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もしかしてテクニシャン……?※

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 小瓶片手にワル様が俺に近づいてくる。
「俺が満足するまで……?」
「あぁ。さて……その前に、もったいないからここに出しなさい。」
そう言って、先っちょを瓶に突っ込まれた。冷たい感触に思わず声が出てしまう。なんか恥ずかしくなってきたな。
「とは言え、私はあまり慣れていないから、ちゃんとどこがいいか教えるんだ。いいね。」
よくない! と思っているのに、ワル様の醸し出す雰囲気に飲まれてうなずいてしまう。
「まずは……どんな体勢がいい? 君がリラックスできる姿勢でやろう。」
ワル様が俺の尻を撫でながら言う。どんな? 楽なのは……
「うつ伏せ、で……」
「わかった。瓶があるから腹の下にクッションを置こう。」

 ベッドの上にうつ伏せになって、顔を枕に埋めれば、途端に落ち着かない気持ちになる。恥ずかしくないと思ってたけど……コレ、いつ何されるかわからなくて――
「ひゃ!」
「どうした? あぁ、もしかして冷たかったか?」

 突然冷たい液体をかけられて驚いて声を上げてしまった。どうやらぬるぬるした油のようだ。布団大丈夫かな……あ、浄化すればいいのか。
「んっ……ふ……ぁ……」
穴のふちを撫でられ、ワル様の指先が少しナカに入る。様子を確かめるようにゆっくりと胎内をさすりながら徐々に指が入ってくる。仕事でもっと大きいモノを入れられたこともあるし、自分でする時ももっと乱暴にぐちゅぐちゅやってたのに……、なのに、こんなたった一本の指が恐ろしいくらい気持ちいい。
「っ、く……ふぁっ、あぅ……」
指が増えた。頭がふわふわする。
「気持ちいいか? ちゃんと言いなさい。」
「いい、です。でも……もう少し強く……。」
「ふむ……。」
頭がぼーっとするような、ぬるま湯に浸かったみたいな気持ちよさはあるけど、そうじゃなくて、もっと前後不覚に陥るような強い刺激が欲しい。

 「っ、あァっ!」
ワル様の指が前立腺のあたりを刺激して、思わず声を上げると、ワル様の指が微かに強張った。
「ここが、いいのか?」
「っ、はい! そこ、もっとして、ください!」
「わかった。」
二本の指がぐちぐちと胎内の一箇所を責める。
「はぁっ、あっ、あァっ! ふぁっ、んぐ……! んンァっ! んんンッ――!!」

◇◇◇

 ビクン! とウタの身体が跳ねる。イったのか。君が満足するまで、と言ったものの、ウタの様子にすでに理性が焼き切れそうだ。転移者は人を誘うフェロモンのようなモノをもっているだとか聞いたことがあるが……まさか本当なのか?
「はぁっ……は……ひぅっ! あっ、や……きもちぃ……! ぃあっ! あァっひぃ、イぐぅ……!」
とりあえず、同じところを優しく撫でていると、ウタは悲鳴のような嬌声をあげてまたイった。これで二回。様子を見る限り、まだまだ足りないようだ。ウタのナカから指を引き抜く。報告だと、この部屋はをする前提で準備がなされていたらしい。ならばきっと――。

 俺はベッドを降りて目当てのものを取りに向かった。



ーーーーー

まだ特に何の意味もないエロシーン続きます。

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