異世界でケモミミを追いかけて

さえ

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第三十四話 回復

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「他に怪我人はいませんか?」
馬車で同席した僧侶が治癒魔法をかける。
相当な腕なんだろう。リザードに引っ掻かれた護衛もみるみる回復する。

「あなたは・・・」
突然俺の方へ向くと何か思うことがあるような目を向けてきた。

確か僧侶の使う神聖魔法を喰らえば俺はダメージを受ける。最悪死ぬ。
「ど、どうかしましたか?」

やばい。悪魔って勘づかれたか?
なぜか彼女には見通す力が使えない。

「いえ・・・
   皆様お疲れ様でした」

「ふぁー疲れたー。レーコちょっと回復魔法頼むわ」

「リーズは何も怪我してないじゃない」

「ジャックもお疲れさん」

「おうよ」
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