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桜花・第0帝王国

百七十二話 解ける、変形術

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~前回の話~

牢屋に入れられた莉乃香はずっと居る、監視役としてミヤビが莉乃香を見張っていた、だがミヤビは味方なため、安心出来る。かなりの時間を待っている莉乃香はお腹が空く、監視カメラに警戒をする莉乃香だが、ミヤビから監視カメラの電池を抜いて作動しないと言ってきた、だから安心してご飯は食べられる、ミヤビと一緒に食べ始める。その行動がバレ、射殺の刑にされるミヤビ

そして時間は早まり、30分後に射殺の刑となる。30分後、莉乃香とミヤビの射殺の刑の時間になる。殺される、、、と思ったその時、誰かに抱えられ、下に着地

英雄ギルドの総攻撃

「っ………やりなさい!可愛い子ちゃん達!裏切り者とあの子猫ちゃんをやるのよ!」

「「はっ!」」

「存分にやっていいぞ、英雄ギルド」

英雄ギルドは女王様の手下達に斬り掛かる、手下達は予想以上に弱かった、当たり前だ、この手下達はまだ序盤の相手、初級編にすぎないからだ、まだジョーカー達を出していない。莉乃香とミヤビは守らなくて良いだろうと思ったレンは存分に戦い始める。莉乃香は強いが、ミヤビは特に強いだろうと感じたレン

戦っていると、女王様の後ろからジョーカー達が降りてきた、手下達をボコボコにした後だ、計6人居る

クレア、リンジェ

ミラエル、エレナ

紫織、武翠

シャル、ミヤビ

レン、莉乃香

6対6に分かれた方がいいだろう

英雄ギルド対桜花・第0帝王国、悪騎士

紫織side

「悪騎士………恥ずかしいと思わない?」

「思わないンゴッ笑笑ごめンゴーーっ笑笑」

「中々に鼻につく奴だな、その喋り方」

語尾はンゴ、ただのヤバい奴、民を煽ったりする本当にヤバい奴

名前 桜花・ミョライ

説明が面倒なため、省略、所謂、クソガキって奴だ、ミョライは民を煽り、モンスターを煽り、女王様を煽り、悪仲間を煽りと散々なクソガキ行為をしてきている

「ンゴンゴッ、英雄ギルド、退治させてもらうンゴッ笑笑」

足踏みをして、右足が地面に着いた瞬間、とんでもないスピードで紫織と武翠を切り裂いた。桜花・ミョライは両手短剣使いであり、スピードが凄まじく早い

「くっ………なんなの、見えなかったよ、今の速さ」

「っ………あぁ……私もだ、見えなかった」

「ンゴッンゴッ笑笑英雄ギルド、弱いンゴッ笑笑」

こちらを煽ってくる桜花・ミョライ

この挑発に乗ったらいけない、乗ってしまったら、また凄まじいスピードで斬り掛かって来るだろう。早すぎて一瞬だった、目が追いつけなかった、それくらい桜花・ミョライのスピードは凄まじかった。桜花・ミョライはずっとこちらを煽ってくる、ずっと紫織と武翠を挑発している

スキル 桜舞・旋風

「えいっ」

「紫織!気をつけろ!」

桜が舞いながら、紫織を巻き込み、激しい回転の渦巻きが起こる、紫織はなんとか脱出するが、紫織に傷が入っている、渦巻きの中に斬撃が入っていたため、傷を負ってしまった。彼も特殊属性、桜属性の持ち主、ミヤビはスピード型、ミョライは回転型、回転型は桜と回転を合わせた魔法を使うこと、回転型で相手を宙に浮かし、斬撃で切り刻む

それがミョライの戦闘術

「英雄ギルドって聞いて強いと思ったンゴけど、弱いンゴッ笑笑」

「弱いかどうか、見てからにしたらどうだ?」

スキル ウォータークルース

2連撃の十字架攻撃

「うおっ、おっもンゴッ笑笑」

「重ねてきた修行はお前と全く違う!この重さはお前と全然違うからだ!」

背負ってきた重さ、修行してきた成果、桜花・ミョライとは全然違う、それを見せつける武翠。だが桜花・ミョライは

スキル 旋風・桜炎(おうえん)

優しい渦巻きが起こり、桜と炎で爆発が起きる。武翠は巻き込まれ、吹き飛ばされる。斬撃ももちろん入っていたため、武翠は吹き飛ばされた後、傷を負っている。重さは重さでも油断すれば、軽く受け流されてしまうこともある。それが今起こった

「流石に甘えたな、重さで勝負出来るような相手じゃなかったか」

「弱っ、弱いンゴッ笑笑ンゴッゴッゴッゴッ笑笑」

「笑い方、特殊だね。ちょっと気味悪いけど」

桜花・ミョライの特殊な笑い方に少し引き始める、笑い方からすると彼はまだ余裕そうだ。重い攻撃を食らっても怯まなかった、中々の実力じゃなきゃ抑えられはしない。重い攻撃を軽く魔法で弾き返したのは何処の剣術なのだろうか

どうやら苦戦する相手であり、相性の悪い相手であるかもしれない

「ンゴッゴッゴ笑笑弱いンゴーーーッ笑笑」

「めちゃくちゃ煽られてるよ、武翠」

「腹立ってきた、本当に腹立ってきた」

「ンゴーーーーッ笑笑ンーッゴッンーッゴッ、ンーッゴッゴ~笑」

変な踊りをしながら武翠をめちゃくちゃ煽る、その煽りがめっちゃ効いているのか、武翠はピキピキしている。流石にクソガキすぎている、煽られたことはあるが、ここまで限度を超えた煽りをされると流石の武翠でもイライラしてしまう。予想以上に弱かったことをずっと煽っている、ずっと、さっきからずっとである。だが煽りにノッてはいけないため、武翠は冷静さを取り戻し、ミョライに勝つ方法を考える必要がある

まずはどれだけの重さ攻撃に耐えられるか、試してみる

変形術 キムンカムイ ヒグマ

「わお!大きいンゴねー!それで僕を試そうとしてるンゴッ?」

「お手並み拝見と行かせてもらヨ、行くゾ」

スキル アクア光線

水の光線を放つ

剣で抑えるが、水圧が強すぎて貫通する。貫通した水の光線はミョライの肩に当たり、肩に貫通する

「い、痛いンゴッ………くっ………」

「つっよ………威力バケモンだね、流石のあの子も効きすぎちゃってるよ」

アクア光線を受けてしまったミョライは流石に痛みを感じ、めちゃくちゃ効いている。効きすぎて煽る時間も無かった、もう煽れなくなった、ミョライより上の存在、キムンカムイのヒグマが現れたのだから。本当に敵わない相手の時はこういう事が起きる、煽って調子に乗って油断すると予想外なことにやられる、今のミョライみたいに重さで負けたり

ミョライの肩から血が出てきている

「くっ………ちょっと舐めてたンゴッ………」

「舐めてルト、痛い目逢うゾ、桜花・ミョライ」

立ち上がる

「僕ちんも本気出さないとンゴッ、ンーッゴッ」

剣を構える

スキル 廻・桜花螺旋

さっきより大きく回転し始める、周りには桜が、斬撃もある

「ンゴッ!食らえンゴッ!!」

突きで武翠に攻撃する

「グッ………!」

軽々しく、浮かび上がる武翠。まだ完全体じゃない、変形術。使いこなせていないため、変形術が解けてしまう、さっきのやり返しをされてしまった、変形術が溶けた瞬間、武翠のど真ん中を貫く、貫かれてしまった。上には上がいるということはこういうことであろう、煽って来ているが、確かに実力に差がある。相手の方が強いと分かりきっている、まだ修行が足りていなかった、変形術を使いこなせていなかった。使いこなせていないせいでこういう負け方をしてしまった

武翠は貫かれ、意識は朦朧としている

「武翠、武翠!武翠ってば!しっかりして!」

「だ………さい………な………私………かんた……んに………やられ………てしまった………」

「そんな事ない!こんな所でやられないで、生きて、生きてよ!」

「ごめ………ん………しお………り………」

手に持っていた剣が地面に落ちた、変形術が使いこなせず、解け、ミョライに真ん中を貫かれ、心臓は止まり、死亡した

武翠side

死んだ、死んだはずなのに生きている。分からない、これが所謂補正って奴なのだろうか。補正でギリギリ生きているのか

「私は………負けたのか………」

「あら?負けたの?武翠」

前から声が聞こえてくる

その人物は会ったことがある、戦ったことがある。見たことがある、というか武翠が一番知っている人物

その人物の正体は

「破雷姉さん…………」

本物か、偽物か、それは分からない

だが破雷がここに居る事だけは分かる、遂に死後の世界まで出てくるようになってしまったのか

死後の世界でも出てきた、実の姉との対話が始まる
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