ虫タイプは溶解液を内包していないのでレーザーブレードを展開した短剣を飛ばしてみる、魔物とはいえ、虫というのはなんでこうどこからともなくやってくるのか・・・・・・
バチィィンッ
無意識で張れるようになっていた全方位バリアーに虫型がぶつかってきていた、近接攻撃対策はこれでどうにかできそうだが・・・蚊に刺されるのとは訳が違うので防げていないと問題である。
ブォォンッ
「凄いねあれ、どうやっているのかな」
レナが独り言のように呟いている、大鎌ブレードで斬り払うのを見ての感想みたいだ。
私的には近接職側の人達の反応動作が凄いと感じるが・・・皆身体の使い方が上手いな。
今のが最後だったらしく辺りはいつの間にか静かになっていた、安全を確認した後、レナ以外もこちらに集まってきていた。
全方位バリアーや大鎌ブレードを見た面々が私に話を聞いてきていた、説明もし辛いのが面倒ではあるが・・・
「ミリーさんやユラさんの魔導術もかなりのものだけど・・・フィオナちゃんのあれって魔導術なの?」
どうやらルミが私に防御を張ろうとする前にバリアーが防いだのを見たようだった、あれに関しては意識と脳波の差を参考にしたものとでもいうべきか。
意識で判断するより先に脳波が発生するのを魔導術的に展開させるといった感じだが、成功したということはこの世界での立証ができたとも言えるか。
例えるなら車の運転に慣れてない頃はアクセルやブレーキは意識するが、慣れると意識せずに動かせる・・・俗に言う無意識下タスクでレーザーブレードやシールドを展開させる。
同様に全方位バリアーを発生させるようにできれば意識判断の前に展開するのではと・・・ルミの聞きたい答えではないだろうがそうとしか説明ができなかった。
「すみません、フィオナは時々意味の分からないことを言うときがあるんですの・・・」
「言い方ぁ・・・意識は現実より0.5秒遅れているのを利用してるだけなのです。でないと私は目視による防御なんて間に合わないのです」
この世界の人達はそれがないんじゃないのかというくらい反応が早い、合同戦のユラにもほぼこれで通用させたと言ってもいいくらいだ。
相手の無意識判断で一切の予測ができない状態でしか、おそらくまともに攻撃が通らない気すらしてくる。
「あんな魔導術を意識すらせずに使う・・・小さな天才魔導師の呼称ってそういうこと?」
レナがミリーとユラの方を見ながら話しかけている、君は視覚外の魔物を斬り払ってた気がするのだが・・・
「・・・私達も初耳だよ、今聞いたから」
「意識する前に展開するなんて聞いてませんわよ・・・術式の構築を意識しないと普通は発動できませんわ」
私もできれば順当な手法で使ってみたかったのだが、結果としては術式で展開するのもイメージで現象を発生させるのも個人的にはあまり違いがないのである・・・
野営装備もなしで遅くなるのも危険ということで、大森林には2時間ほどで帝都に戻ることになった。
大森林の行き来だけでも6時間はかかるので、戦闘より移動時間のほうが長い。
「これだけ狩ればそろそろ俺達もミスリルになれるんじゃねえか?」
「どうだろう、ベンタルミナと虫型素材の量的にまだじゃないかな」
討伐の報告の際は魔物の核にもなっている触媒結晶の素材、ベンタルミナと魔物の部位を持っていきギルドに提出をする。
リアがいるときは空間収納とか異次元のことができた事で済んでいたが、虫型の残骸が入っている大きめの鞄を持つミリーの顔は憂鬱そうである。
トールが代わりに持つと言ってミリーから鞄を受け取っていた、魔導師の割に力持ちである。
「しかしユラさんは刀すら抜かなかったのに強いよな・・・手から雷とかどうやってるんで?」
「・・・多分難しいと思う、魔力の放出のようなものだから」
「魔力って直接放出して属性に変換できましたっけ・・・?」
ユラも今日初めてあった皆と打ち解けているようだ、面識がないパーティーでの戦闘は合同戦以来になるだろう。
今回は魔物が相手だから実戦で即時協力できた・・・とはいってもグループ的にはいつもと大差がなかったようにも見えるが。
その中でもレナの魔力は見覚えのない視え方だった、2つの魔力性質を内包している者は初めてである。
複数の属性を持っているというのであれば、レナ本人が性質を理解できたら双属性のようなことができてかっこよさそうだ。
単純に特殊な槍なのかとも思ったが、背負っている槍からは特に何も視えてはいない、戦闘時でのことからレナ自身の力なのだろうか。
「レナは学院に通っている間にミスリルになったと聞いたのですけれど、どんな依頼をこなしましたの?」
「ディオール大樹の素材回収護衛の手伝いを請け負った時かな、その際大物がでたんだよ」
大樹中心エリアは魔力も使いづらくなる為、ディオール大樹の木材回収は戦力を必要とする。
希少素材と言われるわけだなと、回収の際に大型のムカデがディオール大樹に出現したとのことだ。
「まあそれを倒したのが私ということ、撤退中で倒す瞬間を誰も見てはいないけどね」
近接職はまだ魔力の循環による強化があるとはいえ、1人で留めまで刺したと・・・大物というからには槍捌きでどうにかできるような感じでもなさそうだが。
レナと付き合いの長い友人たちも、レナがどう倒したか知らないようだった。
「切り札はあまりひけらかさないものだよ、フィオナもそうみたいだけど?」
レナの両目が私を見つめていた・・・どうもこの視線は苦手である、魔力の性質を視られてるとも違い見透かされてるかのような目だ。
「・・・そうだね、私とミリーも知らないことを、今日さらっと言っちゃうくらいだし」
残念な事に、その切り札を使う条件が私自身不明瞭なのであった。
11
お気に入りに追加
803
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
転生して捨てられたけど日々是好日だね。【二章・完】
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
おなじみ異世界に転生した主人公の物語。
転生はデフォです。
でもなぜか神様に見込まれて魔法とか魔力とか失ってしまったリウ君の物語。
リウ君は幼児ですが魔力がないので馬鹿にされます。でも周りの大人たちにもいい人はいて、愛されて成長していきます。
しかしリウ君の暮らす村の近くには『タタリ』という恐ろしいものを封じた祠があたのです。
この話は第一部ということでそこまでは完結しています。
第一部ではリウ君は自力で成長し、戦う力を得ます。
そして…
リウ君のかっこいい活躍を見てください。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる