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未知の世界

百六十一話 変わらない状況

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~前回の話~

チャル・ツーヤナにギラームが斬り掛かろうとするが武翠に止められる、チャル・ツーヤナの能力はチートすぎるため、無闇に斬り掛かったら首が飛んでしまう。武翠も頑張ってその対策を考えているのだが思いつかない。考えているとギラームに斬り掛かるチャル・ツーヤナ、を止めるパドラ。パドラは権力をギラームに上げて防いだ、それと同時に能力を無くした。無能力となったチャル・ツーヤナは怒りをあらわにし、それをチャンスだと思ったギラームはチャル・ツーヤナを麻痺させた

全く動けないチャル・ツーヤナに対して切り裂いた、だが切り裂いた傷がギラームに移り、チャル・ツーヤナは罠に嵌めた、能力が元に戻った、ここからがもっと絶望が与えられる

「さぁてぇ~行くわよぉ~!」

「も、もう無理だっ………僕達には………」

「能力を止められない………罠に嵌ったからだ………」

罠に嵌ったせいでチャル・ツーヤナは能力を取り戻し、また振り出しへと戻った。振り出しに戻ってしまったら、今度こそは絶対に勝てない、今度こそは絶対に首を跳ねられる。狂人という人類はおかしい、ここまで強いと化け物、パドラですら対処出来ない相手、権力の厄介が失った以上、足掻けない。足掻いても足掻いても振り出しに戻ってしまう。紫織が居ればと考えてしまう武翠、紫織は能力を無効化出来る魔法を持っている

紫織に頼ってはダメだ、自分で解決しないと

「呼んだ?武翠」

「はぇ?」

「びっくり、いきなりあらわれた………」

・・・・・

紫織の事を考えていたら、隣に紫織が現れてきた。チャル・ツーヤナは紫織が現れてきた事に驚いて下がって行く、予想もし無かった事であろう。心の中で呼んだだけなのに来てしまった、心が読めるのだろうか、それを読んでこちらに来た。まさにヒーローみたいな登場、仲間の声を聞き付け、登場する

それにチャル・ツーヤナは

(ど、どっから来たのかしらぁ……?分からない分からない、いきなり目の前に……)

「武翠………この人は………」

「わ、私の仲間だがどうやって来たんだ……?」

「ん?飛んで来たよ?」

「レンに何処となく似ているな……」

自由な所はレンに似てしまった紫織、血が繋がってしまうとこうなってしまうのだろうか。だが来るタイミングは完璧であった、今絶賛追い込まれ中の武翠、ギラーム、パドラ。そこにタイミング現れてきた紫織、しかも紫織が無効化する魔法を持っている、それがチャル・ツーヤナに勝つ、最後のキーとなる。声だけで駆け付けに来てくれる女神に感謝、だが今の紫織は少しばかり違う、姿が少し変わっていた

ナポレオンの姿に

「そのすがた、こうていなぽれおん………どうやっててにしたの?」

「ん~?分からない、秘密、だね?」

「えぇー、あれにかったらおしえて」

「あれ?あ~狂人さんね、良いよ。お互いの権力と称号を合わせてみよっか」

「うん」

武翠とギラームは何を言っているのか分かっていない、権力と称号を合わせて能力を打ち消すということをしたいらしいが本当に何を言っているのか分からない、紫織が持っている、皇帝、パドラが持っている、厄介を合わせ、チャル・ツーヤナの能力である、接触切断を打ち消す、それが紫織とパドラの作戦
   2人は早速、権力と称号を合わせ始める、だがこれには時間がかかるため、時間稼ぎしなくてはならない。邪魔されてしまったら能力を打ち消すことは出来ない

「時間稼ぎお願い、武翠」

「紫織に頼まれるなら死んでもやってあげよう!」

剣は効かない、時間稼ぎなら

スキル アクアボム

水で出来た爆弾をチャル・ツーヤナに攻撃する、これなら斬るに入らないし、首は跳ねない

「あっはぁ~頭使ったわねぇ~!でも実力で壊せるのよぉ~!・・・・うぁっ!」

何が起きたのか説明しよう、チャル・ツーヤナは自分の実力で斬ろうとした。この時点でおかしくはあるが、斬った瞬間、アクアボムは爆発して受けた。斬ってはないので武翠達に傷は付けられない、実力だけで解決は甘い考えである。戦闘には脳みそも必要、使いもしなかったチャル・ツーヤナは受けた

まだ時間稼ぎが必要なため、武翠は一気に攻撃を仕掛けようとする。時間稼ぎ出来るなら何だってやると、やる気満々

スキル メニー・アクアボム

沢山の水の爆弾を作り上げる

「なっ、なななな………本気なのかしら……!そんなもの、私に当ててタダで済むと思いなぁぁぁ!!」

「済まないって思っている、それは十分に分かっている。だがこれは仇だ、チャル・ツーヤナ」

放つ

チャル・ツーヤナに当たっ……てはいなかった、誰かに守られた、誰かが援護しに来た

「コラァ………俺よりつぇぇやつがコイツらにやられそうになってどうするんだァ!」

「うるさいわねぇ~この子達結構厄介なのよぉ~」

「厄介かァ~?アッハハハハ!攻撃が当たってないぞォ~、こんなの跳ね返せるだろォ~ほッ」

謎のシールドにガードされてメニー・アクアボムが当たらなかった、そのまま止まっていた。止まっていたアクアボムを奴が返してきた、これくらいは当たり前っていうくらい簡単に返される。跳ね返ってきたアクアボムはギラームに当たり、吹き飛ばされる。ギラームと共に飛んでいき、宙に浮いたアクアボムはそのまま爆発し、ギラームはその爆発に巻き込まれた

爆発に巻き込まれたギラームは下へ落ちる

「ギラーム!!」

「そんな……間に合わなかった……!」

「アッハハハハ!一名、脱落っとォ~」

狂人ギルド、2人目が来てしまい、ギラームがやられてしまった。ギラームは重症となり、ダウンしてしまう。紫織とパドラは間に合わなかった、時間が足りなかった、足りなかったから作り出せなかった

そして何者なのだろうかと思った、武翠達は

「お前達は何者だ!」

「おはようございまスゥ!こんにちはァ!命……イル?ホシイ!君の命をクレよォ、命欲しがりちゃんの狂人ギルド、No6、グルレオリだァ!宜しくなァ?」

「そんなダサい挨拶ぅ~まだしてるのかしらぁ~周りからだいぶダサいと思われてるわよぉ~」

「コラァ!うるせェなァ!これでも十分まともな挨拶だァ!」

急に喧嘩し始めた、なんなんだろうか、この会話は。普通にしていれば人間味があるのに、普通にしていない狂人。黙れば美男美女の狂人共である、この会話を聞いていると、これは戦う必要があるのだろうかと感じてしまう。だが仲間の仇を取らなくてはならないため、戦うしかない。今残っている仲間と共に狂人とやり合うしかない、やり合って和解する

今は狂人ギルドの二人と全力でぶつかり合うのみ

斬り掛かる

「おっとォ~!お前のその真剣な顔嫌いじゃないぜェ~!」

「お前に好まれたくないな!!紫織!能力無効化に集中してくれ!私がこの2人を止める!」

「分かった、耐えてね武翠」

「ああ、私に任せろ!」

(今の私では奴らは止められない、斬り掛かっても多分やられる。だったらあれを使うしかないみたいだ)

変形術 キムンカムイ ヒグマ

これを使った瞬間、武翠は変わり始めた

オーシャン村でヒグマと呼ばれていたが、本物のヒグマになれる力を武翠は持っている。まだ最後の切り札を隠し持っていた、誰にもバレないよう、情報が漏れないよう、これを今、使う時が来た。キムンカムイ ヒグマは水として出来ている。オーシャン村のイメージを描いた姿である
   紫織は一瞬驚いていたが、自分がやっている事に集中し、武翠は止めるために全力を尽くす

「へェ~お前の力ァおもしれェなァ!」

「あらぁ~変形術が使える人初めてみたわぁ~素敵なヒグマねぇ~とーーっても可愛いらしいわぁ~」

「行くゾ、狂人どモ」

変形術 キムンカムイ ヒグマを使い、チャル・ツーヤナとグルレオリを止めるべく、戦いに挑む
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