異世界でケモミミを追いかけて

さえ

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第二十三話 宿選び

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「これからどうする予定?」

酒場で思いっきり食べたあと、俺はジャックに尋ねた。

「宿で寝る。明日は馬車に乗ってもっと北を目指すつもりだ」

「宿はどうするの?」

「今から聞く、落ち着け」
そう言ってジャックは受付へ向かう。

「どうなさいましたか?」
毎度お馴染みの、マニュアル通りの受付対応だ。

「宿を紹介してほしいのだが」

「宿ですね。何日間の滞在のご予定でしょうか?」

「最高でも1週間だ」

受付嬢は1週間ですね、と復唱した後足元のバインダーを器用に跳ね上げた。

「1週間まででしたら、こちらの通りになります。当日のご予約ですと、すでに満室になっているおそれがありますのでご了承ください」
そう前置きした後、受付嬢はいくつかの宿の説明をしてくれた。

1つ目はそれほど高くなく、それなりに綺麗で冒険者から人気の宿。ただ、満室の可能性が高いそうだ。

2つ目はかなり安く、駆け出し冒険者から人気の宿。ただ建物は年季が入っていて、なんのサービスもない素泊まりになるそうだ。

3つ目は高いが、清潔かつ綺麗で下級貴族も泊まる宿。綺麗なのはもちろん朝食も付きサービスも抜群に良いそうだ。安い宿の5倍の値段はするが・・・

「助かった」

「結局どうする?」

「今日は討伐報酬も貰ったし、高いところでいいだろう。人気のあるとこに行って満室でも困る」
受付嬢からも3つ目の宿なら確実に空いているだろうと言われ、その宿に決めた。
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