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71 イベント(創立記念行事 受付)
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ハル「朝から師匠の声が聴けてラッキー♪(o^―^o)」
今日は師匠の所属する駐屯地の創立記念行事です。
ハルは、以前知り合った自衛隊OBで自衛隊協力会の豊田氏に招待された(しかも協力会の会員扱いになっていた!)ので、今回は朝早くから並ばなくても駐屯地内に入れるし、観覧席も指定席で確保されているらしい。
しかし、イベントに参加するときの習慣で、つい早起きして、つい開門前から並んでしまいました(笑)
朝日を浴びる正門の奥に大好きな人を発見し、その一挙一等足を飽きずに眺めてにこにこです。
※あ、因みに彼が噛み噛みだったことに関しては全く眼中になく。
只只「頑張れ師匠ー!」と心から応援していたハルだった(笑)
彼が下番したのを確認して、L○NEを送っておく。
しばらくしてから、招待客らしき人たちが招待状を提示して中に入っていくのが見えた。
ハル「あ、そっか。開門前にでも入っていいんだった(笑)」
慣れない立場だったから忘れそうになったが、今日は招待されていたことを思い出すと、列から離れて中に入れてもらった。
彼が警衛の時だったら恥ずかしくて不審な動きをしちゃいそうだったので、結果としていいタイミングになった。
招待状に書いてある指定の時間の15分前。
受付らしきテントがあったため、そちらに向かうと、制服を着た数人の自衛官と、見覚えのあるスーツ姿の男性がいた。
ハル「お早うございます。」
豊田「お!来た来た、佐藤さん、お早う!」
ハル「豊田さん、ご招待ありがとうございます。」
豊田「いやいや、若い人にはこれから盛り上げてもらわないとな、あはは。」
ハル「何かお手伝いすることがあれば…」
豊田「君ならそう言ってくれると思った。良かったら受付手伝って貰えるかな。式典までには終わって、スタンド行っていいから。」
ハル「はい!」
ハルは豊田氏に「新しく協力会に入った子だ」と紹介され、隊員たちと受付を手伝うことになった。
少しふくよかな女性隊員とスキンヘッドの大柄な男性隊員がその場をまとめ、他の隊員はその指示にテキパキと従って動いている。
ハルは3箇所ある受付の1つに着いた。隣には若い隊員…胸には川村と名前があった。
川村「よろしくお願いします。」
ハル「よろしくお願いします!」
隊員川村に教えてもらった受付の内容は以下の通り。
招待客の名簿の氏名と同行者の人数を確認すること。
名前のついた胸章や式典のプログラム等を渡すこと。
式典後に行われる祝賀会に参加する人から会費を受け取ること。
川村「お願いしたいのは、特に会費です。自分達は触れないので。」
ハル「はい、解りました。領収書は欲しいとおっしゃる方だけお渡しすればいいですか?」
川村「そのようにお願いします。」
祝賀会はあくまで協力会主催である。
駐屯地のための祝賀会であるため準備や手配などに関しては現役隊員がメインで行っているが、営利目的ではないし儲けも出ない会費とはいえ、公務員である隊員達はそのお金を触ることはしないしできないのである。
開門時間になり、大勢の人波が式典会場であるグラウンドの方へ流れていく。
招待客の受付には、ぼちぼちと。
議員、地元の有士、自衛隊OBや協力会の面々など、ほとんどが年配の人たち。
だからか、受付業務に携わっている隊員さんたちはそれなりの立場の人ばかりなんだな、と思いながらハルは挨拶したり名簿をチェックしたりする。
去年までは向こうの人波の中にいて、訓練展示を一番いい席で見ようと場所取りしていた自分が、いろんなご縁で中のお手伝いをしてるなんて、なんだか不思議。
去年までとは違う景色を楽しみながら受付を手伝うのだった。
今日は師匠の所属する駐屯地の創立記念行事です。
ハルは、以前知り合った自衛隊OBで自衛隊協力会の豊田氏に招待された(しかも協力会の会員扱いになっていた!)ので、今回は朝早くから並ばなくても駐屯地内に入れるし、観覧席も指定席で確保されているらしい。
しかし、イベントに参加するときの習慣で、つい早起きして、つい開門前から並んでしまいました(笑)
朝日を浴びる正門の奥に大好きな人を発見し、その一挙一等足を飽きずに眺めてにこにこです。
※あ、因みに彼が噛み噛みだったことに関しては全く眼中になく。
只只「頑張れ師匠ー!」と心から応援していたハルだった(笑)
彼が下番したのを確認して、L○NEを送っておく。
しばらくしてから、招待客らしき人たちが招待状を提示して中に入っていくのが見えた。
ハル「あ、そっか。開門前にでも入っていいんだった(笑)」
慣れない立場だったから忘れそうになったが、今日は招待されていたことを思い出すと、列から離れて中に入れてもらった。
彼が警衛の時だったら恥ずかしくて不審な動きをしちゃいそうだったので、結果としていいタイミングになった。
招待状に書いてある指定の時間の15分前。
受付らしきテントがあったため、そちらに向かうと、制服を着た数人の自衛官と、見覚えのあるスーツ姿の男性がいた。
ハル「お早うございます。」
豊田「お!来た来た、佐藤さん、お早う!」
ハル「豊田さん、ご招待ありがとうございます。」
豊田「いやいや、若い人にはこれから盛り上げてもらわないとな、あはは。」
ハル「何かお手伝いすることがあれば…」
豊田「君ならそう言ってくれると思った。良かったら受付手伝って貰えるかな。式典までには終わって、スタンド行っていいから。」
ハル「はい!」
ハルは豊田氏に「新しく協力会に入った子だ」と紹介され、隊員たちと受付を手伝うことになった。
少しふくよかな女性隊員とスキンヘッドの大柄な男性隊員がその場をまとめ、他の隊員はその指示にテキパキと従って動いている。
ハルは3箇所ある受付の1つに着いた。隣には若い隊員…胸には川村と名前があった。
川村「よろしくお願いします。」
ハル「よろしくお願いします!」
隊員川村に教えてもらった受付の内容は以下の通り。
招待客の名簿の氏名と同行者の人数を確認すること。
名前のついた胸章や式典のプログラム等を渡すこと。
式典後に行われる祝賀会に参加する人から会費を受け取ること。
川村「お願いしたいのは、特に会費です。自分達は触れないので。」
ハル「はい、解りました。領収書は欲しいとおっしゃる方だけお渡しすればいいですか?」
川村「そのようにお願いします。」
祝賀会はあくまで協力会主催である。
駐屯地のための祝賀会であるため準備や手配などに関しては現役隊員がメインで行っているが、営利目的ではないし儲けも出ない会費とはいえ、公務員である隊員達はそのお金を触ることはしないしできないのである。
開門時間になり、大勢の人波が式典会場であるグラウンドの方へ流れていく。
招待客の受付には、ぼちぼちと。
議員、地元の有士、自衛隊OBや協力会の面々など、ほとんどが年配の人たち。
だからか、受付業務に携わっている隊員さんたちはそれなりの立場の人ばかりなんだな、と思いながらハルは挨拶したり名簿をチェックしたりする。
去年までは向こうの人波の中にいて、訓練展示を一番いい席で見ようと場所取りしていた自分が、いろんなご縁で中のお手伝いをしてるなんて、なんだか不思議。
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