10 / 41
第十話 戦い
しおりを挟む
「だから早く逃げろと言っているd」
「危ないっ」
俺は次の攻撃が捕食であると予知した。
魔力を使いすぎてだるくなっている身体を走らせ獣人を突き飛ばす。そして自分も回避に移る。
回避はできたものの砂に潜り込むサンドワームの勢いに巻き込まれ吹き飛ばされた。
空中で思考を巡らせる。確かディアベルに悪魔の能力ならなんでも使えると言っていた。「確か周囲の生命力を奪う能力があるとかいっていた」
決して綺麗とはいえない着地(落下)をした後、砂の中に潜むサンドワームの生命力を吸うことをイメージしながら砂に手をつこむ。
「さっきから死にてーのかお前は」
「どうやったらトドメをさせる?」
地面から少しずつサンドワームのものであろう生命力を吸う。さっきから思うのだが、サンドワームの生命力はエナジードリンクのような味がする。飲めなくはないが美味しくない。もちろん冷えてないし炭酸もない。
「あいつは頭部以外ならナイフでも刃が通るくらい柔らかい。地面から全身出ていれば俺でもトドメをさせる」
「分かった。地面から出せばいいんだな」
俺はそう答えてより生命力を吸い上げる。イメージはエナドリの一気飲みだ。
「うぉぇ」
胃は存在しないが胃に溜まる。胃もたれ待ったなしだ。
一気に吸い上げられるのに辛くなったのかびっくりしたのかはわからないが、砂の中からサンドワームが勢いよく出てきた。
俺はさらに吸う。
サンドワームが砂上でのたうち回る。
「今だ!」
「分かってる」
獣人がナイフを抜きサンドワームののたうち回る体次々と傷をつける。
俺は獣人君から生命力を吸わないように注意しながら能力を使い続ける。
しばらくすると、生命力を吸われ尽くしたのか、失血したのかはわからないが動かなくなった。
「・・・怪我はねーか?」
「特に・・・獣人さんは?」
「俺はなんともねぇ。あのよ、その、助けてくれてありがとよ。
あと、その獣人さんってのはやめろ。俺はジャックだ。あと俺は犬じゃねぇぞ。狼だ」
「ジャックさんですね。こちらこそ、助けていただいてありがとうございます」
「呼び捨てでいい」
「え?」
「呼び捨てにするか様付けで呼べ!あと硬い口調もいらん」
「ならお言葉に甘えて。僕はハスク・スヴァルトピレン」
俺は早速ディアベル・スヴァルトピレンにつけてもらった名前を名乗る。
「危ないっ」
俺は次の攻撃が捕食であると予知した。
魔力を使いすぎてだるくなっている身体を走らせ獣人を突き飛ばす。そして自分も回避に移る。
回避はできたものの砂に潜り込むサンドワームの勢いに巻き込まれ吹き飛ばされた。
空中で思考を巡らせる。確かディアベルに悪魔の能力ならなんでも使えると言っていた。「確か周囲の生命力を奪う能力があるとかいっていた」
決して綺麗とはいえない着地(落下)をした後、砂の中に潜むサンドワームの生命力を吸うことをイメージしながら砂に手をつこむ。
「さっきから死にてーのかお前は」
「どうやったらトドメをさせる?」
地面から少しずつサンドワームのものであろう生命力を吸う。さっきから思うのだが、サンドワームの生命力はエナジードリンクのような味がする。飲めなくはないが美味しくない。もちろん冷えてないし炭酸もない。
「あいつは頭部以外ならナイフでも刃が通るくらい柔らかい。地面から全身出ていれば俺でもトドメをさせる」
「分かった。地面から出せばいいんだな」
俺はそう答えてより生命力を吸い上げる。イメージはエナドリの一気飲みだ。
「うぉぇ」
胃は存在しないが胃に溜まる。胃もたれ待ったなしだ。
一気に吸い上げられるのに辛くなったのかびっくりしたのかはわからないが、砂の中からサンドワームが勢いよく出てきた。
俺はさらに吸う。
サンドワームが砂上でのたうち回る。
「今だ!」
「分かってる」
獣人がナイフを抜きサンドワームののたうち回る体次々と傷をつける。
俺は獣人君から生命力を吸わないように注意しながら能力を使い続ける。
しばらくすると、生命力を吸われ尽くしたのか、失血したのかはわからないが動かなくなった。
「・・・怪我はねーか?」
「特に・・・獣人さんは?」
「俺はなんともねぇ。あのよ、その、助けてくれてありがとよ。
あと、その獣人さんってのはやめろ。俺はジャックだ。あと俺は犬じゃねぇぞ。狼だ」
「ジャックさんですね。こちらこそ、助けていただいてありがとうございます」
「呼び捨てでいい」
「え?」
「呼び捨てにするか様付けで呼べ!あと硬い口調もいらん」
「ならお言葉に甘えて。僕はハスク・スヴァルトピレン」
俺は早速ディアベル・スヴァルトピレンにつけてもらった名前を名乗る。
0
お気に入りに追加
161
あなたにおすすめの小説
狼くんは耳と尻尾に視線を感じる
犬派だんぜん
BL
俺は狼の獣人で、幼馴染と街で冒険者に登録したばかりの15歳だ。この街にアイテムボックス持ちが来るという噂は俺たちには関係ないことだと思っていたのに、初心者講習で一緒になってしまった。気が弱そうなそいつをほっとけなくて声をかけたけど、俺の耳と尻尾を見られてる気がする。
『世界を越えてもその手は』外伝。「アルとの出会い」「アルとの転機」のキリシュの話です。
嫌われ悪役令息に転生したけど手遅れでした。
ゆゆり
BL
俺、成海 流唯 (なるみ るい)は今流行りの異世界転生をするも転生先の悪役令息はもう断罪された後。せめて断罪中とかじゃない⁉︎
騎士団長×悪役令息
処女作で作者が学生なこともあり、投稿頻度が乏しいです。誤字脱字など等がたくさんあると思いますが、あたたかいめで見てくださればなと思います!物語はそんなに長くする予定ではないです。
くろちゃん!
美国
BL
人型獣耳たちのお話
俺は生まれつき黒ミミ黒しっぽで生まれてきた。俺は拾われた子供らしく、母も父も兄弟も血の繋がったものはいなかった。物心ついた時にはこの虎の群れの中で生活していた。
主人公はいろいろな獣に愛されまくります。
獣人王の想い焦がれるツガイ
モト
BL
山暮らしの“コバ”は、怪我を負い倒れている獣人を見つけ看病する。目が覚ました獣人はコバを見て何かを言ってくるが伝わらない。その時、獣人は番だと言っていた。
一人ぼっちの少年が訳も分からず惹かれた獣人は別の国の王様でした。
強く逞しく生きるコバとそんな彼を溺愛したい王のお話。
コバと獣人は運命の番。番を知らないコバと彼に焦がれる獣人。
獣人は妊娠可能の世界になっております。ムーンライトノベルズにも投稿しております。
【完結】番を監禁して早5年、愚かな獣王はようやく運命を知る
紺
恋愛
獣人国の王バレインは明日の婚儀に胸踊らせていた。相手は長年愛し合った美しい獣人の恋人、信頼する家臣たちに祝われながらある女の存在を思い出す。
父が他国より勝手に連れてきた自称"番(つがい)"である少女。
5年間、古びた離れに監禁していた彼女に最後の別れでも伝えようと出向くと、そこには誰よりも美しく成長した番が待ち構えていた。
基本ざまぁ対象目線。ほんのり恋愛。
小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)
九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。
半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。
そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。
これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。
注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。
*ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)
賢者となって逆行したら「稀代のたらし」だと言われるようになりました。
かるぼん
BL
********************
ヴィンセント・ウィンバークの最悪の人生はやはり最悪の形で終わりを迎えた。
監禁され、牢獄の中で誰にも看取られず、ひとり悲しくこの生を終える。
もう一度、やり直せたなら…
そう思いながら遠のく意識に身をゆだね……
気が付くと「最悪」の始まりだった子ども時代に逆行していた。
逆行したヴィンセントは今回こそ、後悔のない人生を送ることを固く決意し二度目となる新たな人生を歩み始めた。
自分の最悪だった人生を回収していく過程で、逆行前には得られなかった多くの大事な人と出会う。
孤独だったヴィンセントにとって、とても貴重でありがたい存在。
しかし彼らは口をそろえてこう言うのだ
「君は稀代のたらしだね。」
ほのかにBLが漂う、逆行やり直し系ファンタジー!
よろしくお願い致します!!
********************
帝国皇子のお婿さんになりました
クリム
BL
帝国の皇太子エリファス・ロータスとの婚姻を神殿で誓った瞬間、ハルシオン・アスターは自分の前世を思い出す。普通の日本人主婦だったことを。
そして『白い結婚』だったはずの婚姻後、皇太子の寝室に呼ばれることになり、ハルシオンはひた隠しにして来た事実に直面する。王族の姫が19歳まで独身を貫いたこと、その真実が暴かれると、出自の小王国は滅ぼされかねない。
「それなら皇太子殿下に一服盛りますかね、主様」
「そうだね、クーちゃん。ついでに血袋で寝台を汚してなんちゃって既成事実を」
「では、盛って服を乱して、血を……主様、これ……いや、まさかやる気ですか?」
「うん、クーちゃん」
「クーちゃんではありません、クー・チャンです。あ、主様、やめてください!」
これは隣国の帝国皇太子に嫁いだ小王国の『姫君』のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる