4 / 26
第一章 出立
秘密契約
しおりを挟む
大地母神の礼拝堂は、村の規模に比べて広く立派であった。通路を挟んで二列に並んだ長椅子の前方には、母なる女神像が正対していた。
堂内の灯りは最小限に抑えられ、その僅かな光はこの神像を照らすことに使われていた。
神を祀る祭壇の前に、一人の少年が跪き、熱心に祈りを捧げていた。
「偉大なる大地母神よ。日々我らにその慈愛を与え給うことに、感謝いたします」
神がゆらりと動いた。違う。神像を照らす炎が揺れたのだった。少年は、頭を上げて振り向いた。イリウであった。
「お祈りの邪魔をしてしまいました」
少年の背後から近づいたのは、ヴァルスであった。彼は、並んで跪いた。
「一緒に祈らせてください。私も、大地母神を信仰する者です」
イリウの顔が明るくなった。
「そうでしたか。これも、女神様のお導きでしょう。もし、よろしければ、司祭様と村長さんとアステアさんの無事もお祈りしていただけますか?」
「もちろんです。二人で共に、彼らの無事なる帰還をお願いしましょう」
少年と精霊使いは、打ち揃って頭を垂れた。
「回復魔法も使えるなら、彼も案外役に立つかもしれん」
リズワーンは振り向いた。シャラーラの姿があった。彼女もまた、彼と同じようにイリウとヴァルスの姿を見守っていたのである。彼は二人の会話に聞き耳を立てており、彼女の気配に気づかなかった。
彼女の招きに従って、彼は礼拝堂を離れた。
シャラーラが足を止めたのは、先ほど四人と一羽で食卓を囲んだ部屋である。礼拝堂からは十分に離れており、夜の静かな時間でも、互いに話し声の聞こえない位置にあった。
「つらつら考えてみるに、貴方が銀貨百枚を用意するのは、無理ではないか。違うか?」
リズワーンは頷いた。彼女は別件で村を訪れた、と言っていた。その用を足す間もないうちに、高額な報酬を条件に仕事を引き受けようとした。
いずれ、未払いを理由に何か要求することは予想できた。誘拐された娘の救出など、二の次なのだ。
「代案を出そう。銀貨百枚の代わりに、依頼を受ける報酬として、リズワーン殿の身柄を預かりたい」
「それは、どういう意味か」
彼は、シャラーラの交換条件が呑み込めず、聞き返した。
「わたしの故郷まで、付き添って旅をして欲しい。路銀はこちらで支払う。ただし、費用を稼ぐために途中で仕事を請け負うこともある。その際は、協力してもらう。そうだ。そのフクロウも必要だ」
カーフは、先ほどからリズワーンの肩に乗ったままであった。夜なのに、目を閉じている。
「つまり、シャラーラ殿に奉公すると考えれば良いのか?」
「そ、うだな。道々わたしの指示に従ってもらうためにも、そう考えた方が都合が良い。厳密には、主従関係ではなく、私がリーダーと言ったところだろうか」
これまで強気で押してきた彼女が、彼を下僕として扱うことに躊躇いを見せたのは、リズワーンに意外であった。
彼は、それで提案を受け入れる気になった。尤も、彼女をこの仕事に引き込むためには、彼に選択の余地などなかったのである。
「承知した。ただ、出立の際、他の者に対しては、この契約を伏せて欲しい。私が自発的に村を出ると彼らに思わせたい」
彼はこれまで世話になった人々に、負担をかけたくなかった。シャラーラは頷いた。
「その方が、私にも都合が良い。では、先の依頼を引き受けよう。遺跡へ潜って、聖遺物とやらを持ち帰れば良いのだな?」
「一応の目的は、そうなる。もし、途中で村長や司祭を発見した時には、彼らの状態に応じて、連れ帰ることも想定して欲しい」
「死んでいたら、とりあえず娘の救出が先ということで良いか?」
「そういうことだ」
話がまとまり、彼らは部屋を出て別れた。リズワーンが礼拝堂の様子を窺うと、イリウとヴァルスが先ほどと同じ姿勢で祈りを捧げていた。
翌朝、リズワーンはシャラーラとヴァルスを連れて、神殿を出発した。
「僕も一緒に行ったら、いけませんか?」
イリウは見送りの時まで、何度も一緒に行きたいと訴えた。
「誰かが神殿に残らねば、村長の娘を誘拐した犯人からの連絡を受け取る者がいなくなる。そのせいで彼女が殺されたら、どうするのだ?」
遺跡の危険を説いても響かず、遂にシャラーラが最悪の事態を示唆して、漸く諦めさせた。
「カーフの世話を頼む」
薬が効きすぎて涙目となった少年に、リズワーンは慰めるように言った。フクロウは、少年の頭の上で、頑固に目を閉じていた。
「リズワーン様、皆様。どうか神のご加護がありますように」
神殿から遺跡のある裏山までは、さほどの距離でもない。昼より前に入口へ到達し、一旦足を止めて休むことにした。
遺跡の周辺は、草が伸び放題であった。それでも入り口が知れるのは、その辺りの草が乱雑に踏みしだかれており、奥に暗い穴がぽっかりと見えるからであった。
その脇には、元は祭壇と思しき石積みが、草の間から見え隠れする。地上にも祠のような小さな建築物が、まだ形を残していた。
そこには定期的に参拝をする者でもあるのか、食べ物の残骸と思しき欠片が散らばっていた。
「こうして見ると、長い年月の間に埋もれたというよりも、元から地下迷宮だったみたいですね」
ヴァルスが慎重に奥を覗き込んで、感想を述べた。
「そのようだ。司祭から、罠の仕掛けがある、と聞いた気がする。昔の権力者の墓かもしれない」
その遺跡は、入り口から崩れて狭くなっていた。
「大丈夫ですかね。中へ入っている最中に崩壊したら、生き埋めですよ」
「そうなったら、どうせ終わりだ。怖いなら、最後尾につけば良い」
「ええ、ええ、そうします。僕は精霊使い。後衛からの援護が得意なんです」
三人並んで進めるような広さはない。シャラーラ、リズワーン、ヴァルスの順番で、遺跡へ踏み込んだ。中は、真っ暗である。
リズワーンが魔法で灯りを点けた。照らし出された石壁は、表から想像されるよりもきっちりと積み上がり、奥へと続いていた。
足元から伸びる通路は、緩やかな下り坂である。彼らは灯りを頼りに前へ進んだ。
通路の突き当たりに扉があった。石で出来ており、半分開いた状態である。
「生き物がいる」
シャラーラが言った。リズワーンの耳にも、忙しない犬のような呼吸音が聞き取れた。
「村長やアステアではない」
「では、やってしまって良いということか」
シャラーラが構えた剣を先にして、慎重に扉を回り込んだ。リズワーンが、杖の先につけた光球を中へ差し込む。
何の反応もない。石畳の床ばかりが照らし出された。
「部屋の中を明るくします」
ヴァルスが呪文を唱え出した。リズワーンが杖を引っ込めると同時に、青白い光の塊が空中に出現し、部屋へ吸い込まれた。
犬の悲鳴に似た声が、聞こえてきた。
シャラーラが扉の隙間から中へ入った。リズワーンも続く。
人に似た形の物が、襲いかかってきた。シャラーラが一撃で薙ぎ倒す。
続こうとした人影が、ぴたりと動きを止めた。
先頭の一体が倒されたのをみて、早くも戦意を失ったらしい。
一体が剣を投げ捨てると、次々手持ちの武器を捨て出した。たちまち武器が積み重なる。
シャラーラは、それらを足で部屋の隅へ押しやった。シャカシャカ、と安っぽい音がした。
青白い光が生き物のように飛び回る中、照らされた彼らの顔は、犬に似ていた。
くうん、くうん、と哀れっぽく鳴く様も、犬めいている。
彼らは仲間の死体を前に、ただ右往左往するのだった。
「彼らの言葉を知っているか?」
剣を前へ突き出したまま、シャラーラが二人へ問いかけた。
「コボルト語は知らない」
「僕も」
コボルトと称された犬もどきの方も、人間の言葉は喋れないようだ。頭は犬に似ているが、その他は人間と同じ姿である。
襲わなければ殺されない、と解釈したのか、落ち着きを取り戻しつつあった。
堂内の灯りは最小限に抑えられ、その僅かな光はこの神像を照らすことに使われていた。
神を祀る祭壇の前に、一人の少年が跪き、熱心に祈りを捧げていた。
「偉大なる大地母神よ。日々我らにその慈愛を与え給うことに、感謝いたします」
神がゆらりと動いた。違う。神像を照らす炎が揺れたのだった。少年は、頭を上げて振り向いた。イリウであった。
「お祈りの邪魔をしてしまいました」
少年の背後から近づいたのは、ヴァルスであった。彼は、並んで跪いた。
「一緒に祈らせてください。私も、大地母神を信仰する者です」
イリウの顔が明るくなった。
「そうでしたか。これも、女神様のお導きでしょう。もし、よろしければ、司祭様と村長さんとアステアさんの無事もお祈りしていただけますか?」
「もちろんです。二人で共に、彼らの無事なる帰還をお願いしましょう」
少年と精霊使いは、打ち揃って頭を垂れた。
「回復魔法も使えるなら、彼も案外役に立つかもしれん」
リズワーンは振り向いた。シャラーラの姿があった。彼女もまた、彼と同じようにイリウとヴァルスの姿を見守っていたのである。彼は二人の会話に聞き耳を立てており、彼女の気配に気づかなかった。
彼女の招きに従って、彼は礼拝堂を離れた。
シャラーラが足を止めたのは、先ほど四人と一羽で食卓を囲んだ部屋である。礼拝堂からは十分に離れており、夜の静かな時間でも、互いに話し声の聞こえない位置にあった。
「つらつら考えてみるに、貴方が銀貨百枚を用意するのは、無理ではないか。違うか?」
リズワーンは頷いた。彼女は別件で村を訪れた、と言っていた。その用を足す間もないうちに、高額な報酬を条件に仕事を引き受けようとした。
いずれ、未払いを理由に何か要求することは予想できた。誘拐された娘の救出など、二の次なのだ。
「代案を出そう。銀貨百枚の代わりに、依頼を受ける報酬として、リズワーン殿の身柄を預かりたい」
「それは、どういう意味か」
彼は、シャラーラの交換条件が呑み込めず、聞き返した。
「わたしの故郷まで、付き添って旅をして欲しい。路銀はこちらで支払う。ただし、費用を稼ぐために途中で仕事を請け負うこともある。その際は、協力してもらう。そうだ。そのフクロウも必要だ」
カーフは、先ほどからリズワーンの肩に乗ったままであった。夜なのに、目を閉じている。
「つまり、シャラーラ殿に奉公すると考えれば良いのか?」
「そ、うだな。道々わたしの指示に従ってもらうためにも、そう考えた方が都合が良い。厳密には、主従関係ではなく、私がリーダーと言ったところだろうか」
これまで強気で押してきた彼女が、彼を下僕として扱うことに躊躇いを見せたのは、リズワーンに意外であった。
彼は、それで提案を受け入れる気になった。尤も、彼女をこの仕事に引き込むためには、彼に選択の余地などなかったのである。
「承知した。ただ、出立の際、他の者に対しては、この契約を伏せて欲しい。私が自発的に村を出ると彼らに思わせたい」
彼はこれまで世話になった人々に、負担をかけたくなかった。シャラーラは頷いた。
「その方が、私にも都合が良い。では、先の依頼を引き受けよう。遺跡へ潜って、聖遺物とやらを持ち帰れば良いのだな?」
「一応の目的は、そうなる。もし、途中で村長や司祭を発見した時には、彼らの状態に応じて、連れ帰ることも想定して欲しい」
「死んでいたら、とりあえず娘の救出が先ということで良いか?」
「そういうことだ」
話がまとまり、彼らは部屋を出て別れた。リズワーンが礼拝堂の様子を窺うと、イリウとヴァルスが先ほどと同じ姿勢で祈りを捧げていた。
翌朝、リズワーンはシャラーラとヴァルスを連れて、神殿を出発した。
「僕も一緒に行ったら、いけませんか?」
イリウは見送りの時まで、何度も一緒に行きたいと訴えた。
「誰かが神殿に残らねば、村長の娘を誘拐した犯人からの連絡を受け取る者がいなくなる。そのせいで彼女が殺されたら、どうするのだ?」
遺跡の危険を説いても響かず、遂にシャラーラが最悪の事態を示唆して、漸く諦めさせた。
「カーフの世話を頼む」
薬が効きすぎて涙目となった少年に、リズワーンは慰めるように言った。フクロウは、少年の頭の上で、頑固に目を閉じていた。
「リズワーン様、皆様。どうか神のご加護がありますように」
神殿から遺跡のある裏山までは、さほどの距離でもない。昼より前に入口へ到達し、一旦足を止めて休むことにした。
遺跡の周辺は、草が伸び放題であった。それでも入り口が知れるのは、その辺りの草が乱雑に踏みしだかれており、奥に暗い穴がぽっかりと見えるからであった。
その脇には、元は祭壇と思しき石積みが、草の間から見え隠れする。地上にも祠のような小さな建築物が、まだ形を残していた。
そこには定期的に参拝をする者でもあるのか、食べ物の残骸と思しき欠片が散らばっていた。
「こうして見ると、長い年月の間に埋もれたというよりも、元から地下迷宮だったみたいですね」
ヴァルスが慎重に奥を覗き込んで、感想を述べた。
「そのようだ。司祭から、罠の仕掛けがある、と聞いた気がする。昔の権力者の墓かもしれない」
その遺跡は、入り口から崩れて狭くなっていた。
「大丈夫ですかね。中へ入っている最中に崩壊したら、生き埋めですよ」
「そうなったら、どうせ終わりだ。怖いなら、最後尾につけば良い」
「ええ、ええ、そうします。僕は精霊使い。後衛からの援護が得意なんです」
三人並んで進めるような広さはない。シャラーラ、リズワーン、ヴァルスの順番で、遺跡へ踏み込んだ。中は、真っ暗である。
リズワーンが魔法で灯りを点けた。照らし出された石壁は、表から想像されるよりもきっちりと積み上がり、奥へと続いていた。
足元から伸びる通路は、緩やかな下り坂である。彼らは灯りを頼りに前へ進んだ。
通路の突き当たりに扉があった。石で出来ており、半分開いた状態である。
「生き物がいる」
シャラーラが言った。リズワーンの耳にも、忙しない犬のような呼吸音が聞き取れた。
「村長やアステアではない」
「では、やってしまって良いということか」
シャラーラが構えた剣を先にして、慎重に扉を回り込んだ。リズワーンが、杖の先につけた光球を中へ差し込む。
何の反応もない。石畳の床ばかりが照らし出された。
「部屋の中を明るくします」
ヴァルスが呪文を唱え出した。リズワーンが杖を引っ込めると同時に、青白い光の塊が空中に出現し、部屋へ吸い込まれた。
犬の悲鳴に似た声が、聞こえてきた。
シャラーラが扉の隙間から中へ入った。リズワーンも続く。
人に似た形の物が、襲いかかってきた。シャラーラが一撃で薙ぎ倒す。
続こうとした人影が、ぴたりと動きを止めた。
先頭の一体が倒されたのをみて、早くも戦意を失ったらしい。
一体が剣を投げ捨てると、次々手持ちの武器を捨て出した。たちまち武器が積み重なる。
シャラーラは、それらを足で部屋の隅へ押しやった。シャカシャカ、と安っぽい音がした。
青白い光が生き物のように飛び回る中、照らされた彼らの顔は、犬に似ていた。
くうん、くうん、と哀れっぽく鳴く様も、犬めいている。
彼らは仲間の死体を前に、ただ右往左往するのだった。
「彼らの言葉を知っているか?」
剣を前へ突き出したまま、シャラーラが二人へ問いかけた。
「コボルト語は知らない」
「僕も」
コボルトと称された犬もどきの方も、人間の言葉は喋れないようだ。頭は犬に似ているが、その他は人間と同じ姿である。
襲わなければ殺されない、と解釈したのか、落ち着きを取り戻しつつあった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
スコップ1つで異世界征服
葦元狐雪
ファンタジー
超健康生活を送っているニートの戸賀勇希の元へ、ある日突然赤い手紙が届く。
その中には、誰も知らないゲームが記録されている謎のUSBメモリ。
怪しいと思いながらも、戸賀勇希は夢中でそのゲームをクリアするが、何者かの手によってPCの中に引き込まれてしまい......
※グロテスクにチェックを入れるのを忘れていました。申し訳ありません。
※クズな主人公が試行錯誤しながら現状を打開していく成長もののストーリーです。
※ヒロインが死ぬ? 大丈夫、死にません。
※矛盾点などがないよう配慮しているつもりですが、もしありましたら申し訳ございません。すぐに修正いたします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
シャルロット姫の食卓外交〜おかん姫と騎士息子の詰め所ごはん
ムギ・オブ・アレキサンドリア
ファンタジー
お料理や世話焼きおかんなお姫様シャルロット✖️超箱入り?な深窓のイケメン王子様グレース✖️溺愛わんこ系オオカミの精霊クロウ(時々チワワ)の魔法と精霊とグルメファンタジー
プリンが大好きな白ウサギの獣人美少年護衛騎士キャロル、自分のレストランを持つことを夢見る公爵令息ユハなど、[美味しいゴハン]を通してココロが繋がる、ハートウォーミング♫ストーリーです☆
エブリスタでも掲載中
https://estar.jp/novels/25573975
蛮族女王の娘 第2部【共和国編】
枕崎 純之助
ファンタジー
女戦士ばかりの蛮族ダニア。
その女王ブリジットの娘として生まれたプリシラ。
外出先の街で彼女がほんのイタズラ心で弟のエミルを連れ出したことが全ての始まりだった。
2人は悪漢にさらわれ、紆余曲折を経て追われる身となったのだ。
追ってくるのは若干16歳にして王国軍の将軍となったチェルシー。
同じダニアの女王の系譜であるチェルシーとの激しい戦いの結果、プリシラは弟のエミルを連れ去られてしまう。
女王である母と合流した失意のプリシラは、エミル奪還作戦の捜索隊に参加するべく名乗りを上げるのだった。
蛮族女王の娘が繰り広げる次世代の物語。
大河ファンタジー第二幕。
若さゆえの未熟さに苦しみながらも、多くの人との出会いを経て成長していく少女と少年の行く末やいかに……。
サディストの私がM男を多頭飼いした時のお話
トシコ
ファンタジー
素人の女王様である私がマゾの男性を飼うのはリスクもありますが、生活に余裕の出来た私には癒しの空間でした。結婚しないで管理職になった女性は周りから見る目も厳しく、私は自分だけの城を作りまあした。そこで私とM男の週末の生活を祖紹介します。半分はノンフィクション、そして半分はフィクションです。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる