薬師、奴隷を買う、、、ん?奴隷に襲われるってどういうこと!?

さえ

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第三十三話 オコノミヤキ(リク視点)

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(リク視点)
やっぱり不思議な奴だなあ。
リョウが毒があることで有名な草から回復の草までを机の上に並べて、迷いもせず次々と選んでいく。つい先日まで、自分のスキルも知らなかったような人がまるで職人のような動きをしている。

職人が働いている姿を見るのは楽しい。

それは、かなりの手際で作業するリョウにも当てはまっていて、鍋を7色に変えながら調合する姿は美しかった。

一通りの作業を終えたのか、リョウは鍋の液体をビンに移し替え、レイゾウコとかいう箱にそれを入れた。中にドライアイスを入れるとこで冷たくできるそうだ。







リョウに連れられて商店街に来た。
オレは奴隷らしく荷物持ち、ともならず、リョウが荷物を持ち、その横を歩いているだけ。

「、、、、荷物持つ」

べ、別にリョウが重たそうとか思ってないからな。奴隷として、主人に荷物を持たせるのはどうかと思ったからだ。






「風呂沸かしてきてくれない?その間にご飯用意するから」

「チッ」
舌打ちしてしまった。
自分でも何故だか分からない。謎の距離感を感じるからなのか、奴隷扱いに思えるのか、、、、言われる前に動きたいと思ってしまうからか。少なくとも奴隷以上の待遇、友達、同居人のような扱いである。それ以上の待遇を求めるのか?
いや、これで満足だ。、、、と思う。





この風呂、リョウのこだわりでデカいんだよなぁ。沸かすの時間かかるし、洗うの大変だし、お湯作るのに魔力ごっそり持ってかれるし。こんな広いの絶対要らねーだろ。



とりあえず給湯器に魔力を注ぎ終えた。

ぐぅ

いい匂いだな。
いや、これ石けんの匂いじゃねーんだよな。
お腹が減る匂いだ。




部屋に戻るとリョウがオコノミヤキとか言う料理を作っていた。

リョウは箸とか言う棒を2本使って上手く食べている。真似しようとするがかなり難しい。とりあえずナイフとフォークを使って食べた。
美味しい、、、、リョウが連れて行ってくれた高級な店より美味しい。味ならそら高級な店かも知れねえが、何故だかこっちの方が美味しい。


洗い物は自分でしよう。リョウが風呂場に石鹸を置きに行くと言ったので洗い物をした。
魔法使えば皿洗いなんてすぐなんだよな。リョウは水魔法は使えないそうなので風魔法をめっちゃ応用している。本当にセンスに長けていて器用なやつだ。

風呂場から戻ってきたリョウが皿洗いを手伝うとか言い出したので、適当に断った。







ん?今なんて?

いや聞こえていた。聞き間違えでなければ、「風呂場あれだけ広いんだし一緒に入らない?」って聞こえた。


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