2 / 6
初更
しおりを挟む
男は、次の新月の晩まで来なかった。グゥェンドラは相変わらず、父王の組んだ花嫁修行を続けていた。刺繍の仕方や短剣の扱い方、毒薬の種類とその見分け方などというのも勉強した。
グゥェンドラが目を開けると、ベッドの端に男が腰掛けて、短剣を弄んでいた。
「出掛けるから、支度をしろ」
グゥェンドラは、ベッドの上に用意されていた小間使いが着るような服に着替えた。髪型は、男が小間使いのような頭に整えてくれた。男は、化粧まで施してくれた。すっかり小間使いになった。
「お前はエラ」
鏡を覗き込んでいるグゥェンドラに、男が言った。エラは頷いた。
窓の外には、樽が浮いていた。2人はそれに乗り込んで、何処か他の国のお城へきた。王族ではないが、有力な貴族の城らしい。真夜中だというのに、所々灯が点いている。
樽は、城楼の一つに降り立った。男はエラに説明した。
「ここには、遠い国から亡命してきた一人の婦人が住んでいる。今夜はパーティが開かれているが、人前に出られないのだ。ご婦人は淋しがっている。エラ、お慰めしてきなさい」
口調が柔らかい。ついついエラは頷いてしまった。
男の後について、塔の中へ入り込む。男の手にかかると、窓も鍵も易々と開いてしまうのであった。
塔の一室には、男の説明通り、エラより一回り年上の貴婦人がいた。彼女は男とエラに気付いて慌てて本を閉じた。男が何やら外国の言葉で説明すると、貴婦人はエラに向かって微笑んだ。
「このご婦人の言う通りにしなさい。危険になったら、俺が助ける」
そう言って、男はろうそくの灯が届かない隅の暗がりに溶け込んだ。貴婦人が手招きしてエラを近付けた。
貴婦人は、エラをそっと抱き締めた。何とも柔らかい心地よさがエラを包んだ。幼少期以来、エラを抱き締めてくれる人はいなかった。幼少期でさえ、そんなことがあったのか、自信がなかった。
エラは力を抜いて、貴婦人にもたれた。貴婦人がエラを抱き締めたまま、両頬に接吻をした。無礼者!と怒る声が遠い闇の底からかすかに聞こえたが、エラは小間使いである。気にしなかった。
だから、貴婦人の唇が柔らかくエラの唇を割って、舌を絡め取られたときも、少し驚いただけで、されるがままになっていた。それについては別段気持ちがよかった訳ではなかった。
その間に貴婦人の手はエラの胸を撫で擦り、ベッドへ押し倒していた。小間使いの服は簡単に脱がされてしまった。エラの適度な丸みを帯びた乳房を貴婦人の左手が柔らかく揉む。右手は、あちこちより道しながら下がって行き、今は太ももの内側を撫でていた。唇は相変わらず合わさったままである。
エラは徐々に気持ちが高ぶってきた。よくわからないが、じっとしていられないような気がした。落ち着こうとして、息を大きく吸った。唇が塞がれているので、静かに鼻から空気を出した。心臓がドキドキしてきた。
唇が離れた。と同時に、両足の付け根に貴婦人の手が触れ、唇はエラの乳房に吸い付いた。エラの右乳が貴婦人のよだれで濡れ光った。
両足の付け根にある貴婦人の右手は、爪が伸びていて痛かったが、エラは我慢した。
もしかして、同じことをしないといけないのだろうか、と、ふと気付いて、左手で貴婦人の腰を抱き締めながら右手を貴婦人の足の間に入れた。
もじゃもじゃとした感触、それから、ぬめっとしたものが触れて、エラは危うく手を引っ込めるところであった。溝に沿って辺りを探しているうちに、貴婦人が息を荒くして身動きし始めたので、はずみでエラの指がどこかの穴にずぼっと入ってしまった。
「☆△×!」
貴婦人がのけぞった。そしてエラの右手をしっかり掴んで、腰を上下に動かし始めた。エラの指は、ぬめぬめした穴を出たり入ったりした。エラは、呆気にとられて紅潮した貴婦人の顔を見つめていた。
「A○□×!」
貴婦人が急にぐったりとして、エラの上にのしかかった。部屋の隅から男が現れた。
「行くぞ」
エラは、そっと身体をずらして、貴婦人のベッドから降りた。脇に、手水鉢があったので、手を洗って、小間使いの服を着た。そして、再び樽に乗った。
「どんな気分だった、グゥェンドラ?」
男が尋ねた。
「不思議な感じ」
「そうか」
次の新月の晩まで、グゥェンドラはひたすら花嫁修行の日課をこなしていた。己の家系図や縁戚関係を覚えたり、自国の経済状況を学んだりするほか、舞踏会の練習も随分行った。
グゥェンドラが疲れ果てて眠っていると、冷たい刃で頬を軽く叩かれた。
「出掛けるぞ。支度をしろ」
男が、ベッドの端に腰掛けていた。着替えが用意されていたが、レースを重ねて作った高価なドレスで、ただし着てみると身体が丸見えだった。
「お前は、ドーラだ」
艶麗な化粧を施した男が呼びかけた。ドーラは頷いた。
樽に乗ってついた先は、郊外の大きな屋敷であった。屋根裏部屋から、2人は中へ入った。
「この屋敷の主人は、隠居した金貸しだ。妻に先年死なれて、寂しい思いをしている。行って、慰めてきなさい」
主人の寝室の前で男は命令し、扉を開けた。
中には天蓋付きの豪華な寝台が据え付けてあり、貴族の屋敷のようであった。
ドーラが幕を上げると、眠っていた男が半目を開けた。年をとり、ひからびた男であった。
「ドーラ、戻ってきてくれたのか」
ドーラは名前を呼ばれて少し驚いたが、すぐに男の妻の名と了解して、黙って寝台に乗った。
「ドーラ、わしは寂しかった。戻ってきてくれて、嬉しい。おお、お前の身体は、前にも増して美しいな」
高価なドレスを脱がせ、ひからびた男はしげしげとドーラを眺めた。
「この白い手で、わしの息子を優しく慰めておくれ」
ひからびた男は、ドーラの手を掴んで自らの股間へ導いた。そこには見たことのない、黒ずんでひからびた細長い物があった。ドーラはその細長い物を握らされ、両手で上下にこするよう指示された。
「そのままこするのは大変だろう。わしの上で腹ばいになりなさい」
言われた通りにうつ伏せになると、黒々としたものがドーラの顔の前に来た。周りに生えている毛が、ちくちくとドーラの頬を刺した。ドーラは一生懸命言われた通りに細長い物を両手で上下にこすった。柔らかくて、擦りにくかった。
ひからびた男は、ドーラの尻を鷲掴みにして、股間に顔を埋めていたが、そのうちドーラの股間からピチャピチャという音が聞こえてきた。ドーラの背筋を、快感が這い登った。今までに感じたことのない、形容し難い快感であった。ドーラは思わず、黒々としたものを離して、男の両足にしがみついた。
グゥェンドラが目を開けると、ベッドの端に男が腰掛けて、短剣を弄んでいた。
「出掛けるから、支度をしろ」
グゥェンドラは、ベッドの上に用意されていた小間使いが着るような服に着替えた。髪型は、男が小間使いのような頭に整えてくれた。男は、化粧まで施してくれた。すっかり小間使いになった。
「お前はエラ」
鏡を覗き込んでいるグゥェンドラに、男が言った。エラは頷いた。
窓の外には、樽が浮いていた。2人はそれに乗り込んで、何処か他の国のお城へきた。王族ではないが、有力な貴族の城らしい。真夜中だというのに、所々灯が点いている。
樽は、城楼の一つに降り立った。男はエラに説明した。
「ここには、遠い国から亡命してきた一人の婦人が住んでいる。今夜はパーティが開かれているが、人前に出られないのだ。ご婦人は淋しがっている。エラ、お慰めしてきなさい」
口調が柔らかい。ついついエラは頷いてしまった。
男の後について、塔の中へ入り込む。男の手にかかると、窓も鍵も易々と開いてしまうのであった。
塔の一室には、男の説明通り、エラより一回り年上の貴婦人がいた。彼女は男とエラに気付いて慌てて本を閉じた。男が何やら外国の言葉で説明すると、貴婦人はエラに向かって微笑んだ。
「このご婦人の言う通りにしなさい。危険になったら、俺が助ける」
そう言って、男はろうそくの灯が届かない隅の暗がりに溶け込んだ。貴婦人が手招きしてエラを近付けた。
貴婦人は、エラをそっと抱き締めた。何とも柔らかい心地よさがエラを包んだ。幼少期以来、エラを抱き締めてくれる人はいなかった。幼少期でさえ、そんなことがあったのか、自信がなかった。
エラは力を抜いて、貴婦人にもたれた。貴婦人がエラを抱き締めたまま、両頬に接吻をした。無礼者!と怒る声が遠い闇の底からかすかに聞こえたが、エラは小間使いである。気にしなかった。
だから、貴婦人の唇が柔らかくエラの唇を割って、舌を絡め取られたときも、少し驚いただけで、されるがままになっていた。それについては別段気持ちがよかった訳ではなかった。
その間に貴婦人の手はエラの胸を撫で擦り、ベッドへ押し倒していた。小間使いの服は簡単に脱がされてしまった。エラの適度な丸みを帯びた乳房を貴婦人の左手が柔らかく揉む。右手は、あちこちより道しながら下がって行き、今は太ももの内側を撫でていた。唇は相変わらず合わさったままである。
エラは徐々に気持ちが高ぶってきた。よくわからないが、じっとしていられないような気がした。落ち着こうとして、息を大きく吸った。唇が塞がれているので、静かに鼻から空気を出した。心臓がドキドキしてきた。
唇が離れた。と同時に、両足の付け根に貴婦人の手が触れ、唇はエラの乳房に吸い付いた。エラの右乳が貴婦人のよだれで濡れ光った。
両足の付け根にある貴婦人の右手は、爪が伸びていて痛かったが、エラは我慢した。
もしかして、同じことをしないといけないのだろうか、と、ふと気付いて、左手で貴婦人の腰を抱き締めながら右手を貴婦人の足の間に入れた。
もじゃもじゃとした感触、それから、ぬめっとしたものが触れて、エラは危うく手を引っ込めるところであった。溝に沿って辺りを探しているうちに、貴婦人が息を荒くして身動きし始めたので、はずみでエラの指がどこかの穴にずぼっと入ってしまった。
「☆△×!」
貴婦人がのけぞった。そしてエラの右手をしっかり掴んで、腰を上下に動かし始めた。エラの指は、ぬめぬめした穴を出たり入ったりした。エラは、呆気にとられて紅潮した貴婦人の顔を見つめていた。
「A○□×!」
貴婦人が急にぐったりとして、エラの上にのしかかった。部屋の隅から男が現れた。
「行くぞ」
エラは、そっと身体をずらして、貴婦人のベッドから降りた。脇に、手水鉢があったので、手を洗って、小間使いの服を着た。そして、再び樽に乗った。
「どんな気分だった、グゥェンドラ?」
男が尋ねた。
「不思議な感じ」
「そうか」
次の新月の晩まで、グゥェンドラはひたすら花嫁修行の日課をこなしていた。己の家系図や縁戚関係を覚えたり、自国の経済状況を学んだりするほか、舞踏会の練習も随分行った。
グゥェンドラが疲れ果てて眠っていると、冷たい刃で頬を軽く叩かれた。
「出掛けるぞ。支度をしろ」
男が、ベッドの端に腰掛けていた。着替えが用意されていたが、レースを重ねて作った高価なドレスで、ただし着てみると身体が丸見えだった。
「お前は、ドーラだ」
艶麗な化粧を施した男が呼びかけた。ドーラは頷いた。
樽に乗ってついた先は、郊外の大きな屋敷であった。屋根裏部屋から、2人は中へ入った。
「この屋敷の主人は、隠居した金貸しだ。妻に先年死なれて、寂しい思いをしている。行って、慰めてきなさい」
主人の寝室の前で男は命令し、扉を開けた。
中には天蓋付きの豪華な寝台が据え付けてあり、貴族の屋敷のようであった。
ドーラが幕を上げると、眠っていた男が半目を開けた。年をとり、ひからびた男であった。
「ドーラ、戻ってきてくれたのか」
ドーラは名前を呼ばれて少し驚いたが、すぐに男の妻の名と了解して、黙って寝台に乗った。
「ドーラ、わしは寂しかった。戻ってきてくれて、嬉しい。おお、お前の身体は、前にも増して美しいな」
高価なドレスを脱がせ、ひからびた男はしげしげとドーラを眺めた。
「この白い手で、わしの息子を優しく慰めておくれ」
ひからびた男は、ドーラの手を掴んで自らの股間へ導いた。そこには見たことのない、黒ずんでひからびた細長い物があった。ドーラはその細長い物を握らされ、両手で上下にこするよう指示された。
「そのままこするのは大変だろう。わしの上で腹ばいになりなさい」
言われた通りにうつ伏せになると、黒々としたものがドーラの顔の前に来た。周りに生えている毛が、ちくちくとドーラの頬を刺した。ドーラは一生懸命言われた通りに細長い物を両手で上下にこすった。柔らかくて、擦りにくかった。
ひからびた男は、ドーラの尻を鷲掴みにして、股間に顔を埋めていたが、そのうちドーラの股間からピチャピチャという音が聞こえてきた。ドーラの背筋を、快感が這い登った。今までに感じたことのない、形容し難い快感であった。ドーラは思わず、黒々としたものを離して、男の両足にしがみついた。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
下品な男に下品に調教される清楚だった図書委員の話
神谷 愛
恋愛
クラスで目立つこともない彼女。半ば押し付けれられる形でなった図書委員の仕事のなかで出会った体育教師に堕とされる話。
つまらない学校、つまらない日常の中の唯一のスパイスである体育教師に身も心も墜ちていくハートフルストーリー。ある時は図書室で、ある時は職員室で、様々な場所で繰り広げられる終わりのない蜜月の軌跡。
歪んだ愛と実らぬ恋の衝突
ノクターンノベルズにもある
☆とブックマークをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
【R18 大人女性向け】会社の飲み会帰りに年下イケメンにお持ち帰りされちゃいました
utsugi
恋愛
職場のイケメン後輩に飲み会帰りにお持ち帰りされちゃうお話です。
がっつりR18です。18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
【R18】助けてもらった虎獣人にマーキングされちゃう話
象の居る
恋愛
異世界転移したとたん、魔獣に狙われたユキを助けてくれたムキムキ虎獣人のアラン。襲われた恐怖でアランに縋り、家においてもらったあともズルズル関係している。このまま一緒にいたいけどアランはどう思ってる? セフレなのか悩みつつも関係が壊れるのが怖くて聞けない。飽きられたときのために一人暮らしの住宅事情を調べてたらアランの様子がおかしくなって……。
ベッドの上ではちょっと意地悪なのに肝心なとこはヘタレな虎獣人と、普段はハッキリ言うのに怖がりな人間がお互いの気持ちを確かめ合って結ばれる話です。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。
ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生
花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。
女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感!
イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡
【R18】隣のデスクの歳下後輩君にオカズに使われているらしいので、望み通りにシてあげました。
雪村 里帆
恋愛
お陰様でHOT女性向け33位、人気ランキング146位達成※隣のデスクに座る陰キャの歳下後輩君から、ある日私の卑猥なアイコラ画像を誤送信されてしまい!?彼にオカズに使われていると知り満更でもない私は彼を部屋に招き入れてお望み通りの行為をする事に…。強気な先輩ちゃん×弱気な後輩くん。でもエッチな下着を身に付けて恥ずかしくなった私は、彼に攻められてすっかり形成逆転されてしまう。
——全話ほぼ濡れ場で小難しいストーリーの設定などが無いのでストレス無く集中できます(はしがき・あとがきは含まない)
※完結直後のものです。
【R-18】嫁ぎ相手は氷の鬼畜王子と聞いていたのですが……?【完結】
千紘コウ
恋愛
公爵令嬢のブランシュはその性格の悪さから“冷血令嬢”と呼ばれている。そんなブランシュに縁談が届く。相手は“氷の鬼畜王子”との二つ名がある隣国の王太子フェリクス。
──S気の強い公爵令嬢が隣国のMっぽい鬼畜王子(疑惑)に嫁いでアレコレするけど勝てる気がしない話。
【注】女性主導でヒーローに乳○責めや自○強制、手○キする描写が2〜3話に集中しているので苦手な方はご自衛ください。挿入シーンは一瞬。
※4話以降ギャグコメディ調強め
※他サイトにも掲載(こちらに掲載の分は少しだけ加筆修正等しています)、全8話(後日談含む)
オークションで競り落とされた巨乳エルフは少年の玩具となる。【完結】
ちゃむにい
恋愛
リリアナは奴隷商人に高く売られて、闇オークションで競りにかけられることになった。まるで踊り子のような露出の高い下着を身に着けたリリアナは手錠をされ、首輪をした。
※ムーンライトノベルにも掲載しています。
皇帝陛下は皇妃を可愛がる~俺の可愛いお嫁さん、今日もいっぱい乱れてね?~
一ノ瀬 彩音
恋愛
ある国の皇帝である主人公は、とある理由から妻となったヒロインに毎日のように夜伽を命じる。
だが、彼女は恥ずかしいのか、いつも顔を真っ赤にして拒むのだ。
そんなある日、彼女はついに自分から求めるようになるのだが……。
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる