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第二部 第二章 地峡カーンサス
5 神の懐妊
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死の神は、冥界の住いで床に伏せっていた。そこへ神精霊が、冥王の来訪を告げた。
大儀そうに死の神が起き上がるよりも早く、黒い鎧に身を包んだ冥王は、神精霊と入れ替わるようにして部屋へ入ってきた。冥王は手振りでそのままの姿勢でよい、と示したが、死の神は聞かず寝台の上へ起き上がった。
「身内に子を宿しているな」
冥王の一言で、死の神は身を強張らせ、寝台に手をついた。見開かれた目は、冥王を通り越し彼方を見つめている。
「あり得ない」
開いた口から弱々しい声が漏れた。
冥王は滑るように死の神へ近付き、漆黒の腕を伸ばしてその体を寝台へ横たえた。
死の神は抵抗もせず、冥王の黒髪が顔にかかっても払わない。されるがままである。
「あり得ない」
また死の神が呟いた。冥王は、自分で椅子を引き寄せて寝台の傍らに腰を下ろし、死の神の顔を覗き込んだ。死の神は、未だ焦点の合わない眼を大きく見開いている。
「何をしたのか」
漸く死の神が声に反応し、顔を冥王の方へ向けた。緩やかに焦点が結ばれ、事態を悟った表情に翳りが生じた。青緑色の瞳に青白い瞼が被さった。
「人間の愛情の示し方を試したい、と日の御子が私を一時的に人間の体へ変えたのです。元に戻した筈なのですが……」
弱々しく始まった言葉は、説明の任をまっとうせず空中に消えていった。冥王は無表情のまま、重々しく頷いた。
「人間の体で人間と同じ事をすれば、そのような事態に至るのも道理である」
死の神が再び瞼を持ち上げた。内心の苦痛を瞳に滲ませ、冥王の漆黒の瞳を見上げる。
「どうすればよいのでしょうか」
初めて、冥王の無表情がひび割れた。僅かな割れ目の奥から、死の神に対する気遣いが垣間見える。
しかし、すぐにひび割れは閉じ、元の無表情に戻った。
「日の御子はこのことを?」
「いいえ」
ふむ、と冥王は腕を組んで黙考した。漆黒の瞳の奥が、一瞬きらりと緑色に光った。
「しばらく天界に行かぬがよい。外見は変わらずとも、神々が見れば子を宿していることぐらいはわかるだろう。その間に手立てを考えよう。すぐに生まれることもあるまい」
「承知しました」
死の神は冥王から目を逸らし、瞼が重くて堪らないように何度か瞬きをした。
「構わぬ。目を閉じよ」
「ありがとうございます。近頃、どうも体が重いのです。まるで人間のように」
ぱたりと死の神の瞼が落ち、口も閉じられた。冥王は音もなく椅子から立ち上がり、するりと扉を抜けて出て行った。
天界にある愛の神の宮に、額を寄せ合い集う神々があった。
部屋の中央に置かれた大理石製の円形卓が鏡のように光り、蠢く人々の姿を映し出している。
人界の様子を熱心に観察していたイウィディアは、両手で口を覆って叫び声を押さえ込んだ。
愛の神が観察に夢中なのをいいことに、ぴったりと寄り添っていた太陽の神が、素早く二、三歩飛び退く。
その隣りには、険しい顔つきをした学問の神がいた。学問の神は、どちらかというと、人界の様子よりも太陽の神を熱心に観察していた。
「レグナエラ軍に気付かれたわ。あなたが一つ覚えで、明るくし過ぎるからよ。どうしてくれるのよ、ソラリアス」
ソラリアスは愛の神に決めつけられ、不服そうに口を尖らせた。
「あのエウドクシスとかいう人間がいけないんだよ。あれさえいなければ、貴公のメリディオン軍は無事アゲを迂回して、首都レグナエラまですんなり行けたのに」
「あのエウドクシスは、デリムと怪物退治をした当人なのかしら。神精霊を呼び出すなんて、並の人間にはできない筈よ。ドクトリス、あの邪魔な人間を何とかできないのかしら」
人界から目を離し、いらいらと室内を歩き回る愛の神は、学問の神に助けを求めた。
太陽の神も人界から顔を上げて、愛の神をうっとり眺める。学問の神は、ここに至って人界へ目を向けた。
「あれが当人ならば、天界に召されてもおかしくない能力を有している筈。恐らく、通常の手段では取り除けないだろう」
「その通常でない手段を聞いているのだけど」
普段の美しい表情からは想像もできないほど意地悪な目付きで、イウィディアが返した。ドクトリスは人界を覗いていて、気付かない。
「無理を言うな、イウィディア殿」
場の雰囲気が険悪になった。ソラリアスが慌てて愛の神から目を離し、ドクトリスと並んで人界を覗き込む。太陽の神の若々しい肉体がドクトリスの肩に触れ、学問の神の表情が少し和らいだ。
「心配いらないよ。ほら見てご覧、イウィディア殿。この情勢ならば、メリディオン軍がアゲを占領するだろう」
「まあ、本当?」
太陽の神が呼ぶ声に応え、いそいそと戻ってきた愛の神は、人界を覗いて嬌声を上げた。
「レグナエラ人は、日中の暑い時間帯に休む習慣を持つ。ここは、高い気温に慣れたメリディオン軍の方が有利だろう」
ドクトリスが冷静に解説した。イウィディアは、先刻までの不機嫌が嘘のように、艶めかしい視線をソラリアスに送った。
「燦燦と光を降り注がせたソラリアスのお蔭ね」
「ははは、それほどでも」
一応謙遜めいた言葉を吐く太陽の神は、その実満面に湛えた笑みで喜びを表現していた。
そんな太陽の神を見つめるドクトリスの表情も、こころなしか弛む。
三柱の神は、いまや仲良く肩を並べて人界の動きに見入るのであった。
「私がついていながら、ネオリア軍の船を沈めて、ごめんなさいね」
航海の神ナウィゴールから先に謝られて、ルスティケは責める言葉を呑み込んだ。
「メリディオン軍が裏切るからいけないのよ。気にしないで、あなたのせいではないわ」
そう言って相手の手を取った農業の神は、慰める役割を完璧に演じていた。
きちんと結い上げた栗色の髪が、光を柔らかく反射して農業の神を一層優しげに見せた。
ナウィゴールは、ぎゅっと手を強く握り返した。
「そんな風に言われると、余計に気にしてしまうわ。でも、メリディオンのせいだというのは、本心を言えば私も同感よ。イウィディアはずるいから、あなたも気をつけてね」
「ありがとう」
ルスティケは愛の神を狡猾呼ばわりするナウィゴールに苦笑し、手をゆっくりと離した。
農業の神が招じられた室内にいたのは女神だけで、航海の神の夫たる漁業の神は不在であった。
航海の神は、これで一件落着と思ったのか、急に寛いだ様子になった。
「ところで、あなたが応援しているネオリア軍のことだけれど」
「ええ」
農業の神は航海の神が寛いでも、姿勢を崩さなかった。すらりと伸びた背中にやや緊張感を強めて、次の言葉を待ち受ける。
「勝ち進んでいるのはいいとして、随分乱暴な働きをしているみたいね。ネオリア軍の通り過ぎた後には、オリーブの葉一枚残らない、と評判よ」
ナウィゴールは屈託のない顔で、さらりと言ってのけた。既に終わったこととして片付けられているのか、海軍が負けたことに対する自責の念など、微塵も感じられない。
ルスティケは僅かに体を強張らせたものの、顔は柔らかい表情を保った。それでも、言葉を返すことは出来ず、二柱の女神の間に暫し不自然な沈黙が漂った。
「ああ、ルスティケ殿。いらしていたのですね。お邪魔でしたか」
沈黙を破ったのは、帰宅したピスカトールであった。思わず緊張を緩めた農業の神には構わず、ナウィゴールは飛び立つように夫の元へ走り、両手を取って寝椅子に腰掛けさせ、自分も隣りに陣取った。
「おい、いいのかい」
「いいのよ、智恵袋は多い方が。ねえ、ルスティケ」
「ええ」
その場のぎこちない空気を読み取ったのか、戸惑った声で尋ねる漁業の神に被せるようにして、航海の神は農業の神に同意を求めた。
ルスティケは、ナウィゴールの態度は失礼だが言っている事は正しい、というような微妙な感情を僅かな動きでピスカトールに示して見せた。それで漸く漁業の神も納得し、妻の失礼をまず表情で詫びながら、腰を落ちつけたのである。
「イナイゴス沖の海戦では、妻がお役に立てなくて、申し訳ない。改めて、私からもお詫びします」
「ピスカトール様が謝られることはございませんわ。ナウィゴールにも言いましたが、メリディオンを頼りにしたネオリアが悪いのです」
ルスティケは落ちつきを取り戻し、再び慰め役に回った。漁業の神は柔らかな光を放つ栗色の髪に包まれた、農業の神をうっとりと眺めかけ、妻の目を思い出し堪えた。そのナウィゴールは、留守中に女神同士で話し合ったことを立て板に水の勢いで喋っていたので、夫の葛藤には気付かなかった。
「幸い、狩猟の神が協力してくださるので、陸の方は順調に勝利を上げております」
「ああ、ウェナトリスか。それで」
ピスカトールは、途中で言葉を切るだけの配慮を持ち合わせていた。
ルスティケはまた微妙な表情と仕草で、漁業の神が言いたかったことを表した。
三柱の神は同じ場所にいるのに、互いに別の言葉で別の話を交わしているようであった。
大儀そうに死の神が起き上がるよりも早く、黒い鎧に身を包んだ冥王は、神精霊と入れ替わるようにして部屋へ入ってきた。冥王は手振りでそのままの姿勢でよい、と示したが、死の神は聞かず寝台の上へ起き上がった。
「身内に子を宿しているな」
冥王の一言で、死の神は身を強張らせ、寝台に手をついた。見開かれた目は、冥王を通り越し彼方を見つめている。
「あり得ない」
開いた口から弱々しい声が漏れた。
冥王は滑るように死の神へ近付き、漆黒の腕を伸ばしてその体を寝台へ横たえた。
死の神は抵抗もせず、冥王の黒髪が顔にかかっても払わない。されるがままである。
「あり得ない」
また死の神が呟いた。冥王は、自分で椅子を引き寄せて寝台の傍らに腰を下ろし、死の神の顔を覗き込んだ。死の神は、未だ焦点の合わない眼を大きく見開いている。
「何をしたのか」
漸く死の神が声に反応し、顔を冥王の方へ向けた。緩やかに焦点が結ばれ、事態を悟った表情に翳りが生じた。青緑色の瞳に青白い瞼が被さった。
「人間の愛情の示し方を試したい、と日の御子が私を一時的に人間の体へ変えたのです。元に戻した筈なのですが……」
弱々しく始まった言葉は、説明の任をまっとうせず空中に消えていった。冥王は無表情のまま、重々しく頷いた。
「人間の体で人間と同じ事をすれば、そのような事態に至るのも道理である」
死の神が再び瞼を持ち上げた。内心の苦痛を瞳に滲ませ、冥王の漆黒の瞳を見上げる。
「どうすればよいのでしょうか」
初めて、冥王の無表情がひび割れた。僅かな割れ目の奥から、死の神に対する気遣いが垣間見える。
しかし、すぐにひび割れは閉じ、元の無表情に戻った。
「日の御子はこのことを?」
「いいえ」
ふむ、と冥王は腕を組んで黙考した。漆黒の瞳の奥が、一瞬きらりと緑色に光った。
「しばらく天界に行かぬがよい。外見は変わらずとも、神々が見れば子を宿していることぐらいはわかるだろう。その間に手立てを考えよう。すぐに生まれることもあるまい」
「承知しました」
死の神は冥王から目を逸らし、瞼が重くて堪らないように何度か瞬きをした。
「構わぬ。目を閉じよ」
「ありがとうございます。近頃、どうも体が重いのです。まるで人間のように」
ぱたりと死の神の瞼が落ち、口も閉じられた。冥王は音もなく椅子から立ち上がり、するりと扉を抜けて出て行った。
天界にある愛の神の宮に、額を寄せ合い集う神々があった。
部屋の中央に置かれた大理石製の円形卓が鏡のように光り、蠢く人々の姿を映し出している。
人界の様子を熱心に観察していたイウィディアは、両手で口を覆って叫び声を押さえ込んだ。
愛の神が観察に夢中なのをいいことに、ぴったりと寄り添っていた太陽の神が、素早く二、三歩飛び退く。
その隣りには、険しい顔つきをした学問の神がいた。学問の神は、どちらかというと、人界の様子よりも太陽の神を熱心に観察していた。
「レグナエラ軍に気付かれたわ。あなたが一つ覚えで、明るくし過ぎるからよ。どうしてくれるのよ、ソラリアス」
ソラリアスは愛の神に決めつけられ、不服そうに口を尖らせた。
「あのエウドクシスとかいう人間がいけないんだよ。あれさえいなければ、貴公のメリディオン軍は無事アゲを迂回して、首都レグナエラまですんなり行けたのに」
「あのエウドクシスは、デリムと怪物退治をした当人なのかしら。神精霊を呼び出すなんて、並の人間にはできない筈よ。ドクトリス、あの邪魔な人間を何とかできないのかしら」
人界から目を離し、いらいらと室内を歩き回る愛の神は、学問の神に助けを求めた。
太陽の神も人界から顔を上げて、愛の神をうっとり眺める。学問の神は、ここに至って人界へ目を向けた。
「あれが当人ならば、天界に召されてもおかしくない能力を有している筈。恐らく、通常の手段では取り除けないだろう」
「その通常でない手段を聞いているのだけど」
普段の美しい表情からは想像もできないほど意地悪な目付きで、イウィディアが返した。ドクトリスは人界を覗いていて、気付かない。
「無理を言うな、イウィディア殿」
場の雰囲気が険悪になった。ソラリアスが慌てて愛の神から目を離し、ドクトリスと並んで人界を覗き込む。太陽の神の若々しい肉体がドクトリスの肩に触れ、学問の神の表情が少し和らいだ。
「心配いらないよ。ほら見てご覧、イウィディア殿。この情勢ならば、メリディオン軍がアゲを占領するだろう」
「まあ、本当?」
太陽の神が呼ぶ声に応え、いそいそと戻ってきた愛の神は、人界を覗いて嬌声を上げた。
「レグナエラ人は、日中の暑い時間帯に休む習慣を持つ。ここは、高い気温に慣れたメリディオン軍の方が有利だろう」
ドクトリスが冷静に解説した。イウィディアは、先刻までの不機嫌が嘘のように、艶めかしい視線をソラリアスに送った。
「燦燦と光を降り注がせたソラリアスのお蔭ね」
「ははは、それほどでも」
一応謙遜めいた言葉を吐く太陽の神は、その実満面に湛えた笑みで喜びを表現していた。
そんな太陽の神を見つめるドクトリスの表情も、こころなしか弛む。
三柱の神は、いまや仲良く肩を並べて人界の動きに見入るのであった。
「私がついていながら、ネオリア軍の船を沈めて、ごめんなさいね」
航海の神ナウィゴールから先に謝られて、ルスティケは責める言葉を呑み込んだ。
「メリディオン軍が裏切るからいけないのよ。気にしないで、あなたのせいではないわ」
そう言って相手の手を取った農業の神は、慰める役割を完璧に演じていた。
きちんと結い上げた栗色の髪が、光を柔らかく反射して農業の神を一層優しげに見せた。
ナウィゴールは、ぎゅっと手を強く握り返した。
「そんな風に言われると、余計に気にしてしまうわ。でも、メリディオンのせいだというのは、本心を言えば私も同感よ。イウィディアはずるいから、あなたも気をつけてね」
「ありがとう」
ルスティケは愛の神を狡猾呼ばわりするナウィゴールに苦笑し、手をゆっくりと離した。
農業の神が招じられた室内にいたのは女神だけで、航海の神の夫たる漁業の神は不在であった。
航海の神は、これで一件落着と思ったのか、急に寛いだ様子になった。
「ところで、あなたが応援しているネオリア軍のことだけれど」
「ええ」
農業の神は航海の神が寛いでも、姿勢を崩さなかった。すらりと伸びた背中にやや緊張感を強めて、次の言葉を待ち受ける。
「勝ち進んでいるのはいいとして、随分乱暴な働きをしているみたいね。ネオリア軍の通り過ぎた後には、オリーブの葉一枚残らない、と評判よ」
ナウィゴールは屈託のない顔で、さらりと言ってのけた。既に終わったこととして片付けられているのか、海軍が負けたことに対する自責の念など、微塵も感じられない。
ルスティケは僅かに体を強張らせたものの、顔は柔らかい表情を保った。それでも、言葉を返すことは出来ず、二柱の女神の間に暫し不自然な沈黙が漂った。
「ああ、ルスティケ殿。いらしていたのですね。お邪魔でしたか」
沈黙を破ったのは、帰宅したピスカトールであった。思わず緊張を緩めた農業の神には構わず、ナウィゴールは飛び立つように夫の元へ走り、両手を取って寝椅子に腰掛けさせ、自分も隣りに陣取った。
「おい、いいのかい」
「いいのよ、智恵袋は多い方が。ねえ、ルスティケ」
「ええ」
その場のぎこちない空気を読み取ったのか、戸惑った声で尋ねる漁業の神に被せるようにして、航海の神は農業の神に同意を求めた。
ルスティケは、ナウィゴールの態度は失礼だが言っている事は正しい、というような微妙な感情を僅かな動きでピスカトールに示して見せた。それで漸く漁業の神も納得し、妻の失礼をまず表情で詫びながら、腰を落ちつけたのである。
「イナイゴス沖の海戦では、妻がお役に立てなくて、申し訳ない。改めて、私からもお詫びします」
「ピスカトール様が謝られることはございませんわ。ナウィゴールにも言いましたが、メリディオンを頼りにしたネオリアが悪いのです」
ルスティケは落ちつきを取り戻し、再び慰め役に回った。漁業の神は柔らかな光を放つ栗色の髪に包まれた、農業の神をうっとりと眺めかけ、妻の目を思い出し堪えた。そのナウィゴールは、留守中に女神同士で話し合ったことを立て板に水の勢いで喋っていたので、夫の葛藤には気付かなかった。
「幸い、狩猟の神が協力してくださるので、陸の方は順調に勝利を上げております」
「ああ、ウェナトリスか。それで」
ピスカトールは、途中で言葉を切るだけの配慮を持ち合わせていた。
ルスティケはまた微妙な表情と仕草で、漁業の神が言いたかったことを表した。
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