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第四十一話 軋み
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風ふけー
体から何かが吸い取られる感覚。このまま吸い取られたら、死んでしまいそうな、、、生命力みたいなのが、減る感覚がした。
「ちょっと、、、え、やば」
詠唱なんて知らないからただただイメージしただけだった。それだけだった。
ギギギギ
船の軋む音がする。
「何かに掴まって!」
リーズが叫ぶ。
「おい、何してくれたんだー?」
船の乗組員のおっさんがどこかから叫んで聞いてくる。
俺も咄嗟に掴まった。
最初は微風だった。段々と強くなる。
「えっ?」
収まらない。どんどん風が強くなる。
船はギシギシと音を立ててその風を拾っていく。
「これならすぐに着きそうね」
加速が止まらない。
「しばらく魔法が収まらなさそうだから中はいらない?」
リーズが叫ぶ。
「そうしたいんだけど、行ける?」
こんな揺れまくる船で動けるか?
離陸する時の飛行機みたいな挙動をしている。
「気合いよ!」
波を突き破って進んでいるのか幸い横揺れはあまりない。
「よっしゃ!」
気合を入れて船内へ続く扉の方へ走った。
リーズも後を続いてきているようだ。
二人で扉の中に飛び込んだ。
「面白い魔法を使うわね。どれだけ魔力持ってるのよ」
「え、あれって俺がやったんですか?魔力というか、何か変なものが抜けていく感覚はありましたけど、、、」
こんなお決まりな会話をすることになるとは。
「立派な魔法よ。それもすごい規模の」
体から何かが吸い取られる感覚。このまま吸い取られたら、死んでしまいそうな、、、生命力みたいなのが、減る感覚がした。
「ちょっと、、、え、やば」
詠唱なんて知らないからただただイメージしただけだった。それだけだった。
ギギギギ
船の軋む音がする。
「何かに掴まって!」
リーズが叫ぶ。
「おい、何してくれたんだー?」
船の乗組員のおっさんがどこかから叫んで聞いてくる。
俺も咄嗟に掴まった。
最初は微風だった。段々と強くなる。
「えっ?」
収まらない。どんどん風が強くなる。
船はギシギシと音を立ててその風を拾っていく。
「これならすぐに着きそうね」
加速が止まらない。
「しばらく魔法が収まらなさそうだから中はいらない?」
リーズが叫ぶ。
「そうしたいんだけど、行ける?」
こんな揺れまくる船で動けるか?
離陸する時の飛行機みたいな挙動をしている。
「気合いよ!」
波を突き破って進んでいるのか幸い横揺れはあまりない。
「よっしゃ!」
気合を入れて船内へ続く扉の方へ走った。
リーズも後を続いてきているようだ。
二人で扉の中に飛び込んだ。
「面白い魔法を使うわね。どれだけ魔力持ってるのよ」
「え、あれって俺がやったんですか?魔力というか、何か変なものが抜けていく感覚はありましたけど、、、」
こんなお決まりな会話をすることになるとは。
「立派な魔法よ。それもすごい規模の」
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完結しました。ありがとうございました。
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