異世界でケモミミを追いかけて

さえ

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第三十五話 迷惑料

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「お客様にご迷惑をおかけしました。こちらは迷惑料です。どうぞお受け取りください」

「いいですよそんな。自分の身を守ったのみですよ」

「いえいえそんなわけには。護衛料込みのお金をいただいているので。はいはい受けっとって受け取って」

無理矢理押し付けられる形でお金を受け取った。

「冒険者カードの経験値還元しますね」
御者さんはそういうと僕とジャック、魔法使いと僧侶の冒険者カードを受け取るとギルドで見たのと同じハンコのようなものを押し付けた。
————————————————
ジャック・パニガーレ
Lv.2
Exp.20/60
討伐履歴:

HP:1290/1290
MP:390/390
————————————————
ハスク・スヴァルトピレン
Lv.2
Exp.10/60
討伐履歴:

HP:790/790(~~~無効)
MP:2100/~~~
————————————————

「先程はお二人の戦い様にびっくりしたわ。私はリーズ・ウィーデル。よろしくね」

「私はレーシェル・コリーテ。マニータ教の筆頭司教をさせていただいてます」

「って言ってもこいつの宗教信者がほとんどいないから司教はレーコだけなんだけどね。なんせこの子の崇める神はむ・・」

「『ウィザーブラスト』私たちの偉大なジャネット様の個性をそんな風に言うなんて、今日一日それで反省しなさい」
リーズを見るとさっきまであった大きな胸は綺麗さっぱりなくなって胸元がはだけていた。

「・・・僕はハスク・スヴァルトピレン。よろしく」

「スヴァルトピレン・・・まさか」
レーシェルが小声で呟く。

「どうした?」

「いや」
そう言うと、みんなジャックの方を見た。
「ジャックだ」
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