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未知の世界

百六十七話 落とされるヒロイン2人

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~前回の話~

クレインとリノアの戦いは続き、ハートブレイカーを出し、戦う。お互いに油断せずに戦っていたが、リノアが油断し、クレインの魔法、クリムゾンアローの複数の矢が腕や肩に受けてしまい、ポタポタと血が垂れる。更に追い討ちで利き足と利き手に矢を刺し、リノアは膝を着く、だがリノアは諦めなかった。矢を抜いて立ち上がる。その諦めない心が効いたのか、クレインは少し正気に戻り、助けを呼ぼうとするがここら辺は誰も居ない

そしてその時、隣からフォーリー・バァーロットが現れ、裏切り者となったクレインを殺しにかかった。それを庇おうとするレンの前に現れたのはクレアとリンジェだった
   どうやってクレインが裏切ったことが分かったのか、クレアとリンジェはどうやってここに来れたのか

レンside

「なんで能力が無いのに厄介なんだ……!こいつ、おかしい」

「まぁ~狂王だからねぇ~これくらいは当然だと思うよぉ~」

「うわ………狂王だったの忘れてた………」

フォーリー・バァーロットの能力はもう無いはずなのに、魔法が一個も効かない。狂王という理由だけで魔法が効かないことがあるのだろうか、あまりにもチートすぎて意味分からない、融合スキルすら、このフォーリー・バァーロットに効かない。何も効かないため、まともに戦えやしない、フォーリー・バァーロットはそれがチャンスと思い斬り掛かって来たのだが、途中で止まった

急に止まり始めた、とどめを刺さなかった

「あぁ?クレインの奴、裏切ったなぁ?」

「クレインがか?なら状況が変わったな、クレインがこちら側に着いたってこったな」

「シャルテちゃんも~ビャクチちゃんも~もぉ~こちら側の味方だからぁ~君一人だよぉ~」

「ぶっ殺してやる………裏切りもんがぁぁぁぁぁ!!」

隣の壁をぶっ壊して隣に行った

そしてそのままクレインを殺そうとした、それをレンが庇おうとしたその時、レン達を庇い、フォーリー・バァーロットが使う魔法、ブラックボムを空へ飛ばし、爆発させた。レン達を庇った人はクレアとリンジェであった

そしてクレアとリンジェはどうやってここに来れたのか

クレアside

カインド村

「ふぅ、今日も稽古終わったね。お疲れ様、リンジェ、莉乃香」 

「クレアさんもお疲れ様!」

「お疲れ様」

今日も今日とて稽古していた、ルリシアに毎日稽古つけてもらっていた。ルリシアはもう師匠みたいなものだ、強くなるためにずっと付き合ってもらっている。カインド村の人々も優しく、ご飯を栄養沢山作ってくれ、元気100倍で修行に励むことが出来る。リンジェも莉乃香もそう、全力で励んでいる、強くなるために、必ず英雄ギルドへ戻るために、英雄ギルドの力になるために、3人は全力で励む

稽古終了後

「2人とも強くなってるわね。日々成長しているのが伝わるわ」

「それは莉乃香もでしょ?莉乃香も強くなってるよ」

「それは良かったわ、ねぇ、クレア、リンジェ」

「ん?」

「どうしたの?莉乃香さん」

突然名前を呼んでくる莉乃香に反応する、クレアとリンジェ。顔を見て思った、不安が漏れ出ていると。長々と一緒に稽古をしていると相手の考えている事が分かってくる、ただ莉乃香は不安が漏れていたため、分かりやすかった。きっとレンを心配しているのだろう、レンの傍から離れてかなりの月日が経った。莉乃香はレンの事をずっと心配していて、寂しかってもいた、莉乃香はレンが居ないと生きていけないくらい依存してしまっている。レンも莉乃香が居ないとダメダメになる

そんな不安を察したクレアとリンジェは

「嫌な予感するよね、分かる。私も気付いてるから、でもレンなら大丈夫。なんせ、英雄だからね」

「そうだといいのだけれど………」

嫌な予感は別の方向へ向く

稽古が終わった、夜中の出来事

リンジェ、莉乃香、クレアと川の字に寝ていた、ぐっすりと気持ち良く寝ていたのに、急に耳鳴りがする

(ずっとキーーンってうるさい………なんなのこれ)

(うぅ、耳鳴りで眠れないぃ………)

耳鳴りがうるさすぎで眠れない、クレアとリンジェ

ずっとうなされていると、クレアとリンジェのベッドの底が無くなって真っ暗な世界に落ちて行った

「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」」

 莉乃香には聞こえず、下に落ちて行った

「リンジェ!」

「クレアさん!」

手を繋いで落ちて行く

狂人ギルドの本拠地、牢獄

「ここ何処………見た感じ………」

「牢獄みたい、クレアさん、怪我ない?」

「私は大丈夫、リンジェは?」

「大丈夫!」

手を取って立ち上がる

周りを見渡す、クレアとリンジェ、そこに居たのは牢獄に閉じ込められていたムェイナであった

「あ、あの!」

「ん?え!人、居たの!?しかも閉じ込められてる!?」

閉じ込められていることにようやく気付くクレアとリンジェ、ムェイナはシャル・エクサルシスとリノアの戦いの時からずっと牢獄に居て出してもらえていない、鍵は誰も持ってない、ムェイナは狂人が来るまで待つしかなかったのだが、牢獄の檻の前に鍵があったのだが、それは全部偽物と直ぐ分かるような鍵の形であった。ムェイナはまだ牢獄から出して貰えない、開けるなら無理矢理こじ開けるしかない、クレアとリンジェは魔法で思いっきり、こじ開け、ムェイナはようやく檻から出た

とムェイナからある情報を聞いた

「あ……あ!れ、レンさんが今、狂人?という人達とた、戦っています!わ、私は紫織さんとカノンさんとあ、会います!だ、だからクレアさん達はれ、レンさんの元へ!」

「良い情報をありがとうね、ムェイナ」

頭を撫でた

「えへへ、は、はい!」

ムェイナから情報を聞いたクレアとリンジェは急いで狂人と戦っている、レン達の元へ向かった。近いため、直ぐに着く場所。レンが危険に晒される前に、仲間が危険に晒される前に

「大丈夫かな、レンさん」

「大丈夫、きっと大丈夫。でも怖いから絶対間に合わせたい」

2人は死ぬ気で走った

すると、最終局面まで来ていた、レンはフォーリー・バァーロットのブラックボムからリノアとクレインを守ろうとしていた。相変わらず、そこの所は変わりなく、安心だが、安心してる場合ではない、あのブラックボムがレンに直撃したらレンがやられてしまう、レンだけがやられてしまう。クレアとリンジェは武器を持ち

スキル フレイムスピア

スキル インフェルノ・煉獄

火矢と凄まじい炎と威力でブラックボムを空へ飛ばし、爆発させた

「く………え?あれ?爆発………」

「貴方………達は………もし………かして……!」

「待たせたね、レン」

「長らく待たせたみたいだね!レンさん!」

「クレア………!リンジェ……!」

レンside

助けに来てくれたのはクレア、リンジェ、強くなって再び現れた。無理矢理連れ出されたと言っても過言ではないだろう

「クレア!リンジェ!」

「久しぶり、レン」

助けられなかった、分かってやれなかった、リンジェもクレアも、何に悩んでいるのか、何に追い込まれているのか。何も分かっていなかった、だからリンジェは絶望し、クレアは去って行った

だがクレアとリンジェは

「私は強くなるためにレンの元から去ったんだから、レンのせいじゃないからね」

「私も!自分の弱さに絶望しただけ!レンさんのせいじゃないよ!」

「………そうだな、気にしすぎだよな。 俺ったら馬鹿だ、せっかく帰ってきたのにまた気にして………だがもう気にしない、今は一緒に戦おう。戦ってこいつに勝つ」

フォーリー・バァーロットとの決着

狂人ギルドvs英雄ギルドの最終決戦

「僕も手伝うよ、リーダー」

「ああ、一緒に罪償いと行こうぜ」

クレア、リンジェ、シャル、レン、クレイン

この戦いを終わらせよう
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