56 / 161
55 日常(喫食 ソフト麺)
しおりを挟む
僕が子供の頃、給食で人気があるメニューといえば、あげパンとソフト麺だった。
ところが、最近の給食では、ソフト麺はあまり出ないらしい。
演習で出される戦闘糧食に似たようなものが出された時、そのことが発覚した。
僕「あと少しでやっと演習が終わるねぇ。」
植野「この柔らかいパスタも食べ飽きましたー」
植野が戦闘糧食のパッケージを開けながらため息をついた。
OD色のパッケージの中には、透明な袋に入った茹でたスパゲッティのような麺が二袋と、『大盛ナポリタン』と書かれたレトルトのパスタソースが一袋、割り箸と容器と共に入っていた。
香山「これはパスタとは言わん、ソフト麺だろう?」
植野「ソフト麺って、こんなんでしたっけ?」
香山「昔は小麦粉に大豆粉を混ぜたものが主流だったらしいが、きな粉をまぶしたあげパンと一緒に給食でよく出たよな。」
僕「うんうん。麺を半分ずつにして皿に入れないとソースが溢れるんだよねぇ」
植野「それ、今回学びましたよーとほほ。」
僕「あれ?ハルさんからなんか画像が来てる…」
休憩中なので携帯をチェックしたら、ハルさんからのL○NEが来ていた。
何やら『今日のお昼ご飯』というタイトルで写真が添付されていた。
僕「ぶはっ!(´∀`)」
植野「どうしましたー?」
僕「こ、これ見て(笑)」
香山「ほう…。やるな。」
植野「あ!これ、でもソースが違いますね?」
…ハルさんのお昼ご飯はソフト麺だった。
しかも今僕達が食べているのと同じメーカーの『大盛ミートソース』だ。
ご丁寧にきな粉のあげパンと牛乳パックを添えているところは、香山の萌えポイントだろう(笑)
僕「でも、惜しいね」
香山「ああ、惜しいな」
植野「何が…?」
僕はハルさんに返信した。
僕『今まさに、目の前に同じようなものが(笑)
でも惜しい!先割れプラフォークじゃなくて割り箸を添えていたら、戦闘糧食と同じだったのに(•᎑•)』
すぐさまハルさんから返信が届いた。
ハル『ええ?!どういうことですか??』
僕『袋ごと熱するとプラフォークは変形しちゃうから。』
ハル『な、なるほど!』
ハルさんは給食のつもりだったのかもしれない。
それでも、マニアだから今頃悔しがってるかも?いや、早速割り箸で食べているんじゃないかなぁ(•᎑•)
ところが、最近の給食では、ソフト麺はあまり出ないらしい。
演習で出される戦闘糧食に似たようなものが出された時、そのことが発覚した。
僕「あと少しでやっと演習が終わるねぇ。」
植野「この柔らかいパスタも食べ飽きましたー」
植野が戦闘糧食のパッケージを開けながらため息をついた。
OD色のパッケージの中には、透明な袋に入った茹でたスパゲッティのような麺が二袋と、『大盛ナポリタン』と書かれたレトルトのパスタソースが一袋、割り箸と容器と共に入っていた。
香山「これはパスタとは言わん、ソフト麺だろう?」
植野「ソフト麺って、こんなんでしたっけ?」
香山「昔は小麦粉に大豆粉を混ぜたものが主流だったらしいが、きな粉をまぶしたあげパンと一緒に給食でよく出たよな。」
僕「うんうん。麺を半分ずつにして皿に入れないとソースが溢れるんだよねぇ」
植野「それ、今回学びましたよーとほほ。」
僕「あれ?ハルさんからなんか画像が来てる…」
休憩中なので携帯をチェックしたら、ハルさんからのL○NEが来ていた。
何やら『今日のお昼ご飯』というタイトルで写真が添付されていた。
僕「ぶはっ!(´∀`)」
植野「どうしましたー?」
僕「こ、これ見て(笑)」
香山「ほう…。やるな。」
植野「あ!これ、でもソースが違いますね?」
…ハルさんのお昼ご飯はソフト麺だった。
しかも今僕達が食べているのと同じメーカーの『大盛ミートソース』だ。
ご丁寧にきな粉のあげパンと牛乳パックを添えているところは、香山の萌えポイントだろう(笑)
僕「でも、惜しいね」
香山「ああ、惜しいな」
植野「何が…?」
僕はハルさんに返信した。
僕『今まさに、目の前に同じようなものが(笑)
でも惜しい!先割れプラフォークじゃなくて割り箸を添えていたら、戦闘糧食と同じだったのに(•᎑•)』
すぐさまハルさんから返信が届いた。
ハル『ええ?!どういうことですか??』
僕『袋ごと熱するとプラフォークは変形しちゃうから。』
ハル『な、なるほど!』
ハルさんは給食のつもりだったのかもしれない。
それでも、マニアだから今頃悔しがってるかも?いや、早速割り箸で食べているんじゃないかなぁ(•᎑•)
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる