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第一章 遥華
2 連れ込まれた
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「大丈夫、無理して飲まない方がいいよ」
「大丈夫れすう。フタケさんて、彼女いるんれすか」
心配して声をかけた俺は眼中になく、ろれつの回らない美登利は陽気にフタケへしなだれかかる。
やたらくねくねしている。これを骨抜きというのだろう。思わぬところで勉強になった。
本人、酔いが回っていることに気付いていない。
フタケはいるともいないとも答えず、適当にいなしてから俺に口を寄せた。
「邪魔するなよフジノ。お前にもいい目を見せてやるからさ」
「俺は無理にしてもらわなくてもいいよ」
「俺だって嫌がる奴にはやらないよ。大丈夫、その辺は信用しろって」
いつの間にか呼び捨てになっている。
どの辺を信用したものかよくわからないが、ここで、美登利に貞操が危険だから帰りなさい、と言っても聞かないだろう。
俺は仕方なく最後に来たみそ仕立ての親子丼をぼそぼそつまんだ。満腹だった。
コトリはどうしたかと見ると、いつの間にかちゃっかり蛍子の隣に割り込んでいた。やはり酔っぱらっている。気分が高揚して大胆になっていた。
普段の印象からは想像もつかない。別人のようである。
派手な出で立ちの蛍子は意外にも嫌がらず、むしろ機嫌よく彼の相手をしている。
酔眼で執拗なまでにフタケを捉えようとする美登利から目を離すと、遥華と目が合った。
「しょうがない人たちね」
というように、口の端を持ち上げ、俺に笑ってみせた。
全然酔っぱらっていない。さすがに飲み慣れている。
「もう、みんなおなかいっぱい食べたみたいね。あなたたち、美登利ちゃんにまで飲ませることなかったのに。彼女、きっとお酒飲むのは初めてだわ。自分で歩けるうちに、お開きにしよまい」
遥華が散会の宣言をしてくれた。
蛍子もフタケも、年長者の言うことには逆らわず、素直に荷物をまとめはじめた。
酔い潰れる寸前の美登利には、蛍子が甲斐甲斐しく世話を焼く。
コトリはそんな蛍子にすっかり心を奪われ、アルコールで充血した目を張り付けていた。
美登利は蛍子に世話を焼かれることにはまるきり無自覚で、遥華とおそらくは支払いの相談をするフタケの動きをひたすら追っていた。
フタケが戻ってきて、男性陣の会費を集める。遥華が少し多めに出してくれたとかで、予定より少ない出費で済んだ。それでも高校時代から比べると、相当な金額である。毎週は無理だ。月一でもきつい。
そもそも浪人中の予備校生なのだから、宴会は想定外だった。
店の外へ出ると、通行人にも酔っ払いが増えていた。
「ねえねえ、カラオケいこまい」
「ええねえ、ええねえ。蛍子ちゃんの歌聞きてえなあ」
コトリが真っ先に賛同した。かなり酒が入っているのに、元気だ。ますます意気軒昂。
美登利は据わった目つきで、ひたすらフタケを見つめている。
カラオケになど行ったら、吐き戻してしまうのではなかろうか。
だがフタケが行くと言えば、這ってでも行くと言い張るに違いなかった。フタケも美登利が心配になったのか、蛍子の誘いには首を振った。
「俺、美登利ちゃんを送っていくがね。彼女心配だで」
「ありがとう~。あたしふうたと一緒に帰るのお」
美登利は嬉しげにフタケの腕にぶら下がった。フタケに掴まった途端、膝の力が抜けたのである。慌ててフタケが引っぱり上げると、美登利はきゃらきゃらと甲高い笑い声をたてた。
「フジノは?」
「僕も酔っぱらっちゃったから、今日はこれでやめておくよ」
「今日は楽しかったわ。また機会があったら集まりましょうね」
遥華がまとめて、そこでカラオケ組と帰宅組に別れた。
俺はてんで方向を見失っていたので、同じ方向へ行く仲間がいて助かった。
行き交う人々の中には、大学生らしきグループもいた。彼らは皆希望に満ちあふれているように思われた。
こんなことをしている場合ではなかった、と急に俺は酔いが醒めた。醒めたところで、現在地が分からないことには違いがない。
フタケにしなだれかかりながら、やたら笑い声を上げる美登利の後を、ついて行くより仕方なかった。
ところが、フタケが急に立ち止まると、俺の方を振り向いた。美登利が危うく地面にへばりつきそうになる。
「酔い覚ましを兼ねて駅まで歩こうかと思っとったけれども、美登利ちゃんの様子ではちゃっとタクシーか何かに乗っけて帰した方がよさそうだ。俺たちはここから上がるがね。遥華さん、今日はありがとうございました。楽しかったです」
「気をつけてね」
遥華もあっさりフタケたちを解放した。俺は遥華と二人で残された。急に不安になる。
彼女は市内に住んでいる。フタケのように、途中で俺とは違う道へ分かれるに違いない。いつまでも遥華の後をついていくわけにはいかなかった。
ここがどこなのか、もちろん俺には分かっていなかった。そんな俺の気持ちを見抜いたように、遥華が話しかけてきた。
「フジノくんは、どこに住んでいるの?」
俺の答えを聞いて、遥華はぷっと吹き出した。テンションがおかしい。実は酔っているようだ。
「ほんなら、さっきの通りから地下鉄に乗って帰った方が早かったのに」
「まだこの辺の地理が飲み込めていないんです」
あらあら、と遥華は声を上げた。
「もしかして、今もどこにおるのか分からんのかしら」
「はい」
俺は正直に告白した。遥華は、あきれた顔もせず、優しく微笑んだ。
「分かるところまで送ってあげるわ」
「でも、その後女の人一人で夜の町を歩かせるのは、申し訳ないです」
「大丈夫。庭みたいなもの」
とうとう送ってもらうことになった。
黙って歩くのも失礼になると思い、俺は道々遥華に大学の話を聞かせてもらった。自分のことを話すのは気が引けたのである。
遥華が研究しているのは、コンピュータで人間の触覚を再現することだそうで、医学部にも協力を仰ぐなど、なかなか大掛かりなものである。
「触覚、ですか」
「そうよ。五感っていうでしょう。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚。本当はね、人間の感情が再現できるようになるのが、私の個人的な目標なのよね。『あのときの感動をもう一度』、本当に味わえたらすごいでしょう?」
研究のことになると、遥華は宴会のときとはまた違った感じで楽しそうに話した。聞いている俺もわくわくしてきた。そんなに楽しいのならば、自分も工学部に入ろうかと思うほどであった。
「さあ、ついたわ」
不意に遥華が足を止めた。辺りを見回した俺は、息を呑んだ。
自宅周辺とは似ても似つかない、ピンクや黄色の派手なネオンがまたたく看板がずらりと軒を連ねていた。
高校への通学路途中、遠くに見かけて、仲間と卑猥な冗談を言い合った類の建物が、一つどころではなく並び建っていた。
ラブホテルである。
遥華は年齢の割にかわいらしいし、スタイルもよく、恋人ならさぞかし楽しいだろうと妄想した瞬間もあったが、本日初対面でいきなり5、6ステップくらい飛ばして誘われたのは、俺の予想の範囲を超えていた。
この状況、誘われているんだよな? 俺の盛大な勘違いじゃなくて。
俺は嬉しさを超えてあっけにとられてしまった。緊張のあまり顔がこわばるのを感じながら遥華を見るが、彼女はあっけらかんとした表情であった。
「だって明日はお休みでしょう。こんな遅くに夜の町を一人で歩かせられない、と言ったのはあなたよ。ここなら明るくなるまでおられるで、安心だわ」
「で、で、で、でも、いいんですか」
どもってしまったことでさらに焦りながら、俺はどうにか言葉を発した。
遥華はここで朝まで過ごすと言っただけで、俺と男女の仲になりたいとは一言も言っておらず、俺の言葉も何がいいのか、まるで質問にはなっていないのだが、遥華はあっさりとしたものだった。
「いいの」
そして膝から力が抜けそうになった俺の手を引いて、手近な建物の中へと入っていった。
おったまげた。
ミラーボールが回る部屋なんて、初めて見た。バカデカいベッドや、エロい動画しか流れないモニターや、すけすけの風呂場とか、変な形の椅子とか、見たことないものばかりである意味夢の世界だった。
そこへ急に色っぽさを増した遥華が、俺をベッドサイドに立たせ、パンツを一気に引き下げたのだ。
「私がええって言うまで、出しちゃあかん。我慢、ね?」
俺はその上目遣いなセリフと乳の谷間だけで、もう漏らしそうだった。
「大丈夫れすう。フタケさんて、彼女いるんれすか」
心配して声をかけた俺は眼中になく、ろれつの回らない美登利は陽気にフタケへしなだれかかる。
やたらくねくねしている。これを骨抜きというのだろう。思わぬところで勉強になった。
本人、酔いが回っていることに気付いていない。
フタケはいるともいないとも答えず、適当にいなしてから俺に口を寄せた。
「邪魔するなよフジノ。お前にもいい目を見せてやるからさ」
「俺は無理にしてもらわなくてもいいよ」
「俺だって嫌がる奴にはやらないよ。大丈夫、その辺は信用しろって」
いつの間にか呼び捨てになっている。
どの辺を信用したものかよくわからないが、ここで、美登利に貞操が危険だから帰りなさい、と言っても聞かないだろう。
俺は仕方なく最後に来たみそ仕立ての親子丼をぼそぼそつまんだ。満腹だった。
コトリはどうしたかと見ると、いつの間にかちゃっかり蛍子の隣に割り込んでいた。やはり酔っぱらっている。気分が高揚して大胆になっていた。
普段の印象からは想像もつかない。別人のようである。
派手な出で立ちの蛍子は意外にも嫌がらず、むしろ機嫌よく彼の相手をしている。
酔眼で執拗なまでにフタケを捉えようとする美登利から目を離すと、遥華と目が合った。
「しょうがない人たちね」
というように、口の端を持ち上げ、俺に笑ってみせた。
全然酔っぱらっていない。さすがに飲み慣れている。
「もう、みんなおなかいっぱい食べたみたいね。あなたたち、美登利ちゃんにまで飲ませることなかったのに。彼女、きっとお酒飲むのは初めてだわ。自分で歩けるうちに、お開きにしよまい」
遥華が散会の宣言をしてくれた。
蛍子もフタケも、年長者の言うことには逆らわず、素直に荷物をまとめはじめた。
酔い潰れる寸前の美登利には、蛍子が甲斐甲斐しく世話を焼く。
コトリはそんな蛍子にすっかり心を奪われ、アルコールで充血した目を張り付けていた。
美登利は蛍子に世話を焼かれることにはまるきり無自覚で、遥華とおそらくは支払いの相談をするフタケの動きをひたすら追っていた。
フタケが戻ってきて、男性陣の会費を集める。遥華が少し多めに出してくれたとかで、予定より少ない出費で済んだ。それでも高校時代から比べると、相当な金額である。毎週は無理だ。月一でもきつい。
そもそも浪人中の予備校生なのだから、宴会は想定外だった。
店の外へ出ると、通行人にも酔っ払いが増えていた。
「ねえねえ、カラオケいこまい」
「ええねえ、ええねえ。蛍子ちゃんの歌聞きてえなあ」
コトリが真っ先に賛同した。かなり酒が入っているのに、元気だ。ますます意気軒昂。
美登利は据わった目つきで、ひたすらフタケを見つめている。
カラオケになど行ったら、吐き戻してしまうのではなかろうか。
だがフタケが行くと言えば、這ってでも行くと言い張るに違いなかった。フタケも美登利が心配になったのか、蛍子の誘いには首を振った。
「俺、美登利ちゃんを送っていくがね。彼女心配だで」
「ありがとう~。あたしふうたと一緒に帰るのお」
美登利は嬉しげにフタケの腕にぶら下がった。フタケに掴まった途端、膝の力が抜けたのである。慌ててフタケが引っぱり上げると、美登利はきゃらきゃらと甲高い笑い声をたてた。
「フジノは?」
「僕も酔っぱらっちゃったから、今日はこれでやめておくよ」
「今日は楽しかったわ。また機会があったら集まりましょうね」
遥華がまとめて、そこでカラオケ組と帰宅組に別れた。
俺はてんで方向を見失っていたので、同じ方向へ行く仲間がいて助かった。
行き交う人々の中には、大学生らしきグループもいた。彼らは皆希望に満ちあふれているように思われた。
こんなことをしている場合ではなかった、と急に俺は酔いが醒めた。醒めたところで、現在地が分からないことには違いがない。
フタケにしなだれかかりながら、やたら笑い声を上げる美登利の後を、ついて行くより仕方なかった。
ところが、フタケが急に立ち止まると、俺の方を振り向いた。美登利が危うく地面にへばりつきそうになる。
「酔い覚ましを兼ねて駅まで歩こうかと思っとったけれども、美登利ちゃんの様子ではちゃっとタクシーか何かに乗っけて帰した方がよさそうだ。俺たちはここから上がるがね。遥華さん、今日はありがとうございました。楽しかったです」
「気をつけてね」
遥華もあっさりフタケたちを解放した。俺は遥華と二人で残された。急に不安になる。
彼女は市内に住んでいる。フタケのように、途中で俺とは違う道へ分かれるに違いない。いつまでも遥華の後をついていくわけにはいかなかった。
ここがどこなのか、もちろん俺には分かっていなかった。そんな俺の気持ちを見抜いたように、遥華が話しかけてきた。
「フジノくんは、どこに住んでいるの?」
俺の答えを聞いて、遥華はぷっと吹き出した。テンションがおかしい。実は酔っているようだ。
「ほんなら、さっきの通りから地下鉄に乗って帰った方が早かったのに」
「まだこの辺の地理が飲み込めていないんです」
あらあら、と遥華は声を上げた。
「もしかして、今もどこにおるのか分からんのかしら」
「はい」
俺は正直に告白した。遥華は、あきれた顔もせず、優しく微笑んだ。
「分かるところまで送ってあげるわ」
「でも、その後女の人一人で夜の町を歩かせるのは、申し訳ないです」
「大丈夫。庭みたいなもの」
とうとう送ってもらうことになった。
黙って歩くのも失礼になると思い、俺は道々遥華に大学の話を聞かせてもらった。自分のことを話すのは気が引けたのである。
遥華が研究しているのは、コンピュータで人間の触覚を再現することだそうで、医学部にも協力を仰ぐなど、なかなか大掛かりなものである。
「触覚、ですか」
「そうよ。五感っていうでしょう。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚。本当はね、人間の感情が再現できるようになるのが、私の個人的な目標なのよね。『あのときの感動をもう一度』、本当に味わえたらすごいでしょう?」
研究のことになると、遥華は宴会のときとはまた違った感じで楽しそうに話した。聞いている俺もわくわくしてきた。そんなに楽しいのならば、自分も工学部に入ろうかと思うほどであった。
「さあ、ついたわ」
不意に遥華が足を止めた。辺りを見回した俺は、息を呑んだ。
自宅周辺とは似ても似つかない、ピンクや黄色の派手なネオンがまたたく看板がずらりと軒を連ねていた。
高校への通学路途中、遠くに見かけて、仲間と卑猥な冗談を言い合った類の建物が、一つどころではなく並び建っていた。
ラブホテルである。
遥華は年齢の割にかわいらしいし、スタイルもよく、恋人ならさぞかし楽しいだろうと妄想した瞬間もあったが、本日初対面でいきなり5、6ステップくらい飛ばして誘われたのは、俺の予想の範囲を超えていた。
この状況、誘われているんだよな? 俺の盛大な勘違いじゃなくて。
俺は嬉しさを超えてあっけにとられてしまった。緊張のあまり顔がこわばるのを感じながら遥華を見るが、彼女はあっけらかんとした表情であった。
「だって明日はお休みでしょう。こんな遅くに夜の町を一人で歩かせられない、と言ったのはあなたよ。ここなら明るくなるまでおられるで、安心だわ」
「で、で、で、でも、いいんですか」
どもってしまったことでさらに焦りながら、俺はどうにか言葉を発した。
遥華はここで朝まで過ごすと言っただけで、俺と男女の仲になりたいとは一言も言っておらず、俺の言葉も何がいいのか、まるで質問にはなっていないのだが、遥華はあっさりとしたものだった。
「いいの」
そして膝から力が抜けそうになった俺の手を引いて、手近な建物の中へと入っていった。
おったまげた。
ミラーボールが回る部屋なんて、初めて見た。バカデカいベッドや、エロい動画しか流れないモニターや、すけすけの風呂場とか、変な形の椅子とか、見たことないものばかりである意味夢の世界だった。
そこへ急に色っぽさを増した遥華が、俺をベッドサイドに立たせ、パンツを一気に引き下げたのだ。
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