異世界を現代科学知識チートで発展させよう!そうだ、ツーリングに行こう〜のんびり相棒と異世界旅〜え!鍛冶娘も来るの!?

さえ

文字の大きさ
上 下
8 / 13

第八話 勘違い

しおりを挟む
「さぁ上がって!」
俺が戸惑いながらバイクを置くと、既に廊下の奥の方にいたクロエが言う。

執事とクロエが立っている方へ行き、開けてくれた扉の中に入った。

「うわ」
家の外観に劣らない部屋だ。
落ち着いているが、確実にその値段を突きつけてくる調度品。家具も含めて気品が漂ってくる。

「掛けて」
座るってあのソファか?あの豪華な。

「それではお父様とお母様をお呼びして参ります」
執事が出ていった。

部屋で女性と二人っきり、、、気まずい。

「多分褒美の話が出ると思うけど、何を希望するの?お金でもなんでもいいわ」
うーん。貰えるのは嬉しいが、この世界のことがいまいち分からない。
お金を貰うのもいいが、生活すらままならないのに金だけあっても悪い人にカモにされるだけだろう。

「俺、さっき言ったみたいに、身元を保証するものがない。働き口もない。お金も、、、多分この世界では使えない」

こんな怪し人、今更ながらよく家にあげるよね。

「あらそんなこと?夜伽ぐらい覚悟してたのよ?いいわ。後で同じことを親に伝えておくわ」
そんなことを話していた時だった。

「男を連れてきたのか!?」
廊下の方からドタドタと凄い勢いで足音が聞こえたかと思うと、勢いよく扉が開いておじさんが入ってきた。

「!?!?!?」
多分この人が彼女の父親なのだろう。

「あらま、なかなかいい殿方を連れてくるじゃない」
後ろに続いて落ち着いた感じの女性が入ってきた。

「ちょっとちょっと、ねぇトマス?なんて伝えたわけ?」
トマスはやれやれといった感じだ。

「あの男っ気の一つもなく、縁談を持ってきても全部失敗。お茶会もほとんど顔を出さず作業場に篭るか冒険に行くかのお前がついに男を連れてくるとは」

ん???
なんか話が入ってこないんだけど。

「平民でも敵国のスパイでもなんでもいい!もう貰ってけ!駆け落ちじゃないだけよかった、、、」
涙ぐんだ目を突然ガッ!って開けたかと思うと俺の方に向き、迫るように言ってきた。

「あのー、、、」
ちょっと何がどうなってるのかわからない。

「ん?なんだ結納か?ご祝儀か?なんでもいい。弾むぞ!」

えぇ。

「あの、クロエさんの話聞いてもらえませんか?」
圧倒されないように、ちょっと強めに言った。

「ん?、、、」
俺の言葉を聞き、チラッとクロエの方を見る。

「お父さんやめて。その人は私の命の恩人な「ほう!お前はクロエの命を救って心を奪っ」違うって!」

クロエがさっきから迫ってくる男性の腕を引っ張って部屋の外へ連れていってしまった。

クロエの母だろうか?ご婦人と目が合う。

「ごめんなさいね、私もちょっと様子を見てきますわ」
そう言って廊下に出ていった。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】

一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。 追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。 無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。 そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード! 異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。 【諸注意】 以前投稿した同名の短編の連載版になります。 連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。 なんでも大丈夫な方向けです。 小説の形をしていないので、読む人を選びます。 以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。 disりに見えてしまう表現があります。 以上の点から気分を害されても責任は負えません。 閲覧は自己責任でお願いします。 小説家になろう、pixivでも投稿しています。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第三章フェレスト王国エルフ編

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

ちょっと神様!私もうステータス調整されてるんですが!!

べちてん
ファンタジー
アニメ、マンガ、ラノベに小説好きの典型的な陰キャ高校生の西園千成はある日河川敷に花見に来ていた。人混みに酔い、体調が悪くなったので少し離れた路地で休憩していたらいつの間にか神域に迷い込んでしまっていた!!もう元居た世界には戻れないとのことなので魔法の世界へ転移することに。申し訳ないとか何とかでステータスを古龍の半分にしてもらったのだが、別の神様がそれを知らずに私のステータスをそこからさらに2倍にしてしまった!ちょっと神様!もうステータス調整されてるんですが!!

処理中です...