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未知の世界

百六十四話 裏切られた気持ち

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~前回の話~

リノアは決着をつけるためにシャル・アンリデットに決闘を申し込んだ、表で決闘するのだがシャル・アンリデットは全く戦う気配なし、何故斬り掛からないのか、面倒くさいからだ。シャル・アンリデットはリノアに怒りが溜まった分斬るといいと挑発する、リノアはシャル・アンリデットに容赦なく斬り掛かる、が、斬らなかった。斬れなかった、そんなシャル・アンリデットはある提案をした。斬れないのならビンタしろと、だがビンタも出来なかったリノアは諦めた

そしてリノアは人の気配を感じ取った、シャル・アンリデットの後ろだ。リノアはそれを庇い、レンは更に庇い、イザンが更に庇い、イザンが重症を負った。裏切り者扱いされたシャルと手を組み、共闘を始めるレン、リノア

「そォ!そんな裏切り者と、お前の女を殺した奴と協力して何になる!」

「………そうだな」

「そォ!だろ!?そォ!我と手ぇ組めよ、英雄さんよ」

「………で?組みたいからなんだ?」

「はぁ?だから組めよ、そォ!この我と」

フォーリー・バァーロット、こいつの言ってることは理解出来ない。シャルは確かに莉乃香を殺したがレン達はもう許している、それにフォーリー・バァーロットはシャルより我と組めと言ってくる、意味の分からないことをずっと言ってくるフォーリー・バァーロットにレンは腹を立てる。許してることなのに関係ない奴がグチグチ言ってくるのはうざい、レンはイライラし始めてしまう、イライラし始めたレンはフォーリー・バァーロットにとんでもないことを言い始めた

「うるせぇよ、ごちゃごちゃと。てめぇと協力する気なんてサラサラないし、俺はシャルと手を組むって決めたんだ、ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇ、うるさい、マジで」

「は……あ?はあ?はあ?はあ?はあ?はあ?うるさい?我が?手を組む?そんな裏切り者と?アッハハハハハ!」

「リノア、あの減らず口の気持ちわりぃ奴に打ち込め」

「時間稼ぎありがとう、十分強力な魔法が打てるよ」

スキル フレイムアキュムレイト

溜める炎、その炎は剣から放たれ、フォーリー・バァーロットに当てた。不意打ちで食らったフォーリー・バァーロットぶっ飛ぶ、減らず口のうるさい奴が良い感じに吹き飛ばされ、スッキリするレン。狂王を吹き飛ばすとはリノアも進化している、狂人ギルドとの戦いは無駄にはなっていない、シャルと一度やり合ったリノアの進化は尋常じゃない、レンもこの進化に一安心する。安心して背中を任せられる

「そういえば、シャルはなんか使えるのか?」

「ん~能力でフォーリー君の能力を消すこと出来るよぉ~」

「え、チートじゃない?その能力」

「えへへ、でしょぉ~?」

「早速使ってくれ、アイツに勝つにはそれしかない」

「分かったぁ~」

能力 呪いを使ってフォーリー・バァーロットの能力に呪いをかけ、消すことにする。そしてシャルは能力を使ってフォーリー・バァーロットの能力を消した。全ての能力が無くなり、権力だけとなったフォーリー・バァーロットは起き上がってくる。そこにまた狂人が現れた、、、と思ったら、違かった、見知った顔である。元騎士団が戦いの場に現れてきた、レン達はそれに驚きもしなかった、決着をつけるつもりだったが、2対2では成長へ繋がらない、1体1なら話し合いが出来る

「私、クレインと話し合わなきゃ」

「そうだな、じゃ、俺とシャルはフォーリー・バァーロットと決着つけますかね」

「良いよぉ~レン君との協力ワクワクするぅ~」

「お前は少し危機感持てよ………」

危機感を持たず、ワクワクしているシャルに呆れるレン

クレインとフォーリー・バァーロットがこちらに来た。最終決戦って感じで確かにワクワクするが油断禁物、クレインは元英雄騎士団No.2である、フォーリー・バァーロットは狂人ギルドの狂王、油断は出来ない、出来ないのだがシャルはワクワクしすぎである
  そしてクレインとは久しぶりの再会、久しぶりの対面、久しぶりに会ったと思ったら、狂人ギルドに入っていた、それには一番驚いた

「お久しぶりですね、リーダー」

「ああ、久しぶりだな」

「おぉ?お前ら知り合いなのか!アッハハハハハ!裏切りられたのか!アッハハハハハ!笑える、ウケる!」

「さて、と。それぞれの決着をつけようか」

クレインvsリノア

シャル&レンvsフォーリー・バァーロット

クレインとリノアはステージ変更した。場所は隣にある決闘場だ。シャルとレンはそのまま本拠地で戦う

リノアside

英雄騎士団同士の決着をつけたく、リノアはクレインと共に場所を移した。戦う前にまずは何故狂人ギルドに入ったのかを聞く

「なんで狂人ギルドに入ったの?ローズ王国に居る時、何があったの?私、まだ納得してないからね」

「君は何も分かっていません、あれから僕がどれだけ苦しんでいたか………アレクが死んでからどれだけ………」

回想

「ありがとう……アレク、そしてさよなら」

「………あァ……また……な……」

そのまま倒れた

もう息は無い……あの熱血のアレクはもう居ないんだ……あの王のせいで……クソ……!

「あ゛あ゛ぁぁぁぁっ!!!」

あまりの悔しさに僕は叫ぶ

あれからずっと悔しかった、親友を助けられ無かったこと。でも戦いに影響を及ぼさないため、弱音は吐かなかった。リーダーがローズ王国から出た後の出来事

「僕は強くならなくてはなりません、アレクみたいな犠牲者を出さないためにも必ず強くなります」

涙を流しながらも個人で強くなり、機械工場でアレクから受け継いだ魔法で勝利して吹っ切れたのだが、その任務を完了し、ローズ王国へ戻った、その夜

トップ、シャル・エクサルシスが現れた

「君は……?」

「わたしぃ~?私はぁ~狂人ギルドのトップの~シャル・エクサルシスって言うのぉ~」

「君が………でも君はブラックナイト側だったんじゃないんですか………?」

「ブラックナイトぉ~?そんなギルド、やめちゃったよぉ~今はぁ~新しいギルドのぉ~狂人ギルドを作ったのぉ~だからぁ~骨がある君を誘いに来たのぉ~」

「僕を狂人ギルドに…………」

ブラックナイトから降り、新しいギルド、狂人ギルドを作り、狂人でもない、真面目なクレインを勧誘しようとするシャル・エクサルシス。クレインはもう英雄騎士団では無いと思い込んでしまっている、アレクを亡くし、リノアはレンの仲間に入り、ルリシアはクレア達の元へ行き、クレインは一人となった。英雄騎士団にはクレイン一人、誰も居ない、寂しい

そう思ったクレインは

「僕を狂人ギルドに入れてください、仲間が欲しい………依存出来る場所が欲しい………」

「居場所ぉ~クレイン、君の居場所ぉ~私があげるぅ~、狂人ギルドを作ったのは私がぁ~英雄君に惚れたからだからぁ~英雄君の邪魔者をぉ~排除するだけぇ~いいねぇ~?」

「はい、承知しました、僕は貴方に全てを捧げます。シャルの命令となれば、僕は何でもします」

クレインは居場所を作るため、狂人ギルドに入り、ここからクレインはシャル・エクサルシスに依存してしまう。寂しかったクレインはシャル・エクサルシスの隣に居ることにする、それから狂人ギルドとは親しくする。レンを感じ取ったシャルはレンの元へ向かい出す、それに着いていくクレイン。レン達には当然驚かれる、だがクレインは自分の意思で狂人ギルドに居るのだと証明する

レンと再会してから、暫く経った

狂人ギルドの本拠地

どんどん和解していく、狂人達に

「なんで、なんで英雄ギルドと和解して行くんですか。また僕を置いて行くんですか」

と悲しんでいた

それに続き、依存していたシャルも英雄ギルド側についた

それがまたクレインを敵に回した理由

回想終了

「君達はなんにも分かってない!本当に、リノアもルリシアもアレクもジェイルも、、、アンリデットもシャルもクシャルもツーヤナもグルレオリもみんな分かってない!なんで僕から離れる!なんで誰も居なくなる………なんで………」

「離れた訳じゃないよ、ルリシアも私も、クレインから離れてないよ。例え、離れたとしてもずっと友達だよ、友達は離れたりしないし、裏切ったりしない」

「嘘だ!嘘、嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘ばっかりだ!アレクは僕の親友だが、僕を裏切った!」

アレクはクレインを裏切り、敵側につき、親友と戦い、親友と分かれ、親友は無くなった、それにずっと苦しんできた、乗り越えられたとしても苦しみは消えない、苦しみ、それを解消してくれたのはシャルだった。彼女に依存していたクレイン、友達だと思っていた、だが裏切って英雄ギルド側についた、それにまた苦しみ始め、苦しみを超えた、恨みとなった

だからまだ敵側に居る

「君は、、、そんな僕の気持ちが分かる……?」

「っ…………」

「ハハ………ハハハハ!もう僕は僕を捨てる、僕は僕じゃなくなった、アレクが裏切ってから、シャルが裏切ってから。僕は僕じゃ無くなった。君も巻き添えだよ、リノア。もう君も、シャルもみんな、死んでしまえばいいッ!」

武器を取る

「………もう、友達じゃないんだね、クレイン。もう………楽になろう、苦しみから解放してあげる」

「君も死ぬんだよ、今からッ!最後の決着をつけよう、リノア!」

リノアvsクレイン

最後の対決が始まる
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