最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ

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未知の世界

百六十五話 悪と正義の違い

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~前回の話~

手を組め、手を組めとうるさいフォーリー・バァーロットにレンは怒り、リノアに減らず口に打ち込めと指示をし、フォーリー・バァーロットに打ち込み、吹き飛んで行った。フォーリー・バァーロットの能力を無くすべく、シャルの呪い能力を使い、消した。そこにクレインが現れ、フォーリー・バァーロットと共に近付いてきた。リノアはクレイン、フォーリー・バァーロットはレンとシャル

まずはクレインとリノアの最終決戦

「切り刻んでやる粉々にしてやるぶっ殺してやる!僕からシャルを奪ったお前を絶対に許さない!」

スキル ウォーターストラール

複数の水の光線がリノアに襲い掛かる

「クレインからシャルを奪ったつもりはないよ、悪をやめてもらうために、私とレンは和解した。だから奪ったつもりはない」

「うるさい!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!君は僕にやられろ!リノア!」

「やだ、私はまだレンと一緒に戦いたいから。それは無理な相談っ!」

スキル 闇炎

闇炎で水の光線を切り裂いた

クレインは本当に敵として来るつもりである、リノアとレンがシャルを奪ったという認識でクレインと戦うリノア。今のクレインは完全に正気じゃない、話し合いすら出来ない

「僕に居場所をくれたシャルを………よくも………君達が奪ったんだ!君達が僕から離れたから!離れたから………こういうことになったんだよ………みんな………みんな、僕から離れてく!なんで………なんでだ!」

「離れてない!ルリシアも、私も、シャルも!ルリシアと私は強くなるためにそれぞれの道を目指した、少し待ってれば良かったんだよ?待ってれば、ルリシアも私もローズ王国に帰ってた」

「少し……?少しだって?帰って来ないくせに、この裏切り者!」

話が通じないクレイン、リノアとルリシアが少しの間、傍を離れたせいでクレインは完全におかしくなってしまった。そして追い討ちでシャルに裏切られて、更にぶっ壊れてしまう。あの時の優しいクレインはもう居ない、クレインを説得しようとしても多分聞かないだろう。それくらい心が不安定になってしまっている、クレインは傍を離れることが友達として縁を切るという認識をしている。だからこう言っているのだろう、心が安定に出来ないくらい、もう深い傷を負ってしまっている

このままでは本当にクレインを殺してしまうことになる、それは避けたく、リノアは話し合いをしたいのだが、中々機会が作れない

「ちゃんと話し合わない?私、クレインを殺したくない」

「話し合う?冗談じゃない、君とは話し合う気はサラサラ無い。僕は君を本気で殺しに行く!!」

スキル アイスストラール

今度は氷の光線、リノアの地面に放つ。地面は滑り、リノアの足元は凍ってしまう

「くっ、クレイン!待って」

「待たない、僕は君を待たない」

氷剣を作り出す

本気で殺すつもりである、躊躇いもなく、友達だったリノアを本気で、あの優しかったクレインはもう居ない。完全にぶっ壊れた、もう受け止めるしかないこの攻撃を

リノアは諦めてしまう

と、その時

リノアは反射的に剣でギリギリ抑えた

「っ!」

「やっぱり諦める訳にはいかないよね、私には想い人が居るから、想いをちゃんと伝えるまで諦める訳にはいかない!!」

押し返す

「想い人………?僕にはもう居ない、想い人なんか。想い人は裏切ってきた、裏切られた!君の想い人はレンか、想い人はいずれ裏切る。君も地獄を見るよ、僕みたいにね」

「レンは裏切らない!クレインの想い人のシャルは裏切ってないよ、味方側についただけ、悪から正義に変わっただけ」

「悪から正義?僕からは悪から悪にしか見えないよ」

想い人を裏切ることは悪、英雄ギルドは悪にしか見えないのだとクレインは言う。聞き捨てならない言葉だ、英雄ギルドは悪ではないと、正義なのだと証明させるためにリノアは本気で戦いに行くことにした。それで例え殺したとしても正義だと理解してくれればいい、理解してもらいたい、決して英雄ギルドは悪では無いのだと、ここで証明してみせるリノア、ここで強くならないと今後の戦いは勝てなくなる

相手がクレインだろうと、私は戦う

「本気で行くよ、クレイン!」

「本気で来てもらわなくちゃ困る、僕も本気で行かせてもらうよ」

スキル 黒炎

スキル アイスバレット

複数の氷の銃

斬り掛かる

放つ

「私はクレインに負けたりしないし、ここで死ぬ訳にはいかない」

「僕もそうだよ、君を殺して、リーダーを殺してシャルを取り返して、新世界を作るんだ!」

斬る

「新世界を作るのはレンだよッ!クレインとシャルじゃ、新世界は作れない!レンが新世界を作る!」

「違う!違う違う違う違う違う違う!!新世界を作るのは僕とシャルだ!リーダーが作れる訳がない!」

氷の銃の球を全て切り裂く

現実を教えても教えても理解してくれないクレイン、シャルとクレインでは新世界は作れない、それを分かっていない、分かってくれない、クレインはシャルに依存しすぎておかしくなっている、レンを悪と呼んだりして、リーダーとは呼んでいるが、悪と呼んでいる限り、シャルに依存しすぎてしまった、依存のせいでどんどん悪になり、裏切られ、更に悪になり、頭の中では正義と思い込んでいる重症

「クレインが今思ってること、それは悪の道だよ。正しい道じゃない」

「僕とシャルで世界を滅ぼして新世界を作ることの何が悪い!僕がやりたいことは正義だ!裏切り者がない世界に僕はする、君みたいな人はこの世から消えるべきだ!」

「正義じゃない、正義じゃないよ!戻ってきてよ………クレイン、昔のままで居て………」

「君達のせいで昔のままに居られなくなったんだ!君とルリシアが僕の傍に居なかったから!居てくれなかったから!」

離れてからずっと寂しがっていた、アレクが居なくなってからずっと一人だったクレイン、傍に居てくれず、リノアはレンについて行き、ルリシアは稽古しに行き、クレインは王国残り。それについては反論出来ないリノア、一人にさせてしまったことは事実、一人にさせたせいで変わらせてしまった。クレインをここから元に戻すことは不可能、クレインはトリガーが居ないと立ち直ることは出来ないだろう。クレインを倒すかどうかはリノアが決めるしかない

リノアは

「………ごめんね、クレイン。本当にごめんね、私とルリシアが一人にさせちゃったから」

「今更謝っても意味無い!今更止めても、僕はシャルに全てを捧げた、狂人ギルドの右翼だ!」

「うん、分かってる。だから止めてみせるよ、私がクレインを」

「止める?今更?今更止めると、ふざけるな!ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなぁぁぁぁ!!」

今更止めても意味無いことに怒り出すクレイン、それに関してはリノアも十分分かっている。分かってる上で止めると言った。やはりクレインは殺れない、クレインが大切な友達と思っていなくてもリノアからしたら大切な友達なため、殺す訳にはいかない。だが今のクレインは完全に壊れているため、治すのは難しい。それも分かった上でクレインを助ける

死んでも助ける

「私は離れても友達だと思ってるよ、クレインは違うの?」

「友達?友達だって?はは、ははは、ふざけたことを抜かすな!僕を裏切ったやつが今更友達に?僕からシャルを奪った奴が友達だと言いたいのか!?」

「奪ってないって言ったよね、悪から正義に移っただけ。クレインも正義に移ったら、ずっとシャルと居れるよ」

「僕が正義………はは、笑わせてくれるよ、君は!僕は悪になった!なったんだ!君達のせいでね!僕は正義じゃない、君達の悪だ!殺すらなら殺すんだ!殺せないなら僕が殺すだけ、シャルを奪った君達を殺してやる!!」

「もう話し合いは出来ないみたいだね、もう勝負で蹴りをつけよう。理解するまで殺り合おうね、クレイン」

話が通じないと思ったリノアはクレインと殺り合うという決断をした、これで勝負が決まり、正義に移るか、悪のまま殺されるか

勝負が今始まる
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