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第二十一話 巻き上げ
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「財布を落とすとは不用心ですね。飯代どうするつもりだったんですか?」
「え?あっ俺の財布」
そう言って俺の手から財布を取ろうとしたのをひょいっとかわす。
「ただって訳にはいきませんよ?いくら払えます?」
「おまえよぉ・・・良いのか?この俺様にそんな態度で」
「ボス、ここはギルド内っス。暴れたらまた冒険者カード剥奪になりますよ?」
眉尻を吊り上げて迫ってくるリーダーらしき男を、取り巻きが嗜めようとする。
「3万と6400モルでどうでしょう?」
俺は財布をチラつかせて言う。
そう、この金額は彼の今日の報酬から宿代と飯代を引いた金額だ。
「おまえ、ふざけるなよ?」
あぁ悪感情が美味い。ちなみに自分に向けられた悪感情でないと食べることはできない。
「良いんですよ?別に払わなくったって。確か3日前にお母さ・・・」
「わ、わっ分かったからやめろ!払うから!」
俺はこいつの隠し事を、見通した。ちなみにこの国では、平民の盗みや詐欺、恐喝程度では誰も動じないらしい。
「毎度あり」
そう言って財布から金を抜き取り、放り投げるように渡した。
「え?あっ俺の財布」
そう言って俺の手から財布を取ろうとしたのをひょいっとかわす。
「ただって訳にはいきませんよ?いくら払えます?」
「おまえよぉ・・・良いのか?この俺様にそんな態度で」
「ボス、ここはギルド内っス。暴れたらまた冒険者カード剥奪になりますよ?」
眉尻を吊り上げて迫ってくるリーダーらしき男を、取り巻きが嗜めようとする。
「3万と6400モルでどうでしょう?」
俺は財布をチラつかせて言う。
そう、この金額は彼の今日の報酬から宿代と飯代を引いた金額だ。
「おまえ、ふざけるなよ?」
あぁ悪感情が美味い。ちなみに自分に向けられた悪感情でないと食べることはできない。
「良いんですよ?別に払わなくったって。確か3日前にお母さ・・・」
「わ、わっ分かったからやめろ!払うから!」
俺はこいつの隠し事を、見通した。ちなみにこの国では、平民の盗みや詐欺、恐喝程度では誰も動じないらしい。
「毎度あり」
そう言って財布から金を抜き取り、放り投げるように渡した。
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