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淡雪、九重への評価を改める
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座ったまま意識不明の直江を抱きとめる形で助けを呼んでいた僕のもとに飛び込んできたのは、窶れ気味の晴と焦燥をにじませた九重だった。
「淡雪様、ご無事ですか」
「は、晴!九重も」
「あばじゅぎざま~もう会えないがど~思っだ~」
僕の顔を見た刹那、晴が号泣した。
「どこにいたんだよ、心配したんだから」
「淡雪様、ご無礼を」
晴達とともに駆けつけた忠勝が意識混沌している直江を抱き上げた。
しかも姫抱きで。
おおっ、一般男性より背も高く、細身ながら武人らしい身体つきの直江をものともせずに抱き上げるなんて、どういう筋肉してるんだ。
そりゃさ、忠勝は鬼のように筋骨隆々だけどね。男性ひとり抱えてものともしないって、どうよ。
忠勝の筋力に呆然とする。
「直に医者に診察ます。御前、失礼」
武骨な側近に軽々と姫抱きされた美青年の主の図そのままに忠勝は颯爽と部屋を辞した。
足取りひとつ乱さないなんて。
伊達にガタイがいいわけじゃないんだな。
僕なら荷物のように引き摺っても動かせるかどうか。
う~む、武人侮りがたし・・・
遠い目で僕が忠勝に抱き上げられ運ばれる直江を見送った。
そんな僕に晴は嗚咽混じりに
「えっぐえぐ・・・がんえっぐ・・・えっぎんざれ・・・で・・・」
「がんえっぐ? えっぎんざれ?」
「あば・・・ゆぎざ・・ばどばあ・・べばび・・・」
ごめん、晴。
さっぱりわかんないんだけど。
頭を捻る僕に九重が助け舟を出してきた。
「卒爾ながら、晴様は安芸に廃屋となった家屋に閉じ込められていらっしゃったのです」
「閉じ込められて・・・」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔の晴がうんうん頷いていた。
僕は晴に鼻を拭くように、九重には話を促した。
九重の話によると、安芸は晴に少しづつ、嘘と虚構を混ぜた話を聞かせて不安と猜疑心を植え付けていったらしい。
僕が晴に不満を持ち、九重と立場を入替えたいとか、晴のせいで直江との関係が上手くいかないとか、九重だけが頼りだなどある事ない事をさも真実みたいに聞かせたとか。
九重も雰囲気が可怪しい晴を気づかい、僕に休ませるよう進言し、僕もそれに従って、晴に休むよういった記憶がある。
晴は僕が九重の進言で自分を下がらせたことから
“やはり、交代~?。淡雪様は私に不満があるんだ~”
と、一層情緒不安定となったらしい。
情緒不安定に陥った晴を慰めるふりを装い、安芸は言葉巧みに晴を部屋から誘い出して監禁した。
九重には疑いを持たれないように出過ぎず、晴のことは年の近い自分に任せて、淡雪様を優先してほしいとよく気のつく侍女と見せかけていたらしい。
そういえば、僕も安芸に九重が怪しいといわれ、九重を問いただそうとしたら自分がそれとなく調べるからといわれたよな。
それぞれが安芸により離間させられていたんだな。
そんな中、九重は晴の姿がまったく見えないことに疑問を持ったという。
いくら気鬱の病だとはいえ、部屋から一歩も出ない、気配ひとつ、物音ひとつたてないなんて可怪しい。
もしや、もうこの世のひとではなくなったのではないか?
うつ状態の人間は、ひょんなことから自殺する確率が高いともいうし・・・
折しもいまは夏だ。
この暑い中、遺体なんてすぐに腐敗してしまう。
腐敗臭漂う中、原型を止めないほど無惨な姿になった晴様が・・・
と、想像すると居ても立っても居られず、九重は晴の部屋に向かったらしい。
しかし、九重が晴の部屋を訪ね、安否確認をしようとすると、安芸が何かしらの理由をつけては会わせないようにする。
それが続き、九重はますます晴腐乱死体説を確信した。
特殊清掃がいつ入るのだろうと思い、安芸の動向を観察するようなったという。
聞いていて、最初の方は
“流石は、冬星が機転が利くからと寄越した侍女だな”
と、感心していたのだが、話が進むにつれてだんだんと九重のかっ飛んだ想像力に感心半分残念半分の複雑な気持ちになった。
いくらなんでも飛躍し過ぎだろう。
腐乱死体とか特殊清掃とか・・・九重、なんていう想像をするんだよ。
想像力いや妄想力あり過ぎだろう。
安芸といい、九重といい・・・
僕が冬星の人を見る目を危ぶんだのはいうまでもない。
半ば呆れて僕は九重の説明に耳を傾けた。
注意深く安芸を見ていたら、今朝、人目を避けるように安芸が部屋を出ていくではないか。
これはもしや宴の前に清掃してしまうのかと、九重はそっと後をつけていった。
安芸は辺りを伺うようにして、離れにある廃屋に入っていく。
“なぜ、廃屋?部屋の汚れを気にしてこちらにはこんだのかしら・・・”
何にせよこれは絶対に特殊清掃だと断定した。
“ならば、後々のため、現場を確認して於かねば”
大公家の家人や役人に問われたとき、説明できないとは来栖家侍女の名折れと理由のわからない使命感に燃えたらしい。
もしもし九重さん、晴が死んでいたとして遺体を隠したいがために動かそうならまだしも、汚れを気にして動かすことはないから、普通は。
そもそも誰かひとを呼び、何人かで確認すれば済むはなしじゃないかな。
来栖家侍女の名折れってなに。
ホント、理由わかんないよ。
いやはや、九重に対する認識を改めなきゃいけないんじゃないかな。
九重は安芸が廃屋から出ていくのを待った。
少しして、安芸が廃屋から出てきたので中に入ると、そこには猿轡をされた晴が身動きができないよう縛られているではないか。
急いで晴を助けようと九重がしゃがんだ瞬間、後頭部を殴られ気絶させられた。
晴によれば、九重を気絶させたのは安芸とのことだった。
気がついた時には自分も晴と同様に縛られていたらしい。
縄は解けないが、猿轡ならなんとかなるんじゃないかと、九重と晴は協力して猿轡を外したとのこと。
猿轡を外した晴は九重に安芸が何かとんでもないこを企んでいる。このままでは僕が危ないと打ち明けた。それを聞いた九重は身動きはできないが、猿轡が外れたいまは声を出すことはできる。
声が枯れるまで助けを呼ぼうと晴と代わる代わる助けを呼んだらしい。
次第に暮れてくる外に半ば諦めかけたとき、若い兵士が声を聞きつけ、縛られているふたりを見つけてくれたとのこと。
九重と晴はその兵士に事の成り行きを告げ、僕に危険が迫っている、自分達のことはあとでいいので助けにいってくれと頼んだらしい。
兵士は一大事と駆け出し、後からようよう追付いたふたりは直江の元に連れて行かれ、一部始終を説明した。
それを聞いた直江は
「・・・淡雪が危ない・・・」
床に臥していた身を起こすと、周りの静止を聞かずに僕のところへ駆けつけたという。
ひと通り九重の説明を聞き終えた僕はふたりを労い休むようにと下がらせた。
汚れを落とし身体を休めたいだろうし、僕も気持ちを整理したい。
あんな事のあった後なので独りは心許ないので晴達の代わりに都筑を呼ぶことにした。
いくら文系で荒事は得意ではないといえど、都筑だって男だから、侍女よりは頼りになると思う。
落ちつかないまま待っていると乱れがちな足音がしたと思う間もなく、都筑が血相を変えて部屋に飛び込んできた。
「淡雪様!」
その尋常ではない様子に僕は慄き、中腰になって
「つ、都筑、どうしたの?」
「直江様、ご危篤とのことです」
足元がぐらっと揺れた・・・
「淡雪様、ご無事ですか」
「は、晴!九重も」
「あばじゅぎざま~もう会えないがど~思っだ~」
僕の顔を見た刹那、晴が号泣した。
「どこにいたんだよ、心配したんだから」
「淡雪様、ご無礼を」
晴達とともに駆けつけた忠勝が意識混沌している直江を抱き上げた。
しかも姫抱きで。
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そりゃさ、忠勝は鬼のように筋骨隆々だけどね。男性ひとり抱えてものともしないって、どうよ。
忠勝の筋力に呆然とする。
「直に医者に診察ます。御前、失礼」
武骨な側近に軽々と姫抱きされた美青年の主の図そのままに忠勝は颯爽と部屋を辞した。
足取りひとつ乱さないなんて。
伊達にガタイがいいわけじゃないんだな。
僕なら荷物のように引き摺っても動かせるかどうか。
う~む、武人侮りがたし・・・
遠い目で僕が忠勝に抱き上げられ運ばれる直江を見送った。
そんな僕に晴は嗚咽混じりに
「えっぐえぐ・・・がんえっぐ・・・えっぎんざれ・・・で・・・」
「がんえっぐ? えっぎんざれ?」
「あば・・・ゆぎざ・・ばどばあ・・べばび・・・」
ごめん、晴。
さっぱりわかんないんだけど。
頭を捻る僕に九重が助け舟を出してきた。
「卒爾ながら、晴様は安芸に廃屋となった家屋に閉じ込められていらっしゃったのです」
「閉じ込められて・・・」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔の晴がうんうん頷いていた。
僕は晴に鼻を拭くように、九重には話を促した。
九重の話によると、安芸は晴に少しづつ、嘘と虚構を混ぜた話を聞かせて不安と猜疑心を植え付けていったらしい。
僕が晴に不満を持ち、九重と立場を入替えたいとか、晴のせいで直江との関係が上手くいかないとか、九重だけが頼りだなどある事ない事をさも真実みたいに聞かせたとか。
九重も雰囲気が可怪しい晴を気づかい、僕に休ませるよう進言し、僕もそれに従って、晴に休むよういった記憶がある。
晴は僕が九重の進言で自分を下がらせたことから
“やはり、交代~?。淡雪様は私に不満があるんだ~”
と、一層情緒不安定となったらしい。
情緒不安定に陥った晴を慰めるふりを装い、安芸は言葉巧みに晴を部屋から誘い出して監禁した。
九重には疑いを持たれないように出過ぎず、晴のことは年の近い自分に任せて、淡雪様を優先してほしいとよく気のつく侍女と見せかけていたらしい。
そういえば、僕も安芸に九重が怪しいといわれ、九重を問いただそうとしたら自分がそれとなく調べるからといわれたよな。
それぞれが安芸により離間させられていたんだな。
そんな中、九重は晴の姿がまったく見えないことに疑問を持ったという。
いくら気鬱の病だとはいえ、部屋から一歩も出ない、気配ひとつ、物音ひとつたてないなんて可怪しい。
もしや、もうこの世のひとではなくなったのではないか?
うつ状態の人間は、ひょんなことから自殺する確率が高いともいうし・・・
折しもいまは夏だ。
この暑い中、遺体なんてすぐに腐敗してしまう。
腐敗臭漂う中、原型を止めないほど無惨な姿になった晴様が・・・
と、想像すると居ても立っても居られず、九重は晴の部屋に向かったらしい。
しかし、九重が晴の部屋を訪ね、安否確認をしようとすると、安芸が何かしらの理由をつけては会わせないようにする。
それが続き、九重はますます晴腐乱死体説を確信した。
特殊清掃がいつ入るのだろうと思い、安芸の動向を観察するようなったという。
聞いていて、最初の方は
“流石は、冬星が機転が利くからと寄越した侍女だな”
と、感心していたのだが、話が進むにつれてだんだんと九重のかっ飛んだ想像力に感心半分残念半分の複雑な気持ちになった。
いくらなんでも飛躍し過ぎだろう。
腐乱死体とか特殊清掃とか・・・九重、なんていう想像をするんだよ。
想像力いや妄想力あり過ぎだろう。
安芸といい、九重といい・・・
僕が冬星の人を見る目を危ぶんだのはいうまでもない。
半ば呆れて僕は九重の説明に耳を傾けた。
注意深く安芸を見ていたら、今朝、人目を避けるように安芸が部屋を出ていくではないか。
これはもしや宴の前に清掃してしまうのかと、九重はそっと後をつけていった。
安芸は辺りを伺うようにして、離れにある廃屋に入っていく。
“なぜ、廃屋?部屋の汚れを気にしてこちらにはこんだのかしら・・・”
何にせよこれは絶対に特殊清掃だと断定した。
“ならば、後々のため、現場を確認して於かねば”
大公家の家人や役人に問われたとき、説明できないとは来栖家侍女の名折れと理由のわからない使命感に燃えたらしい。
もしもし九重さん、晴が死んでいたとして遺体を隠したいがために動かそうならまだしも、汚れを気にして動かすことはないから、普通は。
そもそも誰かひとを呼び、何人かで確認すれば済むはなしじゃないかな。
来栖家侍女の名折れってなに。
ホント、理由わかんないよ。
いやはや、九重に対する認識を改めなきゃいけないんじゃないかな。
九重は安芸が廃屋から出ていくのを待った。
少しして、安芸が廃屋から出てきたので中に入ると、そこには猿轡をされた晴が身動きができないよう縛られているではないか。
急いで晴を助けようと九重がしゃがんだ瞬間、後頭部を殴られ気絶させられた。
晴によれば、九重を気絶させたのは安芸とのことだった。
気がついた時には自分も晴と同様に縛られていたらしい。
縄は解けないが、猿轡ならなんとかなるんじゃないかと、九重と晴は協力して猿轡を外したとのこと。
猿轡を外した晴は九重に安芸が何かとんでもないこを企んでいる。このままでは僕が危ないと打ち明けた。それを聞いた九重は身動きはできないが、猿轡が外れたいまは声を出すことはできる。
声が枯れるまで助けを呼ぼうと晴と代わる代わる助けを呼んだらしい。
次第に暮れてくる外に半ば諦めかけたとき、若い兵士が声を聞きつけ、縛られているふたりを見つけてくれたとのこと。
九重と晴はその兵士に事の成り行きを告げ、僕に危険が迫っている、自分達のことはあとでいいので助けにいってくれと頼んだらしい。
兵士は一大事と駆け出し、後からようよう追付いたふたりは直江の元に連れて行かれ、一部始終を説明した。
それを聞いた直江は
「・・・淡雪が危ない・・・」
床に臥していた身を起こすと、周りの静止を聞かずに僕のところへ駆けつけたという。
ひと通り九重の説明を聞き終えた僕はふたりを労い休むようにと下がらせた。
汚れを落とし身体を休めたいだろうし、僕も気持ちを整理したい。
あんな事のあった後なので独りは心許ないので晴達の代わりに都筑を呼ぶことにした。
いくら文系で荒事は得意ではないといえど、都筑だって男だから、侍女よりは頼りになると思う。
落ちつかないまま待っていると乱れがちな足音がしたと思う間もなく、都筑が血相を変えて部屋に飛び込んできた。
「淡雪様!」
その尋常ではない様子に僕は慄き、中腰になって
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