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1章スローライフ準備編

37 迷宮⑩

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「おいおい、そっちばっかりか?雑魚が」
またもや足を失い残り6本になった。

僕の攻撃を防げなかった時点でこのゴーレムの負けは確定したのだ。

万全な状態ならアセナよりも強いが、足が一本減ればその分スピードもパワーも落ちていく。

同じ方法で3本4本と破壊していく。

残りが4本になった時、戦い方が変わった。



「おっ!?」


四足らしい動きに適応した。




「バカってわけでもねーのか」
犬なんて比じゃない大きさのゴーレムが犬以上の機動力で動くのだ。

さっきの作戦も覚えられたか、、、

完全にアセナを狙っている。


どうにか!

ゴーレムに効果はあまりないが魔法を当てる。
まぁ無視するなという意味だったのだが、、、

「かかったな」

魔法に反応するのか。

「よくやった!」
アセナが即攻撃に移る。

この一撃で終わりだ。


ピキッ

どうやらアセナがどれかの魔石をやってくれたようだ。

僕に到達する前に動けなくなるだろうが、勢いがついているため衝撃に備える。

前足か、後ろ足か。
そんなことを考えながら見ていると、前から崩れるようにコケた。前足をやったのか?

「トドメを!」
残りの3本足に適応されると厄介なので今のうちに!

「あぁ?見えてねぇのか?」

剣に手をかけ、走り出そうとした時にアセナに言われた。

煙!?


「マジか」
アセナはどうやら核となる部分の魔石を破壊したようだ。

「あれだけ弱点を曝け出すほど一直線に魔法に反応しやがった。




さぁ、な、約束のアレ」

意地悪な顔をしながら近づいてくる。




僕の前に来ると揶揄うように見下ろしてくる。

「ぐぬぬ、、届かないからちょっとだけ下向いてよ」
身長差は10センチ強。

そっと自分の唇をアセナのに被せる。なかなか舌を入れるには心構えがつかない。

「おせぇんだよ」
一旦離し、アセナはそういうと、今度は奪われるようなキスをアセナから仕掛けられた。逃げ場のない口内で追いかけ回される。

息は鼻でしなければいけないとわかっているのに息が上がり、アセナのか自分のかわからない液体を飲み込んでしまう。

「はぁ、はぁ」
この束縛狼、やばい。

逃げようとすればするほど激しくなる。

「あっ」

肉食獣の目線に耐えれなくなって目を逸らすと、ドロップ品を発見した。

「んだよ、後でいいじゃねぇか」

「このまま続けると我慢できなくなるでしょ?」

解放してもらい、ドロップ品をマジックバッグに収める。

不服、、、不満足そうな顔をしながらブンブンと不満げに尻尾を振っているが、迷宮の中ではしない。


「とりあえずまた一回休憩しようか。魔力も心許ない」

アセナをチラリと見る。
獲物を見る目と合う。



ちゃんと休憩させてくれよ!?


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