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33 第二の人生
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「参りました!」
木剣で斬り伏せられた若者が、必死の声を上げた。倒した方は、若者が立ち上がるのを手助けしてやった。伸ばされた手は、金属製の義手である。
「基礎はよく出来てきた。フェイントに引っかかるのは、実戦を重ねるうちに減らせるだろう。引き続き、精進しよう」
「はい。ありがとうございます、師匠!」
「よし。次!」
ウェズリーは、疲れも見せず、新たな若者の相手を始めた。
「不具合は、なさそうだな」
「義手の性能には、全く問題がない」
俺と並んで稽古を見るアデラが応じた。
アデラの開いた道場にいる。彼女は騎士団長を勇退した後、王都郊外に土地を購入し、剣技を教える場所を作ったのだ。
そこに何故、かつて彼女を襲ったウェズリー元ゴールトが師匠と呼ばれ、教えているのかと言えば、二人が夫婦同然だからである。
何がどうしてそうなったのか、聞いてもよくわからなかった。
俺が、ウェズリーに義手を作ってやった時には、そんな仲ではなかったと思うのだが。
「女性騎士を育てたかったんだが」
義手について含みのある回答をしたアデラが、問わず語りに始める。
「またぞろハーレムを作りそうだったんで、男性に入門を限っている。性能が良過ぎるのも問題かもしれん」
「良過ぎるとすれば、ベイジルの腕が良かったんだろう」
ドワーフの昔仲間である。ウェズリーの腕を両方切り落としてしまった俺が、義手の製作を依頼した。
自業自得と言えばそれまでなのだが、剣技しか取り柄のない男が貴族から平民に落とされて、両手なしでは更生も難しかろうと思ったのだ。
逆恨みで、もっと酷いことを計画されても、迷惑である。
「そういえば、ベイジルの作だったな。一度、あの猫人の性奴隷を抱かせれば、次回作に活かせるぞ」
「ゾーイは性奴隷じゃないって」
魔力もほとんどないが、一応は元魔王である。俺たちが討伐した筈なのに、しぶとく生き残っていた。
魔王の記憶はなく、成り行きで俺と主従契約を結んでいる。
いまだにアデラには、この事実を教えていない。騎士団を退いたとはいえ、教え子が騎士になったりと、王宮との関係が続いているのだ。俺の出自も含め、彼女を、あんまり面倒臭い事に巻き込みたくない。
「じゃあ、結婚してやればいいじゃないか」
「そっちこそ。ウェズリーと結婚すればいいじゃないか」
二人して、黙り込んだ。それぞれの元恋人だった姫と勇者は政略結婚し、王位に就いた。二人の子である王女を後継者に指名すれば、退位は可能である。
しかし、いつか約したように、元のさやに収まるのは、現実的ではない。アデラも理解しているからこそ、ウェズリーを側に置いているのだ。
そして、正式に結婚しないことで、約束を守ってもいる。俺の解釈である。
「今回は、差し詰め聖女の件か?」
アデラが話を逸らした。
俺が王都へ出てくる理由は、ほぼ勇者アキからの呼び出しである。
「何も聞いていない。泊めて貰えて助かった。留守中、ゾーイのことを頼む」
俺も魔王みたいな存在だったと知った後、ゾーイを王宮へ連れて行くべきか、相当に悩んだ。
同じような存在なのに、俺だけ王宮への出入りが自由で、彼女に行動の制限をかけるのは不公平と思ったのである。
結局アデラに預けたのは、今は女王の座にいる姫の視線を気にしたためだ。我ながら、小心者なことだ。
アデラは、ぐっと顔を俺に近付けた。
「彼女さえ良ければ、3Pしても大丈夫かな?」
嫌に決まっている。しかし、ゾーイがアデラとの百合プレイを我慢できるかは、難しいところであり、内縁の夫であるウェズリーが、妻に百合プレイだけ許すとも思えない。
「一応、説明はしておく。無理強いはさせないでくれ。案外、純粋なんだ」
性欲に忠実な辺りが、との言葉を呑み込む。
俺に気付いたウェズリーが、陽気に金属製の手を振った。この距離からは、普通の手に見えた。
アデラの家から馬車を出してもらい、王宮へ出向いた。騎士団長を務めたアデラの威光は数年経っても衰えず、馬車ごと中へ通された。
応接室で待たされた後、案内された先は、庭の東屋だった。アキは既に席に着いていた。謁見抜きである。
「堅苦しい挨拶は、なし。給仕も下げた」
護衛も、距離をとって配置されている。ここまで親しく扱われると、たとえ安全が保証できたとしても、道義的にゾーイを連れ込むべきでない、と感じる。
異世界から召喚されたアキは、何年経ってもほとんど外見が変わらない。貫禄がついて見えるのは、多く衣装のなせる技である。
今日会ってみたら、ヒゲまで生やしていた。
「これか? 少しでも年相応に見せようと思って。姫も、アンヴィル化粧品の効果で随分若返ったのだけれど、まだ年の差夫婦に見える、と気にするから」
「似合っているよ」
アンヴィル化粧品は、魔物から抽出した成分を使った、アンチエイジングに効果的な美容製品である。
もう何年も前の話だ。シルヴァン伯爵家の元家庭教師、クインシー=アンヴィルの発見が始まりで、密かに新しい美容術が流行した。
彼の発見を悪用しようとした勢力を潰すために、俺も一枚噛んだ。
その後、王家はシルヴァン家と協力してアンヴィルの研究を援助し、平和理に美容成分を取り出したり、副作用の少ない調合を編み出したりして、化粧品の商品化に成功したのだった。
アンヴィルの教え子であるマクシミリアン=シルヴァンは、王宮で魔術師として働いているが、化粧品には関わっていない。
元はと言えば、彼がハルピュイアの世話を放置したのが、アンヴィルの研究開発に繋がったのだ。
当時、一度飼うと決めた生き物には、最後まで責任を持つように、と上司から叱責処分を受けたマクシミリアンだったが、こうなるとまたやらかすかもしれない。
「ザカリーも、全然年を取らないな。エルフみたいだ」
「ところで、今日はお茶会のために呼んだ訳じゃないんだろう?」
俺の生母は、エルフである。隠すほどのことではない。しかし、父を問われたら、どこからどこまで話すべきか。俺は心を決めかねていた。
「キューネルンで、聖女が誕生した話は、知っている?」
アキは、俺が話を逸らした事には触れず、本題に入った。
「知らない」
聖女は、三つの国の承認により、正式に名乗ることができる称号である。三つの承認のうち、一つは王家、一つは神殿から受ける必要がある。
必ずしも、特殊な能力の顕現を必要条件とはしないのだ。
歴史的には、悪政打倒の旗印として、あるいは大勢を救った功績を後世まで讃えるために、認定された例がある。
直近では、姫が魔王を倒すために聖女の認定を受けた。彼女の場合、王族でありながら、回復魔法に優れた才能を発揮したこともあって、討伐隊に加わるために聖女となった節がある。
その先にある王位が真の狙いだったかどうか、恋仲だった俺にもわからない。
ともかく、複数の国から賛同を得なければならず、簡単にはなれない。
「キューネルンとドワーフが認めて、最後の一つを我が国の神殿に求めてきた」
「それなら、王宮は手出しできないだろう。大体、何が気に入らない?」
姫が聖女とされてから、二十年以上経過している。今や彼女は女王となり、子供まで持つ身である。
明確にきまりはないのだが、歴代の聖女は、独身処女である。つまり、結婚すれば聖女ではなくなるのだ。
現在、他に聖女と呼ばれる存在はない。
前代より間が空いていない感はあるものの、粗製濫造の謗りを受けるほどでもない。
「聖女候補は、キューネルンの第二王子とイザベルの娘だ。当方の神殿には、ミラベル元妃が贖罪の名目で、厚い寄付を続けている」
姫に毒を盛って廃妃とされた、前国王の妃である。数年前の魔物が関係する事件にも、関与が疑われたが、証拠は出なかった。当時も今も、幽閉中である。
「仮に、神殿が賄賂に負けて偽の承認を与えたとしても、後々ダメージを受けるのは神殿だ。放っておくしか、なかろう」
人々の信仰を一手に集める神殿の権威は大きく、時に王権を凌ぐ。姫が聖女となるために頭を下げたのは、この権威を得るためでもあったと思われる。
キューネルン王国は、国境を接する大国である。第二王子がミラベル元妃と手を組んで、この国を乗っ取る心配も、なくはない。
第一王子の地位が盤石ゆえに、他国に活路を求めるのである。
元妃は由緒あるケニントン公爵家の出であり、国内に一定の支持者がいる。姫が彼女を軽々に処刑できない理由の一つであった。
「それでは遅い。打てる手は打ちたい」
アキは、にこやかに微笑んで、菓子を摘んだ。見守る護衛に対するアピールである。
王配ともなると、護衛にも気を遣う。俺も、護衛から攻撃されないよう、口角を上げて茶を飲んだ。
木剣で斬り伏せられた若者が、必死の声を上げた。倒した方は、若者が立ち上がるのを手助けしてやった。伸ばされた手は、金属製の義手である。
「基礎はよく出来てきた。フェイントに引っかかるのは、実戦を重ねるうちに減らせるだろう。引き続き、精進しよう」
「はい。ありがとうございます、師匠!」
「よし。次!」
ウェズリーは、疲れも見せず、新たな若者の相手を始めた。
「不具合は、なさそうだな」
「義手の性能には、全く問題がない」
俺と並んで稽古を見るアデラが応じた。
アデラの開いた道場にいる。彼女は騎士団長を勇退した後、王都郊外に土地を購入し、剣技を教える場所を作ったのだ。
そこに何故、かつて彼女を襲ったウェズリー元ゴールトが師匠と呼ばれ、教えているのかと言えば、二人が夫婦同然だからである。
何がどうしてそうなったのか、聞いてもよくわからなかった。
俺が、ウェズリーに義手を作ってやった時には、そんな仲ではなかったと思うのだが。
「女性騎士を育てたかったんだが」
義手について含みのある回答をしたアデラが、問わず語りに始める。
「またぞろハーレムを作りそうだったんで、男性に入門を限っている。性能が良過ぎるのも問題かもしれん」
「良過ぎるとすれば、ベイジルの腕が良かったんだろう」
ドワーフの昔仲間である。ウェズリーの腕を両方切り落としてしまった俺が、義手の製作を依頼した。
自業自得と言えばそれまでなのだが、剣技しか取り柄のない男が貴族から平民に落とされて、両手なしでは更生も難しかろうと思ったのだ。
逆恨みで、もっと酷いことを計画されても、迷惑である。
「そういえば、ベイジルの作だったな。一度、あの猫人の性奴隷を抱かせれば、次回作に活かせるぞ」
「ゾーイは性奴隷じゃないって」
魔力もほとんどないが、一応は元魔王である。俺たちが討伐した筈なのに、しぶとく生き残っていた。
魔王の記憶はなく、成り行きで俺と主従契約を結んでいる。
いまだにアデラには、この事実を教えていない。騎士団を退いたとはいえ、教え子が騎士になったりと、王宮との関係が続いているのだ。俺の出自も含め、彼女を、あんまり面倒臭い事に巻き込みたくない。
「じゃあ、結婚してやればいいじゃないか」
「そっちこそ。ウェズリーと結婚すればいいじゃないか」
二人して、黙り込んだ。それぞれの元恋人だった姫と勇者は政略結婚し、王位に就いた。二人の子である王女を後継者に指名すれば、退位は可能である。
しかし、いつか約したように、元のさやに収まるのは、現実的ではない。アデラも理解しているからこそ、ウェズリーを側に置いているのだ。
そして、正式に結婚しないことで、約束を守ってもいる。俺の解釈である。
「今回は、差し詰め聖女の件か?」
アデラが話を逸らした。
俺が王都へ出てくる理由は、ほぼ勇者アキからの呼び出しである。
「何も聞いていない。泊めて貰えて助かった。留守中、ゾーイのことを頼む」
俺も魔王みたいな存在だったと知った後、ゾーイを王宮へ連れて行くべきか、相当に悩んだ。
同じような存在なのに、俺だけ王宮への出入りが自由で、彼女に行動の制限をかけるのは不公平と思ったのである。
結局アデラに預けたのは、今は女王の座にいる姫の視線を気にしたためだ。我ながら、小心者なことだ。
アデラは、ぐっと顔を俺に近付けた。
「彼女さえ良ければ、3Pしても大丈夫かな?」
嫌に決まっている。しかし、ゾーイがアデラとの百合プレイを我慢できるかは、難しいところであり、内縁の夫であるウェズリーが、妻に百合プレイだけ許すとも思えない。
「一応、説明はしておく。無理強いはさせないでくれ。案外、純粋なんだ」
性欲に忠実な辺りが、との言葉を呑み込む。
俺に気付いたウェズリーが、陽気に金属製の手を振った。この距離からは、普通の手に見えた。
アデラの家から馬車を出してもらい、王宮へ出向いた。騎士団長を務めたアデラの威光は数年経っても衰えず、馬車ごと中へ通された。
応接室で待たされた後、案内された先は、庭の東屋だった。アキは既に席に着いていた。謁見抜きである。
「堅苦しい挨拶は、なし。給仕も下げた」
護衛も、距離をとって配置されている。ここまで親しく扱われると、たとえ安全が保証できたとしても、道義的にゾーイを連れ込むべきでない、と感じる。
異世界から召喚されたアキは、何年経ってもほとんど外見が変わらない。貫禄がついて見えるのは、多く衣装のなせる技である。
今日会ってみたら、ヒゲまで生やしていた。
「これか? 少しでも年相応に見せようと思って。姫も、アンヴィル化粧品の効果で随分若返ったのだけれど、まだ年の差夫婦に見える、と気にするから」
「似合っているよ」
アンヴィル化粧品は、魔物から抽出した成分を使った、アンチエイジングに効果的な美容製品である。
もう何年も前の話だ。シルヴァン伯爵家の元家庭教師、クインシー=アンヴィルの発見が始まりで、密かに新しい美容術が流行した。
彼の発見を悪用しようとした勢力を潰すために、俺も一枚噛んだ。
その後、王家はシルヴァン家と協力してアンヴィルの研究を援助し、平和理に美容成分を取り出したり、副作用の少ない調合を編み出したりして、化粧品の商品化に成功したのだった。
アンヴィルの教え子であるマクシミリアン=シルヴァンは、王宮で魔術師として働いているが、化粧品には関わっていない。
元はと言えば、彼がハルピュイアの世話を放置したのが、アンヴィルの研究開発に繋がったのだ。
当時、一度飼うと決めた生き物には、最後まで責任を持つように、と上司から叱責処分を受けたマクシミリアンだったが、こうなるとまたやらかすかもしれない。
「ザカリーも、全然年を取らないな。エルフみたいだ」
「ところで、今日はお茶会のために呼んだ訳じゃないんだろう?」
俺の生母は、エルフである。隠すほどのことではない。しかし、父を問われたら、どこからどこまで話すべきか。俺は心を決めかねていた。
「キューネルンで、聖女が誕生した話は、知っている?」
アキは、俺が話を逸らした事には触れず、本題に入った。
「知らない」
聖女は、三つの国の承認により、正式に名乗ることができる称号である。三つの承認のうち、一つは王家、一つは神殿から受ける必要がある。
必ずしも、特殊な能力の顕現を必要条件とはしないのだ。
歴史的には、悪政打倒の旗印として、あるいは大勢を救った功績を後世まで讃えるために、認定された例がある。
直近では、姫が魔王を倒すために聖女の認定を受けた。彼女の場合、王族でありながら、回復魔法に優れた才能を発揮したこともあって、討伐隊に加わるために聖女となった節がある。
その先にある王位が真の狙いだったかどうか、恋仲だった俺にもわからない。
ともかく、複数の国から賛同を得なければならず、簡単にはなれない。
「キューネルンとドワーフが認めて、最後の一つを我が国の神殿に求めてきた」
「それなら、王宮は手出しできないだろう。大体、何が気に入らない?」
姫が聖女とされてから、二十年以上経過している。今や彼女は女王となり、子供まで持つ身である。
明確にきまりはないのだが、歴代の聖女は、独身処女である。つまり、結婚すれば聖女ではなくなるのだ。
現在、他に聖女と呼ばれる存在はない。
前代より間が空いていない感はあるものの、粗製濫造の謗りを受けるほどでもない。
「聖女候補は、キューネルンの第二王子とイザベルの娘だ。当方の神殿には、ミラベル元妃が贖罪の名目で、厚い寄付を続けている」
姫に毒を盛って廃妃とされた、前国王の妃である。数年前の魔物が関係する事件にも、関与が疑われたが、証拠は出なかった。当時も今も、幽閉中である。
「仮に、神殿が賄賂に負けて偽の承認を与えたとしても、後々ダメージを受けるのは神殿だ。放っておくしか、なかろう」
人々の信仰を一手に集める神殿の権威は大きく、時に王権を凌ぐ。姫が聖女となるために頭を下げたのは、この権威を得るためでもあったと思われる。
キューネルン王国は、国境を接する大国である。第二王子がミラベル元妃と手を組んで、この国を乗っ取る心配も、なくはない。
第一王子の地位が盤石ゆえに、他国に活路を求めるのである。
元妃は由緒あるケニントン公爵家の出であり、国内に一定の支持者がいる。姫が彼女を軽々に処刑できない理由の一つであった。
「それでは遅い。打てる手は打ちたい」
アキは、にこやかに微笑んで、菓子を摘んだ。見守る護衛に対するアピールである。
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