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戦い済んで日が昇り、淡雪は熱を出す
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「・・・38度5分・・・なかなか下がりませんねぇ~」
晴の呟きが聞こえる。
枕元でタオルを絞る水音がし、額がひんやりとした
直江から講義された内容は僕の知識の枠を越え、キャパシティを凌駕したそれに身体と脳が耐えきれず、僕は熱を出した。
昨夜の事を思いだすだけでも3分は熱が上がる。
ホントに衝撃的な一夜だった。
まさか世の人々があんな事をしていたなんて。
しかもだよ、種付けは子を宿す方のお腹の中に宿させる方のぶら下がっているモノを入れなきゃならないとか信じられない。
どこにどうやって入れるんだよ。
はっ?!まさか切腹?こうお腹を手術のように斬り裂いて・・・
イヤーだーっ!!そんな痛そうなこと。
失敗したら死ぬじゃ・・・はっ、もしかしたらそれが原因で直江に嫁いだ人たちは死んだんじゃないか?
青髭大公、まさに。
あっ、ダメだ。
想像してたらまた熱が上がったような・・・
熱に侵されている僕の側で都筑が思いやりも慰めの欠片もないことをいった。
「今日で2日、余程、直江様との夜が激しかったのか?」
「それ~それです~淡雪様の声が部屋の外まで聞こえてきたそうですよ~古参の方など、
”まぁまぁ、お若い方は激しいですわね“、“本当に。これは若い者の耳には毒ですわ、ほほほ”
っていってました~」
「婚儀翌日に淡雪様が宴席に出ることができないほど励まれるとは」
「ほんとですよ~三日三晩の婚儀に花嫁が出席しないなんて~どんだけヤッたのかって思われますよ~」
「淡雪様が列席しないから私は煩型の重鎮列席者を宥めてご機嫌をとるのにどれだけ苦労したか」
都筑が恩着せがましくいっている。
あんな恥ずかしいコトを聞いて、どの面下げて出れるんだよ、都筑~。
揃って出席したら、ヤってなくとも列席者にこのふたりあんなコトをヤッたんだと思われるのがオチじゃないか。
「直江様、お若いのですからね~男の盛りってヤツですか~」
「いや、男の盛りはこれからだろう」
盛りなんか永遠にくるか、馬鹿者。
「えぇ~淡雪様大変~これならお子様も直ぐにできちゃいますよね~」
「そうなると西蓮寺家も安泰だな」
はぁっ!?
いま、何ていった?お、お子様だと!?
こ、この僕が子どもを産むというのか、お、男の僕が・・・
あっ、だ、ダメだ。
熱が跳ね上がってきて意識が朦朧としてきた。
熱を出してウンウンいっている僕の枕元で脳天気な会話をする晴と都筑の頭をできることなら叩き倒してやりたいし、今後のことも考えなければならない。
そのためにもいまは回復に努めなければ・・・
漸く、熱が下がったお昼。
僕は黙々と小粥を啜り、空になったお椀を突き出してお替りを催促する。
晴がいそいそとして受取るとお替りをよそって差し出してきた。
お菜を一口食べ、小粥を掻き込むように啜った。
発熱からこっち食べることもできずにいたから空腹でしかたながない。
晴も僕の熱が下がり、食欲があることが嬉しいそうだ。
お腹が満たされるにつれ、体中がほかほかしてきて、段々と気力体力も満たされてきた。
食後のお茶で人心地をつく。
「淡雪様~体調もお戻りになられましたし、直江様もこれで安心なさいますね~」
晴が一安心と吐息を洩らした。
その様に僕はダン!と湯呑みをテーブルに叩きつけた。
「安心?・・・僕はね、晴、お前と都筑にはほとほと愛想がついたよ」
「えっ~、都筑さんなら解りますけど~私もって~何でですか?」
「僕が婚儀を挙げたのは、この大公家から“生・き・て”実家に帰るためだったよね」
そういって僕は晴をギロリと睨んだ。
「あっ・・・」
晴はばつが悪そうに目を逸らした。
あっって何だよ、あって。晴め、本気で忘れてたな。晴もだけど、あの会話からして都筑も似たようなモンだと簡単に推測できる。そんなふたりを頼りにしていいのか?と一抹の不安が脳裏をよ過った。
「で、でも淡雪様~あれほど豪華絢爛な華燭の典を側で見せられたら~女子なら誰でも盛り上がりますよ~仕方ないじゃないですか~」
「けっ」
「淡雪様、大公家の奥様が、けっなどと仰ってはいけませんよ~」
ふん、味方である侍従と侍女が頼りにならないと知って開き直らない人間がいたら見てみたいよ。
「晴、これだけはいっておくけど、僕が赤ちゃんを産むことはないから」
侍女の誰だったかが、
“子宝は御縁と運ですからね”
と話していたのを小耳に挟んだから、てっきり僕は神頼みと運頼みで出来るモノだと思っていたのに・・・切腹して生死を賭けなきゃ子どもができないなんて、何が御縁と運だよ。生死が掛かっているならそりゃ、神社仏閣神殿に加持祈祷を依頼するわけだよ。
「・・・切腹して事を成すなんて無理っ・・・」
ボソッといった僕の呟きに晴が訝し気味に反応した。
「切腹って、何のことですか~」
「子どもを造る前の段階で、こう、お腹を切って相手のモノを挿れるんだろ」
「はぁっ~、あ、淡雪様、ちょっと待ってください~。だ、誰ですか、そんな馬鹿なことをいったのは~」
晴が驚愕に目を見開いた。
「えっ?直江だけど?」
「どうしてそうなるんですか~」
僕は晴に直江から聞いたことを話した。
話すうちにどんどん晴の表情が厳しくなり、最後の方になると死人のように無表情となった。
「そんな馬鹿なこと~あるわけないじゃないですか~毎回、閨事をいたす度に切腹してたら命がいくらあって足りないじゃないですか~いいですか、淡雪様。あのですね~・・・」
晴の訂正と修正、補足を受け、僕の顔色が段々と青白くなっていくのを覚えた。
つまり、なんだ。直江のアレを僕のアソコに挿れると。さらに、子どもを造ろうとしたら宝珠を先にアソコに挿れて、直江のアレでもってアレして着床させるって・・・マジかっ!?
想像してたら身体中の血が一気に頭にきて、青白かった顔色がどんどん真っ赤になっていく。
「絶~っ体に無理だーっ!」
僕が屋敷中に響き渡る声で叫んだのはいうまでもない。
「あ、淡雪様~そんな大声で~。はしたないです~」
「何いってんだよ。ヤッてないんだからデキるわけない」
「ええッ!?何してたんですか、淡雪様達は~」
今度は晴の声が屋敷中に響き渡ったのだった・・・
晴の呟きが聞こえる。
枕元でタオルを絞る水音がし、額がひんやりとした
直江から講義された内容は僕の知識の枠を越え、キャパシティを凌駕したそれに身体と脳が耐えきれず、僕は熱を出した。
昨夜の事を思いだすだけでも3分は熱が上がる。
ホントに衝撃的な一夜だった。
まさか世の人々があんな事をしていたなんて。
しかもだよ、種付けは子を宿す方のお腹の中に宿させる方のぶら下がっているモノを入れなきゃならないとか信じられない。
どこにどうやって入れるんだよ。
はっ?!まさか切腹?こうお腹を手術のように斬り裂いて・・・
イヤーだーっ!!そんな痛そうなこと。
失敗したら死ぬじゃ・・・はっ、もしかしたらそれが原因で直江に嫁いだ人たちは死んだんじゃないか?
青髭大公、まさに。
あっ、ダメだ。
想像してたらまた熱が上がったような・・・
熱に侵されている僕の側で都筑が思いやりも慰めの欠片もないことをいった。
「今日で2日、余程、直江様との夜が激しかったのか?」
「それ~それです~淡雪様の声が部屋の外まで聞こえてきたそうですよ~古参の方など、
”まぁまぁ、お若い方は激しいですわね“、“本当に。これは若い者の耳には毒ですわ、ほほほ”
っていってました~」
「婚儀翌日に淡雪様が宴席に出ることができないほど励まれるとは」
「ほんとですよ~三日三晩の婚儀に花嫁が出席しないなんて~どんだけヤッたのかって思われますよ~」
「淡雪様が列席しないから私は煩型の重鎮列席者を宥めてご機嫌をとるのにどれだけ苦労したか」
都筑が恩着せがましくいっている。
あんな恥ずかしいコトを聞いて、どの面下げて出れるんだよ、都筑~。
揃って出席したら、ヤってなくとも列席者にこのふたりあんなコトをヤッたんだと思われるのがオチじゃないか。
「直江様、お若いのですからね~男の盛りってヤツですか~」
「いや、男の盛りはこれからだろう」
盛りなんか永遠にくるか、馬鹿者。
「えぇ~淡雪様大変~これならお子様も直ぐにできちゃいますよね~」
「そうなると西蓮寺家も安泰だな」
はぁっ!?
いま、何ていった?お、お子様だと!?
こ、この僕が子どもを産むというのか、お、男の僕が・・・
あっ、だ、ダメだ。
熱が跳ね上がってきて意識が朦朧としてきた。
熱を出してウンウンいっている僕の枕元で脳天気な会話をする晴と都筑の頭をできることなら叩き倒してやりたいし、今後のことも考えなければならない。
そのためにもいまは回復に努めなければ・・・
漸く、熱が下がったお昼。
僕は黙々と小粥を啜り、空になったお椀を突き出してお替りを催促する。
晴がいそいそとして受取るとお替りをよそって差し出してきた。
お菜を一口食べ、小粥を掻き込むように啜った。
発熱からこっち食べることもできずにいたから空腹でしかたながない。
晴も僕の熱が下がり、食欲があることが嬉しいそうだ。
お腹が満たされるにつれ、体中がほかほかしてきて、段々と気力体力も満たされてきた。
食後のお茶で人心地をつく。
「淡雪様~体調もお戻りになられましたし、直江様もこれで安心なさいますね~」
晴が一安心と吐息を洩らした。
その様に僕はダン!と湯呑みをテーブルに叩きつけた。
「安心?・・・僕はね、晴、お前と都筑にはほとほと愛想がついたよ」
「えっ~、都筑さんなら解りますけど~私もって~何でですか?」
「僕が婚儀を挙げたのは、この大公家から“生・き・て”実家に帰るためだったよね」
そういって僕は晴をギロリと睨んだ。
「あっ・・・」
晴はばつが悪そうに目を逸らした。
あっって何だよ、あって。晴め、本気で忘れてたな。晴もだけど、あの会話からして都筑も似たようなモンだと簡単に推測できる。そんなふたりを頼りにしていいのか?と一抹の不安が脳裏をよ過った。
「で、でも淡雪様~あれほど豪華絢爛な華燭の典を側で見せられたら~女子なら誰でも盛り上がりますよ~仕方ないじゃないですか~」
「けっ」
「淡雪様、大公家の奥様が、けっなどと仰ってはいけませんよ~」
ふん、味方である侍従と侍女が頼りにならないと知って開き直らない人間がいたら見てみたいよ。
「晴、これだけはいっておくけど、僕が赤ちゃんを産むことはないから」
侍女の誰だったかが、
“子宝は御縁と運ですからね”
と話していたのを小耳に挟んだから、てっきり僕は神頼みと運頼みで出来るモノだと思っていたのに・・・切腹して生死を賭けなきゃ子どもができないなんて、何が御縁と運だよ。生死が掛かっているならそりゃ、神社仏閣神殿に加持祈祷を依頼するわけだよ。
「・・・切腹して事を成すなんて無理っ・・・」
ボソッといった僕の呟きに晴が訝し気味に反応した。
「切腹って、何のことですか~」
「子どもを造る前の段階で、こう、お腹を切って相手のモノを挿れるんだろ」
「はぁっ~、あ、淡雪様、ちょっと待ってください~。だ、誰ですか、そんな馬鹿なことをいったのは~」
晴が驚愕に目を見開いた。
「えっ?直江だけど?」
「どうしてそうなるんですか~」
僕は晴に直江から聞いたことを話した。
話すうちにどんどん晴の表情が厳しくなり、最後の方になると死人のように無表情となった。
「そんな馬鹿なこと~あるわけないじゃないですか~毎回、閨事をいたす度に切腹してたら命がいくらあって足りないじゃないですか~いいですか、淡雪様。あのですね~・・・」
晴の訂正と修正、補足を受け、僕の顔色が段々と青白くなっていくのを覚えた。
つまり、なんだ。直江のアレを僕のアソコに挿れると。さらに、子どもを造ろうとしたら宝珠を先にアソコに挿れて、直江のアレでもってアレして着床させるって・・・マジかっ!?
想像してたら身体中の血が一気に頭にきて、青白かった顔色がどんどん真っ赤になっていく。
「絶~っ体に無理だーっ!」
僕が屋敷中に響き渡る声で叫んだのはいうまでもない。
「あ、淡雪様~そんな大声で~。はしたないです~」
「何いってんだよ。ヤッてないんだからデキるわけない」
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今度は晴の声が屋敷中に響き渡ったのだった・・・
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