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未知の世界

百五十八話 称号 英雄の妹

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~前回の話~

シャル・アンリデットvsミラエル&エレナの戦いが終わり、狂人ギルド、No2のルーシェ・クシャルvs紫織&カノン&シャレイナ&ヒュリンデの戦いが始まる。ルーシェ・クシャルと再会した紫織とカノンは怒っていた、ムェイナが何処に居るのか。ルーシェ・クシャルは場所を言わず、ムェイナみたいか人材が欲しかったと言い、ムェイナを誘拐したとのこと

そして紫織とカノンが戦うのではなく、シャレイナとヒュリンデがルーシェ・クシャルに勝負を挑んだ。だがルーシェ・クシャルに挑んでも通用していない、中々叶わないが、それでも諦めないシャレイナとヒュリンデは戦い続ける。
   だがルーシェ・クシャルの能力、幻影を使われて攻撃が通らなくなった、本体はシャレイナ達に纏わりついていた。本体は幻影と合体し、元に戻り、幻影を紫織達の周りに出現させた

2nd stage 開幕

「行くよォ~こっからが本番だからァ~見ててねェ~」

特殊属性 栗

栗色の剣を出してくる、剣から栗の香りが漂う、甘い香り、この匂いだけで人が釣れそうな香り。この香りは反則級である、だがこれは罠である

ルーシェ・クシャルの新能力、栗洗脳

栗洗脳・・・栗の香りで脳内の中を栗だらけにさせ、相手を引き寄せ、切り刻む

これが2nd stageのルーシェ・クシャル

「いい匂いッス………栗の香り、美味そうな匂いッスね………」

「周りに栗がいっぱいあるウサ………全部美味そうウサよ、周りに栗………食べていいウサよね………」

「だ、ダメです!目を覚ましてください!シャレイナさん!ヒュリンデさん!これは相手の罠です!」

「無駄だよ、一度2人が洗脳されたら、もう自ら解除出来ないようになってる」

特殊属性 栗

能力 栗洗脳

これを受けた者は洗脳され、周りは栗しか見えなくなる、もちろん人の声も届かない、栗だけに集中してしまう。洗脳されると解除は出来なくなり、洗脳した本人が解除しないと一生戻らない。だから今は戦えるのは紫織とカノンだけである

紫織とカノンは剣を取る

「あらァ~君達にも効くかと思ったんだけどォ~そうはいかないみたいだねェ~楽しくなってきたァ~!」

興奮度 50%

「また興奮度、上がっちゃったみたいだね。興奮度MAXにさせちゃうと面倒なんだよね、だから今の内に仕留めるよ」

「はい!足引っ張らないように頑張ります!」

やる気満々なカノンに対して安心する紫織、栗洗脳が全員にかかっていたら大変なことになっていただろう。とりあえず、シャレイナとヒュリンデが目を覚ますまで紫織とカノンがルーシェ・クシャルの相手をすることに。カノンも剣を持ち始めてからそんなに経っていないため、まともに戦えるかどうかは不明
   剣を何度も振ってきた紫織がカノンのカバーをすることに、出来ないことはカバーし合いつつ、ルーシェ・クシャルに勝利する

前衛 カノン 後衛 紫織

攻撃を仕掛ける

キンッと鳴り響く

「良いのォ~?そんな無闇に私に斬り掛かかって来てェ~君の剣~よォ~くゥ~見た方が良いかもよォ~」

「なっ!私の剣が!栗色に石化しています!ど、どういう事ですか!私の剣………」

「栗色に石化………これは剣の能力だね」

「また能力ですか!しかも剣に………栗色の石化、私の剣が石化しちゃいました!」

栗色の剣の能力・・・栗色石化

触れた剣や肌で触れた瞬間、栗色石化する。固まって使えなくなってしまう、厄介な能力。能力がありすぎてもはやチートである、厄介に厄介を重ねた、無理ゲーすぎるルーシェ・クシャルとの戦いをどうやって切り開くのだろうか、狂人ギルドのNo.2でこの強さは攻略不可能な状態
    修行してきた全てが無駄になっている、ルーシェ・クシャルとの差を感じてしまうカノン。触れた時点で石化してしまう、栗色石化、これを避けながら戦うのは無理がある

「紫織さん!このままじゃ勝てません!このままじゃ手足も出せません……敵いませんよ……!ど、どうしますか!」

「大丈夫、こういう時用に対策は取ってあるから。チート魔法にはチート魔法で対策しなきゃね」

「どうやってェ~この栗石化を対策するのォ~?」

(英雄の妹なら出来る、血が繋がってる私なら出来る可能性が高い。私なら大丈夫、英雄の妹だもん)

スキル パーフェクトインヴァリッド

兄が使っていたスキル、相手の能力やらを無効化する。英雄、レンの妹だからこそ出来たスキル、これを使って栗石化を無効化する。栗洗脳も消え、シャレイナとヒュリンデは目を覚ます、全てを無効化したお陰で栗の匂いも晴れていった、無効化スキルは兄弟にしか使えない、最強には最強でぶつけないと解決しないこともある
   栗洗脳、栗石化という謎に強かった最強を無効化という最強にぶつけ、解決させた、この状況に驚いているカノン達。一番驚いているのは呆気なく無効化されたルーシェ・クシャル、一生解除されないと思ったのだろう。これを解除出来なければ、戦いにならなかったため、解除して良かったのかもしれない

「ど、どうやって無効化したァ!!意味分からないィ、意味分からない意味分からない意味分からない意味分からない意味分からない意味分からない意味分からない意味分からないィィィィィィィ!!どうやって………栗洗脳と栗石化を、全く使えないよォ」

「私が英雄の妹で良かったって思った、やっぱり愛すべきはお兄ちゃんだね、お兄ちゃんのお陰で無効化出来た」

「確かに……レンさん、無効化する魔法を持っていた気がします……!それを兄妹で扱うなんて凄すぎます!」

「今のはパーフェクトインヴァリッドって言う魔法ッスね、どんな物でも無効化する魔法ッス」

シャレイナが説明した通り、全てを無効化する、だが使える人は少ないため、中々レアな魔法。無効化したお陰で栗洗脳と栗石化が一度も使えなくなった、今持っている剣は何も使えない、ただ振るだけ、ただの可愛い剣になってしまっている。栗洗脳と栗石化が消えた瞬間からおかしくなったルーシェ・クシャル、予想もしないだろう、自分の魔法が無効化されることを。最強は最強を超える、それが英雄の妹、王井紫織である

狂人ギルドに出会えて、戦えて良かったのかもしれない、狂人ギルドと戦ってなかったら、私、ここまで成長出来てない。だから狂人ギルドには感謝すべきかもね

「ありがとう、私がここまで強くなれたのは・・・ルーシェ・クシャル、貴方が私に一度絶望を与えてくれたからだよ。一度絶望を味わったから成長することが出来た、英雄の妹という称号を得た」

「くっ……!私に感謝だってェ~?ふざけるな………ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなァァァァァァッ!!フォーリー様とシャル様に褒められた魔法だァッ!それを敵からありがとうだってェ?ふざけるなァ!」

興奮度100%

攻撃が通らなくなる、%まで達してしまった。だがそれに怯まず戦うのが英雄の妹、紫織。仲間がルーシェ・クシャルの狂人さに怯えていても、一人が怯えていなければ、仲間は安心する。安心させることが出来る。今、持っている称号、英雄の妹を使って能力に立ち向かう。どんな凶暴な能力だろうともう負けやしないと決意した紫織

あまりの狂人さにやはり怯えてしまっているカノン、シャレイナ、ヒュリンデ。紫織は怯えない

もう間近で見てきた。間近で見て仲間がやられた、油断、その一個だけで姉を一度失った。その重さは私が一番知ってる

「大丈夫だよ、私が居る。肩の力を抜いて、深呼吸しよっか」

「は、はい!」

「わ、分かったッス!」

頷く

怯えていたカノン、シャレイナ、ヒュリンデは一度深呼吸をする。深呼吸をすることで私が居るよという思いを強くさせる

「私はね、貴方と分かり合いたいと思ってる。ムェイナを攫った事は許さないけど………でも分かり合おう、クシャル」

「分かり合うゥ?ふざけるなァ、紫織ィ!私は君と分かり合えないィ、一生分かり合えないィ、私の大切な能力、フォーリー様とシャル様に褒められた能力を奪ったこの悪魔ァ!!絶対に許すかァァァァァァッ!!!!」

叫びと共にルーシェ・クシャルの形態が変化する

これが分かり合える、最後のチャンス

Final stage 開幕
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