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11 告白
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「そう言うわけだから、お前動くなよ。…アリン、今日は仕事か?」
「ううん…今日は休みだけど…」
「じゃあ俺が戻ってくるまでこいつが逃げないように見とけよ。俺は今から村長とこ行ってくる。じいさんなんだから起きてるだろ。」
「レイ、本当に行くの?」
「知っておいてこのままには出来ねぇしな。」
それから、「じゃあな」と玄関へ踵を返すレイに声をかけた。
「『レイ』と言ったな。アリンは何一つ悪くないんだ。だからアリンが不利になるような事は絶対避けてくれ。…お願いだ、頼む。」
「…お前に言われるまでもねぇ。」
頭を下げるリヒテルにそう言い捨てると、こちらを振り向くこともなく去っていった。
「と、とりあえず!服!着替えませんか?」
『俺のせいでアリンが責任を負わされたりするかもしれない』と不安で、多分深刻な顔をしていたんだろう。俺の顔を見て何か感じ取ったアリンは暗い空気を変えようとわざとらしく明るい声を出した。
ーー気を使わせてしまっているな。
「アリン…」
「大丈夫です、きっと!……それより服!早く着替えましょ!」
僕達パジャマで話し合いしてたんですよ、とケラケラ笑うアリンに心が癒され思わず微笑んだ。
……するとまるで、『ボンッ』と言う、効果音がつきそうなくらい突然アリンの顔が真っ赤になった。
「…アリン?どうした?…顔が赤いぞ?」
「っふぇ…!?あ、いや…その……」
「?」
「笑った顔…初めて見たから…その、とても綺麗で…びっくりした…」
だんだん声が小さくなり、真っ赤な顔を見られないよう俯き両手で顔を隠すアリン。
その姿をみてもう無理だと悟った。
そして顔を隠す両手をそっと包み込みアリンの顔を覗き込んだ。
「アリン…?顔を見せて?」
「っ…!今は…ダメッ!」
「なんで…?」
「なんか、恥ずかしくなって…き、きっと顔…真っ赤だから!」
「その可愛い顔が見たいんだよ。」
思わずバッ!と顔を上げたアリン。
「か、可愛いって……言った?」
「言ったよ。……アリン、こんなタイミングでなんだけど、朝言いかけたこと今言ってもいいかな」
暫く目線を泳がしていたアリンだが、優しい口調だが真剣な表情のリヒテルと目が合うと無言で頷いた。
「アリン、俺は君との出会いを一晩だけの縁にしたくないって言ったよね?」
「本当はもう少し時間をかけて気持ちを伝えるつもりだったけど…。これはきっと今が神様から与えられたチャンスだと思うんだ」
そしてリヒテルはそっと握っていたアリンの両手に少しだけ力を込めて握り直した。
「一目惚れなんだ。」
「……え…?」
アリンの目が驚き点になっている。
「君の両親と人との間に何かあったんだろう。無理に言えとは言わない。ただ、それをわかっている上で聞いて欲しいんだ。」
「君が好きだ。」
「ううん…今日は休みだけど…」
「じゃあ俺が戻ってくるまでこいつが逃げないように見とけよ。俺は今から村長とこ行ってくる。じいさんなんだから起きてるだろ。」
「レイ、本当に行くの?」
「知っておいてこのままには出来ねぇしな。」
それから、「じゃあな」と玄関へ踵を返すレイに声をかけた。
「『レイ』と言ったな。アリンは何一つ悪くないんだ。だからアリンが不利になるような事は絶対避けてくれ。…お願いだ、頼む。」
「…お前に言われるまでもねぇ。」
頭を下げるリヒテルにそう言い捨てると、こちらを振り向くこともなく去っていった。
「と、とりあえず!服!着替えませんか?」
『俺のせいでアリンが責任を負わされたりするかもしれない』と不安で、多分深刻な顔をしていたんだろう。俺の顔を見て何か感じ取ったアリンは暗い空気を変えようとわざとらしく明るい声を出した。
ーー気を使わせてしまっているな。
「アリン…」
「大丈夫です、きっと!……それより服!早く着替えましょ!」
僕達パジャマで話し合いしてたんですよ、とケラケラ笑うアリンに心が癒され思わず微笑んだ。
……するとまるで、『ボンッ』と言う、効果音がつきそうなくらい突然アリンの顔が真っ赤になった。
「…アリン?どうした?…顔が赤いぞ?」
「っふぇ…!?あ、いや…その……」
「?」
「笑った顔…初めて見たから…その、とても綺麗で…びっくりした…」
だんだん声が小さくなり、真っ赤な顔を見られないよう俯き両手で顔を隠すアリン。
その姿をみてもう無理だと悟った。
そして顔を隠す両手をそっと包み込みアリンの顔を覗き込んだ。
「アリン…?顔を見せて?」
「っ…!今は…ダメッ!」
「なんで…?」
「なんか、恥ずかしくなって…き、きっと顔…真っ赤だから!」
「その可愛い顔が見たいんだよ。」
思わずバッ!と顔を上げたアリン。
「か、可愛いって……言った?」
「言ったよ。……アリン、こんなタイミングでなんだけど、朝言いかけたこと今言ってもいいかな」
暫く目線を泳がしていたアリンだが、優しい口調だが真剣な表情のリヒテルと目が合うと無言で頷いた。
「アリン、俺は君との出会いを一晩だけの縁にしたくないって言ったよね?」
「本当はもう少し時間をかけて気持ちを伝えるつもりだったけど…。これはきっと今が神様から与えられたチャンスだと思うんだ」
そしてリヒテルはそっと握っていたアリンの両手に少しだけ力を込めて握り直した。
「一目惚れなんだ。」
「……え…?」
アリンの目が驚き点になっている。
「君の両親と人との間に何かあったんだろう。無理に言えとは言わない。ただ、それをわかっている上で聞いて欲しいんだ。」
「君が好きだ。」
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