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イベントSS
初めてのハロウィン
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これは二人が付き合い始めて初めてのハロウィンの日の出来事・・・・・・。
現在。十月三十一日、夜の七時。楓は黒のレザーのタンクトップとしっぽ付きのホットパンツ。頭には黒の日本のツノがついたカチューシャ、黒のニーハイソックスはガーターベルト付き、おまけに背中には黒の羽根……そう楓はデビルのコスチューム姿でパンプキンシチューを作っていた。
「こんな格好、本当に喜ぶのかなぁ……?露出激しいし恥ずかしすぎる・・・・・・」
衣装が汚れないようにと着けたエプロンの裾をぎゅっと握りしめながら楓は項垂れた。
そもそもこうなった理由は二週間前の大学の講義まで遡る。
大学一年生になった楓は隣の席のクラスメイト・前田からカップルにおけるハロウィンイベントの重要性について耳にタコができるくらい話を聞いていた。
「そういえば、楓くんって『番』がいるんでしょ!?私はベータだから『番』とか憧れるわぁ!・・・・・・ねえ、相手は社会人なの?」
「あ、うんそうだけど……」
「いいなぁ、大人!もうすぐハロウィンだし、アルファの社会人恋人とはどんなデートするの?セレブな人たちと仮装パーティーとかしたり?」
「えぇ……ハロウィンっていってもなぁ……?」
楓はふふ……と笑いながら首を傾げ次に使う授業の教科書を広げようとしていた。
そんな楓の様子にクラスメイトは「えっ!!」と大きい声を出し楓が広げた教科書の上に勢いよく両手をついた。
「ちょっと!楓くん!ハロウィンっていったら若者にとって大事なイベントでしょ!……もしかしてしたことないの?」
「あー……うん。去年は受験でいっぱいいっぱいだったし。そもそもハロウィンだからって今まで何かしたことはなくて」
そう言いながら人差し指で頬をかきながら苦笑いする楓。
その姿にクラスメイトの女学生は「はぁ~」と大きなため息を付くとポケットからスマホを取り出した。
「ダメよ、楓くん。コスプレが許されるこの日に最高に可愛い格好して番とデートしなきゃ!あなた、とっても可愛いんだから。……ということでこれなんてどう?」
そう言うと女学生は何やらスマホを操作すると楓の目の前に画面を突き出した。
「……!ナ、ナースはさすがに……」
「……ちっ。じゃあこれは?」
「メイドさんもちょっと……。っていうかスカートは恥ずかしすぎるし、そもそもその日は桔梗さん仕事だから」
「桔梗さんって……名前まで格好いいのかよ!ってあらごめん。じゃあスカートはやめとくわ」
「もうやめようよ」と声をかけようとしたが運悪くそのタイミングで教授が授業に現れ、楓のやめようの声は届かずじまいになってしまった。
――それから二週間後の今日。
食堂で昼ご飯を食べる楓の前に前田が現れたのだった。
「やほ。楓くん!ハッピーハロウィン!」
「前田さん、えっと……ハッピーハロウィン」
前田は楓の返事を聴くとにっこり微笑みながら白い紙袋を楓の顔の前に差し出した。
「はい、これ。私からのプレゼント受け取って」
「えっこれは?プレゼントって?」
「忘れたのー?今日はハロウィンだよ?」
前田の言葉に楓ははっと思い出した。
――これ、コスプレか!!
楓は前田が逃げないよう腕を掴むと前の席に座るよう促した。
「前田さん!これ、受け取れないよ!」
「えーでも、これ楓くんのサイズで注文しちゃったから私は着れないし」
「じゃ、じゃあ代金は払うから……」
「そんなの気にしないで!私はただ『これを着た楓くんを見た番の反応』を知りたいだけだから。あっ私もう次の授業に行かなくちゃ!じゃ、今度感想聞かせてね~」
前田は無理やり紙袋を楓に押し付けると、片手を振りながら颯爽と食堂を出て行った。
ー---
「一応着てみたけどなんかピチピチするし、恥ずかしいし……。前田さんには悪いけど着替えよっかな」
時計の針は七時を指している。桔梗が帰ってくるのはあと三十分ほど。
楓は桔梗が帰ってくる前に着替えようとエプロンを外した。
――パンプキンシチューにパンプキンサラダ。テーブルコーディネートだってジャックオランタンのハロウィン仕様にしたし、十分ハロウィンっぽいよね?
楓はうんうんと自分を納得させるように頷くとキッチンを出て寝室まで向かおうとした。
その時だった。
「ただいま。楓―、今日は早く帰れたよ」
ガチャリとリビングの扉が開く。
そこには仕事終わりの桔梗が土産片手に立っていた。
「え、楓……その恰好」
「あっ!き、桔梗さん……おかえりなさい!こ、これはえっと……着替えてきます!」
楓は恥ずかしさのあまり脱いだエプロンで顔を隠すと桔梗の横をすり抜けようとした。だが、桔梗はすかさず楓の手を取り、行かせないよう壁際に追い込んだ。
「き、桔梗さん……。どいてください、着替えますから……」
「どうして?こんな可愛い小悪魔姿でいてくれたの嬉しいんだけどなぁ」
「こ、これは、ちょっとわけあって……!」
「もっと、見せて。ね、楓……?」
顔を近づけ楓の耳元で囁くと途端に楓の顔が赤く染まりフェロモンが濃く香った。
「桔梗様の意地悪……」
おずおずとエプロンを放すと顔を上げる楓。
桔梗はにやりと笑うとその瞬間を狙っていたかのように楓のピンク色の楓の唇をペロッと舐めた。
「あっ……き、桔梗さん……」
「うん、甘い。それにこの匂い。これは私だけのものだ。……ねえ、小悪魔ちゃん。美味しいパンプキンシチューの前に可愛い小悪魔ちゃんを食べちゃっていいでしょうか?」
「もうっ聞かないで……」
桔梗は、顔を真っ赤にし目をぎゅっと瞑った楓の額に触れるだけのキスを落とすと、そのまま楓の膝裏を抱えると寝室に消えて行った。
――二時間後――
小悪魔の衣装は床に落ち、生まれたままの姿の二人はベッドの中にいた。
「楓、この小悪魔の姿ってもしかしてハロウィンだから?」
「あ、うん……。大学の友達に勧められて。でも似合わなかったでしょ?」
「いや、その友達にはお礼をしたいくらいだ。……ところで楓。ナース服はどうだろう?」
「もう!桔梗さん!」
「ははっ。来年のハロウィンにでも考えておいて。……そうだ、お土産にパンプキンパイ買ってきたんだ。あとで一緒に食べよう、ね?」
楓は頬を膨らましながら桔梗の胸を叩くが、その姿さえ愛しいと思う桔梗は楓の体を抱き寄せると何度も何度も楓の顔じゅうにキスを落とした。
後日……ハロウィンデートはどうだったかと執拗に追いかける前田から逃げる楓の姿が校内中で発見された。
現在。十月三十一日、夜の七時。楓は黒のレザーのタンクトップとしっぽ付きのホットパンツ。頭には黒の日本のツノがついたカチューシャ、黒のニーハイソックスはガーターベルト付き、おまけに背中には黒の羽根……そう楓はデビルのコスチューム姿でパンプキンシチューを作っていた。
「こんな格好、本当に喜ぶのかなぁ……?露出激しいし恥ずかしすぎる・・・・・・」
衣装が汚れないようにと着けたエプロンの裾をぎゅっと握りしめながら楓は項垂れた。
そもそもこうなった理由は二週間前の大学の講義まで遡る。
大学一年生になった楓は隣の席のクラスメイト・前田からカップルにおけるハロウィンイベントの重要性について耳にタコができるくらい話を聞いていた。
「そういえば、楓くんって『番』がいるんでしょ!?私はベータだから『番』とか憧れるわぁ!・・・・・・ねえ、相手は社会人なの?」
「あ、うんそうだけど……」
「いいなぁ、大人!もうすぐハロウィンだし、アルファの社会人恋人とはどんなデートするの?セレブな人たちと仮装パーティーとかしたり?」
「えぇ……ハロウィンっていってもなぁ……?」
楓はふふ……と笑いながら首を傾げ次に使う授業の教科書を広げようとしていた。
そんな楓の様子にクラスメイトは「えっ!!」と大きい声を出し楓が広げた教科書の上に勢いよく両手をついた。
「ちょっと!楓くん!ハロウィンっていったら若者にとって大事なイベントでしょ!……もしかしてしたことないの?」
「あー……うん。去年は受験でいっぱいいっぱいだったし。そもそもハロウィンだからって今まで何かしたことはなくて」
そう言いながら人差し指で頬をかきながら苦笑いする楓。
その姿にクラスメイトの女学生は「はぁ~」と大きなため息を付くとポケットからスマホを取り出した。
「ダメよ、楓くん。コスプレが許されるこの日に最高に可愛い格好して番とデートしなきゃ!あなた、とっても可愛いんだから。……ということでこれなんてどう?」
そう言うと女学生は何やらスマホを操作すると楓の目の前に画面を突き出した。
「……!ナ、ナースはさすがに……」
「……ちっ。じゃあこれは?」
「メイドさんもちょっと……。っていうかスカートは恥ずかしすぎるし、そもそもその日は桔梗さん仕事だから」
「桔梗さんって……名前まで格好いいのかよ!ってあらごめん。じゃあスカートはやめとくわ」
「もうやめようよ」と声をかけようとしたが運悪くそのタイミングで教授が授業に現れ、楓のやめようの声は届かずじまいになってしまった。
――それから二週間後の今日。
食堂で昼ご飯を食べる楓の前に前田が現れたのだった。
「やほ。楓くん!ハッピーハロウィン!」
「前田さん、えっと……ハッピーハロウィン」
前田は楓の返事を聴くとにっこり微笑みながら白い紙袋を楓の顔の前に差し出した。
「はい、これ。私からのプレゼント受け取って」
「えっこれは?プレゼントって?」
「忘れたのー?今日はハロウィンだよ?」
前田の言葉に楓ははっと思い出した。
――これ、コスプレか!!
楓は前田が逃げないよう腕を掴むと前の席に座るよう促した。
「前田さん!これ、受け取れないよ!」
「えーでも、これ楓くんのサイズで注文しちゃったから私は着れないし」
「じゃ、じゃあ代金は払うから……」
「そんなの気にしないで!私はただ『これを着た楓くんを見た番の反応』を知りたいだけだから。あっ私もう次の授業に行かなくちゃ!じゃ、今度感想聞かせてね~」
前田は無理やり紙袋を楓に押し付けると、片手を振りながら颯爽と食堂を出て行った。
ー---
「一応着てみたけどなんかピチピチするし、恥ずかしいし……。前田さんには悪いけど着替えよっかな」
時計の針は七時を指している。桔梗が帰ってくるのはあと三十分ほど。
楓は桔梗が帰ってくる前に着替えようとエプロンを外した。
――パンプキンシチューにパンプキンサラダ。テーブルコーディネートだってジャックオランタンのハロウィン仕様にしたし、十分ハロウィンっぽいよね?
楓はうんうんと自分を納得させるように頷くとキッチンを出て寝室まで向かおうとした。
その時だった。
「ただいま。楓―、今日は早く帰れたよ」
ガチャリとリビングの扉が開く。
そこには仕事終わりの桔梗が土産片手に立っていた。
「え、楓……その恰好」
「あっ!き、桔梗さん……おかえりなさい!こ、これはえっと……着替えてきます!」
楓は恥ずかしさのあまり脱いだエプロンで顔を隠すと桔梗の横をすり抜けようとした。だが、桔梗はすかさず楓の手を取り、行かせないよう壁際に追い込んだ。
「き、桔梗さん……。どいてください、着替えますから……」
「どうして?こんな可愛い小悪魔姿でいてくれたの嬉しいんだけどなぁ」
「こ、これは、ちょっとわけあって……!」
「もっと、見せて。ね、楓……?」
顔を近づけ楓の耳元で囁くと途端に楓の顔が赤く染まりフェロモンが濃く香った。
「桔梗様の意地悪……」
おずおずとエプロンを放すと顔を上げる楓。
桔梗はにやりと笑うとその瞬間を狙っていたかのように楓のピンク色の楓の唇をペロッと舐めた。
「あっ……き、桔梗さん……」
「うん、甘い。それにこの匂い。これは私だけのものだ。……ねえ、小悪魔ちゃん。美味しいパンプキンシチューの前に可愛い小悪魔ちゃんを食べちゃっていいでしょうか?」
「もうっ聞かないで……」
桔梗は、顔を真っ赤にし目をぎゅっと瞑った楓の額に触れるだけのキスを落とすと、そのまま楓の膝裏を抱えると寝室に消えて行った。
――二時間後――
小悪魔の衣装は床に落ち、生まれたままの姿の二人はベッドの中にいた。
「楓、この小悪魔の姿ってもしかしてハロウィンだから?」
「あ、うん……。大学の友達に勧められて。でも似合わなかったでしょ?」
「いや、その友達にはお礼をしたいくらいだ。……ところで楓。ナース服はどうだろう?」
「もう!桔梗さん!」
「ははっ。来年のハロウィンにでも考えておいて。……そうだ、お土産にパンプキンパイ買ってきたんだ。あとで一緒に食べよう、ね?」
楓は頬を膨らましながら桔梗の胸を叩くが、その姿さえ愛しいと思う桔梗は楓の体を抱き寄せると何度も何度も楓の顔じゅうにキスを落とした。
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