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第二部 第二章 地峡カーンサス
6 対抗また対抗
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病の神アエグロートの住まいは、星の神である若い姉妹のお喋りで満ちていた。
アエグロートは姉妹の歓声に辟易しつつも、嬉しさが勝っているようであった。
「あらあら、アストルミ姉さま、またレグナエラが負けましたわ。ステラはソルペデスがお気に入りなのに。彼、陸地には弱いのかしら」
「大体、ネオリアとメリディオンが手を組んで戦争を仕掛けるなんて、いやらしいわ。ねえ、アステリス」
「そうよ、姉さま。ネオリアだけが相手なら、レグナエラは充分勝てたとあたしも思いますわ。ルヌーラさまがついておられるのですもの」
星の神々がとめどなく続けるお喋りを聞いているのは、巨体を揺らしてご機嫌な病の神ばかりではなかった。少年のような美しさを持つ月の神もその場にあって、人界の様子を険しい表情で観察していた。
「アエグロート」
月光のように冷たい声音は、星の姉妹のお喋りも凍らせた。
呼ばれた病の神は、つるりと頭を撫でただけで、痛くも痒くもないといった調子で巨体を揺らしながらルヌーラの側まで来た。
「何かね」
月の神が指す先には、ジークミオンを敵方の基地にされ苦戦するソルピラスと、アゲを占領されて苦しむソルペデスの姿があった。
病の神は、一目見てくく、と笑う。
「笑い事ではないでしょう」
静まり返った室内に、ルヌーラの声がますます冷たく冴え渡る。星の神々は、息を呑んで二柱の神がやりあうのを見守る。
「まあ、そういきり立つな」
アエグロートは箒のように飛び出す胸毛の先をちょいと摘み、同じ指で人界の様子を映し出している卓を指し示した。ルヌーラが汚らわしいといった風に眉をひそめ、やや顔を背けると、病の神が呼び戻した。
「ほれ、ジークミオンの穀物倉庫にある麦をご覧」
月の神だけでなく、星の三姉妹も寄って来て卓を覗き込んだ。
ネオリア軍がせっせと運び出す麦粒が、拡大される。時々角が生えたような粒が混じっているものの、総体としてはよい麦である。病の神は、女神たちの顔に浮かぶ疑問に応えた。
「人間が『麦角』と呼ぶものだ。猛毒で、食べれば死ぬ。ネオリア軍はこの麦を兵糧に流用する」
険しさを増していたルヌーラの表情が弛んだ。
アエグロートが卓の上で指を動かすと、毒を持った麦粒が女神たちの目の前で倍増した。病の神は、またぼうぼうと束になった胸毛の先をちょいと捻った。
今度は月の神も顔を背けなかった。
「この辺で止めておこう。あまり増やし過ぎると、食べる前に気付かれるからな。さて、お次はメリディオン軍だ」
アエグロートの手の動きに合わせ、ジークミオンの映像は消え、アゲの町が現れた。暗がりに光る小さな目が幾つも見える。
「鼠かしら。ねえ、アステリス」
アストルミが言った。
「鼠よ。こんなに沢山いるのね」
「ステラ、鼠は余り好かないわ」
「これをどうするの?」
放っておけばお喋りを再開しそうな星の神々を制すべく、ルヌーラが質問した。星の三姉妹は沈黙した。
「この鼠どもは黒死病に感染していて、その身に蚤を沢山飼っている。蚤が人間の血を吸えば、人間も黒死病に罹り、死に至る」
「まあ恐い」
アステリスが両手で口を隠しながら言う。幸い、それ以上姉妹が口を開くことはなかった。
アエグロートは、女神たちに知識を披瀝するのが、いかにも楽しそうであった。星の神々を相手に細々と説明を始めた病の神を尻目に、ルヌーラは人界の様子を映し出す卓を覗き込んだ。
早くも、病の神が蒔いた種が芽吹き始めている。
ネオリア軍でもメリディオン軍でも、人々の顔色は勝利の歓喜から得体の知れぬ不安、そして病の憂鬱へと変化しつつあった。
自前の浴場で、太陽の神と水浴を楽しんでいた愛の神は、神精霊に呼ばれ円形卓のある室内へ戻ってきた。
卓の前では家庭の神ドミナエが、傍らにいる学問の神に向かって説教をしており、学問の神は聞いているのかいないのか、難しい顔付きで卓に映し出される人界の様子に目を向けていた。
「ただでさえ、人間の女性は配偶者を他の女性に奪われないか気を揉んでいるのに、少年にまで目を配らなければならない羽目に陥るのは、あなたの嗜好が人界に影響しているせいよ。少しは控えたらどうなの」
「もう、王冠を手に入れたの?」
イウィディアの声にドミナエの説教が途切れ、ドクトリスは初めて顔を上げた。愛の神は浴場から直接来たらしく、濡れ髪のままである。完全に解けた黄金の髪が白い肌に纏わりつき、普段より一層艶めかしい。
一緒に水浴していたソラリアスは髪こそ解けていないものの、慌てて着込んだ服装は乱れ、ほつれ毛と併せてある種の色気をかもし出していた。
二柱の神の様子を見て取ったドクトリスは、表情を更に固くして無言のまま円形卓を指した。
「あら? ああ、何てこと!」
卓を覗いた愛の神は、たちまち学問の神と表情を同調させた。
人界では、アゲの町を占領したメリディオン軍が、レグナエラ軍に攻撃された訳でもないのに、ばたばたと倒れていくところであった。
死体は皆一様に黒い。生粋のメリディオン人は元から肌の色が濃いのだが、死体の色は尋常でない黒さであった。
「そうそう。突然死に出したのよ」
隣りに立つドミナエが感情の篭らない声で言う。
瞠目して、人界の様子に釘付けとなったイウィディアをその場に残し、ドクトリスはつと卓から離れ近くの椅子に腰掛けた。
こそこそと学問の神の側へ行こうとするソラリアスを、愛の神が甲高い声で呼び止めた。
「ソラリアス、あなたが悪いのよ」
ぎくりとして動きを止めた太陽の神は、おずおずと首だけ捻って女神に問い返した。
「え、どうして?」
「あなたが私の髪をひどく濡らすから、ぐずぐずする間に情勢が変化したじゃないの。あなたがふざけ過ぎたのよ」
言いがかりもいいところで、側で聞くドミナエなど、呆れて口を半開きにしたまま、言葉も出ない様子である。
「そんなあ。ドクトリス、何とかしてくれよ」
「今、考えている」
ソラリアスは愛の神の言いがかりに困惑した様子で学問の神に助けを求めたが、冷たくあしらわれて行き場を失った。愛の神と学問の神の間に立ち、所在なさげに服装の乱れを直す。
愛の神は苛立った様子で人界の様子を食い入るように眺め、学問の神は瞼を下ろして何か思い出そうとしているように眉根を寄せている。やがて目を開いた神が、沈黙を破った。
「黒死病か」
「何それ」
女神たちが揃って声の主に注目する。ソラリアスは沈黙から解放されてほっとした様子である。ドクトリスは簡潔に説明した。
「鼠と蚤から伝染する病気だ。病の神の仕業だろう。月の神は容赦ないな」
月の神と聞いて、イウィディアの表情が一段と険しくなった。
「それは、アエグロートによる人界への介入でしょう。ルール違反よ」
「アエグロートは病を扱うのが仕事だ。この場合は、恐らく違反には当たらない」
あっさりとドクトリスに否定されて、ドミナエは低く唸り、愛の神は小さく地団太を踏んだ。
愛の神が悔しがる姿を、ソラリアスがこの場にそぐわぬ温かい視線で見守る。
学問の神は咳払いをして、太陽の神の注意を促した。はっと目覚めたようになった太陽の神は、自らも咳払いをした後意見を述べた。
「太陽の光で消毒するのはどうだろう」
「だめだ。死体が新しい感染源になる。これ以上死者を増やさぬためには、死体を燃やす必要があるのだが、彼等は受け入れまいな」
「遺体を灰にするなんて、死者への冒とくよ」
ドミナエが反駁しついでにのしのしと部屋を横切り、隅の椅子へ腰掛けた。
イウィディアは家庭の神に同感とばかり頷き、整った眉根を寄せて考え込んだ。
三柱の神が見守る中、額につけた桃色の真珠に指を当てて暫く沈思したのち、卓を離れて手近な椅子へどっと体を預けた。
「わからないわ。私は何をしたらよいのかしら」
愛の神の言葉に、ドクトリスは力が抜けたように椅子から少しずり落ちた。ドミナエはやれやれと頭を振る。
独り立ったままでいるソラリアスが、円形卓を覗き込んで呟いた。
「死体から引き離せればいいのに」
ドクトリスが椅子の中で体勢を立て直した。
「そうだ。神精霊を通じてアゲから離れるよう告げればよいのだ。その後、ドミナエ殿にお願いして、病を払うために死体を焼くよう告げてもらえばいい。アゲの住民は敵軍の死体を灰にするのを、むしろ喜ぶだろう」
「家庭の智恵と言う訳ね。さすがは学問の神。ソラリアス、あなたのお蔭でドクトリスから、よい考えが出てきたわ」
先ほどまでとは打って変わって穏やかな笑みを浮かべたイウィディアは、ソラリアスにその艶麗な顔を向けた。
太陽の神は喜んで女神の美しい顔を拝し、学問の神は二柱の神を呆れた様子で眺めた。
ふと家庭の神と目が合った。学問の神はここぞとばかりに、異性に惹かれる愚を身振りで示したが、家庭の神は、そう簡単には意見を変更しそうになかった。
アエグロートは姉妹の歓声に辟易しつつも、嬉しさが勝っているようであった。
「あらあら、アストルミ姉さま、またレグナエラが負けましたわ。ステラはソルペデスがお気に入りなのに。彼、陸地には弱いのかしら」
「大体、ネオリアとメリディオンが手を組んで戦争を仕掛けるなんて、いやらしいわ。ねえ、アステリス」
「そうよ、姉さま。ネオリアだけが相手なら、レグナエラは充分勝てたとあたしも思いますわ。ルヌーラさまがついておられるのですもの」
星の神々がとめどなく続けるお喋りを聞いているのは、巨体を揺らしてご機嫌な病の神ばかりではなかった。少年のような美しさを持つ月の神もその場にあって、人界の様子を険しい表情で観察していた。
「アエグロート」
月光のように冷たい声音は、星の姉妹のお喋りも凍らせた。
呼ばれた病の神は、つるりと頭を撫でただけで、痛くも痒くもないといった調子で巨体を揺らしながらルヌーラの側まで来た。
「何かね」
月の神が指す先には、ジークミオンを敵方の基地にされ苦戦するソルピラスと、アゲを占領されて苦しむソルペデスの姿があった。
病の神は、一目見てくく、と笑う。
「笑い事ではないでしょう」
静まり返った室内に、ルヌーラの声がますます冷たく冴え渡る。星の神々は、息を呑んで二柱の神がやりあうのを見守る。
「まあ、そういきり立つな」
アエグロートは箒のように飛び出す胸毛の先をちょいと摘み、同じ指で人界の様子を映し出している卓を指し示した。ルヌーラが汚らわしいといった風に眉をひそめ、やや顔を背けると、病の神が呼び戻した。
「ほれ、ジークミオンの穀物倉庫にある麦をご覧」
月の神だけでなく、星の三姉妹も寄って来て卓を覗き込んだ。
ネオリア軍がせっせと運び出す麦粒が、拡大される。時々角が生えたような粒が混じっているものの、総体としてはよい麦である。病の神は、女神たちの顔に浮かぶ疑問に応えた。
「人間が『麦角』と呼ぶものだ。猛毒で、食べれば死ぬ。ネオリア軍はこの麦を兵糧に流用する」
険しさを増していたルヌーラの表情が弛んだ。
アエグロートが卓の上で指を動かすと、毒を持った麦粒が女神たちの目の前で倍増した。病の神は、またぼうぼうと束になった胸毛の先をちょいと捻った。
今度は月の神も顔を背けなかった。
「この辺で止めておこう。あまり増やし過ぎると、食べる前に気付かれるからな。さて、お次はメリディオン軍だ」
アエグロートの手の動きに合わせ、ジークミオンの映像は消え、アゲの町が現れた。暗がりに光る小さな目が幾つも見える。
「鼠かしら。ねえ、アステリス」
アストルミが言った。
「鼠よ。こんなに沢山いるのね」
「ステラ、鼠は余り好かないわ」
「これをどうするの?」
放っておけばお喋りを再開しそうな星の神々を制すべく、ルヌーラが質問した。星の三姉妹は沈黙した。
「この鼠どもは黒死病に感染していて、その身に蚤を沢山飼っている。蚤が人間の血を吸えば、人間も黒死病に罹り、死に至る」
「まあ恐い」
アステリスが両手で口を隠しながら言う。幸い、それ以上姉妹が口を開くことはなかった。
アエグロートは、女神たちに知識を披瀝するのが、いかにも楽しそうであった。星の神々を相手に細々と説明を始めた病の神を尻目に、ルヌーラは人界の様子を映し出す卓を覗き込んだ。
早くも、病の神が蒔いた種が芽吹き始めている。
ネオリア軍でもメリディオン軍でも、人々の顔色は勝利の歓喜から得体の知れぬ不安、そして病の憂鬱へと変化しつつあった。
自前の浴場で、太陽の神と水浴を楽しんでいた愛の神は、神精霊に呼ばれ円形卓のある室内へ戻ってきた。
卓の前では家庭の神ドミナエが、傍らにいる学問の神に向かって説教をしており、学問の神は聞いているのかいないのか、難しい顔付きで卓に映し出される人界の様子に目を向けていた。
「ただでさえ、人間の女性は配偶者を他の女性に奪われないか気を揉んでいるのに、少年にまで目を配らなければならない羽目に陥るのは、あなたの嗜好が人界に影響しているせいよ。少しは控えたらどうなの」
「もう、王冠を手に入れたの?」
イウィディアの声にドミナエの説教が途切れ、ドクトリスは初めて顔を上げた。愛の神は浴場から直接来たらしく、濡れ髪のままである。完全に解けた黄金の髪が白い肌に纏わりつき、普段より一層艶めかしい。
一緒に水浴していたソラリアスは髪こそ解けていないものの、慌てて着込んだ服装は乱れ、ほつれ毛と併せてある種の色気をかもし出していた。
二柱の神の様子を見て取ったドクトリスは、表情を更に固くして無言のまま円形卓を指した。
「あら? ああ、何てこと!」
卓を覗いた愛の神は、たちまち学問の神と表情を同調させた。
人界では、アゲの町を占領したメリディオン軍が、レグナエラ軍に攻撃された訳でもないのに、ばたばたと倒れていくところであった。
死体は皆一様に黒い。生粋のメリディオン人は元から肌の色が濃いのだが、死体の色は尋常でない黒さであった。
「そうそう。突然死に出したのよ」
隣りに立つドミナエが感情の篭らない声で言う。
瞠目して、人界の様子に釘付けとなったイウィディアをその場に残し、ドクトリスはつと卓から離れ近くの椅子に腰掛けた。
こそこそと学問の神の側へ行こうとするソラリアスを、愛の神が甲高い声で呼び止めた。
「ソラリアス、あなたが悪いのよ」
ぎくりとして動きを止めた太陽の神は、おずおずと首だけ捻って女神に問い返した。
「え、どうして?」
「あなたが私の髪をひどく濡らすから、ぐずぐずする間に情勢が変化したじゃないの。あなたがふざけ過ぎたのよ」
言いがかりもいいところで、側で聞くドミナエなど、呆れて口を半開きにしたまま、言葉も出ない様子である。
「そんなあ。ドクトリス、何とかしてくれよ」
「今、考えている」
ソラリアスは愛の神の言いがかりに困惑した様子で学問の神に助けを求めたが、冷たくあしらわれて行き場を失った。愛の神と学問の神の間に立ち、所在なさげに服装の乱れを直す。
愛の神は苛立った様子で人界の様子を食い入るように眺め、学問の神は瞼を下ろして何か思い出そうとしているように眉根を寄せている。やがて目を開いた神が、沈黙を破った。
「黒死病か」
「何それ」
女神たちが揃って声の主に注目する。ソラリアスは沈黙から解放されてほっとした様子である。ドクトリスは簡潔に説明した。
「鼠と蚤から伝染する病気だ。病の神の仕業だろう。月の神は容赦ないな」
月の神と聞いて、イウィディアの表情が一段と険しくなった。
「それは、アエグロートによる人界への介入でしょう。ルール違反よ」
「アエグロートは病を扱うのが仕事だ。この場合は、恐らく違反には当たらない」
あっさりとドクトリスに否定されて、ドミナエは低く唸り、愛の神は小さく地団太を踏んだ。
愛の神が悔しがる姿を、ソラリアスがこの場にそぐわぬ温かい視線で見守る。
学問の神は咳払いをして、太陽の神の注意を促した。はっと目覚めたようになった太陽の神は、自らも咳払いをした後意見を述べた。
「太陽の光で消毒するのはどうだろう」
「だめだ。死体が新しい感染源になる。これ以上死者を増やさぬためには、死体を燃やす必要があるのだが、彼等は受け入れまいな」
「遺体を灰にするなんて、死者への冒とくよ」
ドミナエが反駁しついでにのしのしと部屋を横切り、隅の椅子へ腰掛けた。
イウィディアは家庭の神に同感とばかり頷き、整った眉根を寄せて考え込んだ。
三柱の神が見守る中、額につけた桃色の真珠に指を当てて暫く沈思したのち、卓を離れて手近な椅子へどっと体を預けた。
「わからないわ。私は何をしたらよいのかしら」
愛の神の言葉に、ドクトリスは力が抜けたように椅子から少しずり落ちた。ドミナエはやれやれと頭を振る。
独り立ったままでいるソラリアスが、円形卓を覗き込んで呟いた。
「死体から引き離せればいいのに」
ドクトリスが椅子の中で体勢を立て直した。
「そうだ。神精霊を通じてアゲから離れるよう告げればよいのだ。その後、ドミナエ殿にお願いして、病を払うために死体を焼くよう告げてもらえばいい。アゲの住民は敵軍の死体を灰にするのを、むしろ喜ぶだろう」
「家庭の智恵と言う訳ね。さすがは学問の神。ソラリアス、あなたのお蔭でドクトリスから、よい考えが出てきたわ」
先ほどまでとは打って変わって穏やかな笑みを浮かべたイウィディアは、ソラリアスにその艶麗な顔を向けた。
太陽の神は喜んで女神の美しい顔を拝し、学問の神は二柱の神を呆れた様子で眺めた。
ふと家庭の神と目が合った。学問の神はここぞとばかりに、異性に惹かれる愚を身振りで示したが、家庭の神は、そう簡単には意見を変更しそうになかった。
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