15 / 62
第十五話 いざ冒険へ
しおりを挟む
リクと冒険の装備屋さんに来た。
リクは奴隷になる前、Bランクの冒険者だったらしい。
結構心強い。
奮発してリクにいい装備を買った。リクの装備は俺の命に直結するしね。
「おまっ、普通奴隷にこんなの着せるか??俺の冒険者全盛期よりいい装備じゃねぇか」
「いいのいいの。自分のためだから。早速だけど薬草採集に行ってみたい」
またギルドに来た。
「奴隷の登録ですね」
例のやる気のない受付嬢に奴隷の登録をお願いした。
奴隷登録は経験値の配分時に使えるらしい。登録していないとリクが倒した経験値はリクに行く。
経験値はランクを上げる時に必要だそうだ。
リクは元はBランクの冒険者だったらしいが、身分を剥奪されているので当時のカードを引き継ぐことはできないと断られた。
俺はカードを提出する。
「ステータスの登録もまとめてなさいますか?追加料金が発生することになってしまいますが」
受付嬢にそう聞かれた。
「どうする?」
「別にいい。スキルは分かってるし、体力も魔力も感覚でわかる」
「ステータスは結構です」
そう言ってギルドでの処理を終えた。
リク曰く、森でも俺を守れるぐらいの自信があるそうなので、今回は森に行くことにした。
また例の草原を歩く。
一応スキルを使って周りの草を確認しているが、目新しいものは特に見つからなかった。
「なぁ。お前の魔力、オレの記憶が正しければ高かったと思うんだが、本当に使ったことねぇのか?初級魔法とか」
リクが聞いてきた。
「ないよ。どうやって使うの?」
「そうだな、適当に火でろーみたいに念じてみれば?」
面倒そうに言われた。
適当に言ってることはなんとなく察したのでこちらも適当に念ずる。
「火でろー」
火ってなんだっけ?有機物が酸化してるんだっけ?
水素は流石に危ないよな。メタンとかなら上空にあるのか?
とか適当なことを考えていた。
ボワッ
あっつ
「は?
マジかお前。一生かかっても使えねぇ奴がいるのに」
「今のって魔法だよね!?」
「ああ。初心者くせぇけどな。でもお前はおかしいぞ。詠唱とかせずにそんなのができるって。前言ってた念ずるだけってお前に限っては間違っちゃいねぇのかもな」
「また今度ちゃんと教えてほしい」
森の中に入っていく。
草原では見なかった草もある。
「どうしたらいいんだ?どの辺で採集したいとがあれば言え」
「あ、じゃあこの辺で」
ちょうど振り返っても草原が見えない程度のところでリクに言った。
とりあえず見つけた草は食べる。
もしゃもしゃ
「なぁ頭がおかしくなったのか?突然草を食い始めるなんて」
ちがうわ!
「スキルの関係で知らない草は食べないと分からないんだ。一回食べたらなんの草かみただけでわかるようになる。そこにある薬草取っといて、多分回復薬に使えるから」
「これか?」
「そうそれ」
リクが足下に生えていた薬草を取る。
「それ、どうにかして保管しておいて」
その辺の草を'もしゃり'ながら言った。
「どうにかって、、、『アイテムボックス』」
うわー魔法だー。
リクは奴隷になる前、Bランクの冒険者だったらしい。
結構心強い。
奮発してリクにいい装備を買った。リクの装備は俺の命に直結するしね。
「おまっ、普通奴隷にこんなの着せるか??俺の冒険者全盛期よりいい装備じゃねぇか」
「いいのいいの。自分のためだから。早速だけど薬草採集に行ってみたい」
またギルドに来た。
「奴隷の登録ですね」
例のやる気のない受付嬢に奴隷の登録をお願いした。
奴隷登録は経験値の配分時に使えるらしい。登録していないとリクが倒した経験値はリクに行く。
経験値はランクを上げる時に必要だそうだ。
リクは元はBランクの冒険者だったらしいが、身分を剥奪されているので当時のカードを引き継ぐことはできないと断られた。
俺はカードを提出する。
「ステータスの登録もまとめてなさいますか?追加料金が発生することになってしまいますが」
受付嬢にそう聞かれた。
「どうする?」
「別にいい。スキルは分かってるし、体力も魔力も感覚でわかる」
「ステータスは結構です」
そう言ってギルドでの処理を終えた。
リク曰く、森でも俺を守れるぐらいの自信があるそうなので、今回は森に行くことにした。
また例の草原を歩く。
一応スキルを使って周りの草を確認しているが、目新しいものは特に見つからなかった。
「なぁ。お前の魔力、オレの記憶が正しければ高かったと思うんだが、本当に使ったことねぇのか?初級魔法とか」
リクが聞いてきた。
「ないよ。どうやって使うの?」
「そうだな、適当に火でろーみたいに念じてみれば?」
面倒そうに言われた。
適当に言ってることはなんとなく察したのでこちらも適当に念ずる。
「火でろー」
火ってなんだっけ?有機物が酸化してるんだっけ?
水素は流石に危ないよな。メタンとかなら上空にあるのか?
とか適当なことを考えていた。
ボワッ
あっつ
「は?
マジかお前。一生かかっても使えねぇ奴がいるのに」
「今のって魔法だよね!?」
「ああ。初心者くせぇけどな。でもお前はおかしいぞ。詠唱とかせずにそんなのができるって。前言ってた念ずるだけってお前に限っては間違っちゃいねぇのかもな」
「また今度ちゃんと教えてほしい」
森の中に入っていく。
草原では見なかった草もある。
「どうしたらいいんだ?どの辺で採集したいとがあれば言え」
「あ、じゃあこの辺で」
ちょうど振り返っても草原が見えない程度のところでリクに言った。
とりあえず見つけた草は食べる。
もしゃもしゃ
「なぁ頭がおかしくなったのか?突然草を食い始めるなんて」
ちがうわ!
「スキルの関係で知らない草は食べないと分からないんだ。一回食べたらなんの草かみただけでわかるようになる。そこにある薬草取っといて、多分回復薬に使えるから」
「これか?」
「そうそれ」
リクが足下に生えていた薬草を取る。
「それ、どうにかして保管しておいて」
その辺の草を'もしゃり'ながら言った。
「どうにかって、、、『アイテムボックス』」
うわー魔法だー。
22
お気に入りに追加
2,237
あなたにおすすめの小説



婚約破棄されたショックで前世の記憶&猫集めの能力をゲットしたモブ顔の僕!
ミクリ21 (新)
BL
婚約者シルベスター・モンローに婚約破棄されたら、そのショックで前世の記憶を思い出したモブ顔の主人公エレン・ニャンゴローの話。
スキル盗んで何が悪い!
大都督
ファンタジー
"スキル"それは誰もが欲しがる物
"スキル"それは人が持つには限られた能力
"スキル"それは一人の青年の運命を変えた力
いつのも日常生活をおくる彼、大空三成(オオゾラミツナリ)彼は毎日仕事をし、終われば帰ってゲームをして遊ぶ。そんな毎日を繰り返していた。
本人はこれからも続く生活だと思っていた。
そう、あのゲームを起動させるまでは……
大人気商品ワールドランド、略してWL。
ゲームを始めると指先一つリアルに再現、ゲーマーである主人公は感激と喜び物語を勧めていく。
しかし、突然目の前に現れた女の子に思わぬ言葉を聞かさせる……
女の子の正体は!? このゲームの目的は!?
これからどうするの主人公!
【スキル盗んで何が悪い!】始まります!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

BlueRose
雨衣
BL
学園の人気者が集まる生徒会
しかし、その会計である直紘は前髪が長くメガネをかけており、あまり目立つとは言えない容姿をしていた。
その直紘には色々なウワサがあり…?
アンチ王道気味です。
加筆&修正しました。
話思いついたら追加します。
その男、有能につき……
大和撫子
BL
俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか?
「君、どうかしたのかい?」
その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。
黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。
彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。
だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。
大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?
更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる