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淡雪、青髭鬼元帥に物申す
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なんだ?正門が騒がしいな。
都築も晴も力はないけど口は立つからなぁ。
騒動まきおこしてなきゃいいけど。
などと呑気に思ってたら突然、悲鳴が上がった。
「きゃーっ」
えっ、なに?
悲鳴があがるって穏やかじゃないんだけど。
僕は足を早めた。
足早に駆けつけた正門では兵に拘束された都築と晴の姿があった。
「だから言っているだろう!私たちは来栖家の者だと」
「そうです~淡雪様の侍従と侍女なんです~」
「戯けた事を申すな。お前たちもこいつ等の仲間だろうが」
ふたりの訴えを一蹴した熊のような大男の足元には一目で斬られたとわかる死体が転がっていた。
「来栖家の家中と言い張るなら、主の淡雪様はどこにいらっしゃるんだ」
「ですから、淡雪様は既に屋敷内にいると言ってるじゃないですか」
「門は閉まっていた。どうやって入ったというのだ」
「塀を乗越えたんですよ」
「馬鹿なことを。良家の子息にそんことができるわけなかろうが」
「淡雪様を貴族の令息と一緒にしちゃダメです~淡雪様は~常軌を逸する方ですから~世間の常識に当てはめたら大ケガをしますよ~全治1ヶ月はかかります~」
晴、それは褒めているのか?
「まだ言うか、認めぬならもうよい。仲間のようにあの世にいくか、お前たち」
「きゃっ」
刀を振り上げる熊男、西蓮寺を慌てて止めた。
「ちょっと待てっ!!都築達がいうように僕はここにいる」
もう、熊男でいいよね。西蓮寺って顔じゃないし。熊男が振り返る。
極悪人も逃げ出しそうな強面、しかも頬から顎に掛けて斜めにはしる刀傷。
筋骨隆々といえば聞こえは良いけど、どう見ても筋肉ダルマだよ、あれは。
年も軽く四十はいってる。
なんか熊や猪の方が可愛く思えてきた。
この男が青髭鬼元帥こと、西蓮寺 直江に間違いない。
見るからに猛獣、見るからに冷徹で無情そうだ。
「さあ、僕の侍従と侍女を離してもらおうか」
「誰だ?」
「誰だって?僕は西蓮寺 直江、貴方の4人目の花嫁なる来栖 淡雪だ」
度肝を抜かれたのか目が飛び出しそうになって言葉もない熊男こと青髭鬼元帥、西蓮寺。
あれ?
これって主導権を握るいいチャンスじゃないか?
失態を責めて弱みを握る→話し合いに持ち込み脅す→円満離縁→晴れて家に帰れる。
やった!着いた早々になんというラッキー。
神は僕を見捨てなかった。
僕は威厳を全面に押し出し、西蓮寺を睨み、ひとつ咳払いをした。
「何も確かめずに思い込みだけで決めつけるなんて、貴方は馬鹿ですか。まがりなりにも大公でしょ、元帥でしょ。その貴方があろうことか確かめもせず、切捨てようとするなんて情けない」
「あ、いや・・・」
あたふたとする西蓮寺に、ぴしゃりと
「お黙りなさい!何を言い訳しているんですか、鬼元帥ともあろう方がみっともない!大公家の高貴なるお血筋ならばこそ、素直に己の非をお認めになってこそ、下々の者の模範です」
僕が腰に手をあて、やや胸を張って威圧感を出して相手を睨めつけていると、晴がひそひそと都築に話しているのが耳に入る。
“あれ、近江さんがよく淡雪様に仰ってる台詞です~”
“どうりで様になっていると思った。経験からくるものだったんだな”
“そうなんです~叱り飛ばされるのは、日常茶飯ですからね~淡雪様は”
“そんなにか?”
“叱られてない日を数えるほうが大変ですよ~お支度をされたにも拘わらず淡雪様、釣書で作った的に先の尖った髪飾りを投げて穴を空けて遊んでたんです~それを近江さんに見つかって、出立前まで叱り飛ばされてましたからねぇ~あれは憂さ晴らしですよ~”
“出立というのに何やら奥が騒がしい、別れを惜しんでいるのかと思ったら、そういうことか”
晴が力強く頷く。
晴、肯定するんじゃないよ。
ひそひそ話とはいえ、聞かれたらどうするんだよ。せっかくの僕の威厳もなにもが無くなるから少し黙ってて欲しいんだが。
しかも、憂さ晴らしってなんだよ。
「西蓮寺様、貴方は大公であり、元帥でいらっしゃいます。潔く己の非を認めなさい」
言い詰めると西蓮寺が何故か急に地面に片膝をついた。
えっ!鬼元帥といわれる西蓮寺の態勢を崩させるほどの怒気を出してたの?
大公に跪かせるなんてヤバくないか・・・調子にのってやり過ぎた?
どうしようと都築と晴に目を向ける。
僕の方を向いているふたりの顔色が悪い。
真っ青表情の都築は目を見開き固まっているし、晴はしきりと顎をクイクイとさせて合図をしている。
フォローしろってことか?
わかった。
「ま、まぁ反省は大事だよね。直ぐに反省できるのはいいことだし・・・僕だって反省をしている人間を責め立てるほど鬼じゃないからさ」
西蓮寺に立つように促すが、恐縮しきって立ち上がらない。
どうしよう・・・こんなに萎縮させるつもりじゃなかったんだけど。
焦る
「い、いまの大公の姿人々が見たら、きっと世間の悪評もきっと治まるだろうし・・・」
「ほう、世間の悪評とは何だ?」
背後からの声に
「知らないの?冷酷無比の青髭鬼元帥、鬼畜な快楽殺人者、嫁いだ者は犯され抜いた末、魂を吸われる。大公の強さと美しさはそれ故だったかな」
改めてこう並べると凄いわ、西蓮寺の噂。
自分の悪評を聞かされた西蓮寺はというと、流石に堪えたのか顔色が悪い。
おどろおどろしい話に都築は目を剥いて今にも失神しそうになっているし、晴は無言で叫び声をあげている。
器用だな、晴。
「そんな私の元によく嫁いできたな」
「はい?!」
小首をかしげて振り返ると、そこには仏頂面した先程の家令がいた。
「私がその青髭鬼元帥、西蓮寺直江だ」
ええっ??
あまりの驚愕に身体が後ろ向きに傾いだところを西蓮寺が抱き止めた。
端正な顔を不機嫌に歪めている西蓮寺と目が合う。
「うそっ!?」
都築も晴も力はないけど口は立つからなぁ。
騒動まきおこしてなきゃいいけど。
などと呑気に思ってたら突然、悲鳴が上がった。
「きゃーっ」
えっ、なに?
悲鳴があがるって穏やかじゃないんだけど。
僕は足を早めた。
足早に駆けつけた正門では兵に拘束された都築と晴の姿があった。
「だから言っているだろう!私たちは来栖家の者だと」
「そうです~淡雪様の侍従と侍女なんです~」
「戯けた事を申すな。お前たちもこいつ等の仲間だろうが」
ふたりの訴えを一蹴した熊のような大男の足元には一目で斬られたとわかる死体が転がっていた。
「来栖家の家中と言い張るなら、主の淡雪様はどこにいらっしゃるんだ」
「ですから、淡雪様は既に屋敷内にいると言ってるじゃないですか」
「門は閉まっていた。どうやって入ったというのだ」
「塀を乗越えたんですよ」
「馬鹿なことを。良家の子息にそんことができるわけなかろうが」
「淡雪様を貴族の令息と一緒にしちゃダメです~淡雪様は~常軌を逸する方ですから~世間の常識に当てはめたら大ケガをしますよ~全治1ヶ月はかかります~」
晴、それは褒めているのか?
「まだ言うか、認めぬならもうよい。仲間のようにあの世にいくか、お前たち」
「きゃっ」
刀を振り上げる熊男、西蓮寺を慌てて止めた。
「ちょっと待てっ!!都築達がいうように僕はここにいる」
もう、熊男でいいよね。西蓮寺って顔じゃないし。熊男が振り返る。
極悪人も逃げ出しそうな強面、しかも頬から顎に掛けて斜めにはしる刀傷。
筋骨隆々といえば聞こえは良いけど、どう見ても筋肉ダルマだよ、あれは。
年も軽く四十はいってる。
なんか熊や猪の方が可愛く思えてきた。
この男が青髭鬼元帥こと、西蓮寺 直江に間違いない。
見るからに猛獣、見るからに冷徹で無情そうだ。
「さあ、僕の侍従と侍女を離してもらおうか」
「誰だ?」
「誰だって?僕は西蓮寺 直江、貴方の4人目の花嫁なる来栖 淡雪だ」
度肝を抜かれたのか目が飛び出しそうになって言葉もない熊男こと青髭鬼元帥、西蓮寺。
あれ?
これって主導権を握るいいチャンスじゃないか?
失態を責めて弱みを握る→話し合いに持ち込み脅す→円満離縁→晴れて家に帰れる。
やった!着いた早々になんというラッキー。
神は僕を見捨てなかった。
僕は威厳を全面に押し出し、西蓮寺を睨み、ひとつ咳払いをした。
「何も確かめずに思い込みだけで決めつけるなんて、貴方は馬鹿ですか。まがりなりにも大公でしょ、元帥でしょ。その貴方があろうことか確かめもせず、切捨てようとするなんて情けない」
「あ、いや・・・」
あたふたとする西蓮寺に、ぴしゃりと
「お黙りなさい!何を言い訳しているんですか、鬼元帥ともあろう方がみっともない!大公家の高貴なるお血筋ならばこそ、素直に己の非をお認めになってこそ、下々の者の模範です」
僕が腰に手をあて、やや胸を張って威圧感を出して相手を睨めつけていると、晴がひそひそと都築に話しているのが耳に入る。
“あれ、近江さんがよく淡雪様に仰ってる台詞です~”
“どうりで様になっていると思った。経験からくるものだったんだな”
“そうなんです~叱り飛ばされるのは、日常茶飯ですからね~淡雪様は”
“そんなにか?”
“叱られてない日を数えるほうが大変ですよ~お支度をされたにも拘わらず淡雪様、釣書で作った的に先の尖った髪飾りを投げて穴を空けて遊んでたんです~それを近江さんに見つかって、出立前まで叱り飛ばされてましたからねぇ~あれは憂さ晴らしですよ~”
“出立というのに何やら奥が騒がしい、別れを惜しんでいるのかと思ったら、そういうことか”
晴が力強く頷く。
晴、肯定するんじゃないよ。
ひそひそ話とはいえ、聞かれたらどうするんだよ。せっかくの僕の威厳もなにもが無くなるから少し黙ってて欲しいんだが。
しかも、憂さ晴らしってなんだよ。
「西蓮寺様、貴方は大公であり、元帥でいらっしゃいます。潔く己の非を認めなさい」
言い詰めると西蓮寺が何故か急に地面に片膝をついた。
えっ!鬼元帥といわれる西蓮寺の態勢を崩させるほどの怒気を出してたの?
大公に跪かせるなんてヤバくないか・・・調子にのってやり過ぎた?
どうしようと都築と晴に目を向ける。
僕の方を向いているふたりの顔色が悪い。
真っ青表情の都築は目を見開き固まっているし、晴はしきりと顎をクイクイとさせて合図をしている。
フォローしろってことか?
わかった。
「ま、まぁ反省は大事だよね。直ぐに反省できるのはいいことだし・・・僕だって反省をしている人間を責め立てるほど鬼じゃないからさ」
西蓮寺に立つように促すが、恐縮しきって立ち上がらない。
どうしよう・・・こんなに萎縮させるつもりじゃなかったんだけど。
焦る
「い、いまの大公の姿人々が見たら、きっと世間の悪評もきっと治まるだろうし・・・」
「ほう、世間の悪評とは何だ?」
背後からの声に
「知らないの?冷酷無比の青髭鬼元帥、鬼畜な快楽殺人者、嫁いだ者は犯され抜いた末、魂を吸われる。大公の強さと美しさはそれ故だったかな」
改めてこう並べると凄いわ、西蓮寺の噂。
自分の悪評を聞かされた西蓮寺はというと、流石に堪えたのか顔色が悪い。
おどろおどろしい話に都築は目を剥いて今にも失神しそうになっているし、晴は無言で叫び声をあげている。
器用だな、晴。
「そんな私の元によく嫁いできたな」
「はい?!」
小首をかしげて振り返ると、そこには仏頂面した先程の家令がいた。
「私がその青髭鬼元帥、西蓮寺直江だ」
ええっ??
あまりの驚愕に身体が後ろ向きに傾いだところを西蓮寺が抱き止めた。
端正な顔を不機嫌に歪めている西蓮寺と目が合う。
「うそっ!?」
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