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淡雪、心ふわふわ
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ふっふっふっふふ
エッヘヘっ、クククっ
や、ヤバい。
どうしても顔のしまりがなくなってしまう。
「淡雪様~浮かれるのもわかりますが~浮かれすぎじゃないですか~。ちょっとどころか、もの凄~く不気味です~潰れた大福が~踊ってるよりも~不気味ですよ~」
陽射しを遮るための御簾を卸した晴が薄気味悪いものを見る目で僕をみていた。
大福が踊る時点で不気味だろう、晴
「晴様」
九重が首を横に振り
「この状況では、私達が何を言っても無駄かと」
「初恋が遅いと人間変な感情が爆炎して、手に負えないっていう見本ですね~」
嫌だな、初恋だなんて。
そりゃ、そういうことが無かったのは確かだけどさ、そこは知らないフリをするのが侍女じゃないか。
放っておいてよ。
だって、青髭大公とも鬼元帥ともいわれるほどの冷血漢の直江が、僕の危機に毒に侵された身体を押して助けに来たんだよ。
しかも医師の忠告を押し切ってまで。
そこまでされたらさ、否が応でも意識するし、大切にされているってわかるもんじゃないか。
それにさ・・・
にへらっ~
あっ、ダメだ。顔が勝手に。
「はぁっ~締まりのないお顔~脳の病と思われますよね~まぁ、ある種~脳の病ですけど~」
「晴様、脳の病と思われた方が、案外、早く、めでたく離縁されるのではないですか」
「そうでしたよね~淡雪様は~青髭鬼元帥の直江様と円満離縁して~来栖家に出戻る気満々で~色々と画策していらっしゃいましたもんね~」
「ええ、画策していらっしゃいましたから」
晴と九重が誂い口調でいった。
僕はバツが悪くなり、そっぽを向いた。
確かにそうだったけどさ、いまはモゴモゴゴニャゴニャ・・・
窓の外を見るふりをして、僕は怒涛のあの日からのことを思い出した・・・
都筑から“直江危篤”といわれてもいまひとつピンとこなかった。
どちらかというと、大泣きした晴の顔は明日は浮腫んでるだろうなとか、九重の斜め上の妄想はどうしたものかとか、安芸は何故あんな恐ろしいことを犯したんだろうかとかそんなことを考えていた。
だから、直江がそんな状態になっているなんて想像さえしなかった。
確かに、気を失った直江の顔色は悪かったけど。
都筑を伴い直江の部屋に行く。
医師が枕元で助手にあれこれと忙しなく指示を出している横で忠勝や光顕が深刻な表情をしていた。
直江の顔に血の気はなく、一見すると息をしていないのではないかと思わせた。
なにか言おうとするが、言葉が出ず、代わりに鋭い痛みが胸に走った。
「直江様の様態はどうなのだ」
忠勝が医師に詰寄る。
「直江様の体力と生命力が、いつまで持ってくれますか・・・」
「どういうことだ」
忠勝が医師の言葉に気色ばんだ。
「3日もっていただければ、回復の兆しが見えるやもしてませんが・・・この様態では、今夜を乗切れるかどうか」
「直江様が・・・死ぬ・・・?」
「なにいってるんだよ、光顕」
放心状態の光顕を咎める僕の声も震えていた。
「いえ、淡雪様。万が一のことを考えなければなりません」
都筑の冷静な声がした。
「淡雪様、いいですか。万が一のことが直江様に起こった場合、淡雪様がこの西蓮寺家の当主となることになります」
「都筑・・・お前・・・」
「左様」
眉間に皺を寄せた忠勝の低い声が肯定する。
「忠勝・・・」
「直江様の血を引く後継がいないいま、淡雪様、大公家の存続をお考えください」
「お考えくださいって・・・光顕、お前」
「御心づもりを」
「御心づもりって、何を仰っているんですか、貴方は!」
ぴしゃりと遮るように九重がいった。
着替えて衣装を整えてきたのだろう隙のない出で立ちで九重は都筑達を睨めつけた。
「揃いも揃って、それでも鬼元帥と言われた直江様のご家来ですか!」
「いや、しかし、このご様子では・・・」
「医師も今夜が峠と・・・」
「今夜が峠などと。そのような埒も無いことをいったのは藪医者に決まってます。淡雪様の危機に毒に侵された身体を押して駆けつけた直江様ですよ。鬼元帥といわれた直江様なれば、峠など、鬼の気力とド根性で克服されます、ええっ、きっと」
「「気力とド根性・・・」」
僕と都筑が呆然と呟いた。
炸裂する九重の思い込みに漂っていた悲壮感が霧散した。
九重、その斜め上の思考どうにかした方がいいんじゃないか。
鬼元帥とて気力と根性で毒は克服できないと思うぞ。
忠勝が九重に声をかける。
そうだよな、“それはどうか”と言わずにはいられないよね。
「九重殿」
「なにか」
「まったく以て、九重殿の仰るとおり。この忠勝、武人としてお仕えしておきなから情けない。幾多の戦いを征してきた直江様が、たかが毒などに負けるはずはござらん」
まさかの忠勝の賛同の声を聞いた僕は言葉がでない。
隣の都筑がぼそっと
「脳筋」
と呟いた。
まさに、忠勝は脳筋としかいいようがない。
突拍子もない思い込みと脳筋を前にした僕は、あんぐりとしてしまい、一気に張り詰めていた糸がプッんと切れた。
悲壮感も緊張感もなくなった部屋には代わりに妙な熱気が醸し出されていた。
熱源は言わずとしれた九重と忠勝。
熱気を浴びた医師と助手は腰を抜かした状態で壁に張り付いて震々している。
医師が「病人の傍ですぞ、お静かにと」と恐る恐る注意するが、異様に盛り上がっている二人には抗せず
「何を仰る。気力、根性なくしてこの大難を克服できましょうや。戦っておられる直江様を鼓舞して何が悪いと?」
「そのとおり!直江様、根性ですぞー!」
「根性があれば何でもできる。根性があれば常識などぶち破れる。家がなくとも、お金がなくとも生きたもの勝ちですよ、直江様」
目眩がするのは僕だけじゃないはずと、都筑を盗み見る。
案の定、顎が外れかけていた。
光顕はというと、化石と化しているし。
と、止めなければ。ここは僕が止めなければ・・・
「こ、九重、忠勝・・・」
絞り出した声での静止など燃え上がっているふたりに聞こえるはずもなく
「左様!さぁ、直江様、ご一緒に」
「「・・・いち、に、さん、根性っ!!」」
忠勝と九重が病人の枕元で叫んだ瞬間、
「喧しいっ!」
気だるげに半身を起こし、怒鳴り返す直江がいた・・・
あのあと、直江は再び牀榻に倒れ込んだ。
怒鳴ったのが身体に堪えたんだろう
医師が慌てて診察をし、助手にあれこれと指示をだした。
都筑や光顕も我を取り戻すと、近隣の名高い薬師が作ったという妙薬や来栖家秘蔵の薬、毒消しに効果のあるといわれるものを取り寄せまくった。一進一退の状況が続き、油断ができない中、僕は何もできず、見守っているだけだった。
生死の境を彷徨ってた直江につきっきりだった医師がここまでくれば、あとは時間とともに回復するだろうと診断を下だしたのは、夏越の宴から7日ほどたった頃だった。
牀榻に半身を起こしている直江を見て、僕はびっくりした。
ろくに食事も摂れなかった直江は少し窶れていた。
「ああ、淡雪か」
散々心配をかけられたことに恨み言のひとつでもいってやろうとしたけど、直江の掠れた声を聞いた途端、足から力が抜け、へなへなと牀榻の端に座り込んだ。
ばかみたいに涙が滲んでくる。
青髭鬼元帥といわれている直江だから・・・僕が直江に殺されることはあっても、まさか直江が生死の境を彷徨うことになるなんて考えてもいなかった。
けど、よくよく考えれば、ひとはいつか死ぬし、それが明日かもしれない。それは誰にもわからないことなのだ。
はらはらと泣き出した僕に直江は動揺したようで
おろおろと
「な、なぜ泣く。泣くな」
「し、死んじゃうかと思った・・・無理して来なくても・・・た、忠勝とかいたのに・・・な、なんで・・・」
「今までの者なら助けになど行かぬ。淡雪を他の者に任せたくなかったのだから仕方ないだろう」
そういって直江は僕の涙を拭う。
「それって・・・」
「私の傍にいてくれ」
僕の手に口づけを落とし、直江がいった。
あの時のことを思い出すだけで心臓がどきどきして、顔が赤くなる。きっと、耳まであかくなっているに違いない。
何だかんだといって僕も知らず知らずのうちに直江に惹かれていたんだよね。
じゃなきゃ、今ごろここにはいないって。
僕の性格からして、あの手この手を使い、どうにかして逃げよう、ひたすら離婚をめざして血道をあげたと思うもん。
お互いの気持ちがわかるとなんだかこうこそばゆいような面映いような・・・
それに、今夜は・・・やり直しの・・・
あ~ダメだ。
僕は恥ずかしさにテーブルを叩いた。
そんな僕を晴と九重は“はぁ~っ”とため息をつき、やってられないと天を仰いだのだった。
エッヘヘっ、クククっ
や、ヤバい。
どうしても顔のしまりがなくなってしまう。
「淡雪様~浮かれるのもわかりますが~浮かれすぎじゃないですか~。ちょっとどころか、もの凄~く不気味です~潰れた大福が~踊ってるよりも~不気味ですよ~」
陽射しを遮るための御簾を卸した晴が薄気味悪いものを見る目で僕をみていた。
大福が踊る時点で不気味だろう、晴
「晴様」
九重が首を横に振り
「この状況では、私達が何を言っても無駄かと」
「初恋が遅いと人間変な感情が爆炎して、手に負えないっていう見本ですね~」
嫌だな、初恋だなんて。
そりゃ、そういうことが無かったのは確かだけどさ、そこは知らないフリをするのが侍女じゃないか。
放っておいてよ。
だって、青髭大公とも鬼元帥ともいわれるほどの冷血漢の直江が、僕の危機に毒に侵された身体を押して助けに来たんだよ。
しかも医師の忠告を押し切ってまで。
そこまでされたらさ、否が応でも意識するし、大切にされているってわかるもんじゃないか。
それにさ・・・
にへらっ~
あっ、ダメだ。顔が勝手に。
「はぁっ~締まりのないお顔~脳の病と思われますよね~まぁ、ある種~脳の病ですけど~」
「晴様、脳の病と思われた方が、案外、早く、めでたく離縁されるのではないですか」
「そうでしたよね~淡雪様は~青髭鬼元帥の直江様と円満離縁して~来栖家に出戻る気満々で~色々と画策していらっしゃいましたもんね~」
「ええ、画策していらっしゃいましたから」
晴と九重が誂い口調でいった。
僕はバツが悪くなり、そっぽを向いた。
確かにそうだったけどさ、いまはモゴモゴゴニャゴニャ・・・
窓の外を見るふりをして、僕は怒涛のあの日からのことを思い出した・・・
都筑から“直江危篤”といわれてもいまひとつピンとこなかった。
どちらかというと、大泣きした晴の顔は明日は浮腫んでるだろうなとか、九重の斜め上の妄想はどうしたものかとか、安芸は何故あんな恐ろしいことを犯したんだろうかとかそんなことを考えていた。
だから、直江がそんな状態になっているなんて想像さえしなかった。
確かに、気を失った直江の顔色は悪かったけど。
都筑を伴い直江の部屋に行く。
医師が枕元で助手にあれこれと忙しなく指示を出している横で忠勝や光顕が深刻な表情をしていた。
直江の顔に血の気はなく、一見すると息をしていないのではないかと思わせた。
なにか言おうとするが、言葉が出ず、代わりに鋭い痛みが胸に走った。
「直江様の様態はどうなのだ」
忠勝が医師に詰寄る。
「直江様の体力と生命力が、いつまで持ってくれますか・・・」
「どういうことだ」
忠勝が医師の言葉に気色ばんだ。
「3日もっていただければ、回復の兆しが見えるやもしてませんが・・・この様態では、今夜を乗切れるかどうか」
「直江様が・・・死ぬ・・・?」
「なにいってるんだよ、光顕」
放心状態の光顕を咎める僕の声も震えていた。
「いえ、淡雪様。万が一のことを考えなければなりません」
都筑の冷静な声がした。
「淡雪様、いいですか。万が一のことが直江様に起こった場合、淡雪様がこの西蓮寺家の当主となることになります」
「都筑・・・お前・・・」
「左様」
眉間に皺を寄せた忠勝の低い声が肯定する。
「忠勝・・・」
「直江様の血を引く後継がいないいま、淡雪様、大公家の存続をお考えください」
「お考えくださいって・・・光顕、お前」
「御心づもりを」
「御心づもりって、何を仰っているんですか、貴方は!」
ぴしゃりと遮るように九重がいった。
着替えて衣装を整えてきたのだろう隙のない出で立ちで九重は都筑達を睨めつけた。
「揃いも揃って、それでも鬼元帥と言われた直江様のご家来ですか!」
「いや、しかし、このご様子では・・・」
「医師も今夜が峠と・・・」
「今夜が峠などと。そのような埒も無いことをいったのは藪医者に決まってます。淡雪様の危機に毒に侵された身体を押して駆けつけた直江様ですよ。鬼元帥といわれた直江様なれば、峠など、鬼の気力とド根性で克服されます、ええっ、きっと」
「「気力とド根性・・・」」
僕と都筑が呆然と呟いた。
炸裂する九重の思い込みに漂っていた悲壮感が霧散した。
九重、その斜め上の思考どうにかした方がいいんじゃないか。
鬼元帥とて気力と根性で毒は克服できないと思うぞ。
忠勝が九重に声をかける。
そうだよな、“それはどうか”と言わずにはいられないよね。
「九重殿」
「なにか」
「まったく以て、九重殿の仰るとおり。この忠勝、武人としてお仕えしておきなから情けない。幾多の戦いを征してきた直江様が、たかが毒などに負けるはずはござらん」
まさかの忠勝の賛同の声を聞いた僕は言葉がでない。
隣の都筑がぼそっと
「脳筋」
と呟いた。
まさに、忠勝は脳筋としかいいようがない。
突拍子もない思い込みと脳筋を前にした僕は、あんぐりとしてしまい、一気に張り詰めていた糸がプッんと切れた。
悲壮感も緊張感もなくなった部屋には代わりに妙な熱気が醸し出されていた。
熱源は言わずとしれた九重と忠勝。
熱気を浴びた医師と助手は腰を抜かした状態で壁に張り付いて震々している。
医師が「病人の傍ですぞ、お静かにと」と恐る恐る注意するが、異様に盛り上がっている二人には抗せず
「何を仰る。気力、根性なくしてこの大難を克服できましょうや。戦っておられる直江様を鼓舞して何が悪いと?」
「そのとおり!直江様、根性ですぞー!」
「根性があれば何でもできる。根性があれば常識などぶち破れる。家がなくとも、お金がなくとも生きたもの勝ちですよ、直江様」
目眩がするのは僕だけじゃないはずと、都筑を盗み見る。
案の定、顎が外れかけていた。
光顕はというと、化石と化しているし。
と、止めなければ。ここは僕が止めなければ・・・
「こ、九重、忠勝・・・」
絞り出した声での静止など燃え上がっているふたりに聞こえるはずもなく
「左様!さぁ、直江様、ご一緒に」
「「・・・いち、に、さん、根性っ!!」」
忠勝と九重が病人の枕元で叫んだ瞬間、
「喧しいっ!」
気だるげに半身を起こし、怒鳴り返す直江がいた・・・
あのあと、直江は再び牀榻に倒れ込んだ。
怒鳴ったのが身体に堪えたんだろう
医師が慌てて診察をし、助手にあれこれと指示をだした。
都筑や光顕も我を取り戻すと、近隣の名高い薬師が作ったという妙薬や来栖家秘蔵の薬、毒消しに効果のあるといわれるものを取り寄せまくった。一進一退の状況が続き、油断ができない中、僕は何もできず、見守っているだけだった。
生死の境を彷徨ってた直江につきっきりだった医師がここまでくれば、あとは時間とともに回復するだろうと診断を下だしたのは、夏越の宴から7日ほどたった頃だった。
牀榻に半身を起こしている直江を見て、僕はびっくりした。
ろくに食事も摂れなかった直江は少し窶れていた。
「ああ、淡雪か」
散々心配をかけられたことに恨み言のひとつでもいってやろうとしたけど、直江の掠れた声を聞いた途端、足から力が抜け、へなへなと牀榻の端に座り込んだ。
ばかみたいに涙が滲んでくる。
青髭鬼元帥といわれている直江だから・・・僕が直江に殺されることはあっても、まさか直江が生死の境を彷徨うことになるなんて考えてもいなかった。
けど、よくよく考えれば、ひとはいつか死ぬし、それが明日かもしれない。それは誰にもわからないことなのだ。
はらはらと泣き出した僕に直江は動揺したようで
おろおろと
「な、なぜ泣く。泣くな」
「し、死んじゃうかと思った・・・無理して来なくても・・・た、忠勝とかいたのに・・・な、なんで・・・」
「今までの者なら助けになど行かぬ。淡雪を他の者に任せたくなかったのだから仕方ないだろう」
そういって直江は僕の涙を拭う。
「それって・・・」
「私の傍にいてくれ」
僕の手に口づけを落とし、直江がいった。
あの時のことを思い出すだけで心臓がどきどきして、顔が赤くなる。きっと、耳まであかくなっているに違いない。
何だかんだといって僕も知らず知らずのうちに直江に惹かれていたんだよね。
じゃなきゃ、今ごろここにはいないって。
僕の性格からして、あの手この手を使い、どうにかして逃げよう、ひたすら離婚をめざして血道をあげたと思うもん。
お互いの気持ちがわかるとなんだかこうこそばゆいような面映いような・・・
それに、今夜は・・・やり直しの・・・
あ~ダメだ。
僕は恥ずかしさにテーブルを叩いた。
そんな僕を晴と九重は“はぁ~っ”とため息をつき、やってられないと天を仰いだのだった。
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