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第三十九話 特許
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「こんにちわー」
エナドリ回復薬を置いているという噂のある薬屋に来た。
「いらっしゃい」
意外にも優しそうな婆さんがいた。
「本当に置いてあるじゃん、、、」
ついついボソッと呟いてしまう。
「お兄さんもそれ目当てかい?最近人気でねぇよう売れとるんでな、欲しい言うていろんな店舗回るそうな」
へぇ。俺のエナドリ回復薬そんなことになってんだ。
「そうなんですよ~。これ、お母さんが作ったんですか?」
「いやいや、卸してくれるところがあってな」
やっぱりか。聞いた話ではいくつか店舗で見かけたと言っていた。ただ、作っているのが俺なので在庫が豊富にあるわけではないらしい。
実際この店舗にも2本しか売ってないし。5本ぐらい仕入れたのだろうか?
1日に作る量が50本いかないぐらいだし、6店舗ぐらいに出回っているのだろうか?一人3、4本、多い人は5、6本買って行くからやっぱり誰が業者かはわからないな。
「買っていきますね」
銅貨6枚、、、
高!
一本2倍はしてるじゃん。本物かどうか確かめるためにも飲まないと仕方がない。
一口飲む。
炭酸は少し抜けているが、間違いなく俺が作った味だ。
効果も似ている。
うーん、転売はダメだよな。
その足でギルドに向かう。
全くトラブルばっかり。ギルドに向かう途中で自分の店により、リクにギルドに行くことを伝える。
最近はリクが店を上手いことやってくれてる。
薬師ギルド、こんな時に活躍してくれないと、会員代払い損だよな。そんな思いながらギルドの扉を開ける。
前と変わらず清潔感があり、静かだ。
受付に向かう。
「はい。どうなさいましたか?」
受付の対応はいいんだけどな、上があんなんじゃなぁ苦労するだろうなぁ。
「ちょっと相談と言いますか、、、最近うちの品物が転売されてるみたいで」
「あらー」
他人事かよw
「なにか対応を打ってもらうことは出来ないでしょうか?」
さっきの'あらー'からしてなんとなく頼りない気がする、
「はい、、、出来なくはないです。一応調査はしますね。ただ、転売はちょくちょく発生してるんですが、あまり解決できてないんですよ」
そうだろうな。前世でもイマイチ解決できてなかったもんな。法整備してしまえば減るとは思うけど。
「そうですか」
「一つ方法がありまして、、、ギルド長が経営する店に製品を登録するという方法がありますね。特許みたいなものなのですが」
特許か。
そう言われると聞こえはいいんだが、アイツが関わることだからイマイチ信用できない。
「どんなシステムか教えてもらってもいいですか?」
受付嬢がゴソゴソと資料を掻き分ける。
エナドリ回復薬を置いているという噂のある薬屋に来た。
「いらっしゃい」
意外にも優しそうな婆さんがいた。
「本当に置いてあるじゃん、、、」
ついついボソッと呟いてしまう。
「お兄さんもそれ目当てかい?最近人気でねぇよう売れとるんでな、欲しい言うていろんな店舗回るそうな」
へぇ。俺のエナドリ回復薬そんなことになってんだ。
「そうなんですよ~。これ、お母さんが作ったんですか?」
「いやいや、卸してくれるところがあってな」
やっぱりか。聞いた話ではいくつか店舗で見かけたと言っていた。ただ、作っているのが俺なので在庫が豊富にあるわけではないらしい。
実際この店舗にも2本しか売ってないし。5本ぐらい仕入れたのだろうか?
1日に作る量が50本いかないぐらいだし、6店舗ぐらいに出回っているのだろうか?一人3、4本、多い人は5、6本買って行くからやっぱり誰が業者かはわからないな。
「買っていきますね」
銅貨6枚、、、
高!
一本2倍はしてるじゃん。本物かどうか確かめるためにも飲まないと仕方がない。
一口飲む。
炭酸は少し抜けているが、間違いなく俺が作った味だ。
効果も似ている。
うーん、転売はダメだよな。
その足でギルドに向かう。
全くトラブルばっかり。ギルドに向かう途中で自分の店により、リクにギルドに行くことを伝える。
最近はリクが店を上手いことやってくれてる。
薬師ギルド、こんな時に活躍してくれないと、会員代払い損だよな。そんな思いながらギルドの扉を開ける。
前と変わらず清潔感があり、静かだ。
受付に向かう。
「はい。どうなさいましたか?」
受付の対応はいいんだけどな、上があんなんじゃなぁ苦労するだろうなぁ。
「ちょっと相談と言いますか、、、最近うちの品物が転売されてるみたいで」
「あらー」
他人事かよw
「なにか対応を打ってもらうことは出来ないでしょうか?」
さっきの'あらー'からしてなんとなく頼りない気がする、
「はい、、、出来なくはないです。一応調査はしますね。ただ、転売はちょくちょく発生してるんですが、あまり解決できてないんですよ」
そうだろうな。前世でもイマイチ解決できてなかったもんな。法整備してしまえば減るとは思うけど。
「そうですか」
「一つ方法がありまして、、、ギルド長が経営する店に製品を登録するという方法がありますね。特許みたいなものなのですが」
特許か。
そう言われると聞こえはいいんだが、アイツが関わることだからイマイチ信用できない。
「どんなシステムか教えてもらってもいいですか?」
受付嬢がゴソゴソと資料を掻き分ける。
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