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20 偽造
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「バイバイサリチル。こんにちはフェノル」
隣町に行くと決めたら早いもので、もうフェノルの街が見えてきている。
熊クエストが予想以上に金になったので、すぐに移動できたのだ。
今後の活動拠点はここになるだろう。
あのおばさまメイドはしばらくサリチルの街にいたが、屋敷に帰った。一応フェノルに行くと伝えておいたのでいつかまた会いにきてくれると嬉しいなと思いつつ馬車に揺られている。
「サリチルとフェノル間はそんなに離れてないんだね」
実はこの世界の馬車、想像以上に速いんです。
飛行機に乗ったら東京と大阪近いじゃん。みたいな感覚に陥るのと同じで、歩いたら結構な時間がかかるところを馬車が爆走してくれるお陰で半日とか一日とかで済んでいる。
「今度歩いてみろよ」
兄が意地悪言ってくる。
確かに僕が変なことを言ってしまったのだが、歩いたら1週間とかかかりそうな予感だ。特に僕なら。
「遠慮しとくよ」
そうこうしてるうちに街に入る。
また綺麗な街だな。前世の記憶に照らし合わせるならヨーロッパ、お洒落な感じ。
「海ある!!」
久しぶりに見た気がする。
元いた国も海はあるらしいのだが、あまり綺麗でもないし波もそうだが情勢が荒れている。らしい、、、
この目では見たことがない。
確か攻略対象にそこ出身のやつがいたような、、、まぁなんでもいっか。幸い世界の強制力とやらには出くわさないし、なんならすごく運がいい。全てがトントン拍子で進んでいる。
「家探ししろ」
えー、この景色見て何も思わないわけー???って思って兄の顔を見れば少し笑っている。これは兄も綺麗な街並みに感動しているのだろう、、、多分。
「ギルド行って冒険者向けの不動産屋教えてもらおう」
冒険者という職業の特性上、収入が安定しない。だから、一般的な不動産屋だと嫌がられることがあるらしい。
「冒険者カードの偽造は禁止されていますが、これでいいんですね?」
ギルドでカードを提出すると怪訝な顔をした受付嬢に言われた。
えぇ、、、
「あ?なんか文句あんのかよ」
兄がすぐに言い返す。
カードが謎の機械に通される。
そんな偽造とか多い地域なのか?
「しっ!失礼いたしました!!!!」
なんなんだこの人は。
凄い勢いで頭を下げられた。多分だが額が受付の机に当たっている。
「クエストの受注と不動産屋を教えてもらえませんか?」
別に金銭的な不利益を被ったわけじゃないから、この場はこれで済まそう。兄も別にどうでもいいって感じだし。
「短期間でBランクになられたのですね、、、不動産屋に関しては目の前の通り沿いにあるのは大体冒険者歓迎してくれてますよ。中心に向かって値段が上がっていくと考えたら大丈夫です」
隣町に行くと決めたら早いもので、もうフェノルの街が見えてきている。
熊クエストが予想以上に金になったので、すぐに移動できたのだ。
今後の活動拠点はここになるだろう。
あのおばさまメイドはしばらくサリチルの街にいたが、屋敷に帰った。一応フェノルに行くと伝えておいたのでいつかまた会いにきてくれると嬉しいなと思いつつ馬車に揺られている。
「サリチルとフェノル間はそんなに離れてないんだね」
実はこの世界の馬車、想像以上に速いんです。
飛行機に乗ったら東京と大阪近いじゃん。みたいな感覚に陥るのと同じで、歩いたら結構な時間がかかるところを馬車が爆走してくれるお陰で半日とか一日とかで済んでいる。
「今度歩いてみろよ」
兄が意地悪言ってくる。
確かに僕が変なことを言ってしまったのだが、歩いたら1週間とかかかりそうな予感だ。特に僕なら。
「遠慮しとくよ」
そうこうしてるうちに街に入る。
また綺麗な街だな。前世の記憶に照らし合わせるならヨーロッパ、お洒落な感じ。
「海ある!!」
久しぶりに見た気がする。
元いた国も海はあるらしいのだが、あまり綺麗でもないし波もそうだが情勢が荒れている。らしい、、、
この目では見たことがない。
確か攻略対象にそこ出身のやつがいたような、、、まぁなんでもいっか。幸い世界の強制力とやらには出くわさないし、なんならすごく運がいい。全てがトントン拍子で進んでいる。
「家探ししろ」
えー、この景色見て何も思わないわけー???って思って兄の顔を見れば少し笑っている。これは兄も綺麗な街並みに感動しているのだろう、、、多分。
「ギルド行って冒険者向けの不動産屋教えてもらおう」
冒険者という職業の特性上、収入が安定しない。だから、一般的な不動産屋だと嫌がられることがあるらしい。
「冒険者カードの偽造は禁止されていますが、これでいいんですね?」
ギルドでカードを提出すると怪訝な顔をした受付嬢に言われた。
えぇ、、、
「あ?なんか文句あんのかよ」
兄がすぐに言い返す。
カードが謎の機械に通される。
そんな偽造とか多い地域なのか?
「しっ!失礼いたしました!!!!」
なんなんだこの人は。
凄い勢いで頭を下げられた。多分だが額が受付の机に当たっている。
「クエストの受注と不動産屋を教えてもらえませんか?」
別に金銭的な不利益を被ったわけじゃないから、この場はこれで済まそう。兄も別にどうでもいいって感じだし。
「短期間でBランクになられたのですね、、、不動産屋に関しては目の前の通り沿いにあるのは大体冒険者歓迎してくれてますよ。中心に向かって値段が上がっていくと考えたら大丈夫です」
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