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第二部 序 章 神々の集い
1 諍いの発端
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天界にある天帝の宮殿には、神々が溢れていた。どの神も色とりどりの上衣を纏い、金銀の宝石で正装し、やはり着飾らせた供回りをそれぞれ従えている。
磨かれた白い大理石をふんだんに使い、太い柱が高く林立する大広間で、漁業の神と航海の神の婚礼が行われていた。神々は新婚夫婦に祝辞を述べるために集ったのである。
次から次へと話しかけられるので、夫妻は受け答えに忙しかった。
「この度はおめでとうございます。ピスカトール殿もナウィゴール殿のようなよい伴侶を得られて、さぞかし鼻が高いでしょう」
「ははは。いやどうも、わざわざお祝いしていただき、ありがとうございます」
「おめでとう、ナウィゴールさま。今日は一段と美しくてよ。あたくしもピスカトールさまのように優しそうな殿方を伴侶に得たいものですわ」
「ありがとう。妹さんたちにもよろしくお伝えください」
「やあ、おめでとう。ナウィゴール殿は私も密かに慕うていたのだが、貴公の方がお似合いだ。ま、航海の神と狩猟の神では合わないだろうな。本当におめでとう」
「ありがとう。貴公もよい伴侶が見つかりますように」
夫妻にお祝いを述べると、神々は広間のあちこちに散り、用意された飲み物や食べ物を取りながら、互いに久闊を叙すのであった。このような集まりでもなければ、普段はそれぞれの持ち場で忙しく働いているだけに、顔も久しく見ない神々がほとんどであった。
広間の奥には玉座が設えてあり、天界の主である天帝が鎮座していた。神々は天帝にも一言ずつ挨拶を述べたが、返答は侍立している天帝の子、日の御子を通じてなされるのであった。
天帝は他の神々のような豪華な衣装を纏う代りに豊かな黄金の頭髪で全身を覆い、白い手に細身の金と銀の鎖を絡ませている。その瞳は虚無の深淵を思わせるようで、神々としても天帝と正対するには気構えが必要だった。
日の御子は天帝とは対照的に、相対する神々に安らぎを与える雰囲気を持ち合わせていた。黒曜石のような艶やかな黒髪に青緑の瞳を持つ顔立ちは、神々の中でも抜きん出て美しく、身に纏っている金糸で刺繍を施した深紅の上衣がその美を更に引き立てていた。
天帝の側に侍っていなければ、たちまち女神に取り囲まれる美貌であった。今も、少し離れたところから女神たちの熱い視線が降り注いでいたが、日の御子は気付いているのかいないのか、天帝の言葉に耳を傾けている。
ちょうど、挨拶に訪れる神々が途切れたところだった。
「ピスカトールとナウィゴールは楽しげであるな」
虚無の黒々とした瞳も、心なしか和らいでいる。天帝は和気藹々としている神々の姿を眺めて、ご機嫌麗しかった。
「はい。天帝に婚儀を認められたので、大層幸せであると耳にしております。何分、神々の婚儀は初めてのことですので」
「これで終わりにするつもりはない」
天帝は日の御子に目を向けた。深淵を覗き込むような瞳を、日の御子は恐れ気もなく正面から受け止めた。天帝が微笑しながら言った。
「そなたも心当たりがあれば、妻を娶るともかまわぬぞ、セルウァトレクス」
日の御子も微笑を返した。
「ありがとうございます」
その時、挨拶を述べようと近付く神々の一団が見えたので、会話はそこで途切れた。
日の御子から少し離れたところに、女神たちが集まっていた。いずれ劣らぬ美貌の神々で、それぞれ内心で己の美を誇っていた。女神たちはさきほどから日の御子に熱い視線を注ぎ、食事を取るのも忘れて各自が一挙一動に見惚れていたのだが、天帝との会話を聞いてから落ち着かなくなった。
「聞かれまして、今のお言葉?」
黄金色の髪を緩く結い上げ、額に桃色の真珠をつけた女神が最初に口を利いた。豊満な体つきを強調するように、形ばかり薄紅色の上衣を体に引っ掛けて、声も甘い蜜のようであった。
「聞いたわよ。あなたも聞いたでしょう、ルスティケ?」
若々しい、すらりとした肢体の女神がつっけんどんに答えた。
淡黄色の上衣をきっちりと巻きつけ、短い黒色の巻き毛が少年のようにも見える、中性的な硬質の美しさを持った女神であった。
「ええと、何かしら?」
ルスティケと呼ばれた女神が、ずり落ちそうになった黄緑色の上衣を直しながら、おっとりと問い返した。栗色の豊富な髪の毛をきちんと結い上げた、たおやかな様子の女神であった。
「何かしら、はないでしょう。聞いていたでしょうに。ほら、説明してあげなさいよ、イウィディア」
「ルヌーラが説明したらいいわ。聞いていたのでしょう?」
甘い声のイウィディアに言われて、ルヌーラは渋々ルスティケに説明した。
「天帝が、日の御子に妻帯をお認めになるそうよ。ま、日の御子の妻は、月の神である私しかいないから、問題は、式がいつになるかということかしら」
「まあ、セルウァの妻なら、愛の神の方がふさわしいわ。あの方は、愛に満ち溢れておられますもの」
豊満な胸を強調しつつ、慌てて割り込んだイウィディアに、ルヌーラがきっ、と鋭い目を向けた。
「セルウァだなんて、ずうずうしい。ねえルスティケ、私の方がお似合いよね」
「あら、私の方がお似合いだわ。ねえルスティケ」
二柱の女神は並んで問いかけた。ルスティケは代わる代わる女神たちを見つめた後、もじもじしながら小さな声で答えた。
「人々の生活の礎となる農業の神が伴侶なら、天帝も反対されないのではないかしら」
問いかけた女神たちは、互いに顔を見合わせ絶句した。そこへ、女神たちの美しさに惹かれて、男神たちがやってきた。早速イウィディアが甘い声で話しかける。
「まあ、ソラリアスにドクトリス。ちょうどよいところへいらしたわ。助けて欲しいの」
豊満な体を微妙にくねらせて話す女神に、頑固そうな顔付きのドクトリスは鳶色の眉をちらりと上げただけだったが、逞しいソラリアスは早くも鼻の下を伸ばしていた。男神たちの態度を見て他の女神たちは不機嫌に黙り込んでしまったので、イウィディアが引き続いて説明を買って出た。
「私たちの中で、誰が一番優れているかを知るには、どうしたらよいと思います?」
三柱の女神の視線を浴びて、男神たちは困惑した。ソラリアスの伸びていた鼻の下も縮み、黄金の髪を撫でながらドクトリスともども腕組をして暫し考え込んだ。間もなくドクトリスが腕を解いた。
「何か勝負事をされては如何かな。例えば、とても出来そうにないことを遂げた方を勝者とするとか、珍しい物を手に入れた方を勝者とするとか」
「さすが、学問の神ですわ。素晴らしいお考えですわ」
すかさずイウィディアが褒めたので、ドクトリスはさすがに照れくさそうに顔を俯け、早々にその場を去った。自らも褒められたいという欲から取り残されたソラリアスに、ルヌーラが意地悪く話しかけた。
「あなたは太陽の神なのだから、当然私の味方になるわよね」
「え。いや、その、つまり、そもそもどういう訳で貴公らが競い合わなければならないのか、事情が飲み込めないな」
しどろもどろになってイウィディアに助けを求める視線を送るが、愛の女神は日の御子を眺めていて気付かない。そこへ痩せた老女の姿をした神が近付いてきた。ソラリアスはこれ幸いと、暇乞いを告げて学問の神の後を追いかけていった。じっと押し黙っていたルスティケが、突然口を利いた。
「メミニさま、私たちが手に入れることのできる、とても珍しい物をご存知ありませんか。私たち、誰が一番優れているか、それで勝負しようと思いますの」
メミニは何か言いかけた口をぱくりと閉じて、目の前に並んだ三柱の女神を順々に眺めた。いずれも真剣な顔付きで答えを待っている。苔色の上衣をいじりながら何度か口をぱくぱく開閉した後、メミニは漸く言葉を発した。
「そうじゃのう。その昔、日の御子が人界におられた折りの遺物が、レグナエラ王国に保管されている筈じゃが」
「どんな物ですか」
ルヌーラが鋭く訊く。メミニはまた口をぱくぱく開閉させた。
「王冠じゃ。今は戴冠式の時だけお披露目するのじゃ」
「さすが、記憶の神ですわ。色々ご存知ですわね」
すかさずイウィディアが褒めた。メミニは愛の神の言葉で、先に言いかけた事を思い出したらしく、話を変えた。
「ところで、死の神を見かけないのじゃが」
磨かれた白い大理石をふんだんに使い、太い柱が高く林立する大広間で、漁業の神と航海の神の婚礼が行われていた。神々は新婚夫婦に祝辞を述べるために集ったのである。
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「この度はおめでとうございます。ピスカトール殿もナウィゴール殿のようなよい伴侶を得られて、さぞかし鼻が高いでしょう」
「ははは。いやどうも、わざわざお祝いしていただき、ありがとうございます」
「おめでとう、ナウィゴールさま。今日は一段と美しくてよ。あたくしもピスカトールさまのように優しそうな殿方を伴侶に得たいものですわ」
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夫妻にお祝いを述べると、神々は広間のあちこちに散り、用意された飲み物や食べ物を取りながら、互いに久闊を叙すのであった。このような集まりでもなければ、普段はそれぞれの持ち場で忙しく働いているだけに、顔も久しく見ない神々がほとんどであった。
広間の奥には玉座が設えてあり、天界の主である天帝が鎮座していた。神々は天帝にも一言ずつ挨拶を述べたが、返答は侍立している天帝の子、日の御子を通じてなされるのであった。
天帝は他の神々のような豪華な衣装を纏う代りに豊かな黄金の頭髪で全身を覆い、白い手に細身の金と銀の鎖を絡ませている。その瞳は虚無の深淵を思わせるようで、神々としても天帝と正対するには気構えが必要だった。
日の御子は天帝とは対照的に、相対する神々に安らぎを与える雰囲気を持ち合わせていた。黒曜石のような艶やかな黒髪に青緑の瞳を持つ顔立ちは、神々の中でも抜きん出て美しく、身に纏っている金糸で刺繍を施した深紅の上衣がその美を更に引き立てていた。
天帝の側に侍っていなければ、たちまち女神に取り囲まれる美貌であった。今も、少し離れたところから女神たちの熱い視線が降り注いでいたが、日の御子は気付いているのかいないのか、天帝の言葉に耳を傾けている。
ちょうど、挨拶に訪れる神々が途切れたところだった。
「ピスカトールとナウィゴールは楽しげであるな」
虚無の黒々とした瞳も、心なしか和らいでいる。天帝は和気藹々としている神々の姿を眺めて、ご機嫌麗しかった。
「はい。天帝に婚儀を認められたので、大層幸せであると耳にしております。何分、神々の婚儀は初めてのことですので」
「これで終わりにするつもりはない」
天帝は日の御子に目を向けた。深淵を覗き込むような瞳を、日の御子は恐れ気もなく正面から受け止めた。天帝が微笑しながら言った。
「そなたも心当たりがあれば、妻を娶るともかまわぬぞ、セルウァトレクス」
日の御子も微笑を返した。
「ありがとうございます」
その時、挨拶を述べようと近付く神々の一団が見えたので、会話はそこで途切れた。
日の御子から少し離れたところに、女神たちが集まっていた。いずれ劣らぬ美貌の神々で、それぞれ内心で己の美を誇っていた。女神たちはさきほどから日の御子に熱い視線を注ぎ、食事を取るのも忘れて各自が一挙一動に見惚れていたのだが、天帝との会話を聞いてから落ち着かなくなった。
「聞かれまして、今のお言葉?」
黄金色の髪を緩く結い上げ、額に桃色の真珠をつけた女神が最初に口を利いた。豊満な体つきを強調するように、形ばかり薄紅色の上衣を体に引っ掛けて、声も甘い蜜のようであった。
「聞いたわよ。あなたも聞いたでしょう、ルスティケ?」
若々しい、すらりとした肢体の女神がつっけんどんに答えた。
淡黄色の上衣をきっちりと巻きつけ、短い黒色の巻き毛が少年のようにも見える、中性的な硬質の美しさを持った女神であった。
「ええと、何かしら?」
ルスティケと呼ばれた女神が、ずり落ちそうになった黄緑色の上衣を直しながら、おっとりと問い返した。栗色の豊富な髪の毛をきちんと結い上げた、たおやかな様子の女神であった。
「何かしら、はないでしょう。聞いていたでしょうに。ほら、説明してあげなさいよ、イウィディア」
「ルヌーラが説明したらいいわ。聞いていたのでしょう?」
甘い声のイウィディアに言われて、ルヌーラは渋々ルスティケに説明した。
「天帝が、日の御子に妻帯をお認めになるそうよ。ま、日の御子の妻は、月の神である私しかいないから、問題は、式がいつになるかということかしら」
「まあ、セルウァの妻なら、愛の神の方がふさわしいわ。あの方は、愛に満ち溢れておられますもの」
豊満な胸を強調しつつ、慌てて割り込んだイウィディアに、ルヌーラがきっ、と鋭い目を向けた。
「セルウァだなんて、ずうずうしい。ねえルスティケ、私の方がお似合いよね」
「あら、私の方がお似合いだわ。ねえルスティケ」
二柱の女神は並んで問いかけた。ルスティケは代わる代わる女神たちを見つめた後、もじもじしながら小さな声で答えた。
「人々の生活の礎となる農業の神が伴侶なら、天帝も反対されないのではないかしら」
問いかけた女神たちは、互いに顔を見合わせ絶句した。そこへ、女神たちの美しさに惹かれて、男神たちがやってきた。早速イウィディアが甘い声で話しかける。
「まあ、ソラリアスにドクトリス。ちょうどよいところへいらしたわ。助けて欲しいの」
豊満な体を微妙にくねらせて話す女神に、頑固そうな顔付きのドクトリスは鳶色の眉をちらりと上げただけだったが、逞しいソラリアスは早くも鼻の下を伸ばしていた。男神たちの態度を見て他の女神たちは不機嫌に黙り込んでしまったので、イウィディアが引き続いて説明を買って出た。
「私たちの中で、誰が一番優れているかを知るには、どうしたらよいと思います?」
三柱の女神の視線を浴びて、男神たちは困惑した。ソラリアスの伸びていた鼻の下も縮み、黄金の髪を撫でながらドクトリスともども腕組をして暫し考え込んだ。間もなくドクトリスが腕を解いた。
「何か勝負事をされては如何かな。例えば、とても出来そうにないことを遂げた方を勝者とするとか、珍しい物を手に入れた方を勝者とするとか」
「さすが、学問の神ですわ。素晴らしいお考えですわ」
すかさずイウィディアが褒めたので、ドクトリスはさすがに照れくさそうに顔を俯け、早々にその場を去った。自らも褒められたいという欲から取り残されたソラリアスに、ルヌーラが意地悪く話しかけた。
「あなたは太陽の神なのだから、当然私の味方になるわよね」
「え。いや、その、つまり、そもそもどういう訳で貴公らが競い合わなければならないのか、事情が飲み込めないな」
しどろもどろになってイウィディアに助けを求める視線を送るが、愛の女神は日の御子を眺めていて気付かない。そこへ痩せた老女の姿をした神が近付いてきた。ソラリアスはこれ幸いと、暇乞いを告げて学問の神の後を追いかけていった。じっと押し黙っていたルスティケが、突然口を利いた。
「メミニさま、私たちが手に入れることのできる、とても珍しい物をご存知ありませんか。私たち、誰が一番優れているか、それで勝負しようと思いますの」
メミニは何か言いかけた口をぱくりと閉じて、目の前に並んだ三柱の女神を順々に眺めた。いずれも真剣な顔付きで答えを待っている。苔色の上衣をいじりながら何度か口をぱくぱく開閉した後、メミニは漸く言葉を発した。
「そうじゃのう。その昔、日の御子が人界におられた折りの遺物が、レグナエラ王国に保管されている筈じゃが」
「どんな物ですか」
ルヌーラが鋭く訊く。メミニはまた口をぱくぱく開閉させた。
「王冠じゃ。今は戴冠式の時だけお披露目するのじゃ」
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◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
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