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28 日常からこんにちは アリン視点
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レイの突然の告白から1ヶ月経った。
あの日フェアンは何も聞かないで、ただ黙って隣にいてくれた。
あれからレイとは会えていない。一度会いに行ったけど「今は会えない」って言われてしまってどうしたらいいかわからないまま。出来ればまた仲良くしたいけど…それはもう無理なのかなぁ。
それでも日常は続いていく。
ーーー
フェアンとは変わらず穏やかな日々を過ごしている。毎日一緒にご飯を食べて時々お出かけしたり。夜も、その…時々はそういうこともしてる。付き合って初めての週末に木材を組み立ててベッドも作ってくれたから、その日から一緒に寝てる。
そして今日もそんな日が続くと思ってたんだ。
「フェアン、行ってきます!」
「行ってらっしゃいアリン、気をつけてね?」
「うん、今日は早上がりだから3時くらいには帰ってくるね!」
「わかった、その時間に迎えにいく。」
「えっ1人で帰れるよ!」
「違う。俺が早く会いたいんだよ。」
フェアンの相変わらずの甘い言葉にクラクラしそうになっていると、頬にチュッと柔らかい感触がした。
「ほら、そろそろ行かないと遅刻するよ?可愛い子猫ちゃん」
「フェ、フェアン…もうっ!行ってきます!」
これも、変わらない日常。
ーーー
「アリン!これ3番テーブルね、あと5番と7番に注文聞いてきて!」
「は、はい!」
今日は土曜日、数少ないノスティアの飲食店は土日のランチ時間はいつも混雑する。ロバートさんは調理場で奥さんのナタリアさんも忙しい時は調理場に回ってしまうからホールは基本僕だけになってしまう。
ーー今日も忙しいなぁ、でも頑張ろ!フェアンが迎えに来てくれるし!
忙しいながらも今朝の出来事を思い出すと笑みが溢れてしまう。
そして、それに見惚れる客達…。アリンは気付いていないが白い肌にくりくりの大きい瞳それに笑うと出来る笑窪が可愛くてアリン目的に来る客も多いのだ。
「お待たせしました!ご注文どうぞ!」
「あ、えーと、A定食1つ…。」
「かしこまりました!」
「……!あんたチューリップ畑の!」
「??……あーっ!!あの時の!」
なんとそこにはチューリップ畑で揉めた黒髪の猫獣人がいた。
フェアンに対して嫌な態度をとったことを思い出して、一瞬ムカッときたけど、僕だって接客のプロなんだ、嫌な客にだって切り替えできる!
「あ、失礼しました。では少々お待ちください。」
ニコッと笑い頭を下げるとすぐさま踵を返した。
はぁ、大丈夫だっかな。とりあえずあとは注文した料理を持ってくだけだ…とホッと一息をついた、その瞬間
「っ!ちょっと待って!」
「…はい、追加注文ですか?」
「……あんた今日何時まで?」
「すいません。そういうことは…」
「わかってるけど…この間酷いこと言ったから謝りたくて。」
どうしよう、と悩んでいたら案外大きな声だったからか周りが自分達をチラチラ見ていることに気付いた。
ーーこのままだとお店に迷惑かけちゃう…
絶対ダメ!お店に迷惑をかけるのだけはなんとか避けなくちゃ!と焦った結果…言ってしまったのだ。
「さ、3時です…」
「わかった。じゃあその時間に裏口で待ってる。」
「はぁ…わかりました。」
この判断が後々おおごとになるとは、アリンはまだ知らない。
あの日フェアンは何も聞かないで、ただ黙って隣にいてくれた。
あれからレイとは会えていない。一度会いに行ったけど「今は会えない」って言われてしまってどうしたらいいかわからないまま。出来ればまた仲良くしたいけど…それはもう無理なのかなぁ。
それでも日常は続いていく。
ーーー
フェアンとは変わらず穏やかな日々を過ごしている。毎日一緒にご飯を食べて時々お出かけしたり。夜も、その…時々はそういうこともしてる。付き合って初めての週末に木材を組み立ててベッドも作ってくれたから、その日から一緒に寝てる。
そして今日もそんな日が続くと思ってたんだ。
「フェアン、行ってきます!」
「行ってらっしゃいアリン、気をつけてね?」
「うん、今日は早上がりだから3時くらいには帰ってくるね!」
「わかった、その時間に迎えにいく。」
「えっ1人で帰れるよ!」
「違う。俺が早く会いたいんだよ。」
フェアンの相変わらずの甘い言葉にクラクラしそうになっていると、頬にチュッと柔らかい感触がした。
「ほら、そろそろ行かないと遅刻するよ?可愛い子猫ちゃん」
「フェ、フェアン…もうっ!行ってきます!」
これも、変わらない日常。
ーーー
「アリン!これ3番テーブルね、あと5番と7番に注文聞いてきて!」
「は、はい!」
今日は土曜日、数少ないノスティアの飲食店は土日のランチ時間はいつも混雑する。ロバートさんは調理場で奥さんのナタリアさんも忙しい時は調理場に回ってしまうからホールは基本僕だけになってしまう。
ーー今日も忙しいなぁ、でも頑張ろ!フェアンが迎えに来てくれるし!
忙しいながらも今朝の出来事を思い出すと笑みが溢れてしまう。
そして、それに見惚れる客達…。アリンは気付いていないが白い肌にくりくりの大きい瞳それに笑うと出来る笑窪が可愛くてアリン目的に来る客も多いのだ。
「お待たせしました!ご注文どうぞ!」
「あ、えーと、A定食1つ…。」
「かしこまりました!」
「……!あんたチューリップ畑の!」
「??……あーっ!!あの時の!」
なんとそこにはチューリップ畑で揉めた黒髪の猫獣人がいた。
フェアンに対して嫌な態度をとったことを思い出して、一瞬ムカッときたけど、僕だって接客のプロなんだ、嫌な客にだって切り替えできる!
「あ、失礼しました。では少々お待ちください。」
ニコッと笑い頭を下げるとすぐさま踵を返した。
はぁ、大丈夫だっかな。とりあえずあとは注文した料理を持ってくだけだ…とホッと一息をついた、その瞬間
「っ!ちょっと待って!」
「…はい、追加注文ですか?」
「……あんた今日何時まで?」
「すいません。そういうことは…」
「わかってるけど…この間酷いこと言ったから謝りたくて。」
どうしよう、と悩んでいたら案外大きな声だったからか周りが自分達をチラチラ見ていることに気付いた。
ーーこのままだとお店に迷惑かけちゃう…
絶対ダメ!お店に迷惑をかけるのだけはなんとか避けなくちゃ!と焦った結果…言ってしまったのだ。
「さ、3時です…」
「わかった。じゃあその時間に裏口で待ってる。」
「はぁ…わかりました。」
この判断が後々おおごとになるとは、アリンはまだ知らない。
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