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第一部 第二章 エウドクシスの大難
5 ソリス王の病
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「お前の主人、今夜は帰ってこないみたいだから、そこの隅で寝な」
外から帰ってきた兵士に言われた時には、俺はすっかりレグナエラ人のなりをしていた。
兵士達が何人か連れてきて、俺を仕立て上げたのである。
連れてこられた連中が出入りの商人なのか、単なる知り合いなのか、俺にはわからなかった。髪の色や肌の色は変えようがないが、一応満足できる仕上がりとなった。
デリムがいつ帰ってくるのかわからないのなら、このまま逐電してもいいぐらいだった。ただ差し当たりの金がないのと、今ここから逃げると間違いなくお尋ね者になるという勘が働いたこともあって、俺は田舎者呼ばわりにも耐え、大人しく詰所の隅に甕と並んでいるのであった。
兵士達は椅子を持ってきてくれたので、立ち続ける苦痛からは逃れられた。
俺は親切な兵士達に混じって夕食を取り、指定された通り甕の隣の床に今まで来ていた服を敷いて横たわった。
夜も更けると、兵士達の数は減ったが、全員が眠りにつくのではなく、交替で起きて仕事を続けているようで、眠気覚ましの話し声が煩く、俺はなかなか寝つけなかった。それでも横になって目を閉じているうちに、何時の間にか眠りについていた。
甘い蜂蜜の香りで目が覚めた。寝惚け眼の前に、山盛りになったオリーブの蜂蜜漬けがある。素焼きの板の上に載せてあるようだ。兵士達はどうしているのか、オリーブの山に隠れて見えない。
灯火は消えかかっているらしく、形ばかりの明るさである。ごそごそと頭の上で音がするので、俺は目だけを音源へ動かした。
デリムがいた。甕の中に両腕を差し入れている。薄暗い中で、銀髪と薄青の瞳が灯火を包むようにぼんやりと光って見えた。
その瞳が俺と合った。途端に青い稲妻が走った。俺は息が止まった。
奴が両腕を甕から静かに抜き、目を合わせたまま、すうっと俺の前にしゃがんだ。俺は目を逸らすことができなかった。薄青の冴え冴えとした光が眩しく感じられた。オリーブの山越しに、俺達は見つめ合った。
「眠れ」
幻聴かと思うほど、微かな低い声が聞こえた。奴の唇は動いていなかった。俺の瞼はぴたりと閉じた。俺はそのまま意識を失った。眠ったのかもしれない。
朝になって目が覚めた時には、デリムはいなかった。
オリーブの蜂蜜漬けもなく、甕も元通りだった。
違う。俺は結局縄で甕を縛れなかったのだ。そんな召使がするような仕事をした経験がなかったから。
ところが、甕は俺が初めて見た時と同様に、ぐるぐる巻きにして背負うための輪も作られていた。俺は起き上がり、兵士達の様子を窺った。
彼らは何やら忙しげで、甕の変化を気にも留めていなかった。あるいは、俺が眠る間に、彼らのうちの誰かが親切にも巻いておいてくれたのかもしれない。
夜中のことは、夢だったのだ、と俺は結論付けた。兵士達が朝食を済ませたのか取る暇がないのかして、誘ってくれないので、俺は自分の袋から食料を取り出して勝手に済ませた。
ひと休みしていると、デリムが昨日と同じ兵士達を連れて戻ってきた。気のせいか、彼らの奴に対する態度が以前より丁寧に変化している。デリムは忙しそうに働く兵士達に簡単な挨拶をし、俺の元へやってきた。
「エウドクシス、行くぞ」
「もう出発するのか。俺、この先の食料買っておかないと足りない」
「心配ない、城の者が分けてくれた。私達を町の外まで護衛してくれるそうだ。彼らも忙しいから、手を煩わさないようにしないといけない」
デリムが手に提げた袋を見せた。どうやら、そのまま持っていてくれるらしい。俺は甕を背負ってゆっくりと立ち上がった。
「あれ?」
「気をつけて、落さないようにしろ」
「ああ」
デリムが先に立ってさっさと詰所を出たので、俺は違和感を言いそびれてしまった。
甕が昨日より僅かに重く感じる。大した変化ではない。気のせいかもしれない。
わざわざ言うほどのことでもなかった。デリムは護衛の兵士達と時々会話を交わしながら先へ進んでいる。街中も何だか騒がしい。人々は慌しく動き回っている。子どもが叫びながら走って俺達を追い越した。
「王様がご病気だあ!」
行き交う人の波が一瞬止まる。すぐに波は囁きと共に動き出す。
「やっぱりね」
「噂には聞いていたけど」
噂に聞いていたのは俺も同じであった。先を行く兵士達に動揺は見られない。既に知っているのである。
朝、詰所が慌しかったのも、王の病気が公表された事と関係があるのだろう。
レグナエラの人々も、予め噂で聞いていたせいか、そんなに取り乱している様子は見られなかった。
ただ、少し落ち着きをなくしている印象を受けた。街中に、兵士の数が増えたので、余計に落ち着かないのだろう。
巡回に繰り出している兵士の数は、昨日に比べて明らかに増えていた。
町外れには、臨時の検問所のようなものまであった。
銀髪のデリムと大甕を背負ったシュラボス人の俺という組み合わせは、どう見ても目立つ。立哨している兵士の顔が一瞬厳しくなり、護衛の兵士達に気付くと弛んだ。
「この者達は、どういう者か?」
護衛に身元を確認している。
「怪しい者ではない。王命を受けた特別臨検使だ」
「王の?」
立哨が素早く反応し、護衛を鋭く見た。護衛も負けじと睨み返す。
「大臣達の了解も得ている。そのために、我らがここまで護衛したのだ」
「なるほど、大臣達が了承されているのだな」
兵士達は互いに警戒を解いた。護衛はデリムに向き直った。
「我々の護衛はここまでです。道中ご無事をお祈り致します」
「感謝する」
俺達はレグナエラを無事に出た。この先プラエディコまで、どんな道を通るのか、見当もつかない。
シュラボスと違って、この辺りは石を敷き詰めておらず、自然にできた道を辿っているに過ぎない。
晴天が続き、乾燥して固くなった地面は、人の足で踏み固められたせいか、古くなったシュラボスの道よりは歩きやすかった。
デリムの足は速い。黙々と歩き続けると余計に疲れるように思ったので、俺は苦労してデリムに追いついた。
「レグナエラ王がご病気だって、本当か」
「病気には違いない」
「俺、前から病気の噂は聞いていたけど、公になるまでどうしてこんなに時間がかかったんだろうな。どうせ噂で皆知っているみたいだったじゃないか」
「治るのを期待していたんだろう」
「それなら、今は期待していないということ?」
俺は息を切らせながら会話を続けた。奴は人遣いが荒い。速力を落とさず歩く。汗が風に吹き飛ばされてたちまち乾く。気持ちよいのは一瞬だけだ。暑い。
「そういう事になるな。エウドクシス、その甕を落としたり、粗略に扱う事があれば、お前に以後の幸福はないと思え」
「はいはい、気をつけます」
甕は俺の背中にぴったりくっついていて、俺が崖を転げ落ちれば運命を共にするだろう。そうなれば、デリムが俺を怒ろうが呪おうが同じ事である。
それにしても暑い。暑さで目が眩みそうである。
太陽は中天にある。普通に暮していれば、昼寝の時間帯だ。
俺達は、低い丘が連なって谷間のようになっている部分を歩いていた。
イナイゴスからレグナエラに至るまでの道筋よりも、緑が多いように感じられた。涼しげであるが、その分視界が利かない。
「デリム、俺休みたい」
「あと少しで水のあるところに出る」
奴には足を止める気はなさそうだった。俺は何度目かの汗を拭った。一陣の風と共に、視界が暗くなった。限界だ。
「もう、だめだ」
「私の言葉を忘れたか……おい、逃げろ!」
振り向いたデリムの表情が緊迫した。腰に提げていた双槍を素早く抜き取り回転させる。ぎゅいん、と槍が伸びた。俺は呆気に取られた。奴は背丈ほどもある双槍を俺に向けて怒鳴った。
「逃げろ、この呆け! 頓馬! 間抜け!」
俺はやっと、デリムの視線が俺の後ろに向けられているのを理解した。振り向いて、呆然とした。足がもつれた。
「なんだ、こりゃあ」
疲労で視界が暗くなったと思ったのは、そいつの影だった。巨大な黒ずんだ灰色の岩山が、俺のすぐ背後に迫っていた。岩山には、人間みたいな足があった。避けなくては、と思いつつ、俺の足は言う事を聞かず、灰色のすべすべした岩山へぶつかっていった。
外から帰ってきた兵士に言われた時には、俺はすっかりレグナエラ人のなりをしていた。
兵士達が何人か連れてきて、俺を仕立て上げたのである。
連れてこられた連中が出入りの商人なのか、単なる知り合いなのか、俺にはわからなかった。髪の色や肌の色は変えようがないが、一応満足できる仕上がりとなった。
デリムがいつ帰ってくるのかわからないのなら、このまま逐電してもいいぐらいだった。ただ差し当たりの金がないのと、今ここから逃げると間違いなくお尋ね者になるという勘が働いたこともあって、俺は田舎者呼ばわりにも耐え、大人しく詰所の隅に甕と並んでいるのであった。
兵士達は椅子を持ってきてくれたので、立ち続ける苦痛からは逃れられた。
俺は親切な兵士達に混じって夕食を取り、指定された通り甕の隣の床に今まで来ていた服を敷いて横たわった。
夜も更けると、兵士達の数は減ったが、全員が眠りにつくのではなく、交替で起きて仕事を続けているようで、眠気覚ましの話し声が煩く、俺はなかなか寝つけなかった。それでも横になって目を閉じているうちに、何時の間にか眠りについていた。
甘い蜂蜜の香りで目が覚めた。寝惚け眼の前に、山盛りになったオリーブの蜂蜜漬けがある。素焼きの板の上に載せてあるようだ。兵士達はどうしているのか、オリーブの山に隠れて見えない。
灯火は消えかかっているらしく、形ばかりの明るさである。ごそごそと頭の上で音がするので、俺は目だけを音源へ動かした。
デリムがいた。甕の中に両腕を差し入れている。薄暗い中で、銀髪と薄青の瞳が灯火を包むようにぼんやりと光って見えた。
その瞳が俺と合った。途端に青い稲妻が走った。俺は息が止まった。
奴が両腕を甕から静かに抜き、目を合わせたまま、すうっと俺の前にしゃがんだ。俺は目を逸らすことができなかった。薄青の冴え冴えとした光が眩しく感じられた。オリーブの山越しに、俺達は見つめ合った。
「眠れ」
幻聴かと思うほど、微かな低い声が聞こえた。奴の唇は動いていなかった。俺の瞼はぴたりと閉じた。俺はそのまま意識を失った。眠ったのかもしれない。
朝になって目が覚めた時には、デリムはいなかった。
オリーブの蜂蜜漬けもなく、甕も元通りだった。
違う。俺は結局縄で甕を縛れなかったのだ。そんな召使がするような仕事をした経験がなかったから。
ところが、甕は俺が初めて見た時と同様に、ぐるぐる巻きにして背負うための輪も作られていた。俺は起き上がり、兵士達の様子を窺った。
彼らは何やら忙しげで、甕の変化を気にも留めていなかった。あるいは、俺が眠る間に、彼らのうちの誰かが親切にも巻いておいてくれたのかもしれない。
夜中のことは、夢だったのだ、と俺は結論付けた。兵士達が朝食を済ませたのか取る暇がないのかして、誘ってくれないので、俺は自分の袋から食料を取り出して勝手に済ませた。
ひと休みしていると、デリムが昨日と同じ兵士達を連れて戻ってきた。気のせいか、彼らの奴に対する態度が以前より丁寧に変化している。デリムは忙しそうに働く兵士達に簡単な挨拶をし、俺の元へやってきた。
「エウドクシス、行くぞ」
「もう出発するのか。俺、この先の食料買っておかないと足りない」
「心配ない、城の者が分けてくれた。私達を町の外まで護衛してくれるそうだ。彼らも忙しいから、手を煩わさないようにしないといけない」
デリムが手に提げた袋を見せた。どうやら、そのまま持っていてくれるらしい。俺は甕を背負ってゆっくりと立ち上がった。
「あれ?」
「気をつけて、落さないようにしろ」
「ああ」
デリムが先に立ってさっさと詰所を出たので、俺は違和感を言いそびれてしまった。
甕が昨日より僅かに重く感じる。大した変化ではない。気のせいかもしれない。
わざわざ言うほどのことでもなかった。デリムは護衛の兵士達と時々会話を交わしながら先へ進んでいる。街中も何だか騒がしい。人々は慌しく動き回っている。子どもが叫びながら走って俺達を追い越した。
「王様がご病気だあ!」
行き交う人の波が一瞬止まる。すぐに波は囁きと共に動き出す。
「やっぱりね」
「噂には聞いていたけど」
噂に聞いていたのは俺も同じであった。先を行く兵士達に動揺は見られない。既に知っているのである。
朝、詰所が慌しかったのも、王の病気が公表された事と関係があるのだろう。
レグナエラの人々も、予め噂で聞いていたせいか、そんなに取り乱している様子は見られなかった。
ただ、少し落ち着きをなくしている印象を受けた。街中に、兵士の数が増えたので、余計に落ち着かないのだろう。
巡回に繰り出している兵士の数は、昨日に比べて明らかに増えていた。
町外れには、臨時の検問所のようなものまであった。
銀髪のデリムと大甕を背負ったシュラボス人の俺という組み合わせは、どう見ても目立つ。立哨している兵士の顔が一瞬厳しくなり、護衛の兵士達に気付くと弛んだ。
「この者達は、どういう者か?」
護衛に身元を確認している。
「怪しい者ではない。王命を受けた特別臨検使だ」
「王の?」
立哨が素早く反応し、護衛を鋭く見た。護衛も負けじと睨み返す。
「大臣達の了解も得ている。そのために、我らがここまで護衛したのだ」
「なるほど、大臣達が了承されているのだな」
兵士達は互いに警戒を解いた。護衛はデリムに向き直った。
「我々の護衛はここまでです。道中ご無事をお祈り致します」
「感謝する」
俺達はレグナエラを無事に出た。この先プラエディコまで、どんな道を通るのか、見当もつかない。
シュラボスと違って、この辺りは石を敷き詰めておらず、自然にできた道を辿っているに過ぎない。
晴天が続き、乾燥して固くなった地面は、人の足で踏み固められたせいか、古くなったシュラボスの道よりは歩きやすかった。
デリムの足は速い。黙々と歩き続けると余計に疲れるように思ったので、俺は苦労してデリムに追いついた。
「レグナエラ王がご病気だって、本当か」
「病気には違いない」
「俺、前から病気の噂は聞いていたけど、公になるまでどうしてこんなに時間がかかったんだろうな。どうせ噂で皆知っているみたいだったじゃないか」
「治るのを期待していたんだろう」
「それなら、今は期待していないということ?」
俺は息を切らせながら会話を続けた。奴は人遣いが荒い。速力を落とさず歩く。汗が風に吹き飛ばされてたちまち乾く。気持ちよいのは一瞬だけだ。暑い。
「そういう事になるな。エウドクシス、その甕を落としたり、粗略に扱う事があれば、お前に以後の幸福はないと思え」
「はいはい、気をつけます」
甕は俺の背中にぴったりくっついていて、俺が崖を転げ落ちれば運命を共にするだろう。そうなれば、デリムが俺を怒ろうが呪おうが同じ事である。
それにしても暑い。暑さで目が眩みそうである。
太陽は中天にある。普通に暮していれば、昼寝の時間帯だ。
俺達は、低い丘が連なって谷間のようになっている部分を歩いていた。
イナイゴスからレグナエラに至るまでの道筋よりも、緑が多いように感じられた。涼しげであるが、その分視界が利かない。
「デリム、俺休みたい」
「あと少しで水のあるところに出る」
奴には足を止める気はなさそうだった。俺は何度目かの汗を拭った。一陣の風と共に、視界が暗くなった。限界だ。
「もう、だめだ」
「私の言葉を忘れたか……おい、逃げろ!」
振り向いたデリムの表情が緊迫した。腰に提げていた双槍を素早く抜き取り回転させる。ぎゅいん、と槍が伸びた。俺は呆気に取られた。奴は背丈ほどもある双槍を俺に向けて怒鳴った。
「逃げろ、この呆け! 頓馬! 間抜け!」
俺はやっと、デリムの視線が俺の後ろに向けられているのを理解した。振り向いて、呆然とした。足がもつれた。
「なんだ、こりゃあ」
疲労で視界が暗くなったと思ったのは、そいつの影だった。巨大な黒ずんだ灰色の岩山が、俺のすぐ背後に迫っていた。岩山には、人間みたいな足があった。避けなくては、と思いつつ、俺の足は言う事を聞かず、灰色のすべすべした岩山へぶつかっていった。
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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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