神殺しの剣

在江

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第二部 第二章 地峡カーンサス

3 怪しい側近

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 まだ旅装も解かないうちに、ばたばたと兵士が駈け込んできた。

 「来ました、ネオリアが来ました!」
 「なにっ」

 レグナエラの王子ソルピラスは、思わず声を上げた。敵軍の進軍速度は、想像以上に早かった。昼夜を分かたず兵を進め、漸くジークミオンに到着し、ここを基地に陣を敷く矢先であった。兵士達は行軍で疲れている。

 「どうします、殿下?」

 側に残っていた隊長のケラムバスが聞く。ソルピラスは即断した。

 「ジークミオンの駐留部隊を使う。伝令を走らせろ。指揮は私が取る。ペルクヌスを呼び戻し、ここに詰めさせろ。ウルペスには状況を説明し、使える兵を集め援軍を届けさせろ」
 「私は?」
 「今の命令を全てし終えたら、ペルクヌスに聞け。私はすぐに前線へ行く」

 ソルピラスはケラムバスを見ずに言い捨て、足音も荒く建物を出た。部下の姿が消えてから、乱暴な物言いを反省する。

 だが取り繕う暇はない。驢馬ろばを急がせ、町外れまで来た。
 地平線の向こうに土煙が上がっている。元からジークミオンに駐留する部隊の一部が、何とか布陣を整えて王子を出迎えた。

 「ご苦労。今後は私が指揮を取る。隊長は応援の兵士に指示を」

 ソルピラスは、いかにもにわか造りな土塁の陰で、責任者に布陣の概要を説いた。指揮を任せた方は、安堵の様子であった。

 王子は、指示や手直しに陣中を駆け回った。
 駐留の兵士達は、自ら前線に立つ予想外に、心細そうな様子である。王子は努めて不安を顔に出さず、彼らを鼓舞した。


 慌しく準備する間も土煙はますます広がり、人影が向こうに透けて見えてきた。
 ネオリアの騎馬軍団であった。

 レグナエラには騎馬隊は存在しない。ネオリアが特産の馬の輸出に消極的だったことに加え、レグナエラの貧弱な土壌や険しい地形は、馬の飼育に不向きだった。

 山羊や羊ならば、自分で斜面を移動し、棘だらけで固い草まで食べて勝手に育つ。
 驢馬ならば、小回りも利き、狭い山道でも大量の荷を背負って登ることができ、世話にさほどの手間もない。

 平和が長く続いたレグナエラでは、日常生活の利便性を追究し、非常時に備えた支出を惜しんでいた。

 「弓を引けい!」

 兵士達が一斉に矢を番える。
 ソルピラスは緊張でうっかり声を漏らさないよう息を詰め、迫る敵軍との距離を測った。遠雷のような音が地響きに変わり、巻き上げられた土埃がこちらまで飛んで来そうになった。王子は息を大きく吸い込んだ。

 「撃て!」

 びんびんびん、と次々に弦が弾けていく。
 ひひいん、聞き慣れない馬の悲鳴が上がった。
 敵軍は、兵士の鎧の色がわかるほどの距離まで近付いていた。馬の足並みが乱れた。

 ある馬は驚いて後ろ足立ちになった。一頭の驚きが他の何頭かに伝播した。一人の兵士が馬の背から転げ落ち、後ろに続く馬が足を取られ、またがる兵士を投げ出した。

 「どんどん撃て! 馬を潰せ!」

 ソルピラスは兵士達にはっぱをかけた。一部隊列を乱した人馬が、全軍にまで影響を及ぼすには至らなかった。大方は混乱した部分を見もせずに避け、馬を進める。
 騎馬軍団の勢いは、弓矢だけでは止まらなかった。王子は声を張り上げた。

 「剣を抜け! 馬を恐れるな!」

 矢の雨を潜り抜けた騎馬軍団は、土塁に突進した。臨時に作った壁はたちまち蹄鉄を打った足で突き崩された。
 崩れて窪んだ箇所から次々と、馬が現れる。馬上の兵士は槍を構えていた。

 馬は背が高い。武器の届く長さの分、騎兵より歩兵の方が不利である。
 乾いた地面から、土埃がもうもうと立ち上る。たちまち土塁の内側は混戦状態に陥った。

 「戦え! 町に敵を入れるな!」

 ソルピラスは自軍の状況を見渡せる後方で、指揮を取っていた。
 戦況は自軍に不利であった。敵に与える打撃よりも、味方の受ける損害の方が、明らかに多い。

 「うおおおっ」

 一際高い雄叫びが、背後から聞こえた。

 ソルピラスのすぐ脇を、新たなレグナエラ兵の一団が走り過ぎた。
 びしっ、びしっ、と矢が風を切る音が聞こえ、ネオリア騎兵が何人か倒れた。

 「レグナエラに援軍が来たぞ!」

 誰かが怒鳴り、味方の兵が活気付いた。僅かにネオリア兵がひるんだようにすら見えた。
 援軍の最後尾から、部下のウルペスが驢馬に乗って来て、ソルピラスの脇で足を止めた。

 「間に合いましたかね」
 「助かったぞ。町の方はどうなっている?」
 「ケラムバスが先頭に立ち、民を町から退避させております。ペルクヌスは残った陣営を整え、おっつけ合流するでしょう」

 「どのくらいかかるか」
 「と、おっしゃいますと?」

 ウルペスが聞き返す。王子は険しい顔付きであった。

 「退避が済み次第、一旦兵を引く。奴らにみすみすジークミオンを明渡すのは口惜しいが、陣を立て直す必要がある。このままでは勝てない」

 部下は素早く判断した。

 「わかりました。ここは私が引き受けます。王子は町の方へお戻りください。合図を受け次第、撤退します」

 進軍より撤退の方が難しいぞ、と王子は言いかけて止めた。ウルペスほどの人間ならば、わかり切ったことだった。
 彼は部下に指揮を任せ、町へ駆け戻った。


 突然現れたエウドクシスという若造が、即座にレグナエラの王子ソルペデスの側近に抜擢ばってきされたことを、バラエナスとデルフィニウスが不審に思うのは無理のないことだった。

 「あれは偽名だな。マエナはたぶらかされているに違いない」

 デルフィニウスが言えば、

 「戦時でなければ、すぐに調べさせて正体をばらしてやるんだが」

 とバラエナスも応じた。面と向かって悪口を言われずとも、彼らの気持ちはエウドクシスも重々承知していた。
 彼らもまた心からレグナエラに忠誠を誓う身である。立場が変われば、エウドクシスも同じように猜疑さいぎの目を向けるであろう。
 とはいえ、指揮者間にわだかまりが生じるのは、戦略上も好ましくない。

 ソルペデスの元を去れば災いの種もなくなるのだが、レグナエラを勝利に導くため、一兵卒よりも中枢に身を置きたいエウドクシス自身の考えからも、その選択は出来かねた。
 せめて彼ら並みに能力があると自然に示す機会があれば、と手をこまねいている状態であった。

 唯一彼を庇ってくれそうなマエナは、静養を兼ねた見張りのため、イナイゴスに留まっていた。
 レグナエラ軍は、メリディオン軍グーデオン上陸の報を受け、先回りすべくイナイゴスを出発していた。敵軍の目的地が首都レグナエラであることは、周知されていた。

 問題は経路である。バラエナスやデルフィニウスは、敵がイナイゴスを経由せずに首都へは行けまい、と主張した。
 ところが予め神精霊や精霊から情報を得ていたエウドクシスが、敵はイナイゴスを避けるだろう、と口を挟んだのが、彼らに悪く思われる直接の原因であった。

 結局エウドクシスの主張が通り、半島の北東部内陸にある町アゲでメリディオン軍を待ち伏せすることになった。

 イナイゴスからは南西へ南下することになる。ソルペデスは古株であるバラエナス達の意見を尊重する証として、マエナと若干の兵士を留守番として残すことにしたのだが、蟠りは解消しなかった。

 行軍中も、エウドクシスは人々の隙を見ては精霊と言葉を交わして情報を集めていた。尤も、精霊たちには人間のこみいった活動を説明する能力がなく、そのままでは大した役に立たなかった。

 かと言って、神精霊を呼び出すには時間がかかる。
 レグナエラ軍も、道中でメリディオン軍の情報を集める努力はしていた。
 敵軍の動きはようとして知れず、エウドクシスも自分の得た情報に立脚する推測が正しいのか、徐々に不安を覚えるようになった。

 実際には、互いに一点へ向かうべく進んでいるのだから、すれ違いが生じない限り相手の情報が流れることはなく、動きがわからないという事実はエウドクシスの推測が正しい事を暗示していたのである。

 エウドクシスは、味方であるべき集団の内にありながら、敵意に囲まれ続けることで、神経質になっていた。遂に彼は、バラエナス達の不審を招く危険を冒し、神精霊を呼び出すことを決意した。

 レグナエラ軍は早くもアゲに到着し、民の出入を厳しく制限してメリディオン軍の来襲に備えていた。
 軍幹部として忙しいバラエナスやデルフィニウスに比べ、エウドクシスは比較的体の自由が利いた。

 ソルペデスも忙しく、彼の動向に逐一関心を払う暇がなかった。
 夜陰に紛れるよりも、昼間の方が却って怪しまれないと判断し、エウドクシスはソルペデスにちょっと外出すると断って、本部を出た。

 王子は何処へ行くとも聞き返さない。アゲの町は戦の準備のため民を家に閉じ込めており、通りは黙々と行き交う兵士ばかりであった。そこに町としての活気はない。

 「情報漏れの恐れがなければ、民は逃がすべきなのだがなあ」

 エウドクシスは他に聞こえないよう一人ごちた。

 戦は勝つことが前提で、軍の行動原理にもなっている。仮にも負けたときのことなど、公にはとても口にできない。勝っても町が戦場になれば、民の犠牲は避けられまい。
 せめてメリディオンが攻めてくるのと反対方向に集めておいて、来たらすぐ逃げられるようにしておきたかった。

 しかし、これ以上目立つ発言で、ソルペデスの部下達の反感を膨らませたくもなかった。
 彼は沈思しながら、俯きがちに町外れへ向かって歩き続けた。

 要所要所に兵士が立哨りっしょうし、検問の役割を果たしている。エウドクシスは、例の髭面の顔を見せただけで簡単に通り抜けた。

 行軍してきた道を暫く逆戻りし、草木が増えてきたところでひょいと道を外れた。

 やおら服を脱ぐ。脱いだ服を丸めて小脇に抱え、行き当たりばったりのようにじぐざぐに藪の中を進む。無数の棘が彼の体を引掻くが、どれ一つとして傷をつけるものはない。やがて立ち止まると、辺りを見回した。

 「この辺でよさそうだな」
 
 立ち枯れた藪に囲まれる中、岩でも埋もれているのか少しひらけている場所であった。エウドクシスは服を地面に置き、風の神精霊を呼び出した。神精霊は珍しく、すぐに現れた。常に変わらず風の精霊を従えている。

 「用向きは何か」
 「メリディオン軍がアゲに到着するのはいつか」

 今回は、エウドクシスも余計な口を利かず本題に入った。
 ふかふかした翼を背負った神精霊も、間髪容れずに答えた。

 「今夜だ」
 「早いな」

 思わず漏らした声には、神精霊は反応しない。人形のようにじっと空中に留まっている。周囲に従えている精霊たちとは対照的である。

 精霊は蝶のようにひらひらと、神精霊やエウドクシスの周りを飛んでいた。エウドクシスは、焦りながらも他に聞いておくべきことがないか、考えていた。背面後方で起きた、微かな音が耳に届く。

 「誰だ」

 誰何する前に、エウドクシスは咄嗟に神精霊を帰していた。振り返った時には、相手は姿を現していた。

 「こんな辺鄙な場所で何をしているのかねえ。しかも素っ裸で」

 声に嬉しそうな調子が混じっている。兵士を連れたデルフィニウスであった。エウドクシスはさすがに嫌な顔をした。
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