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第一部 第二章 エウドクシスの大難
12 待ち合わせ
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荷物のように縄でぐるぐる巻きに縛られ、俺は近くの空き家に連れて行かれた。さっき女と楽しいひとときを過ごした家とは別の家だ。灯りも家具もなく、ただ壁と屋根があるだけの空き地である。しかも屋根に穴が空いていた。
俺の周りはびっちりと人垣で固められていた。武器は誰も持っていない。先ほどの戦闘で壊されて数が足りないのと、持っていても役に立たないのがわかったからだろう。
「こんな事もあろうかと、毒を宿に用意してあったんだ。ちょっと取りに行ってくる。それまでしっかり見張っていろよ」
聞き覚えのある声をしている男が言い、外へ出て行った。用意するなら懐に入れておけ、本当は忘れた癖に、と敵に突っ込みつつ、その後姿を見て思い出した。
上の弟が気に入っていた召使だった。以前、トリニ島出身の召使と上の弟が恋仲になって、イニティカが猛反対したことがあった。
確か恋仲の召使は島へ帰された筈だが、あの気に入りの召使を通じてまだ続いていたのか。
すると、さっきの女は恋仲の元召使に違いない。弟と女の趣味が同じというのは、どうもいただけない。あの矢を受けた女は助かっただろうか。俺は自分の窮地も忘れて、しばし弟の恋人らしい女の無事を思いやった。
いや、無理だな。本当はわかっていた。頬に刺さった矢はそのまま彼女の顔を奥まで進み、貫通した。彼女は死んでいた。
いつまでもこうしてはいられない。
毒を飲むのはもうたくさんである。俺はまだ死にたくない。ここから逃げなくてはならない。
俺は額に汗を滲ませながら、密かに体に力を入れてみた。縄はびくともしない。腕ごと指の先まで縄で巻かれているので、指先で縄が切れるかどうか試すこともできなかった。
俺の周りには人垣が出来ている。最初は真面目に言われた通り俺をじっと見ていたが、いつまでも動かない俺を見ていたって面白い訳がない。
今では奴らは手持ち無沙汰に暗い空き家のあちこちや互いの顔をちらちらと眺め、時折俺の上を視線が通り過ぎる程度であった。
そのうちにお喋りを始める奴が出てくるだろう。例の召使はどこまで毒を取りに行ったのか、港の方だとすれば少しは時間が稼げる。とはいうものの、この状態でどうやって逃げ出したものか、見当もつかなかった。
奴らが武器を持ってさえいれば、奪い取って縄を切ることも出来るのだが。俺は途方に暮れて目を閉じた。
「寝ちまったぜ」
「豪胆な奴だ」
「何せ化け物だからな、油断はならねえ」
しばらく様子を観察していたらしい一人が口火を切ると、少しずつ話を始める人間が増えてきた。俺は目を閉じたままにしておいた。瞬く間に奴らはひそひそ声ながらお喋りの輪を広げた。
お喋りを聞くともなく聞いているうちに、俺はこいつらを仕掛けたのがイニティカであること、グーデオンにもアーヌ近郊にもめぼしい港には配下の人間を用意していたことを知った。
もしかしたら、あのアーヌで俺を誘ったむちむち女も、イニティカの配下だったかもしれない。
恐るべき執念深さと周到さである。もし生き延びることができたら、やはり内陸で暮すことにしよう。
「おい、外が騒がしくないか」
ひそひそ声が一斉に止んだ。俺は薄目を開けた。途端に男の断末魔が聞こえてきた。
「うぎゃああっ」
「何だ何だ」
「待て、落ち着け。ここは真っ暗だ。静かにしていりゃあ、俺達がここにいることは、ばれねえよ」
「ひぃいいいっ」
「あがぁああっ」
断末魔は続く。もはや、縛られた俺に構う余裕はない。明らかに仲間が死んで行くのを、しかもその悲鳴が段々近付くのを、黙って聞き続けるのは辛いものだ。そのうち、堪りかねたように一人が家から駆け出した。
「もう駄目だ、俺、聞いてられねえよ」
「お、おい!」
小声で呼びとめる仲間も腰を浮かす。その腰を他の仲間が引き下ろそうとする。連中の動きがぴたりと中断した。
「ぎゃあああっ」
壊れて斜めになった扉が、派手な音と共に蝶番ごと外れ、人影がぬっと立った。
黒い輪郭の中で、頭髪がぼんやりと白っぽく見える。屋根から差し込む僅かな明かりを吸収したように、薄青色をした瞳が冴え冴えとした光を放った。
「なんだ、エウドクシスか」
デリムだった。
デリムはいつものとおり双槍を持っていた。今の長さは奴の背丈より少し短い程度だ。
もう俺は、奴の槍の長さがしょっちゅう変わる理屈について気にするのを止めていた。
だが、今の長さは家の中で振り回すには少々長すぎるかもしれない。
それでも家の中に潜んでいた連中にしてみれば、自分達は丸腰だったから、奴の武器は充分脅威に値した。連中は息を呑んだ。俺とデリムを見比べる奴もいた。
「お、お前、エウドクシス様の仲間か」
漸く声を出したのはいいが、昔の癖が出たのだろう、ぐるぐる巻きにして転がしてある俺に、つい様付けしたのが可笑しかった。顔に見覚えはないものの、この中の幾人かは間違いなく俺の屋敷で働いていた連中なのだろう。
「エウドクシス、様、か」
ふっ、とデリムも声を出して笑った。俺だって可笑しかったんだから、奴が笑うのも無理はない。
だが、連中には不敵の笑みに見えたのか、脅えて総立ちになった。
立ち上がったことで闘志も湧いたのか、デリムを囲んでじりじりと距離を縮め始めた。
もはや俺の存在など眼中にない。折角の好機を逃す俺ではなかった。奴らに気付かれないよう、少しずつ隅に移動する。壁を使って立ち上がり、台所へ行って包丁か何か探す予定であった。
狭い家の中である。俺が壁に到るまでに、デリムが動いた。
「お前達の寿命は尽きている。諦めるのだな」
「てやんでえ。相手は一人だ、やっちまえ!」
わあっと雄叫びを上げながら、連中はデリムに誘い出されて家の外へ出て行った。
暗くて狭い家の中に潜んでいるのが、これ以上耐えられなかったのだろう。相手が一人なら、逆に家の中に誘い込んだ方が勝てるに決まっている。奴は長い槍しか持っていないことだし、屋内で戦うのは容易でない。
「うおおおっ」
「武器を拾え!」
案の定、相手が一人だけに混乱した様子の音が聞こえてきた。俺はデリムが人間相手に戦っているのを見たことがないから、奴がどのくらい強いのか知らなかった。
ちょっと見てみたい気持ちはあるが、それには縄を切らねばならない。
連中がいなくなったので、俺は堂々と台所まで転がっていった。暗がりに慣れた目で、ざっと見渡したが、目当てのものはなかった。
貝殻と思しきゴミが山積みになっているほか、鍋のかけらもない。
外へ出て落ちている武器を使って切るか。外は戦闘状態である。俺は考えた。
デリムが勝てばいいが、負ければ連中はここへ戻ってくる。決着するまで居残っているのは馬鹿馬鹿しい。俺は台所の壁を使って苦労しながら立ち上がり、枠しかない台所の窓から外を覗いた。
外は月明かりで家の中よりよほど明るかった。その月明かりに照らされて、まさにデリムが戦っていた。これでは出られない。入口へ戻って出るべきだ、と頭でわかっていながら俺は目が離せなかった。
もう、奴の周りを囲んでいるのは二、三人に過ぎなかった。奴の足元は死体だらけである。死体慣れしていない俺には目の毒である筈が、張り詰める緊張感が俺の吐気を腹の底へ押し込めていた。
残った連中の手には死んだ仲間から借り受けたと思しき武器があった。まだ無事な武器が残っていたのだ。奴は双槍を油断なく構え連中と睨み合っていた。
奴の双槍は、さっき見た時よりも明らかに伸びている。誰もそんな事を気に懸ける余裕は持ち合わせていない。
先に動いたのはデリムだった。くるくる、と槍を回したかと思うと、二、三歩斜めに走りざま、前にいた一人をなぎ倒した。槍の勢いは衰えず、そのままぐるりと一周する間にもう一人の武器を跳ね飛ばした。残る一人はかろうじて穂先から免れて飛び退った。
なぎ倒された最初の一人は、首を刎ねられ即死だった。血飛沫が黒く吹き上がった。
「に、逃げろ!」
武器を落とした奴が背を向けて逃げ出した。
「逃げられぬ」
デリムは双槍の端を握り、走りながら剣を振るうように逃げ出した奴に叩きつけた。肩から胸まで打ち砕かれ、相手はその場に崩れ落ちた。
剣を反すように双槍が角度を変え、残る一人の胴体に食い込んだ。
最後の一人は持っていた剣で槍を折ろうとしたが、力及ばず倒れた。
連中は誰もいなくなった。助かったのだ。
デリムは双槍を振って血飛沫を落とし、覗いていた俺を真っ直ぐに見た。冴え冴えとした薄青の光が俺を射抜き、思わずぎょっとして転びそうになった。血の臭いが鼻をつく。忘れていた吐気が蘇る。
俺は壁に凭れて家の中へ吐き散らした。唾ばかりが出た。奴が入ってきた。
「そのまま担ごうか。そうすれば、この先待ち合わせに遅れることもあるまい」
「悪かったよ」
何が悪かったのか考えるゆとりもなく、俺は取り敢えず謝った。
俺の周りはびっちりと人垣で固められていた。武器は誰も持っていない。先ほどの戦闘で壊されて数が足りないのと、持っていても役に立たないのがわかったからだろう。
「こんな事もあろうかと、毒を宿に用意してあったんだ。ちょっと取りに行ってくる。それまでしっかり見張っていろよ」
聞き覚えのある声をしている男が言い、外へ出て行った。用意するなら懐に入れておけ、本当は忘れた癖に、と敵に突っ込みつつ、その後姿を見て思い出した。
上の弟が気に入っていた召使だった。以前、トリニ島出身の召使と上の弟が恋仲になって、イニティカが猛反対したことがあった。
確か恋仲の召使は島へ帰された筈だが、あの気に入りの召使を通じてまだ続いていたのか。
すると、さっきの女は恋仲の元召使に違いない。弟と女の趣味が同じというのは、どうもいただけない。あの矢を受けた女は助かっただろうか。俺は自分の窮地も忘れて、しばし弟の恋人らしい女の無事を思いやった。
いや、無理だな。本当はわかっていた。頬に刺さった矢はそのまま彼女の顔を奥まで進み、貫通した。彼女は死んでいた。
いつまでもこうしてはいられない。
毒を飲むのはもうたくさんである。俺はまだ死にたくない。ここから逃げなくてはならない。
俺は額に汗を滲ませながら、密かに体に力を入れてみた。縄はびくともしない。腕ごと指の先まで縄で巻かれているので、指先で縄が切れるかどうか試すこともできなかった。
俺の周りには人垣が出来ている。最初は真面目に言われた通り俺をじっと見ていたが、いつまでも動かない俺を見ていたって面白い訳がない。
今では奴らは手持ち無沙汰に暗い空き家のあちこちや互いの顔をちらちらと眺め、時折俺の上を視線が通り過ぎる程度であった。
そのうちにお喋りを始める奴が出てくるだろう。例の召使はどこまで毒を取りに行ったのか、港の方だとすれば少しは時間が稼げる。とはいうものの、この状態でどうやって逃げ出したものか、見当もつかなかった。
奴らが武器を持ってさえいれば、奪い取って縄を切ることも出来るのだが。俺は途方に暮れて目を閉じた。
「寝ちまったぜ」
「豪胆な奴だ」
「何せ化け物だからな、油断はならねえ」
しばらく様子を観察していたらしい一人が口火を切ると、少しずつ話を始める人間が増えてきた。俺は目を閉じたままにしておいた。瞬く間に奴らはひそひそ声ながらお喋りの輪を広げた。
お喋りを聞くともなく聞いているうちに、俺はこいつらを仕掛けたのがイニティカであること、グーデオンにもアーヌ近郊にもめぼしい港には配下の人間を用意していたことを知った。
もしかしたら、あのアーヌで俺を誘ったむちむち女も、イニティカの配下だったかもしれない。
恐るべき執念深さと周到さである。もし生き延びることができたら、やはり内陸で暮すことにしよう。
「おい、外が騒がしくないか」
ひそひそ声が一斉に止んだ。俺は薄目を開けた。途端に男の断末魔が聞こえてきた。
「うぎゃああっ」
「何だ何だ」
「待て、落ち着け。ここは真っ暗だ。静かにしていりゃあ、俺達がここにいることは、ばれねえよ」
「ひぃいいいっ」
「あがぁああっ」
断末魔は続く。もはや、縛られた俺に構う余裕はない。明らかに仲間が死んで行くのを、しかもその悲鳴が段々近付くのを、黙って聞き続けるのは辛いものだ。そのうち、堪りかねたように一人が家から駆け出した。
「もう駄目だ、俺、聞いてられねえよ」
「お、おい!」
小声で呼びとめる仲間も腰を浮かす。その腰を他の仲間が引き下ろそうとする。連中の動きがぴたりと中断した。
「ぎゃあああっ」
壊れて斜めになった扉が、派手な音と共に蝶番ごと外れ、人影がぬっと立った。
黒い輪郭の中で、頭髪がぼんやりと白っぽく見える。屋根から差し込む僅かな明かりを吸収したように、薄青色をした瞳が冴え冴えとした光を放った。
「なんだ、エウドクシスか」
デリムだった。
デリムはいつものとおり双槍を持っていた。今の長さは奴の背丈より少し短い程度だ。
もう俺は、奴の槍の長さがしょっちゅう変わる理屈について気にするのを止めていた。
だが、今の長さは家の中で振り回すには少々長すぎるかもしれない。
それでも家の中に潜んでいた連中にしてみれば、自分達は丸腰だったから、奴の武器は充分脅威に値した。連中は息を呑んだ。俺とデリムを見比べる奴もいた。
「お、お前、エウドクシス様の仲間か」
漸く声を出したのはいいが、昔の癖が出たのだろう、ぐるぐる巻きにして転がしてある俺に、つい様付けしたのが可笑しかった。顔に見覚えはないものの、この中の幾人かは間違いなく俺の屋敷で働いていた連中なのだろう。
「エウドクシス、様、か」
ふっ、とデリムも声を出して笑った。俺だって可笑しかったんだから、奴が笑うのも無理はない。
だが、連中には不敵の笑みに見えたのか、脅えて総立ちになった。
立ち上がったことで闘志も湧いたのか、デリムを囲んでじりじりと距離を縮め始めた。
もはや俺の存在など眼中にない。折角の好機を逃す俺ではなかった。奴らに気付かれないよう、少しずつ隅に移動する。壁を使って立ち上がり、台所へ行って包丁か何か探す予定であった。
狭い家の中である。俺が壁に到るまでに、デリムが動いた。
「お前達の寿命は尽きている。諦めるのだな」
「てやんでえ。相手は一人だ、やっちまえ!」
わあっと雄叫びを上げながら、連中はデリムに誘い出されて家の外へ出て行った。
暗くて狭い家の中に潜んでいるのが、これ以上耐えられなかったのだろう。相手が一人なら、逆に家の中に誘い込んだ方が勝てるに決まっている。奴は長い槍しか持っていないことだし、屋内で戦うのは容易でない。
「うおおおっ」
「武器を拾え!」
案の定、相手が一人だけに混乱した様子の音が聞こえてきた。俺はデリムが人間相手に戦っているのを見たことがないから、奴がどのくらい強いのか知らなかった。
ちょっと見てみたい気持ちはあるが、それには縄を切らねばならない。
連中がいなくなったので、俺は堂々と台所まで転がっていった。暗がりに慣れた目で、ざっと見渡したが、目当てのものはなかった。
貝殻と思しきゴミが山積みになっているほか、鍋のかけらもない。
外へ出て落ちている武器を使って切るか。外は戦闘状態である。俺は考えた。
デリムが勝てばいいが、負ければ連中はここへ戻ってくる。決着するまで居残っているのは馬鹿馬鹿しい。俺は台所の壁を使って苦労しながら立ち上がり、枠しかない台所の窓から外を覗いた。
外は月明かりで家の中よりよほど明るかった。その月明かりに照らされて、まさにデリムが戦っていた。これでは出られない。入口へ戻って出るべきだ、と頭でわかっていながら俺は目が離せなかった。
もう、奴の周りを囲んでいるのは二、三人に過ぎなかった。奴の足元は死体だらけである。死体慣れしていない俺には目の毒である筈が、張り詰める緊張感が俺の吐気を腹の底へ押し込めていた。
残った連中の手には死んだ仲間から借り受けたと思しき武器があった。まだ無事な武器が残っていたのだ。奴は双槍を油断なく構え連中と睨み合っていた。
奴の双槍は、さっき見た時よりも明らかに伸びている。誰もそんな事を気に懸ける余裕は持ち合わせていない。
先に動いたのはデリムだった。くるくる、と槍を回したかと思うと、二、三歩斜めに走りざま、前にいた一人をなぎ倒した。槍の勢いは衰えず、そのままぐるりと一周する間にもう一人の武器を跳ね飛ばした。残る一人はかろうじて穂先から免れて飛び退った。
なぎ倒された最初の一人は、首を刎ねられ即死だった。血飛沫が黒く吹き上がった。
「に、逃げろ!」
武器を落とした奴が背を向けて逃げ出した。
「逃げられぬ」
デリムは双槍の端を握り、走りながら剣を振るうように逃げ出した奴に叩きつけた。肩から胸まで打ち砕かれ、相手はその場に崩れ落ちた。
剣を反すように双槍が角度を変え、残る一人の胴体に食い込んだ。
最後の一人は持っていた剣で槍を折ろうとしたが、力及ばず倒れた。
連中は誰もいなくなった。助かったのだ。
デリムは双槍を振って血飛沫を落とし、覗いていた俺を真っ直ぐに見た。冴え冴えとした薄青の光が俺を射抜き、思わずぎょっとして転びそうになった。血の臭いが鼻をつく。忘れていた吐気が蘇る。
俺は壁に凭れて家の中へ吐き散らした。唾ばかりが出た。奴が入ってきた。
「そのまま担ごうか。そうすれば、この先待ち合わせに遅れることもあるまい」
「悪かったよ」
何が悪かったのか考えるゆとりもなく、俺は取り敢えず謝った。
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