人生前のめり♪

ナンシー

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155 日常(…耐性? その2)

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週末にある音楽隊のコンサートを楽しみにしていたハルのもとに彼から届いた謝罪。

タカ「本当に申し訳ない。ごめんよぅ…(T_T)」

ハル「謝らないで下さいね。また今度一緒に行きましょう!」

タカ「うん、僕の分のチケットは誰かに行ってもらってね。」

ハル「はい、ありがとうございます。」

ハルだけでなら、音楽隊のコンサートは何度も聴きに行っている。だが、隊員であるタカさんと行けるイベントは案外少ないため、ふたりとも楽しみにしていた。

ハル『それでも、タカさんを責める気にはなれないもんね…。』



彼からは、付き合う前から仕事のための急なスケジュール変更がある、と聞いている。

タカ『明日からしばらく連絡つきません』

というL○NEだけが来るときもあるが、本当に急に連絡がつかないこともたまにある。

特に災害や…報道されるようななにか大きな事故、事件のときは、何となく察するが、ハルは理由を問うことは控えている。
言えないこともあるだろうし、話してもいいことなら彼の方から話してくれるから。
そのことに関しては、そういうものだと理解してしまえば、どうということもない。
ハルは臨機応変、ひとりの時間も楽しめる。友人もいる。

ハル『…でも、心配しちゃうのはどうしようもないなぁ…』

連絡が取れないときには、つい、ニュースでなにか事件や事故がなかったか調べてしまう。
そんなときに過去にあったニュースが目につくと、ちょっとブルーな気持ちにもなる。

それでも、気持ちを切り替えて、彼の無事を祈りつつ、自分らしく過ごそう、と決めている。
次に彼に会えたとき、楽しい報告をするためにも。彼に不必要な罪悪感を与えないためにも。

ハル「それにしても、タカさんの誕生日にサプライズとかし辛いのは、何だか悔しいな~。突然来ちゃった♪とか、サプライズパーティーとか無理だもん…」

つい、愚痴とも言えないような愚痴が零れた。
まぁ、贅沢な悩みだけど、とハルは自分自身に苦笑いして、折り合いをつける。
そして、笑顔で会える日を祈るのだった。
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