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第十三話 ジャックの身分
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「俺の名前は、ジャック・パニガーレだ」
「はい」
「・・・その態度、やっぱり知らなかったか。教えてやる。俺はこんなナリしてっけど、一応貴族なんだよ。ま、次男だけどな」
ジャックはそう前置きしてからさらにデカい事実をさらっと言ってしまった。
「自分で言うのもなんだが、パニガーレはボロニア王国の公爵家だ」
「しっ失礼しました」
やばいだろ。公爵とか言ってた?早速追われる羽目になったらおっかない。
「だから敬語はやめろって言ってんだろ。もっとも、もう貴族とは名乗れないし、名乗らない」
「え?」
「まぁ単純に貴族の生活に嫌気がさして家出してきたんだよ」
「そうなんだ」
「別に戻ろうと思えば戻れるくらいには話し合ってきたけどな」
「今向かってる国に着いたらどうするの?」
「身分を隠す以上、とりあえず冒険者になるしかないんだよ。手持ちの金もそこまで多くはない。その後は成り行きだ」
俺も悪魔である以上ののほほんと職に就けるとは思っていない。
「俺も冒険者なります」
「やめておけ。お前みたいなヒョロイやつ、、、そういやあの時魔法を使ったのか?サンドワームが変だったが」
「まぁそうかな」
「まぁいい。好きにしたらいい」
「はい」
「・・・その態度、やっぱり知らなかったか。教えてやる。俺はこんなナリしてっけど、一応貴族なんだよ。ま、次男だけどな」
ジャックはそう前置きしてからさらにデカい事実をさらっと言ってしまった。
「自分で言うのもなんだが、パニガーレはボロニア王国の公爵家だ」
「しっ失礼しました」
やばいだろ。公爵とか言ってた?早速追われる羽目になったらおっかない。
「だから敬語はやめろって言ってんだろ。もっとも、もう貴族とは名乗れないし、名乗らない」
「え?」
「まぁ単純に貴族の生活に嫌気がさして家出してきたんだよ」
「そうなんだ」
「別に戻ろうと思えば戻れるくらいには話し合ってきたけどな」
「今向かってる国に着いたらどうするの?」
「身分を隠す以上、とりあえず冒険者になるしかないんだよ。手持ちの金もそこまで多くはない。その後は成り行きだ」
俺も悪魔である以上ののほほんと職に就けるとは思っていない。
「俺も冒険者なります」
「やめておけ。お前みたいなヒョロイやつ、、、そういやあの時魔法を使ったのか?サンドワームが変だったが」
「まぁそうかな」
「まぁいい。好きにしたらいい」
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