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第二部 第三章 首都レグナエラ
1 閉門篭城
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首都レグナエラの南西に、ティコアという町がある。
黒死病の脅威から逃れ、アゲから北上したメリディオン軍は、ソルペデス王子の追撃を苦心しながらかわし、この町を占領していた。
例によって、流血のほとんどない占領である。どのような経路で伝わったのか、グーデオンにおけるメリディオン軍の穏やかな振舞いを、住民はよく承知しているようであった。
総指揮官である王子メリファロスは、ティコアでもレグナエラ軍の倉庫を改めた。
内陸の小さな町のことで、グーデオンほどの在庫がなかったため、住民に分け与えることこそしなかったが、自軍を養うには十分な量である。王子は、部下が規律を守るよう厳重に目を光らせていた。
兵士達は王子の意向を十二分に承知しており、流行り病やら野宿やらから解放されただけでも、満足な様子であった。小さな町とはいえ、ソルペデスの率いるレグナエラ軍が完全に包囲できるほど小さくもない。
「さて、あとは首都を落とせばよいのだな。ネオリアはどこまで進軍しただろうか」
巡回を一通り終え、メリファロスは本部と定めた建物に戻っていた。本部に詰め、部下に指示を飛ばすベルースの手が空くのを待って、話し掛けた。
「情報を総合してみますと、カーンサス湾を越えたのは確かなようです。ところで、ここからレグナエラを目指すよりも、イナイゴスからの方が近いのです。死病が流行ったせいもあり、我が軍も大分戦力を消耗しております」
「少し東へ移動して、イナイゴスを拠点として首都を攻撃した方が、兵士達の負担も少ないかと存じます。それにイナイゴスは港町ですから、帰路の確保にもなるかと」
王子を待っていたように、ベルースが意見を述べつつ、卓上に広げられた地図を素早く指し示した。一見してベルースの言う通りであることがわかる。
メリファロスは地図に目を落としたまま、腕組をして考えた。王子達の様子を窺いながら、部下が何人か出入し、ベルースに報告を行い、指示を仰いだ。
「ベルース、私が今、考えていることがわかるか」
人の列が途切れたのを見計らって、メリファロスが尋ねた。出し抜けの問いに、ベルースは目を瞬かせて王子の顔を見つめ、しかしあっさりと降参した。あからさまに萎れてみせる。
「いいえ、わかりません。面目ない」
「謝ることではない。私は、レグナエラに何故援軍が来ないのか、考えていたのだ。北方から侵攻するネオリアに兵力を割いているのかもしれない」
「大勢潜り込ませている間者とも、近頃連絡がつきにくくなったことも含めて推測するよりほかないのだが、もしかしたらレグナエラ王は篭城する気ではなかろうか」
「知っての通り、レグナエラは城だけでなく、都市全体が高壁で囲まれている。前もって準備を整えるならば、相当期間持ち堪えるであろう。私はこれまで、レグナエラが援軍を派遣しやすいイナイゴスを避けてきた。援軍が来ないとなれば、お前の言うように、イナイゴスを拠点とすべきだ」
「だがその前に、無駄な戦闘を避けて兵力を温存する必要がある。敵が篭城したら、我が軍のすることは、囲みを解かないこと、我慢比べのようなものだ」
メリファロスはそこで言葉を切った。ベルースは、王子の顔を見て彼が求めることを知った。
「つまり、現在我が軍を追撃するレグナエラ軍をやり過ごすには、どうしたらよいか、ということですな」
王子は微笑して頷いた。ベルースは付け加えた。
「考えてみましょう」
警備を強化された首都レグナエラの門には、それぞれ兵士の一団が詰めていた。門を出入する人々の数は、徐々に減ってきているようであった。二度と戻らぬつもりで出て行く人々の列は途絶え、庇護を求めて入ってくる人々の数も減っていた。
心当てがある人々は避難を終えたのであろうし、ネオリアの侵攻が現実味を帯び、首都も危ないという噂が流れているのかもしれなかった。
門の上に設けられた見張り台に立っていた兵士は、奇妙な歩き方をする驢馬を見つけ、上司に報告した。
上司は自ら見張り台へ登り、驢馬が乗せている荷物が死体らしいと気付き、即座に手近な詰所へ応援を求めると共に、兵士達を出動させた。
引っ立てられるようにして連れてこられた驢馬と死体、それから生きている人物を見て、上司は目を剥いた。
「ウルペス様。それは……」
兵士達も一目で死体の身元を見分けていた。絶句した上司が我に返るよりも先に、どこからか夜具を調達してきて、死体を包んだ。
ウルペスは追われる緊張感と、夜通し驢馬を急がせた疲れで、自らも死体のようであった。鎧もボロボロの上、血と埃にまみれて元の紋様が隠れてしまっていた。とてもレグナエラ軍の幹部とは見えない。
蒼白な顔色で、今にも倒れそうになりながら、上司の言葉を聞いて態度を改めた兵士に両脇から抱えられる。
「ソルピラス殿下のご遺言だ。ネオリア軍が来る。全ての門を閉ざせ」
「はっ。承知」
上司は機敏に動いた。まず、見張りにネオリア軍が来る様子がないか確認した上で、他の全ての門へ使いを走らせ、人の出入を止めるよう命令した。
城へも使いを出した。うわごとのように、門を閉ざせ、と繰り返すウルペスを、人目につかないところで休ませた。
乗ってきた驢馬は無理な扱いをしたせいか、もう役に立ちそうになかった。ここまで来ただけでも奇跡である。
詰所から幌付き車を持って来させる。夜具に包まれたソルピラスの遺体とウルペスを乗せ、警護の兵士をつけて城へ送り出した。目敏い野次馬の整理をさせるうちに、城から回答が来た。
「よし、門を閉ざせ」
上司は部下に告げた。他の門まで連絡する必要はなかった。その場にいた兵士ほとんど総がかりで、重い扉に手を掛けた。
追い払われても立ち去らなかった野次馬が一斉に口を噤み、次いでどよめきが起きた。
誰かに知らせるのか、その場から走り出す者もあった。それでも慌てて門を潜り抜けようとする者はいなかった。
兵士も民も、いつかはこの日が来るのを覚悟していたようであった。
ぎしぎし、きりきりと耳障りな音を立てながら、分厚い扉がゆっくりと動く。
いつのまにか野次馬のどよめきは静まり、皆固唾を呑んで兵士達の作業を見守っていた。
ずん、と意外にも軽い地響きと共に、扉は壁と一体になった。
兵士達は力を合わせて閂を掛けた。レグナエラは外界と隔てられた。
黒死病の脅威から逃れ、アゲから北上したメリディオン軍は、ソルペデス王子の追撃を苦心しながらかわし、この町を占領していた。
例によって、流血のほとんどない占領である。どのような経路で伝わったのか、グーデオンにおけるメリディオン軍の穏やかな振舞いを、住民はよく承知しているようであった。
総指揮官である王子メリファロスは、ティコアでもレグナエラ軍の倉庫を改めた。
内陸の小さな町のことで、グーデオンほどの在庫がなかったため、住民に分け与えることこそしなかったが、自軍を養うには十分な量である。王子は、部下が規律を守るよう厳重に目を光らせていた。
兵士達は王子の意向を十二分に承知しており、流行り病やら野宿やらから解放されただけでも、満足な様子であった。小さな町とはいえ、ソルペデスの率いるレグナエラ軍が完全に包囲できるほど小さくもない。
「さて、あとは首都を落とせばよいのだな。ネオリアはどこまで進軍しただろうか」
巡回を一通り終え、メリファロスは本部と定めた建物に戻っていた。本部に詰め、部下に指示を飛ばすベルースの手が空くのを待って、話し掛けた。
「情報を総合してみますと、カーンサス湾を越えたのは確かなようです。ところで、ここからレグナエラを目指すよりも、イナイゴスからの方が近いのです。死病が流行ったせいもあり、我が軍も大分戦力を消耗しております」
「少し東へ移動して、イナイゴスを拠点として首都を攻撃した方が、兵士達の負担も少ないかと存じます。それにイナイゴスは港町ですから、帰路の確保にもなるかと」
王子を待っていたように、ベルースが意見を述べつつ、卓上に広げられた地図を素早く指し示した。一見してベルースの言う通りであることがわかる。
メリファロスは地図に目を落としたまま、腕組をして考えた。王子達の様子を窺いながら、部下が何人か出入し、ベルースに報告を行い、指示を仰いだ。
「ベルース、私が今、考えていることがわかるか」
人の列が途切れたのを見計らって、メリファロスが尋ねた。出し抜けの問いに、ベルースは目を瞬かせて王子の顔を見つめ、しかしあっさりと降参した。あからさまに萎れてみせる。
「いいえ、わかりません。面目ない」
「謝ることではない。私は、レグナエラに何故援軍が来ないのか、考えていたのだ。北方から侵攻するネオリアに兵力を割いているのかもしれない」
「大勢潜り込ませている間者とも、近頃連絡がつきにくくなったことも含めて推測するよりほかないのだが、もしかしたらレグナエラ王は篭城する気ではなかろうか」
「知っての通り、レグナエラは城だけでなく、都市全体が高壁で囲まれている。前もって準備を整えるならば、相当期間持ち堪えるであろう。私はこれまで、レグナエラが援軍を派遣しやすいイナイゴスを避けてきた。援軍が来ないとなれば、お前の言うように、イナイゴスを拠点とすべきだ」
「だがその前に、無駄な戦闘を避けて兵力を温存する必要がある。敵が篭城したら、我が軍のすることは、囲みを解かないこと、我慢比べのようなものだ」
メリファロスはそこで言葉を切った。ベルースは、王子の顔を見て彼が求めることを知った。
「つまり、現在我が軍を追撃するレグナエラ軍をやり過ごすには、どうしたらよいか、ということですな」
王子は微笑して頷いた。ベルースは付け加えた。
「考えてみましょう」
警備を強化された首都レグナエラの門には、それぞれ兵士の一団が詰めていた。門を出入する人々の数は、徐々に減ってきているようであった。二度と戻らぬつもりで出て行く人々の列は途絶え、庇護を求めて入ってくる人々の数も減っていた。
心当てがある人々は避難を終えたのであろうし、ネオリアの侵攻が現実味を帯び、首都も危ないという噂が流れているのかもしれなかった。
門の上に設けられた見張り台に立っていた兵士は、奇妙な歩き方をする驢馬を見つけ、上司に報告した。
上司は自ら見張り台へ登り、驢馬が乗せている荷物が死体らしいと気付き、即座に手近な詰所へ応援を求めると共に、兵士達を出動させた。
引っ立てられるようにして連れてこられた驢馬と死体、それから生きている人物を見て、上司は目を剥いた。
「ウルペス様。それは……」
兵士達も一目で死体の身元を見分けていた。絶句した上司が我に返るよりも先に、どこからか夜具を調達してきて、死体を包んだ。
ウルペスは追われる緊張感と、夜通し驢馬を急がせた疲れで、自らも死体のようであった。鎧もボロボロの上、血と埃にまみれて元の紋様が隠れてしまっていた。とてもレグナエラ軍の幹部とは見えない。
蒼白な顔色で、今にも倒れそうになりながら、上司の言葉を聞いて態度を改めた兵士に両脇から抱えられる。
「ソルピラス殿下のご遺言だ。ネオリア軍が来る。全ての門を閉ざせ」
「はっ。承知」
上司は機敏に動いた。まず、見張りにネオリア軍が来る様子がないか確認した上で、他の全ての門へ使いを走らせ、人の出入を止めるよう命令した。
城へも使いを出した。うわごとのように、門を閉ざせ、と繰り返すウルペスを、人目につかないところで休ませた。
乗ってきた驢馬は無理な扱いをしたせいか、もう役に立ちそうになかった。ここまで来ただけでも奇跡である。
詰所から幌付き車を持って来させる。夜具に包まれたソルピラスの遺体とウルペスを乗せ、警護の兵士をつけて城へ送り出した。目敏い野次馬の整理をさせるうちに、城から回答が来た。
「よし、門を閉ざせ」
上司は部下に告げた。他の門まで連絡する必要はなかった。その場にいた兵士ほとんど総がかりで、重い扉に手を掛けた。
追い払われても立ち去らなかった野次馬が一斉に口を噤み、次いでどよめきが起きた。
誰かに知らせるのか、その場から走り出す者もあった。それでも慌てて門を潜り抜けようとする者はいなかった。
兵士も民も、いつかはこの日が来るのを覚悟していたようであった。
ぎしぎし、きりきりと耳障りな音を立てながら、分厚い扉がゆっくりと動く。
いつのまにか野次馬のどよめきは静まり、皆固唾を呑んで兵士達の作業を見守っていた。
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