薬師、奴隷を買う、、、ん?奴隷に襲われるってどういうこと!?

さえ

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第十八話 家探し

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「どうしても風呂とトイレは別がいい。っていうか風呂が欲しい!湯船に浸かりたい!」
これだけは譲れない。

「どんだけ贅沢したいんだ」
リクが呆れたって顔をする。

「風呂は贅沢品じゃない!生活必需品だ!」
日本人が風呂のない生活を考えられるだろうか?

「オレは不動産屋じゃねぇから知らねぇけど、貴族の屋敷でもねぇとシャワーしかねぇぞ」

ガーン

「プハッ」

声に出てたらしい。

「なんとしても探し出す!いくらでも出そう」

「そこまで言うなら建てりゃいいんじゃ、、」
そうだな。確かにリクの言う通りだ。

「いつかはね。王都の外、薬屋がないような田舎に建てたい」



数分後、不動産屋のおじさんと同じ会話をすることになる。

「少なくとも若い冒険者が一人で住むような物件に湯船はないわい。貴族とは言わんでも、商会を持ってるとかそれなりの家柄の人が住むような家になるやろな。ま、探せばある」


うーん。多分一軒家になるってことだよね。
まぁ店やるし、一軒家はありか。

「できれば一階部分が店みたいになってるところがいいな」

「兄ちゃんそりゃ難易度がぁがるぜ?」
とか言いながらおじさんが資料をペラペラめくる。


「将来的に薬屋のないような田舎で店をやりたいんだけど、いい土地知らないですか?」
暇だったのでおじさんに聞く。

「そりゃ王都からでりゃそんなところで溢れかえっとるわい。でもおすすめはこっから東にいって2日ぐらいのところかな。俺の出身地だ。先日、領主が失踪したとか聞いたがな」

「っ!」
リクが少し驚いたように見える。

「どうかした?」

「いや、なんでもねー」
リクも知っている場所なのだろうか?

「じゃいつかはそこに行こうかなぁ」
まずは薬師、錬金術師としてノウハウを身につけないとダメだよな。




「お?これなんてどうだい」
おじさんがある一枚の紙を渡してくる。


「王都の外側で若干所得が低い人たちが多いが、自然も豊かでのんびり店をやるならいいんじゃないか?」
おじさんが横から言ってくる。

「見に行ってみたい」
まぁみてからじゃないと流石に決めれないよね。

「リクはどう思う?」

「別にいいんじゃないか?」

「よっしゃーじゃ今から内見に行くか」
おじさんが椅子から立ち上がり伸びをした。











王都の外側、不動産屋から大体2、30分ぐらい歩いた所。
今いる場所だ。


「この家、、、ですか?」
人が住んでないと家ってこうなるんだな。

「オレはここの掃除するの嫌だぞ」
リクに頼もうとしたことをあらかじめ断られる。

「、、、わかった。ただ、手伝っては欲しい」

「チッ、」

ねぇ舌打ちした?

別に倒壊してるとかそんなわけでは無いが、埃が積もっていて窓もくすんでいる。

「今からここに入るんだよなぁ、、、」









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